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第295話 到着者
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そして時は戻り、現在。
「と言いますか、何ですかこの手紙!? こんなの分かる訳ないですよ。後で内容が変わるとか分かりません!」
私は頬を小さく膨らませそっぽを向くと、お母様が手紙を手に取って話し始める。
「そもそもと言えばアリス、貴方が私との約束を破るからでしょ?」
「……え?」
「もしかして、去年の事忘れてたの?」
「そ、それは……」
そう、私が去年まだクレイス魔法学院に居た頃、冬休みにお母様から帰省する様に手紙が届いており、私は帰省するつもりで手紙を出していた。
だがそれまでに時間があったので、調べ物をしていたら熱中してしまいすっぽかしてしまったのだ。
その後お母様にこってり絞られ、その時にある約束をし許されたのだ。
その時の約束は、必ず手紙を出し状況を一度は伝える事と、冬休みには必ず帰省してくると言う二つである。
しかし、今年は王都メルト魔法学院へ転入し、そこで色々とあった事ですっかりとその事を忘れてしまっていたのだ。
あ~完全にすっぽ抜けてた……
私はゆっくりとお母様から視線を逸らすと、お母様はため息をつく。
「転入して大変だったのは分かっているけど、一度たりとも手紙を出さないとは思ってなかったわ。でも、さすがに冬休みには帰って来るだろうと思っていたけども、もしかしたらと思ってそれを出したのよ」
「……わ、忘れてました……ですが、こんな意地悪をしなくともいいではありませんか」
「さすがに気付くと思うでしょ。アリスの魔力に反応し、本文が浮かび上がる仕様にしていたのだから。それがまさか気付かず帰って来るとは、こっちが驚きよ。それにマイナに送ってもらうなんて、予想が過ぎたわ」
「そ、それはお父様が本当に倒れたと思っていたから無我夢中で……確かに、私の確認不足だったかもしれないですけど、お母様も悪いと思います」
私は少しいじける様にお母様に意見すると、お母様も少し悪い事をしたと思い、更には他の人も巻き込んでしまったので反省した表情をとる。
するとそこでお父様が一度手を叩き、私とお母様の視線を向けさせる。
「リーリア、今回は君も悪い所があるよ。それとアリスも、リーリアとの約束を忘れていたのは良くない事だ」
「「はい……」」
「今回は互いに悪い所があったと言う事で、互いに謝っておしまいにしよう。せっかくアリスが帰って来たんだ、こんな雰囲気じゃ勿体ない」
私とお母様は、互いに視線を向けた後私から謝ると、それに続いてお母様も謝って来たので、それで手紙騒動は終了したのだった。
その後お父様は、部屋の外で待機させていたメイドに声を掛け、新しいお茶菓子と紅茶を頼む。
「さて、今回迷惑をかけたマイナ学院長には後で手紙を送らなくてはな」
「はい。それは私の方でします。発端は私でもあるので」
「うん。分かった、リーリアに一任するよ」
「あの、私も」
「アリス、貴方は私の方から伝えておくから、学院に戻った時に改めてお礼だけ言ってくれればいいわ。たぶんだけど、マイナは分かっていて貴方を送ってくれたと思うの」
どうしてと私が問いかけると、お母様は机に置いた手紙に魔力を流すと、私が最初に見た文章へと戻る所を目にして驚く。
そして手紙に使った紙が魔道具であると知り、マイナの魔力が微かに残っているとお母様は話した。
その後、お父様がメイドに頼んだお茶菓子と紅茶が来るまで、その魔道具についての話で少し盛り上がっていると部屋の扉がノックされる。
お父様が声を出すと、扉を開けてお茶菓子と紅茶を乗せたワゴンを押して一人のメイド入って来た。
「マリア!」
「お久しぶりでございます、アリスお嬢様」
マリアはそう言って一礼して、ワゴンをそのまま私たちがいる所まで押して来て、新しいお茶菓子とカップをそれぞれに配膳しカップへ紅茶を注ぐ。
紅茶を全員分注ぎ終わるとマリアは一礼し、ワゴンと共にその場から離れて行く。
「え、行っちゃうの、マリア?」
「当然です。私の様な者が、ご主人様方だけの家族の時間を共に過ごす訳には行きませんので」
そう言うってマリアは再び一礼し、部屋から立ち去ろうとするとリーリアに呼び止められる。
「何でしょうか、リーリア様」
「さすがに家族だけの時間だからと言って、何かあった時に私たちを守ってくれる存在は必要だと思うのよ、私は」
「?」
「あなたは?」
リーリアはそのまま隣にいるエリックに問いかける。
「確かにリーリアの言う通りだ。もしもの事態を考えて備える事も必要だな。と言う訳で、マリア君にはここで私たちの警護をお願いするよ」
「えっ、いや、ですが」
「マリア、これはお父様からの指示だよ? もしかして、断るの? ご主人様からの指示を?」
マリアは私たちから言葉に一瞬たじろぐも、私たちの顔を見て意図を理解したのか、メイドらしく凛々しい姿勢に戻し「分かりました」と答え、机近くまで持ってくるのだった。
「マリアはいつ戻って来たの?」
「……」
「ねぇ、無視しないでよマリア」
「……」
黙り続けるマリアにリーリアが声を掛ける。
「警護とは言ったけども、貴方もそれが建前だと分かっているでしょ? 対抗戦後のあの時くらいに砕けた感じでいいわよ、マリア」
「で、ですが」
「構わないよ、マリア。君には大変な事を頼んでいるし、アリスも久しぶりに君に会えて喜んでいるようだし」
「エリック様……分かりました。では、お言葉に甘えさせていただきます」
私はマリアがお母様たちに頭を下げた所を見届けた後、再びマリアに声を掛けた。
「それでマリアは――」
「アリスお嬢様。私は先程おっしゃっていただいた言葉、絶対に忘れませんので」
「えっ……あ、いや、さっきのはさ、ほらその場の雰囲気と言うか、ついと言うか……」
た、確かにちょっと珍しくマリアを困らせられる状況だから、ちょっと、本当にちょっとだけ調子に乗ってたのは認めるけど。
そんな後で覚えててくださいねって言う顔しなくてもいいじゃん。
私はマリアのいじめっ子顔に、少し震えているとマリアは別の事を指摘し始めた。
「それとアリスお嬢様、少しクリスに染まり過ぎて、言葉使いが悪くなってますね。ご自分がご令嬢である事はお忘れなく」
「っ……分かってわよ」
「念の為、改めて明日より数日間だけですが、令嬢としての振る舞いや言動などをご指導させて頂きますので、お忘れなく」
「えっ? え!?」
私は直ぐにお母様たちの方を見ると、優しい顔で頷いていた。
「まさか、その為に呼び戻したですか? お母様!?」
「それもあるわ。だって、口調や振る舞いが男子に慣れてしまったら大変でしょ。ここで少し感覚を取り戻しておきなさい」
お母様の言葉は最もなので、私は反論せず観念して肩を落として返事をした。
うっ……久しぶりの実家でゆっくりしながら、ゴーレム武装の研究をしようと思ってたのに……
私が少し涙目で落ち込んでいると、そこへ扉をノックして来た者がいて、お父様が訊ねると一人のメイトが「到着されました」とだけ伝えると、お父様はそれだけで理解しメイドを下げさせた。
到着? 誰か来たの?
と、私が首を傾げているとお母様とお父様が小さく笑う。
「思っていたより早かったわね」
「そうだな。それだけ楽しみだったという事だろう」
「お父様、お母様。誰が来たんですか?」
私はたまらず問いかけると、2人は顔を見合わせて答えようとした瞬間だった。
勢いよく部屋の扉が開かれて、その人物が姿を現した。
「ただいま帰りました! 父上母上、そしてアリス!」
「お兄ちゃん!?」
「と言いますか、何ですかこの手紙!? こんなの分かる訳ないですよ。後で内容が変わるとか分かりません!」
私は頬を小さく膨らませそっぽを向くと、お母様が手紙を手に取って話し始める。
「そもそもと言えばアリス、貴方が私との約束を破るからでしょ?」
「……え?」
「もしかして、去年の事忘れてたの?」
「そ、それは……」
そう、私が去年まだクレイス魔法学院に居た頃、冬休みにお母様から帰省する様に手紙が届いており、私は帰省するつもりで手紙を出していた。
だがそれまでに時間があったので、調べ物をしていたら熱中してしまいすっぽかしてしまったのだ。
その後お母様にこってり絞られ、その時にある約束をし許されたのだ。
その時の約束は、必ず手紙を出し状況を一度は伝える事と、冬休みには必ず帰省してくると言う二つである。
しかし、今年は王都メルト魔法学院へ転入し、そこで色々とあった事ですっかりとその事を忘れてしまっていたのだ。
あ~完全にすっぽ抜けてた……
私はゆっくりとお母様から視線を逸らすと、お母様はため息をつく。
「転入して大変だったのは分かっているけど、一度たりとも手紙を出さないとは思ってなかったわ。でも、さすがに冬休みには帰って来るだろうと思っていたけども、もしかしたらと思ってそれを出したのよ」
「……わ、忘れてました……ですが、こんな意地悪をしなくともいいではありませんか」
「さすがに気付くと思うでしょ。アリスの魔力に反応し、本文が浮かび上がる仕様にしていたのだから。それがまさか気付かず帰って来るとは、こっちが驚きよ。それにマイナに送ってもらうなんて、予想が過ぎたわ」
「そ、それはお父様が本当に倒れたと思っていたから無我夢中で……確かに、私の確認不足だったかもしれないですけど、お母様も悪いと思います」
私は少しいじける様にお母様に意見すると、お母様も少し悪い事をしたと思い、更には他の人も巻き込んでしまったので反省した表情をとる。
するとそこでお父様が一度手を叩き、私とお母様の視線を向けさせる。
「リーリア、今回は君も悪い所があるよ。それとアリスも、リーリアとの約束を忘れていたのは良くない事だ」
「「はい……」」
「今回は互いに悪い所があったと言う事で、互いに謝っておしまいにしよう。せっかくアリスが帰って来たんだ、こんな雰囲気じゃ勿体ない」
私とお母様は、互いに視線を向けた後私から謝ると、それに続いてお母様も謝って来たので、それで手紙騒動は終了したのだった。
その後お父様は、部屋の外で待機させていたメイドに声を掛け、新しいお茶菓子と紅茶を頼む。
「さて、今回迷惑をかけたマイナ学院長には後で手紙を送らなくてはな」
「はい。それは私の方でします。発端は私でもあるので」
「うん。分かった、リーリアに一任するよ」
「あの、私も」
「アリス、貴方は私の方から伝えておくから、学院に戻った時に改めてお礼だけ言ってくれればいいわ。たぶんだけど、マイナは分かっていて貴方を送ってくれたと思うの」
どうしてと私が問いかけると、お母様は机に置いた手紙に魔力を流すと、私が最初に見た文章へと戻る所を目にして驚く。
そして手紙に使った紙が魔道具であると知り、マイナの魔力が微かに残っているとお母様は話した。
その後、お父様がメイドに頼んだお茶菓子と紅茶が来るまで、その魔道具についての話で少し盛り上がっていると部屋の扉がノックされる。
お父様が声を出すと、扉を開けてお茶菓子と紅茶を乗せたワゴンを押して一人のメイド入って来た。
「マリア!」
「お久しぶりでございます、アリスお嬢様」
マリアはそう言って一礼して、ワゴンをそのまま私たちがいる所まで押して来て、新しいお茶菓子とカップをそれぞれに配膳しカップへ紅茶を注ぐ。
紅茶を全員分注ぎ終わるとマリアは一礼し、ワゴンと共にその場から離れて行く。
「え、行っちゃうの、マリア?」
「当然です。私の様な者が、ご主人様方だけの家族の時間を共に過ごす訳には行きませんので」
そう言うってマリアは再び一礼し、部屋から立ち去ろうとするとリーリアに呼び止められる。
「何でしょうか、リーリア様」
「さすがに家族だけの時間だからと言って、何かあった時に私たちを守ってくれる存在は必要だと思うのよ、私は」
「?」
「あなたは?」
リーリアはそのまま隣にいるエリックに問いかける。
「確かにリーリアの言う通りだ。もしもの事態を考えて備える事も必要だな。と言う訳で、マリア君にはここで私たちの警護をお願いするよ」
「えっ、いや、ですが」
「マリア、これはお父様からの指示だよ? もしかして、断るの? ご主人様からの指示を?」
マリアは私たちから言葉に一瞬たじろぐも、私たちの顔を見て意図を理解したのか、メイドらしく凛々しい姿勢に戻し「分かりました」と答え、机近くまで持ってくるのだった。
「マリアはいつ戻って来たの?」
「……」
「ねぇ、無視しないでよマリア」
「……」
黙り続けるマリアにリーリアが声を掛ける。
「警護とは言ったけども、貴方もそれが建前だと分かっているでしょ? 対抗戦後のあの時くらいに砕けた感じでいいわよ、マリア」
「で、ですが」
「構わないよ、マリア。君には大変な事を頼んでいるし、アリスも久しぶりに君に会えて喜んでいるようだし」
「エリック様……分かりました。では、お言葉に甘えさせていただきます」
私はマリアがお母様たちに頭を下げた所を見届けた後、再びマリアに声を掛けた。
「それでマリアは――」
「アリスお嬢様。私は先程おっしゃっていただいた言葉、絶対に忘れませんので」
「えっ……あ、いや、さっきのはさ、ほらその場の雰囲気と言うか、ついと言うか……」
た、確かにちょっと珍しくマリアを困らせられる状況だから、ちょっと、本当にちょっとだけ調子に乗ってたのは認めるけど。
そんな後で覚えててくださいねって言う顔しなくてもいいじゃん。
私はマリアのいじめっ子顔に、少し震えているとマリアは別の事を指摘し始めた。
「それとアリスお嬢様、少しクリスに染まり過ぎて、言葉使いが悪くなってますね。ご自分がご令嬢である事はお忘れなく」
「っ……分かってわよ」
「念の為、改めて明日より数日間だけですが、令嬢としての振る舞いや言動などをご指導させて頂きますので、お忘れなく」
「えっ? え!?」
私は直ぐにお母様たちの方を見ると、優しい顔で頷いていた。
「まさか、その為に呼び戻したですか? お母様!?」
「それもあるわ。だって、口調や振る舞いが男子に慣れてしまったら大変でしょ。ここで少し感覚を取り戻しておきなさい」
お母様の言葉は最もなので、私は反論せず観念して肩を落として返事をした。
うっ……久しぶりの実家でゆっくりしながら、ゴーレム武装の研究をしようと思ってたのに……
私が少し涙目で落ち込んでいると、そこへ扉をノックして来た者がいて、お父様が訊ねると一人のメイトが「到着されました」とだけ伝えると、お父様はそれだけで理解しメイドを下げさせた。
到着? 誰か来たの?
と、私が首を傾げているとお母様とお父様が小さく笑う。
「思っていたより早かったわね」
「そうだな。それだけ楽しみだったという事だろう」
「お父様、お母様。誰が来たんですか?」
私はたまらず問いかけると、2人は顔を見合わせて答えようとした瞬間だった。
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