297 / 564
第296話 どっちの成績表なの!?
しおりを挟む
「アバン・ファークロス、ただいま戻りました」
アバンは部屋に入るなり直ぐさまに、エリックとリーリアに改めて無事帰宅した事を伝える。
「うん。聞いていた時間より早かったけど、元気そうでなによりだアバン」
「アバン、お帰りなさい。マリア、アバンの分の用意を」
「かしこまりましたリーリア様」
するとマリアは一礼し、一度ワゴンを押してアバンにも一礼してから部屋から出て行く。
アバンがマリアに軽く手を上げて答えた後、私たちが座っている方へと歩いて来て、私の隣に座る。
「アリス~会いたかったぞ~」
と、突然アバンが抱き着いて来ようとしたので咄嗟に私は避けると、アバンは悲しそうな顔で私を見つめた。
するとアバンはスッと元の体勢に戻り、両手で顔を覆った。
「悲しい、悲しいよお兄ちゃんは。経った数カ月で、兄妹の挨拶を忘れてしまうなんて。昔はあんなにお兄ちゃん~って近寄って来てくれていたのに~」
「いつの話をしてるのよ、お兄ちゃん! と言うか、そんな挨拶なかったでしょ」
「さすが我が妹。記憶力が一流だ。そして、何より可愛い~」
え、お兄ちゃんってこんな感じだったけ? いや、何か前より重症気味になってる?
そう思ってしまった私は、少し体を引いてしまう。
「……あーすまない、アリス。久しぶりの実家と言う事とアリスに会えると思ったら、少しテンションがな……」
「あ、うん、そうなんだ……」
何か急に素に戻ると、どうしていいか分からなくなるな。
私が少し動揺していると、そこへマリアがお茶菓子とカップを持って帰って来る。
そしてそのままアバンへ配膳し、紅茶を入れた。
「どうぞ、アバン様」
「ありがとう、マリア」
そう言うってアバンは紅茶を一口飲む。
「そう言えばアバン、王国軍の見習い兵に戻れたそうね」
「はい。王女様の傍付として暫くの間働かせて頂き、先週より見習い兵へと戻りました」
「見習い兵としてはどうだ? 新しく友人も出来たとあったが、順調?」
「はい父上。同期たちは俺より先に、既に仮で部隊へ配属されていますが、俺も半年後には仮配属される様に精進しています」
「そうか。それはなによりだ」
でもそれって、同期の人たちより遅れてるって事だよね。
もしかして、それってあの時の事件のせいなんじゃ……
私は直ぐに秋の誘拐事件の時に、助けてくれたお兄ちゃんを思い出していた。
確かあの時、隊長って呼ばれている人と今後どうするかの話をしていた気がする……もしかしたら、あの一件でお兄ちゃんが責任を負って立場が悪くなったんじゃ……
そう考えてしまい、私が俯いているとお兄ちゃんが声を掛けて来た。
「アリス。もしかして、あの時の事件で俺が何か悪い状況になってるんじゃないかと思ってるのか?」
「……はい」
「そうだったか。そんな思いをさせていたか。悪かった、アリス」
お兄ちゃんはそう言って、私の頭に手を乗せて優しくポンポンとした。
「そんな心配する必要はないぞ。あの時も言ったが、俺はお前を助ける為に動いだ。もちろん、俺の意思だぞ。その結果、王国軍としての規律を破った。だから罰せられた。それだけだ」
「でも、そのせいでお兄ちゃんは皆より遅れて……」
「確かにそうかもしれないけど、まだ皆も見習い兵だ。そんな所で差がついても、俺なら直ぐ巻き返せる。お前も見たろ対抗戦の時に、俺の凄さを。しかも、あの時は王女様の傍付だったんだからな。中々そんな指名される奴はいないんだぞ~」
「そうだったの?」
「あぁ。一度は見習い兵ではなくなったけど、今はまた見習い兵に戻った。だから、お前が心配する事はな~んにもないんだよ」
お兄ちゃんは笑顔でそう言ってくれ、私も先程まで考えていた事から切り替える事が出来た。
「……うん。ありがとう、お兄ちゃん」
「兄が妹の心配事になるのは嫌だからね」
その後私たち家族は、何気ない話をし家族の時間を過ごした。
「そう言えば、お兄ちゃんはいつまでこっちにいれるの? 王国軍だと、ずっとは入れないんじゃない?」
「う~ん、年明け後の次の日には戻るよ。色々と準備があるからね」
「思ったより、長く居られるんだね。そしたら、少し魔法で相談したい事があるんだけど、いい?」
「あぁ、もちろんだ! 妹の役に立てるのなら何だってするさ! お兄ちゃんに任せなさい!」
お兄ちゃんは勢いよく自分の胸を叩いてアピールした。
ちょっと不安だけど、大丈夫だよね? ゴーレム武装を見てもらって思った事を聞くだけだし。
するとそこでマリアが話し掛けて来た。
「そう言えばアリスお嬢様。言い忘れていましたが、クレイス魔法学院での成績表や学期の教本などご覧になられますか?」
「え、見る! 見る見る! 凄く見たい!」
「そう言うと思われました。アリスお嬢様、第二期の最終結果が散々でしたものね」
「……ん? ちょっと待て、もしかして私の成績知ってるのマリア?」
それにマリアはにっこりと笑うだけで何を言わなかった。
嘘だ! まだ、誰にも見せてないし、マリアだけには見せないつもりだったのに……どこから漏れたんだっ。
「あっ、すいませんアリスお嬢様。私とした事が成績表だけでもと思い、持ってきたつもりでしたが置いて来てしまいました。今すぐ持ってまいります」
「ちょっと待ってマリア!」
「はい?」
「それはどっちの成績表の事かな?」
「もちろん言わなくともお分かりかと、ふふふ」
不敵に笑うマリアに、私は冷や汗が止まらなかった。
マズイ、ひじょ~にマズイ。
ここで第一期と第二期の成績をお母様に見比べられたら、サボってたんじゃないかと疑われてしまう。
いや、そんな事ないかもしれないけど、何かそう思われるのが嫌だな……よし、ここはマリアと口裏を合わせるべきだね。
私はそんな事を勝手に考えて、席から立ち上がる。
「お父様、お母様、お兄ちゃん。私は一足先にマリアと一緒に成績とか色々と見て来てもいいでしょうか? 気になって仕方ないんです」
「あぁ、構わないよ。行っておいで」
「ありがとうございます! さぁマリア、一緒に行きましょう!」
「もしやアリスお嬢様、成績を見られるのが――」
「何してるのマリア! 早く行きましょう! あ~マリアの成績が気になるわ~」
私はわざとマリアの言葉に被せる様に言葉を言って、マリアより先に部屋を出て行った。
するとマリアは、お母様たちに一礼して部屋から出て行った。
「まさか、マリアの言った通り本当に一緒に行くとはね。少し驚いたよ」
「だから言ったでしょ、あなた。アリスの事はマリアに任せておけば問題ないって」
「すいません父上、母上。急にあのような事を手紙で書いてしまって」
「いやいや、さっきの反応でアリスはまだあの事件を少し引きずっているようだからね。聞かせなくて正解だと思うよ」
「アリス、悪いお兄ちゃんを許してくれ」
「それでアバン、ティアとハンスから渡された物と言うのは?」
アバンはそう言って、上着の内ポケットから手紙を2枚取り出し、机に置いた。
それをそれぞれエリックとリーリアが手に取り、読み始める。
「誘拐事件の詳細な報告内容か」
「はい、父上が読まれているのは正にあの事件の詳細です。そして母上が読まれている方は」
「『モラトリアム』についてね」
リーリアの言葉にアバンは頷く。
「未だ不明な部分はありますが、現時点の物を母上と共有する様にとハンス国王に頼まれました」
そしてリーリアはその手紙の一番下に書かれている内容に目が止まった。
「(……バベッチ・ロウ)」
その後リーリアは、それをエリックに渡し、アバンがハンスやティアから頼まれた伝言などの話を進めるのだった。
アバンは部屋に入るなり直ぐさまに、エリックとリーリアに改めて無事帰宅した事を伝える。
「うん。聞いていた時間より早かったけど、元気そうでなによりだアバン」
「アバン、お帰りなさい。マリア、アバンの分の用意を」
「かしこまりましたリーリア様」
するとマリアは一礼し、一度ワゴンを押してアバンにも一礼してから部屋から出て行く。
アバンがマリアに軽く手を上げて答えた後、私たちが座っている方へと歩いて来て、私の隣に座る。
「アリス~会いたかったぞ~」
と、突然アバンが抱き着いて来ようとしたので咄嗟に私は避けると、アバンは悲しそうな顔で私を見つめた。
するとアバンはスッと元の体勢に戻り、両手で顔を覆った。
「悲しい、悲しいよお兄ちゃんは。経った数カ月で、兄妹の挨拶を忘れてしまうなんて。昔はあんなにお兄ちゃん~って近寄って来てくれていたのに~」
「いつの話をしてるのよ、お兄ちゃん! と言うか、そんな挨拶なかったでしょ」
「さすが我が妹。記憶力が一流だ。そして、何より可愛い~」
え、お兄ちゃんってこんな感じだったけ? いや、何か前より重症気味になってる?
そう思ってしまった私は、少し体を引いてしまう。
「……あーすまない、アリス。久しぶりの実家と言う事とアリスに会えると思ったら、少しテンションがな……」
「あ、うん、そうなんだ……」
何か急に素に戻ると、どうしていいか分からなくなるな。
私が少し動揺していると、そこへマリアがお茶菓子とカップを持って帰って来る。
そしてそのままアバンへ配膳し、紅茶を入れた。
「どうぞ、アバン様」
「ありがとう、マリア」
そう言うってアバンは紅茶を一口飲む。
「そう言えばアバン、王国軍の見習い兵に戻れたそうね」
「はい。王女様の傍付として暫くの間働かせて頂き、先週より見習い兵へと戻りました」
「見習い兵としてはどうだ? 新しく友人も出来たとあったが、順調?」
「はい父上。同期たちは俺より先に、既に仮で部隊へ配属されていますが、俺も半年後には仮配属される様に精進しています」
「そうか。それはなによりだ」
でもそれって、同期の人たちより遅れてるって事だよね。
もしかして、それってあの時の事件のせいなんじゃ……
私は直ぐに秋の誘拐事件の時に、助けてくれたお兄ちゃんを思い出していた。
確かあの時、隊長って呼ばれている人と今後どうするかの話をしていた気がする……もしかしたら、あの一件でお兄ちゃんが責任を負って立場が悪くなったんじゃ……
そう考えてしまい、私が俯いているとお兄ちゃんが声を掛けて来た。
「アリス。もしかして、あの時の事件で俺が何か悪い状況になってるんじゃないかと思ってるのか?」
「……はい」
「そうだったか。そんな思いをさせていたか。悪かった、アリス」
お兄ちゃんはそう言って、私の頭に手を乗せて優しくポンポンとした。
「そんな心配する必要はないぞ。あの時も言ったが、俺はお前を助ける為に動いだ。もちろん、俺の意思だぞ。その結果、王国軍としての規律を破った。だから罰せられた。それだけだ」
「でも、そのせいでお兄ちゃんは皆より遅れて……」
「確かにそうかもしれないけど、まだ皆も見習い兵だ。そんな所で差がついても、俺なら直ぐ巻き返せる。お前も見たろ対抗戦の時に、俺の凄さを。しかも、あの時は王女様の傍付だったんだからな。中々そんな指名される奴はいないんだぞ~」
「そうだったの?」
「あぁ。一度は見習い兵ではなくなったけど、今はまた見習い兵に戻った。だから、お前が心配する事はな~んにもないんだよ」
お兄ちゃんは笑顔でそう言ってくれ、私も先程まで考えていた事から切り替える事が出来た。
「……うん。ありがとう、お兄ちゃん」
「兄が妹の心配事になるのは嫌だからね」
その後私たち家族は、何気ない話をし家族の時間を過ごした。
「そう言えば、お兄ちゃんはいつまでこっちにいれるの? 王国軍だと、ずっとは入れないんじゃない?」
「う~ん、年明け後の次の日には戻るよ。色々と準備があるからね」
「思ったより、長く居られるんだね。そしたら、少し魔法で相談したい事があるんだけど、いい?」
「あぁ、もちろんだ! 妹の役に立てるのなら何だってするさ! お兄ちゃんに任せなさい!」
お兄ちゃんは勢いよく自分の胸を叩いてアピールした。
ちょっと不安だけど、大丈夫だよね? ゴーレム武装を見てもらって思った事を聞くだけだし。
するとそこでマリアが話し掛けて来た。
「そう言えばアリスお嬢様。言い忘れていましたが、クレイス魔法学院での成績表や学期の教本などご覧になられますか?」
「え、見る! 見る見る! 凄く見たい!」
「そう言うと思われました。アリスお嬢様、第二期の最終結果が散々でしたものね」
「……ん? ちょっと待て、もしかして私の成績知ってるのマリア?」
それにマリアはにっこりと笑うだけで何を言わなかった。
嘘だ! まだ、誰にも見せてないし、マリアだけには見せないつもりだったのに……どこから漏れたんだっ。
「あっ、すいませんアリスお嬢様。私とした事が成績表だけでもと思い、持ってきたつもりでしたが置いて来てしまいました。今すぐ持ってまいります」
「ちょっと待ってマリア!」
「はい?」
「それはどっちの成績表の事かな?」
「もちろん言わなくともお分かりかと、ふふふ」
不敵に笑うマリアに、私は冷や汗が止まらなかった。
マズイ、ひじょ~にマズイ。
ここで第一期と第二期の成績をお母様に見比べられたら、サボってたんじゃないかと疑われてしまう。
いや、そんな事ないかもしれないけど、何かそう思われるのが嫌だな……よし、ここはマリアと口裏を合わせるべきだね。
私はそんな事を勝手に考えて、席から立ち上がる。
「お父様、お母様、お兄ちゃん。私は一足先にマリアと一緒に成績とか色々と見て来てもいいでしょうか? 気になって仕方ないんです」
「あぁ、構わないよ。行っておいで」
「ありがとうございます! さぁマリア、一緒に行きましょう!」
「もしやアリスお嬢様、成績を見られるのが――」
「何してるのマリア! 早く行きましょう! あ~マリアの成績が気になるわ~」
私はわざとマリアの言葉に被せる様に言葉を言って、マリアより先に部屋を出て行った。
するとマリアは、お母様たちに一礼して部屋から出て行った。
「まさか、マリアの言った通り本当に一緒に行くとはね。少し驚いたよ」
「だから言ったでしょ、あなた。アリスの事はマリアに任せておけば問題ないって」
「すいません父上、母上。急にあのような事を手紙で書いてしまって」
「いやいや、さっきの反応でアリスはまだあの事件を少し引きずっているようだからね。聞かせなくて正解だと思うよ」
「アリス、悪いお兄ちゃんを許してくれ」
「それでアバン、ティアとハンスから渡された物と言うのは?」
アバンはそう言って、上着の内ポケットから手紙を2枚取り出し、机に置いた。
それをそれぞれエリックとリーリアが手に取り、読み始める。
「誘拐事件の詳細な報告内容か」
「はい、父上が読まれているのは正にあの事件の詳細です。そして母上が読まれている方は」
「『モラトリアム』についてね」
リーリアの言葉にアバンは頷く。
「未だ不明な部分はありますが、現時点の物を母上と共有する様にとハンス国王に頼まれました」
そしてリーリアはその手紙の一番下に書かれている内容に目が止まった。
「(……バベッチ・ロウ)」
その後リーリアは、それをエリックに渡し、アバンがハンスやティアから頼まれた伝言などの話を進めるのだった。
0
あなたにおすすめの小説
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
男女比8対1の異世界に転移しました、防御力はレベル1です
オレンジ方解石
恋愛
結婚式の最中に、夫に他の女と逃げられた花嫁、水瀬透子。
離婚届けを出す直前に事故で瀕死となった彼女は、異世界の女神から『妾と取り引きするなら、助けてやろう』と持ちかけられる。
異世界の《世界樹》の《種》を宿す《仮枝》となった透子は、女神の世界に連れて行かれ、二年を過ごすこととなった。
そこは男女比が8対1という偏った世界であり、女性が《四気神》と呼ばれる守護者に守られる世界。
女神とはぐれた透子は、そこで美形の青年、紅霞に助けられるが……。
※追記の追記を少し直しました。
枯れ専令嬢、喜び勇んで老紳士に後妻として嫁いだら、待っていたのは二十歳の青年でした。なんでだ~⁉
狭山ひびき
恋愛
ある日、イアナ・アントネッラは父親に言われた。
「来月、フェルナンド・ステファーニ公爵に嫁いでもらう」と。
フェルナンド・ステファーニ公爵は御年六十二歳。息子が一人いるが三十年ほど前に妻を亡くしてからは独り身だ。
対してイアナは二十歳。さすがに年齢が離れすぎているが、父はもっともらしい顔で続けた。
「ジョルジアナが慰謝料を請求された。ステファーニ公爵に嫁げば支度金としてまとまった金が入る。これは当主である私の決定だ」
聞けば、妹のジョルジアナは既婚者と不倫して相手の妻から巨額の慰謝料を請求されたらしい。
「お前のような年頃の娘らしくない人間にはちょうどいい縁談だろう。向こうはどうやらステファーニ公爵の介護要員が欲しいようだからな。お前にはぴったりだ」
そう言って父はステファーニ公爵の肖像画を差し出した。この縁談は公爵自身ではなく息子が持ちかけてきたものらしい。
イオナはその肖像画を見た瞬間、ぴしゃーんと雷に打たれたような衝撃を受けた。
ロマンスグレーの老紳士。なんて素敵なのかしら‼
そう、前世で六十歳まで生きたイオナにとって、若い男は眼中にない。イオナは枯れ専なのだ!
イオナは傷つくと思っていた両親たちの思惑とは裏腹に、喜び勇んでステファーニ公爵家に向かった。
しかし……。
「え? ロマンスグレーの紳士はどこ⁉」
そこでイオナを待ち受けていたのは、どこからどう見ても二十歳くらいにしか見えない年若い紳士だったのだ。
異世界もふもふ死にかけライフ☆異世界転移して毛玉な呪いにかけられたら、凶相騎士団長様に拾われました。
和島逆
恋愛
社会人一年目、休日の山登り中に事故に遭った私は、気づけばひとり見知らぬ森の中にいた。そしてなぜか、姿がもふもふな小動物に変わっていて……?
しかも早速モンスターっぽい何かに襲われて死にかけてるし!
危ういところを助けてくれたのは、大剣をたずさえた無愛想な大男。
彼の緋色の瞳は、どうやらこの世界では凶相と言われるらしい。でもでも、地位は高い騎士団長様。
頼む騎士様、どうか私を保護してください!
あれ、でもこの人なんか怖くない?
心臓がバクバクして止まらないし、なんなら息も苦しいし……?
どうやら私は恐怖耐性のなさすぎる聖獣に変身してしまったらしい。いや恐怖だけで死ぬってどんだけよ!
人間に戻るためには騎士団長の助けを借りるしかない。でも騎士団長の側にいると死にかける!
……うん、詰んだ。
★「小説家になろう」先行投稿中です★
多分悪役令嬢ですが、うっかりヒーローを餌付けして執着されています
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【美味しそう……? こ、これは誰にもあげませんから!】
23歳、ブラック企業で働いている社畜OLの私。この日も帰宅は深夜過ぎ。泥のように眠りに着き、目覚めれば綺羅びやかな部屋にいた。しかも私は意地悪な貴族令嬢のようで使用人たちはビクビクしている。ひょっとして私って……悪役令嬢? テンプレ通りなら、将来破滅してしまうかも!
そこで、細くても長く生きるために、目立たず空気のように生きようと決めた。それなのに、ひょんな出来事からヒーロー? に執着される羽目に……。
お願いですから、私に構わないで下さい!
※ 他サイトでも投稿中
9回巻き戻った公爵令嬢ですが、10回目の人生はどうやらご褒美モードのようです
志野田みかん
恋愛
アリーシア・グランツ公爵令嬢は、異世界から落ちてきた聖女ミアに婚約者を奪われ、断罪されて処刑された。殺されるたびに人生が巻き戻り、そのたびに王太子マクシミリアンはミアに心奪われ、アリーシアは処刑、処刑、処刑!
10回目の人生にして、ようやく貧乏男爵令嬢アリーに生まれ変わった。
もう王太子や聖女には関わらない!と心に決めたのに、病弱な弟のために王宮の侍女として働くことに。するとなぜか、王太子マクシミリアンは聖女ミアには目もくれず、男爵令嬢アリーを溺愛し始めて……。
(頭を空っぽにして笑えることを目指したコメディです。2020年に執筆した作品です。本作を読みたいというお声があったため再掲します)
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる