とある令嬢が男装し第二王子がいる全寮制魔法学院へ転入する

春夏秋冬/光逆榮

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第306話 秘密の大作戦開始?

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「では、大切にお預かり致します」
「よろしくお願いいたします」
「はい。では、お次の方どうぞ」

 私は無事にレイナ宛ての手紙を郵便局の窓口にて渡した。
 そして振り返り出口へと向かうと、そこにはあいつが待っていた。

「そっちも終わったか」
「……」
「無視かよ」

 そう言われて私はタツミに向かって口パクで返事をした。

「おい、物騒な事を言うもんじゃないぞ。女子としてそれはどうなんだ、マリア?」
「っ! あんたに名前を呼ばれたくないんですけど!」
「やっと反応したか。無視に口パクで殺すぞは、酷いだろ」
「あんたがここに居ること自体が、私にとって最悪なんだが? さっさとどっか行ってくれ」

 そう私は冷たくあしらい郵便局を出たが、何故かタツミは私と同じ方向へと歩いて来る。

「何でついて来るの? 嫌がらせ? 私があんたをどんな風に思ってるか知っていての行動なのかしら?」

 私は少し怒りを抑えつつ問いかけると、タツミは「俺もこっちに用があるんだ」と言い返して来た。
 用がある? と言うか、何でこいつがここに居るの? しかも、あんなピンポイントでぶつかる事ある? いや、ない。
 絶対にこいつは何かを企んで、わざと私にぶつかって来たに違いない。
 何考えてるんだ、こいつは……
 私はタツミを物凄く疑った目で見つめた後、早歩きでジェーンたちとの集合場所へと向かい始める。
 が、その後ろを一定の距離でタツミはついて来ていた。

「(はぁ~参ったな……まさかこんな所でこいつに出会うとは。想定外過ぎるだろ。それにこいつも、本当に偶然だと言っても信じてくれない程、物凄く俺を疑ってるし……さて、どうしたもんかな)」

 タツミは小さくため息をついた。
 直後、何処かの店から大きな破裂音と共に煙幕が出始めた店に視線を向けた。
 その店は現在地から五十メートル程の位置にあり、煙の中から何かを持ち顔を隠した複数人の男たちが出て来て、一直線に道を真っすぐに逃げ始めた。
 周囲の人々は何事かと驚き、ざわつき始めると店から咽ながら店員と思われる人物が出て来て叫んだ。

「泥棒ー! げほっ、げほっ……誰か、警備団に連絡してくれ! 宝石泥棒だー!」

 その言葉を聞き、私は直ぐに動き出し人の間を縫うように駆け抜け、泥棒を追い始めた。
 すると同じ様にタツミも追って来た。

「何であんたまで……」
「まぁ、目的の1つって所かな」
「あんたがいると邪魔だから、引っ込んでろ」
「そんな言い方ないだろ。昔、戦場で会った仲だろ?」

 私はその言葉に舌打ち「次それを言ったら撥ねる!」と言い、速度を上げ泥棒たちの前へと立ち塞がった。

「止まりなさい。この街で――」
「どけー! 女ー!」

 はぁー……聞く気なし。
 私はそのまま突っ込んで来た男の頭部目掛けて右足を振り抜き、地面に叩きつけた。
 そしてその勢いで宙で回り、左足をその後ろにした男の顔面に振り抜いた。
 まず2、残り4。
 その場で状況を確認し終えると、今蹴り飛ばした男の隣にいた男が私に向けて魔法を放とうと手を向けて来た。

「どけって言ってんだー!」

 炎系の魔法、しかも広範囲ではなく短距離かつ一点集中。
 すぐさま私は地面に向けて片手から『ガスト』を最低限の威力で放ち、体を仰向けで宙へと浮かしその相手を飛び越える。
 その瞬間にその相手の顔を両膝で挟み、相手の背中へと落ちた勢いで投げ飛ばしその後ろに居た相手にぶつけた。
 私はその場でバク転し、共倒れした相手の上へと着地し踏みつけた。

「てめぇ!」
「これで吹っ飛べ!」

 残っていた2人の男は、私に向けて同時に『ブリザード』『サンダー』を放ってきた。
 直ぐに私は回避行動のため両脚から『ガスト』を放ち、飛び上がって回避する。
 放たれた魔法は、私が踏みつけていた2人に直撃する。
 これで4、残り2。
 そして私は右手の人差し指と中指先に一般人には見えない様に、『ガスト』を細く鋭い針並みに維持させた。
 これなら魔法を使用した事も周りに認識されずに、相手を倒せる。
 後は適当に気を失う様な攻撃した振りをしておしまい。
 私は街中で警備団以外の者の魔法使用禁止のルールを誰かに指摘されない様に、最後の敵も片付けようと宙で軽く右手をスナップさせようとした時だった。
 先に残りの2人の顎目掛けて同じ様な魔法を使い、相手を気絶させダンデが2人の間に現れて頭を掴み地面へと叩きつけたのだ。
 あいつっ! 良いとこ取りしにでも来たのか!?
 それを見た私は直ぐに魔法を消し、再び倒れている男たちの上に降り立ちダンデへと近付く。

「酷いな~少しくらい見せ場残しておいてくれよ」
「何してんだよ、あんた」
「人助けだよ。見て分かるだろ?」
「そんな性格じゃないだろ」
「それ言うなら、お前も同じだろ」

 私とダンデはそこで静かに睨み合い続けていると、今までの光景を見ていた住民たちが歓声を上げる。
 そして警備団がそこへ被害にあった店員と一緒にやって来た。

「これはどう言う状況だ? 君たちがやったのかい?」
「は――」
「はいそうですよ」

 と、私が答えようとするとタツミが割り込んで答え始めると、更には突然私の肩に手を回して引き寄せて来たのだ。

「なっ!? お、お前! どう言う」
「いいから、いいから」
「ふざけんっ!?」

 私は力一杯に離れようとするが、タツミの力も強く離れる事が出来ずにタツミに引き寄せられたままになってしまう。
 くっそ、何だこの力強さ……おかしい。
 私はチラッとタツミの顔へ視線を向けると、タツミは笑い掛けて来た。
 その顔に私はムカつき、バカにされていると思い何としてでも離れてやると思い両手でタツミを押し始めるも状況は変わらなかった。
 このっ! 本当に何考えてるんだ、こいつ! いや、このくそオヤジは!
 その後私は警備団から事情聴取されることになり、タツミと共に移動する事になるのだった。


 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「この度は、ご協力ありがとうございました。まさか、フォークロス家の使用人の方だったとは」
「いえいえ。偶然通りかかっただけですのですし、それにご主人様が治める地で悪さをする相手を見逃す事が出来なかっただけですので」
「流石は領主様の使用人だ。あ、すいません貴重なプライベートな時間をとってしまい。これにて聴取は終了ですので、外で待っている恋人の方の所に行って頂いて大丈夫ですよ」
「あ、ありがとうございます」

 私は引きつった顔で椅子から立ち上がり、部屋を後にし簡易警備団所から出ると、外には恋人ずらしているタツミが笑顔で片手を上げて来た。
 それを見つけた私は笑顔で早歩きで近付き、首元目掛けて貫手を繰り出す。
 もちろん遊びでも冗談でもなく、殺す気で繰り出したがそれをタツミは笑顔のまま片手で握り止めた。

「いや~熱い感情表現をありがとう。流石は俺の彼女だね」
「そう言うなら彼女の言う事を聞いて欲しいな~彼氏さん」
「どんなお願い事かな~俺意外と女性には甘いんだよね」
「首、いや喉潰させて」
「う~ん、そんな可愛く言われてもそれは無理だね。それに声無理し過ぎだよ。もう少し年相応な感じが男子はぐっとくると思うよ」

 そしてそのまま私が突きだした手はダンデに握られたまま、下ろされた。

「おい、離せ。いつまで握ってるんだよ。と言うか、その握力は何? さっきも異様な力だったわよね?」

 私は握られた手を離そうとしながら、タツミに問いかけるがタツミは何処か別の方を見ていて返事はなかった。
 無視……あ~もう、調子が狂うな。
 口調も昔みたいになるし、手は離さないし、これじゃ皆と合流も出来ないし、こんな所誰かに見られたらぜっっったいに誤解される……特に、ジェーンとイェレナは面倒事になるに違いない。
 さっさと離れたいのに、逃げられないしどうする……いっそ魔法を使って吹っ飛ばす? いや、さすがに警備団の居る前でやるはマズいな。
 すると突然タツミが私の手を握ったまま動き始める。

「もう少しだけ付き合え、マリア」
「ちょ、ちょっと!?」
「お礼はしっかりしてやるか。ほら行くぞ。見失っちまう」
「おい! 少しは話をって、握ったまま走るな」

 そのまま私はタツミに引っ張られる形で走り始めたのだった。
 そして、そんな光景をずっと見ていた者たちが建物の屋根でずっと息を潜めていたが、我慢できずに口を開く。

「う~~~っん! 見た?」
「あぁ、見た見た」
「何の騒ぎかと見続けていたら、まさかあのマリアがデートとはね」
「これは隅に置けないな。しかも相手はおじさまぐらいの歳。意外過ぎる」
「2人共、まだやるんですか?」
「「ここまで来て、最後まで見ない選択肢はない!」」
「そんな所で息を合わせなくとも」

 そう言って、ジェシカはジェーンとイェレナの鼻息の荒さにため息をつく。

「ウィルソンたちも何か言って下さいよ」
「何言っても、もうその2人はダメだろ」
「僕も同感。と言うか、もうここまで見てしまった僕たちも同罪だと言えますけどね。一人だけ逃げられないよ、ウィルソン」
「えっマジ?」
「マジマジ」

 ジャックにそう言われてウィルソンは深くため息をつき落ち込む。

「でも、とりあえずマリアさんが無事でよかったです」
「そうね。あの場でマリアさんが負けて、はしたない姿になって辱めを受けなくて良かったわ」
「ルディン、いつも言うけどその絶対に起きない最悪な想定やめたら?」
「何言うのフェルマ。いついかなる時も、最悪な想定をするものでしょ?」
「そうだけど、ルディンのは度が過ぎてると言うか、それに当てはまっているかどうか」

 ジェシカはその会話を横目に、再びジェーンたちの方へと視線を戻し口を開く。

「で、どうして貴方たちもそっち側なの? 特にシェラ。貴方まで……」

 そこにはジェーンとイェレナ以外にも、シェラにノラにリックそしてヘレンまで加わっていたのだった。

「私には、マリアさんに相応しい人なのかどうか見極めるためです!」
「俺は面白そうだから~」
「俺もこんなマリアさんこの先見れないと思ったので、似た感じですジェシカ先輩」
「お、俺は気になっただけです……て言うか、マリアさん年上好きだったのか」

 各自の言い分にジェシカは頭を抱えた。
 するとジェーンが急に振り返って来て笑顔で口を開く。

「よ~し、これよりマリアいや、マリア隊長の尾行任務を開始する。作戦内容は、バレずに後をつけ相手とどんな事をするのか、どの様に呼び合っているのか、甘える姿はあるのかなどを確認する。いいか、この作戦は絶対に見つかってはいけない」
「全力で当たらなければ、マリア隊長にすぐにバレて命はない。その事だけは肝に銘じるように」
「「了解」」
「よし、では今回の作戦指揮は私ジェーンが務め、副指揮はイェレナが務める。ツーマンセル行動で随時連絡を取る事を忘れるな」
「また緊急事態時には、自身の身が第一優先とし音で連絡を入れるように」
「「了解」」
「ではこれより、マリア隊長デート尾行作戦を開始する!」

 活き活きとするジェーンたちを見て、ジェシカは呆れた顔で小さくため息をつく。

「(断言できますね。これ、絶対にバレて痛い目みる事になりますね。はぁ~……なるべく巻き添え食わない様に、立ち回ろう)」
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