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第342話 料理対決の勝者
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審査員方は、ピースの出した料理をじっくりを見つめると、ピースはそのまま説明を続けた。
「この料理はここより東の地方の一部で出されている物です。かなり昔から伝わっている料理らしく、その地域独特の料理でもあります」
すると審査員たちは、だされた器にフォークを入れ麺をとろうとしたが、つるつるして滑ってしまい少し戸惑っていた。
「スパゲティの様に巻いていただくと食べやすいかと思います。その地域では、二本の棒で挟んで食べるのですがそこまで用意は出来ませんでしたので、フォークでスパゲティを食べる様に食べて下さい」
そう言われ審査員たちは巻いて食べ始めると、スパゲティと違う食感に驚きつつ次々へと不器用ながらに、麺を巻いて食べ続けスープもスプーンですくって飲み始めた。
一方でピースは、大食堂へと戻ると小さな器に料理を用意し、私たちにも配り始めた。
さすがに見物人分まではないので、とりあえずクラスの皆とオービンとミカロスの分だけであった。
私もピースの言っていた通りに食べ始めたが、食べる手が止まらなかった。
美味しい! この外で食べているからら、食べると体が温まるしさっぱりとしたスープまで飲み干したくなる。
そんなことを思いつつ、私は完食してしまう。
周囲の皆も私同様に満足した顔で、完食しており審査員方も麺を食べ終え、残ったスープを飲み始めていた。
ニックもピースに渡された料理を受け取り、食べていた。
その後審査員方が、完食した所で最終審査へと入る為一度大食堂へと戻り、離れた所で話し合いを始めた。
結果発表までの間に、私たちも大食堂へと戻り残っている二人の料理を同寮の第1学年に渡して残った分を少しずつ分けて食べた。
そして話し合いが終わり、審査員たちが戻って来てオービンが小声で話し掛けた後、再び進行を始めた。
「では、これより第一競技の勝負結果発表を行います。結果は、三名の審査員方に一斉に勝者の札を上げてもらいます」
その瞬間を私たちは固唾を呑んで見守った。
「それでは、お願いします」
オービンの掛け声で審査員方が一斉に札を上げると、ルーク派閥が一票、トウマ派閥が二票の結果が出ていた。
直後、トウマは何が起きているか理解出来ずにいたが周囲が盛り上がったことで、ようやく自分が第一競技を制したと理解し盛り上がる。
その中でルークは拍手を送っており、派閥の皆も拍手を送っていた。
そのまま審査員方が、結果の理由を話し始めピースに入れた人は、新しいタイプの料理で味も良く、外で食べたことでより美味しさを感じたと話す。
もう一人は、細麺の調理や見た目、更には食べ方なども楽しく美味しく食べられたと話し、ニックを上げた人は、難しい調整や味付けに見た目も素晴らしかったと話した。
三人の審査員は皆口を揃えて、決して大差などではなく僅差で勝者を決めたと口にした。
その後オービンが第一競技の勝者を口にして、終了するのだった。
「第一競技『料理勝負』の勝者、トウマ派閥のピース!」
皆から大きな拍手が送られ、ピースは恥ずかしながら礼をした。
「『三番勝負』第二競技は一時間の休憩を挟んだ後、競技場にて行います。それでは、一時解散」
オービンの言葉に周囲に集まっていた見物人たちは、盛り上がりながら離れて行った。
そんな中で、ニックはピースに話し掛けていた。
「今回は俺の負けだ。まさか、お前に料理で負けるとはな」
「いやいや、僕は上手く環境とか状況を使って勝っただけさ。ニックみたいに料理の腕が凄くないし、マネしただけだしさ」
「何言ってるんだ、知識だって十分お前の武器だろ。料理も美味かったしな」
「ニックにそう言ってもらえると、嬉しいな」
「俺は負けて物凄く悔しいし、一瞬料理の腕を上げる特訓でもしようかと思ったくらいだ」
「僕は、それに賛成だけどね。ニックの更に美味しい料理が食べられるしさ」
「全く調子のいいこと言いやがって」
するとそこにフェルトがやって来た。
「何だ何だ、二人で楽しそうに話て~俺も入れてくれよ~」
「フェルト、初めからピースを買収するつもりで『料理勝負』を提案させたんだろ?」
「まぁね~でも、結構博打だったんだぞ? ニックが勝ちに来るから出て来ると予想がつきやすいし、これでこっちが勝負を落としたらもう後がないからな。だから必死にピースを買収させてもらったよ。まぁ、懐が寂しくなるまでというかなりの代償を払ったけど……」
ピースは小さく「ご馳走様でした」と呟き頭を軽く下げた。
「でも必ず勝てる確証はなかったぞ。ピースの知識に俺は賭けたんだ」
「で、それに勝ったということか」
ニックの発言にフェルトは、指を鳴らすがニックにその反応はうざいと言われてしまう。
「悪かったよ、もうやらないよ」
「それよりもフェルト、お前トウマを勝たせると言ってピースのこと相談してないだろ? トウマの反応が周りと一緒だったし、お前一人で進めてるんじゃないのか?」
「確かにこの件については、勝手にやったが他のは皆と一緒に決めたぞ。変に疑いたくなるのも分かるが、本当に何も企んでないからな。これは俺が最初にだした競技案だから、最後まできっちりと任せてもらうという形式をとったんだ」
と釈明するも、ニックはまだ少しフェルトを疑った目で見つめていた。
その後クラスの皆が次の競技場へと移動まえに、調理器具などの洗い物や片づけを始めたので三人も話を止めて、手伝い始めるのだった。
そして片付けも終わると、バラバラと競技場へと向かい始めた。
私も手伝い終わり競技場へと向かうが、その途中でモーガンやベックスにルーク側に付いた話を聞きたいと思い探し始めた。
まだ近くにいるはずだけど……! いたいた。
私はゆっくりと歩いていたモーガンを見つけ、近付いて声を掛けた。
「モーガン」
「クリス、どうしたんですか?」
「いや、どうして急に中立派からルーク派閥に入ったのか気になってよ」
「あ~そのことですか。ニックに誘われたからですね。ちょうど、その日にニックとフェルトの魔力を見ていてね、先に声を掛けて来たニックの方がいい色をしていたので入っただけさ」
「え、それだけ?」
「うん。それでけですよ。ルーク派閥の方が少しるトウマ派閥よりも人が少ないというところもありましたかね」
モーガンらしい決め方というか、それで派閥に入るのはどうなの? 入ってない私が言えたことじゃないけど。
「クリスは、最後まで中立派なのですね」
「あぁ、俺なりに考えた結果だからね。そういえば、ベックスも同じルーク派閥に入ってるけど、理由とか聞いた?」
「いえ特には」
「そっか。答えてくれてサンキューな、モーガン」
「いいえ」
そのまま私は次にベックスを探すためにその場から離れた。
すると、モーガンはこっそりと私の後ろ姿を、右手で人差し指と親指で丸を作り、それを右目を当てて見つめた。
その後魔力の色を、自身の特異体質で見た後直ぐに外すと、モーガンは黙ったまま浮かない顔をしていた。
「(……以前見た時より悩みが晴れている印象なのはいい傾向ですが、その時に見た中心のピンクの魔力の内側から青く黒ずんだ魔力が浸食していくイメージがまだ見えるのは、やはり不気味ですね。あれは一体何を示しているのですかね。何だかんだ言って、師匠にも聞き忘れていましたし以前準備していた手紙を出しますか。暫く滞在する場所は確認していますし)」
モーガンはそこから一度寮へと向かって歩き始め、自室の師匠宛ての手紙を取りに向かうのだった。
「この料理はここより東の地方の一部で出されている物です。かなり昔から伝わっている料理らしく、その地域独特の料理でもあります」
すると審査員たちは、だされた器にフォークを入れ麺をとろうとしたが、つるつるして滑ってしまい少し戸惑っていた。
「スパゲティの様に巻いていただくと食べやすいかと思います。その地域では、二本の棒で挟んで食べるのですがそこまで用意は出来ませんでしたので、フォークでスパゲティを食べる様に食べて下さい」
そう言われ審査員たちは巻いて食べ始めると、スパゲティと違う食感に驚きつつ次々へと不器用ながらに、麺を巻いて食べ続けスープもスプーンですくって飲み始めた。
一方でピースは、大食堂へと戻ると小さな器に料理を用意し、私たちにも配り始めた。
さすがに見物人分まではないので、とりあえずクラスの皆とオービンとミカロスの分だけであった。
私もピースの言っていた通りに食べ始めたが、食べる手が止まらなかった。
美味しい! この外で食べているからら、食べると体が温まるしさっぱりとしたスープまで飲み干したくなる。
そんなことを思いつつ、私は完食してしまう。
周囲の皆も私同様に満足した顔で、完食しており審査員方も麺を食べ終え、残ったスープを飲み始めていた。
ニックもピースに渡された料理を受け取り、食べていた。
その後審査員方が、完食した所で最終審査へと入る為一度大食堂へと戻り、離れた所で話し合いを始めた。
結果発表までの間に、私たちも大食堂へと戻り残っている二人の料理を同寮の第1学年に渡して残った分を少しずつ分けて食べた。
そして話し合いが終わり、審査員たちが戻って来てオービンが小声で話し掛けた後、再び進行を始めた。
「では、これより第一競技の勝負結果発表を行います。結果は、三名の審査員方に一斉に勝者の札を上げてもらいます」
その瞬間を私たちは固唾を呑んで見守った。
「それでは、お願いします」
オービンの掛け声で審査員方が一斉に札を上げると、ルーク派閥が一票、トウマ派閥が二票の結果が出ていた。
直後、トウマは何が起きているか理解出来ずにいたが周囲が盛り上がったことで、ようやく自分が第一競技を制したと理解し盛り上がる。
その中でルークは拍手を送っており、派閥の皆も拍手を送っていた。
そのまま審査員方が、結果の理由を話し始めピースに入れた人は、新しいタイプの料理で味も良く、外で食べたことでより美味しさを感じたと話す。
もう一人は、細麺の調理や見た目、更には食べ方なども楽しく美味しく食べられたと話し、ニックを上げた人は、難しい調整や味付けに見た目も素晴らしかったと話した。
三人の審査員は皆口を揃えて、決して大差などではなく僅差で勝者を決めたと口にした。
その後オービンが第一競技の勝者を口にして、終了するのだった。
「第一競技『料理勝負』の勝者、トウマ派閥のピース!」
皆から大きな拍手が送られ、ピースは恥ずかしながら礼をした。
「『三番勝負』第二競技は一時間の休憩を挟んだ後、競技場にて行います。それでは、一時解散」
オービンの言葉に周囲に集まっていた見物人たちは、盛り上がりながら離れて行った。
そんな中で、ニックはピースに話し掛けていた。
「今回は俺の負けだ。まさか、お前に料理で負けるとはな」
「いやいや、僕は上手く環境とか状況を使って勝っただけさ。ニックみたいに料理の腕が凄くないし、マネしただけだしさ」
「何言ってるんだ、知識だって十分お前の武器だろ。料理も美味かったしな」
「ニックにそう言ってもらえると、嬉しいな」
「俺は負けて物凄く悔しいし、一瞬料理の腕を上げる特訓でもしようかと思ったくらいだ」
「僕は、それに賛成だけどね。ニックの更に美味しい料理が食べられるしさ」
「全く調子のいいこと言いやがって」
するとそこにフェルトがやって来た。
「何だ何だ、二人で楽しそうに話て~俺も入れてくれよ~」
「フェルト、初めからピースを買収するつもりで『料理勝負』を提案させたんだろ?」
「まぁね~でも、結構博打だったんだぞ? ニックが勝ちに来るから出て来ると予想がつきやすいし、これでこっちが勝負を落としたらもう後がないからな。だから必死にピースを買収させてもらったよ。まぁ、懐が寂しくなるまでというかなりの代償を払ったけど……」
ピースは小さく「ご馳走様でした」と呟き頭を軽く下げた。
「でも必ず勝てる確証はなかったぞ。ピースの知識に俺は賭けたんだ」
「で、それに勝ったということか」
ニックの発言にフェルトは、指を鳴らすがニックにその反応はうざいと言われてしまう。
「悪かったよ、もうやらないよ」
「それよりもフェルト、お前トウマを勝たせると言ってピースのこと相談してないだろ? トウマの反応が周りと一緒だったし、お前一人で進めてるんじゃないのか?」
「確かにこの件については、勝手にやったが他のは皆と一緒に決めたぞ。変に疑いたくなるのも分かるが、本当に何も企んでないからな。これは俺が最初にだした競技案だから、最後まできっちりと任せてもらうという形式をとったんだ」
と釈明するも、ニックはまだ少しフェルトを疑った目で見つめていた。
その後クラスの皆が次の競技場へと移動まえに、調理器具などの洗い物や片づけを始めたので三人も話を止めて、手伝い始めるのだった。
そして片付けも終わると、バラバラと競技場へと向かい始めた。
私も手伝い終わり競技場へと向かうが、その途中でモーガンやベックスにルーク側に付いた話を聞きたいと思い探し始めた。
まだ近くにいるはずだけど……! いたいた。
私はゆっくりと歩いていたモーガンを見つけ、近付いて声を掛けた。
「モーガン」
「クリス、どうしたんですか?」
「いや、どうして急に中立派からルーク派閥に入ったのか気になってよ」
「あ~そのことですか。ニックに誘われたからですね。ちょうど、その日にニックとフェルトの魔力を見ていてね、先に声を掛けて来たニックの方がいい色をしていたので入っただけさ」
「え、それだけ?」
「うん。それでけですよ。ルーク派閥の方が少しるトウマ派閥よりも人が少ないというところもありましたかね」
モーガンらしい決め方というか、それで派閥に入るのはどうなの? 入ってない私が言えたことじゃないけど。
「クリスは、最後まで中立派なのですね」
「あぁ、俺なりに考えた結果だからね。そういえば、ベックスも同じルーク派閥に入ってるけど、理由とか聞いた?」
「いえ特には」
「そっか。答えてくれてサンキューな、モーガン」
「いいえ」
そのまま私は次にベックスを探すためにその場から離れた。
すると、モーガンはこっそりと私の後ろ姿を、右手で人差し指と親指で丸を作り、それを右目を当てて見つめた。
その後魔力の色を、自身の特異体質で見た後直ぐに外すと、モーガンは黙ったまま浮かない顔をしていた。
「(……以前見た時より悩みが晴れている印象なのはいい傾向ですが、その時に見た中心のピンクの魔力の内側から青く黒ずんだ魔力が浸食していくイメージがまだ見えるのは、やはり不気味ですね。あれは一体何を示しているのですかね。何だかんだ言って、師匠にも聞き忘れていましたし以前準備していた手紙を出しますか。暫く滞在する場所は確認していますし)」
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