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第341話 シチューハンバーグ
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「ごめんごめん、もう始まってたのね。ついご飯に夢中になってたよ」
「そんなことないぞ。間に合ってるぞ、ピース」
「フェルト、どうやってピースを」
ニックがそう問いかけると、フェルトは笑顔で答えた。
「飯を奢りに奢っただけさ。ニックよりもたくさんな」
「そこまで知ってたのか」
「まぁね~この競技を提案した時点で、俺はもう接触してたからね~」
得意げにそう答えるフェルトに、ニックは少しだけ顔を歪めた。
「(最初からピース頼りの競技だったてのかよ。言ってくれるじゃねぇか、フェルト)」
ニックはそこで火が付く。
一方でピースはいつも通りゆったりとした雰囲気を醸し出していた。
「それじゃ、ピース頼むよ」
「乗り気じゃなかったけど、あそこまで色々と奢ってもらったからには僕はトウマ側として戦うよ! しかも対戦内容が料理なら、負ける訳にもいかないからね!」
するとピースは一気に気合を入れた顔つきになり、エプロンを付け頭にも髪が落ちない様に調理用の帽子を被った。
「準備完了。『料理対決』トウマ側として僕ピースは、出場するよ!」
一方でニックもエプロンを身につけ、腕まくりを行い準備を整える。
「ピース、相手がお前でも俺は負けないぞ」
「うん。僕も全力で行くよ、ニック」
「両者、出場者が揃いましたのでこれより第一競技『料理対決』を開始します。勝負内容は、制限時間百二十分以内にお題に沿う料理の完成。見た目、味などを総合的に判断し判定します」
するとそこへ大食堂でいつも調理を担当している三人が現れて用意された机の前の椅子に腰かけた。
「お題は、この時期に食べて美味しい物。審判につきましては、大食堂の料理人方にやって頂けることになりましたのでよろしくお願い致します。両者料理を出し、相手より評価が高かった方の勝利とします。異論はありますか?」
オービンの問いかけに、ニックは「食材は早い者勝ちか?」という問いかけに、オービンは「両者同じ食材を用意している」と答えた。
次にピースが問いかけた。
「調理場所や試食場所などは、必ずこの大食堂という決まりはありますか?」
「現状ないですが、言って頂ければ考慮はします」
「分かりました」
「他にはありますか?」
その問いかけに、二人は軽く首を横に振った。
オービンはその反応を見た後に、食材の場所などを改めて伝えた後ミカロスへと視線を送った後、勝負開始の合図をするのだった。
合図と共にピースとニックは急いで食材の元へと向かい、迷うことなく食材を選び始める。
周囲は大きな声援が上がり、盛り上がっていた。
私も特等席といえる場所で二人の勝負を見続けながら、隣のガウェンに話し掛けた。
「なぁガウェン、ニックの料理の凄さは知ってるけど、ピースも料理凄く上手いんだっけ? 学院祭の時に味付けとかその辺の監修してるのは知ってるが、後は美味しい店とか知っているイメージなんだが」
「実際に調理している所は見た事ないが、食材とかの知識で言えばピースが一番知っているのは確かだ」
「確かに。どういう物が美味しくて、合うのかとかも分かりそうだな。って考えると、意外といい勝負なのか?」
「さぁな。そればかりは、何とも言えないな。フェルトはピースのそう言った所でニックに勝てると思って、取り込んだんだと思うが」
この時私は、ふと今までのフェルトの行動を思い返してみると、何度かピースとご飯を食べている所を見かけたことを思い出した。
ピースがまさかトウマ側に付くとは驚きだったけど、結果的に中立派なのは私とガウェンだけってわけか。
私はベックスやモーガンがどうしてルーク側に付いたのか気になっていたが、先に調理をし始めたルークの腕前に歓声が上がり始めたので、私もそちらへと視線を向けてその考えは一時的にやめた。
あまり料理に詳しい訳ではなかったが、ニックが持ってきた食材から肉と野菜をメインにした料理になるのだろうかと勝手に想像していた。
ニックはジャガイモやニンジン、玉ねぎをカットすると鍋へと入れ、それを炒め始め全体が火が通った所で調味料を入れ、そのまま煮込み始めた。
それと同時並行で、ひき肉をこね始め卵などを加えて形を整えるとフライパンで焼き色がつくまで両面を焼き始めた。
その後、そこに煮た野菜をごそっと入れた。
そして赤ワインと水を入れ沸騰させ煮込み、デミグラスソースをとケチャップを加え弱火で噛み混ぜながら更に煮込んだ。
するといい匂いが周囲に広がって行く。
ニックはそこで火を止め、器に盛り最後の仕上げにパセリふりかけて完成させた。
そこで、オービンに向かい料理の完成を宣言すしニックの調理は終了する。
一方でピースはまだ調理を続けていた。
「ピース君の方はまだ調理中の様なので、先にニック君の審査から始めようか。審査員の方がたよろしいですか?」
オービンの問いかけに審査員の皆は頷いたので、オービンはニックに料理を運ぶ様に伝えた。
ニックは一人ずつ盛った器を運び、料理名を口にした。
「俺の料理は、シチューハンバーグです。どうぞ、お召し上がりください」
そして一足先にニックの料理審査が開始される。
審査員はそれぞれに、ソースを食べたりハンバーグを食べたりと黙々と食事を開始したが、直ぐにハンバーグの柔らかさやシチューの味付けなど好評し始めた。
その反応に周囲も「おー!」と歓声を上げた。
そして審査員全員は、ニックの料理を完食し終えるのだった。
「おいおい、こりゃニックの方の勝利なんじゃないのか?」
「確かにな。完食しちまうほど美味いってことはそうだよな」
などと、見物人たちの方ではそんな声も聞こえて来ていた。
と、ニック優位状況でピースが調理終了宣言をするのだった。
「では、ピース君も審査員方へと料理の方を運んでくれるかい?」
「はい。でもその前に一つだけお願いがあるのですが、いいですか?」
「何だい?」
「僕の料理は出来れば外で召し上がって欲しいのですが、ダメですか?」
「外かい?」
ピースの突然のお願いに、周囲はざわつき始める。
オービンはミカロスを呼び、審査員方と話した後それに答えた。
「外というのは、大食堂のテラス席でいいのかな?」
「はい、それで構いません」
「事前にそう言った要望の件には答えているので、今回はそれを認めます。では、審査員の方々は移動をそしてピース君は料理の準備をお願いします」
そして、そのまま一時的にテラス席へと移動するが外の風は冷たく一気に体が冷え始める。
見物人たちは大食堂ないからテラスを見つめていたが、私たちは同じ様にテラスへと出た。
う~~ぅ、さっむ。この時期の外は寒いな……にしても、どうしてピースはわざわざ外で何かお願いしたのかな? これじゃ、印象が悪くなるような気がするのでだけど?
私はそんなことを思いつつ、軽く手をこすったりしているとそこへピースが料理を運んで来た。
ピースは湯気が出ている大きな器を持って来て、各審査員の前へと置いた。
そして料理名を口にするのだった。
「僕の料理は、体の芯から温まる細麺と呼ばれる料理です」
「そんなことないぞ。間に合ってるぞ、ピース」
「フェルト、どうやってピースを」
ニックがそう問いかけると、フェルトは笑顔で答えた。
「飯を奢りに奢っただけさ。ニックよりもたくさんな」
「そこまで知ってたのか」
「まぁね~この競技を提案した時点で、俺はもう接触してたからね~」
得意げにそう答えるフェルトに、ニックは少しだけ顔を歪めた。
「(最初からピース頼りの競技だったてのかよ。言ってくれるじゃねぇか、フェルト)」
ニックはそこで火が付く。
一方でピースはいつも通りゆったりとした雰囲気を醸し出していた。
「それじゃ、ピース頼むよ」
「乗り気じゃなかったけど、あそこまで色々と奢ってもらったからには僕はトウマ側として戦うよ! しかも対戦内容が料理なら、負ける訳にもいかないからね!」
するとピースは一気に気合を入れた顔つきになり、エプロンを付け頭にも髪が落ちない様に調理用の帽子を被った。
「準備完了。『料理対決』トウマ側として僕ピースは、出場するよ!」
一方でニックもエプロンを身につけ、腕まくりを行い準備を整える。
「ピース、相手がお前でも俺は負けないぞ」
「うん。僕も全力で行くよ、ニック」
「両者、出場者が揃いましたのでこれより第一競技『料理対決』を開始します。勝負内容は、制限時間百二十分以内にお題に沿う料理の完成。見た目、味などを総合的に判断し判定します」
するとそこへ大食堂でいつも調理を担当している三人が現れて用意された机の前の椅子に腰かけた。
「お題は、この時期に食べて美味しい物。審判につきましては、大食堂の料理人方にやって頂けることになりましたのでよろしくお願い致します。両者料理を出し、相手より評価が高かった方の勝利とします。異論はありますか?」
オービンの問いかけに、ニックは「食材は早い者勝ちか?」という問いかけに、オービンは「両者同じ食材を用意している」と答えた。
次にピースが問いかけた。
「調理場所や試食場所などは、必ずこの大食堂という決まりはありますか?」
「現状ないですが、言って頂ければ考慮はします」
「分かりました」
「他にはありますか?」
その問いかけに、二人は軽く首を横に振った。
オービンはその反応を見た後に、食材の場所などを改めて伝えた後ミカロスへと視線を送った後、勝負開始の合図をするのだった。
合図と共にピースとニックは急いで食材の元へと向かい、迷うことなく食材を選び始める。
周囲は大きな声援が上がり、盛り上がっていた。
私も特等席といえる場所で二人の勝負を見続けながら、隣のガウェンに話し掛けた。
「なぁガウェン、ニックの料理の凄さは知ってるけど、ピースも料理凄く上手いんだっけ? 学院祭の時に味付けとかその辺の監修してるのは知ってるが、後は美味しい店とか知っているイメージなんだが」
「実際に調理している所は見た事ないが、食材とかの知識で言えばピースが一番知っているのは確かだ」
「確かに。どういう物が美味しくて、合うのかとかも分かりそうだな。って考えると、意外といい勝負なのか?」
「さぁな。そればかりは、何とも言えないな。フェルトはピースのそう言った所でニックに勝てると思って、取り込んだんだと思うが」
この時私は、ふと今までのフェルトの行動を思い返してみると、何度かピースとご飯を食べている所を見かけたことを思い出した。
ピースがまさかトウマ側に付くとは驚きだったけど、結果的に中立派なのは私とガウェンだけってわけか。
私はベックスやモーガンがどうしてルーク側に付いたのか気になっていたが、先に調理をし始めたルークの腕前に歓声が上がり始めたので、私もそちらへと視線を向けてその考えは一時的にやめた。
あまり料理に詳しい訳ではなかったが、ニックが持ってきた食材から肉と野菜をメインにした料理になるのだろうかと勝手に想像していた。
ニックはジャガイモやニンジン、玉ねぎをカットすると鍋へと入れ、それを炒め始め全体が火が通った所で調味料を入れ、そのまま煮込み始めた。
それと同時並行で、ひき肉をこね始め卵などを加えて形を整えるとフライパンで焼き色がつくまで両面を焼き始めた。
その後、そこに煮た野菜をごそっと入れた。
そして赤ワインと水を入れ沸騰させ煮込み、デミグラスソースをとケチャップを加え弱火で噛み混ぜながら更に煮込んだ。
するといい匂いが周囲に広がって行く。
ニックはそこで火を止め、器に盛り最後の仕上げにパセリふりかけて完成させた。
そこで、オービンに向かい料理の完成を宣言すしニックの調理は終了する。
一方でピースはまだ調理を続けていた。
「ピース君の方はまだ調理中の様なので、先にニック君の審査から始めようか。審査員の方がたよろしいですか?」
オービンの問いかけに審査員の皆は頷いたので、オービンはニックに料理を運ぶ様に伝えた。
ニックは一人ずつ盛った器を運び、料理名を口にした。
「俺の料理は、シチューハンバーグです。どうぞ、お召し上がりください」
そして一足先にニックの料理審査が開始される。
審査員はそれぞれに、ソースを食べたりハンバーグを食べたりと黙々と食事を開始したが、直ぐにハンバーグの柔らかさやシチューの味付けなど好評し始めた。
その反応に周囲も「おー!」と歓声を上げた。
そして審査員全員は、ニックの料理を完食し終えるのだった。
「おいおい、こりゃニックの方の勝利なんじゃないのか?」
「確かにな。完食しちまうほど美味いってことはそうだよな」
などと、見物人たちの方ではそんな声も聞こえて来ていた。
と、ニック優位状況でピースが調理終了宣言をするのだった。
「では、ピース君も審査員方へと料理の方を運んでくれるかい?」
「はい。でもその前に一つだけお願いがあるのですが、いいですか?」
「何だい?」
「僕の料理は出来れば外で召し上がって欲しいのですが、ダメですか?」
「外かい?」
ピースの突然のお願いに、周囲はざわつき始める。
オービンはミカロスを呼び、審査員方と話した後それに答えた。
「外というのは、大食堂のテラス席でいいのかな?」
「はい、それで構いません」
「事前にそう言った要望の件には答えているので、今回はそれを認めます。では、審査員の方々は移動をそしてピース君は料理の準備をお願いします」
そして、そのまま一時的にテラス席へと移動するが外の風は冷たく一気に体が冷え始める。
見物人たちは大食堂ないからテラスを見つめていたが、私たちは同じ様にテラスへと出た。
う~~ぅ、さっむ。この時期の外は寒いな……にしても、どうしてピースはわざわざ外で何かお願いしたのかな? これじゃ、印象が悪くなるような気がするのでだけど?
私はそんなことを思いつつ、軽く手をこすったりしているとそこへピースが料理を運んで来た。
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