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第389話 レオンの告白
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「(どう言う事? 私が秘密の関係性をどう理解してるかで、話が変わるって事?)」
クリスはレオンかの問いかけに少し混乱していた。
腕を組み、軽く左右に頭を揺らしながら考えていたが、ハテナマークしか出てこずにいたのだった。
その姿を見ていたレオンは、とりあえず話を進めるためにクリスにどう理解していたのかを話してもらう様に誘導した。
その結果、クリスはひとまずレオンの話を聞いて秘密の関係性についてどう思ったかを話し始めたが、直ぐに口が止まる。
「(え、待って。今から私が秘密の関係性をどう理解してたか話すって事は、その、レオンと男女の関係だと思っていたと口にしろって事!?)」
急に顔が赤くなるクリスに対してレオンは黙ってクリスの事を見つめる。
「レオン、これって言わないといけないの?」
「そうしないとハッキリとしないからな」
「うっ……」
クリスはそのまま話す事をためらっていたが、意を決して話し始める。
「そ、その……私はレオンとの秘密の関係性って言うのは、あの、ほら……何て言うか」
「うん」
レオンはクリスの事を見ていたが、クリスは途中から耐えられなくなりゆっくりと視線を落として行った。
「男女での秘密の関係性って言ったらさ、その、だいたい分かるでしょ? それにその時そう言う関連の記憶も見てて、そう思ってたの!」
最後まで言い切った所でクリスは完全に俯いた状態であった。
顔から火が出ているんじゃないかというくらい、熱さを感じ恥ずかしくて顔を上げられずにいた。
一方でレオンはクリスの言葉を聞いて「そうか」と口にする。
「やっぱり、僕が変に含みのある言い方をしたせい、だね」
そこでクリスはゆっくりと顔を上げると、既にレオンはクリスの方を見ておらず視線を前へと向けていた。
「僕はね、本当はクリスとはそこまで特別な秘密の関係性って訳じゃないんだ。でも、君の正体を知っているのは本当だし、それに関しての秘密を共有していたのも本当だよ」
「……それじゃ、私が思っていた様な関係性じゃ」
「そうだね。そんな関係ではないって言えるね。ごめんよ、勝手にそういう風に思い込ませる言い方や嘘を言って」
レオンはそこでクリスに向かって頭を下げて謝罪した。
クリスはレオンの言った事もあるが、自分も勝手にそういう風に思い込んでしまった事にまた恥ずかしくなっていた。
そんな中クリスはレオンに問いかけた。
「どうして、どうしてそんな嘘を私についたの? 何か恨みでもあったの?」
するとレオンは下げていた頭を上げて暫く黙ったままクリスの方を見つめてから、答えた。
「君に、アリスに振り向いてもらう為さ」
「え?」
「僕は君の事が好きなんだよ、アリス」
次の瞬間、クリスの動きが止まり沈黙の時間が再び訪れる。
クリスは小さく口が開いたまま思考が完全に止まっているのか、全く動く様子がなかった。
レオンもそんなクリスから視線を外さずに見つめていたが、途中で耐えられなくなったのか視線を外す。
すると、そこでクリスもようやく思考が働き始めたのか、咄嗟にレオンの方から顔を逸らした。
「(え、えっ、えー!? 今レオン、私の事が好きって言った? 言ったよね!? 聞き間違いじゃないよね?)」
状況に理解が追い付いて行かず完全に動揺しているクリスは、そっとレオンの方を見るとレオンも同じ様に顔を少し逸らしていた。
それを確認すると直ぐに顔を戻し、再び脳内会議を始めた。
「(これって要は、今告白されたって事だよね? それってここでその返事をしないといけないってやつだよね? ね? いやいやちょっと待て私、一度落ち着け。深呼吸だ。すーはーすーはー……よし、状況を整理しよう。レオンに秘密の関係性について確認して、私の思っていた話をしたらレオンは嘘もあったけど、秘密を共有する相手であったのは本当だった。そしてその流れで私は告白された。……ダメ! 全然冷静になれないんだけど!? あーもう、こんな時どうすればいいの、マリア~!)」
クリスは何度か首を振ったりして、変に悶えているとレオンが声を掛けた。
まさかのレオンかの呼びかけに、クリスはぎこちなく振り返った。
「ナ、ナニカナレオン?」
「その、さっきの話だけども」
「ッ……」
そこでクリスは再び固まってしまう。
「(え!? まさかもう答えを求められてる? いやいやいや! 無理! 全然答えとか出てないし、返事とか出来ないよ! どうしよう、どうしよう……)」
「答えが今欲しい訳じゃないんだ。さっきのは、勢いというか流れでつい言ってしまったんだ」
「え……」
「この気持ちに嘘はない。いつかは伝えようと思っていた気持ちだ。でも、今の君には余計混乱させてしまう事だったよね。ごめん……」
「謝る必要なんてないでしょ」
クリスはレオンの謝る姿に咄嗟に反応して、声が出ていた。
「こ、告白しておいて謝るとか意味分からないよ。勢いだろうと何だろうと相手にその気持ちを伝えるのが、どんだけ大変かは分かるよ。だから、謝らないでよ!」
「アリス」
「その、確かに動揺してどうしていいか分からないし、今答えがいらないって言われて正直私はほっとしている。だって、告白されるのは今の私じゃ始めてだもの。記憶の中では、似た様な事があった風には思い出せるけど……とりあえず! 告白した事を謝るのは止めて」
「……分かった。さっきのは撤回するよ」
「うん」
その後再び二人は沈黙してしまう。
クリスは勢いで話してしまったが、この後どうしていいか分からずに考えてしまうが、レオンがその沈黙を破った。
「アリス、この話なんだけど君がもし、記憶が戻った時に覚えていたら告白の答えをくれないかい?」
「記憶が戻った時って、そんなの」
「絶対ではないね。分かっているよ、でも僕がそうしたいんだ。今の記憶喪失状態のアリスではなく、全てが元通りになった時にアリスに答えて欲しんだ。ちょっとしたケジメってやつだよ」
「……」
「記憶が戻ってももしこの話を覚えてなかったら、それでもかまわない。それでどうかな、アリス?」
「……どうかなって、そんなの……」
そう口にしてクリスは返事をためらっていると、レオンがある選択を迫って来た。
「それなら、今この場で告白の答えをしてくれアリス」
「っ!? レオン、言っている事が逆転してるじゃん」
「仕方ないだろ、アリスが僕の提案を飲んでくれないんだから。二択だよ。ここで告白の返事をするか、先延ばしにするかのね」
「っ……」
「答えないはなしだよ。さぁアリス、どっちを選ぶ? 選んでくれるまで僕は君の前から離れないよ」
レオンはそう言うとぐいっとクリスの方へと近寄る。
そのままクリスは黙っていると、レオンはじりじりと近寄って行く。
「っずるい……ずるいよ、レオン。そんな二択」
「僕、こう見えて意地悪な男なのさ」
そう笑顔で答えるレオンにクリスは少し俯く。
そしてクリスは一方を選択する決断をした。
「……分かった。分かったよ、レオン。私は……レオンの提案を飲むわ」
クリスの答えにレオンは小さく笑い「そうか」と呟き、クリスから離れた。
そのままクリスは暫く俯き続けていたが、自分自身に本当にこれで良かったのだろうかと問い返していた。
正解などないのに、クリスは自分の判断が相手にとって自分にとって最善だったのかを考えていたのだった。
だが答えなど出る訳もなく、クリスは顔を上げた。
するとそこでレオンがふと思い出したかの様に口を開いた。
「そうだ。アリス、もしかしたら記憶が戻るキッカケになるかもしれない」
「?」
「ジュリル様に会ってみるんだよ」
クリスはレオンかの問いかけに少し混乱していた。
腕を組み、軽く左右に頭を揺らしながら考えていたが、ハテナマークしか出てこずにいたのだった。
その姿を見ていたレオンは、とりあえず話を進めるためにクリスにどう理解していたのかを話してもらう様に誘導した。
その結果、クリスはひとまずレオンの話を聞いて秘密の関係性についてどう思ったかを話し始めたが、直ぐに口が止まる。
「(え、待って。今から私が秘密の関係性をどう理解してたか話すって事は、その、レオンと男女の関係だと思っていたと口にしろって事!?)」
急に顔が赤くなるクリスに対してレオンは黙ってクリスの事を見つめる。
「レオン、これって言わないといけないの?」
「そうしないとハッキリとしないからな」
「うっ……」
クリスはそのまま話す事をためらっていたが、意を決して話し始める。
「そ、その……私はレオンとの秘密の関係性って言うのは、あの、ほら……何て言うか」
「うん」
レオンはクリスの事を見ていたが、クリスは途中から耐えられなくなりゆっくりと視線を落として行った。
「男女での秘密の関係性って言ったらさ、その、だいたい分かるでしょ? それにその時そう言う関連の記憶も見てて、そう思ってたの!」
最後まで言い切った所でクリスは完全に俯いた状態であった。
顔から火が出ているんじゃないかというくらい、熱さを感じ恥ずかしくて顔を上げられずにいた。
一方でレオンはクリスの言葉を聞いて「そうか」と口にする。
「やっぱり、僕が変に含みのある言い方をしたせい、だね」
そこでクリスはゆっくりと顔を上げると、既にレオンはクリスの方を見ておらず視線を前へと向けていた。
「僕はね、本当はクリスとはそこまで特別な秘密の関係性って訳じゃないんだ。でも、君の正体を知っているのは本当だし、それに関しての秘密を共有していたのも本当だよ」
「……それじゃ、私が思っていた様な関係性じゃ」
「そうだね。そんな関係ではないって言えるね。ごめんよ、勝手にそういう風に思い込ませる言い方や嘘を言って」
レオンはそこでクリスに向かって頭を下げて謝罪した。
クリスはレオンの言った事もあるが、自分も勝手にそういう風に思い込んでしまった事にまた恥ずかしくなっていた。
そんな中クリスはレオンに問いかけた。
「どうして、どうしてそんな嘘を私についたの? 何か恨みでもあったの?」
するとレオンは下げていた頭を上げて暫く黙ったままクリスの方を見つめてから、答えた。
「君に、アリスに振り向いてもらう為さ」
「え?」
「僕は君の事が好きなんだよ、アリス」
次の瞬間、クリスの動きが止まり沈黙の時間が再び訪れる。
クリスは小さく口が開いたまま思考が完全に止まっているのか、全く動く様子がなかった。
レオンもそんなクリスから視線を外さずに見つめていたが、途中で耐えられなくなったのか視線を外す。
すると、そこでクリスもようやく思考が働き始めたのか、咄嗟にレオンの方から顔を逸らした。
「(え、えっ、えー!? 今レオン、私の事が好きって言った? 言ったよね!? 聞き間違いじゃないよね?)」
状況に理解が追い付いて行かず完全に動揺しているクリスは、そっとレオンの方を見るとレオンも同じ様に顔を少し逸らしていた。
それを確認すると直ぐに顔を戻し、再び脳内会議を始めた。
「(これって要は、今告白されたって事だよね? それってここでその返事をしないといけないってやつだよね? ね? いやいやちょっと待て私、一度落ち着け。深呼吸だ。すーはーすーはー……よし、状況を整理しよう。レオンに秘密の関係性について確認して、私の思っていた話をしたらレオンは嘘もあったけど、秘密を共有する相手であったのは本当だった。そしてその流れで私は告白された。……ダメ! 全然冷静になれないんだけど!? あーもう、こんな時どうすればいいの、マリア~!)」
クリスは何度か首を振ったりして、変に悶えているとレオンが声を掛けた。
まさかのレオンかの呼びかけに、クリスはぎこちなく振り返った。
「ナ、ナニカナレオン?」
「その、さっきの話だけども」
「ッ……」
そこでクリスは再び固まってしまう。
「(え!? まさかもう答えを求められてる? いやいやいや! 無理! 全然答えとか出てないし、返事とか出来ないよ! どうしよう、どうしよう……)」
「答えが今欲しい訳じゃないんだ。さっきのは、勢いというか流れでつい言ってしまったんだ」
「え……」
「この気持ちに嘘はない。いつかは伝えようと思っていた気持ちだ。でも、今の君には余計混乱させてしまう事だったよね。ごめん……」
「謝る必要なんてないでしょ」
クリスはレオンの謝る姿に咄嗟に反応して、声が出ていた。
「こ、告白しておいて謝るとか意味分からないよ。勢いだろうと何だろうと相手にその気持ちを伝えるのが、どんだけ大変かは分かるよ。だから、謝らないでよ!」
「アリス」
「その、確かに動揺してどうしていいか分からないし、今答えがいらないって言われて正直私はほっとしている。だって、告白されるのは今の私じゃ始めてだもの。記憶の中では、似た様な事があった風には思い出せるけど……とりあえず! 告白した事を謝るのは止めて」
「……分かった。さっきのは撤回するよ」
「うん」
その後再び二人は沈黙してしまう。
クリスは勢いで話してしまったが、この後どうしていいか分からずに考えてしまうが、レオンがその沈黙を破った。
「アリス、この話なんだけど君がもし、記憶が戻った時に覚えていたら告白の答えをくれないかい?」
「記憶が戻った時って、そんなの」
「絶対ではないね。分かっているよ、でも僕がそうしたいんだ。今の記憶喪失状態のアリスではなく、全てが元通りになった時にアリスに答えて欲しんだ。ちょっとしたケジメってやつだよ」
「……」
「記憶が戻ってももしこの話を覚えてなかったら、それでもかまわない。それでどうかな、アリス?」
「……どうかなって、そんなの……」
そう口にしてクリスは返事をためらっていると、レオンがある選択を迫って来た。
「それなら、今この場で告白の答えをしてくれアリス」
「っ!? レオン、言っている事が逆転してるじゃん」
「仕方ないだろ、アリスが僕の提案を飲んでくれないんだから。二択だよ。ここで告白の返事をするか、先延ばしにするかのね」
「っ……」
「答えないはなしだよ。さぁアリス、どっちを選ぶ? 選んでくれるまで僕は君の前から離れないよ」
レオンはそう言うとぐいっとクリスの方へと近寄る。
そのままクリスは黙っていると、レオンはじりじりと近寄って行く。
「っずるい……ずるいよ、レオン。そんな二択」
「僕、こう見えて意地悪な男なのさ」
そう笑顔で答えるレオンにクリスは少し俯く。
そしてクリスは一方を選択する決断をした。
「……分かった。分かったよ、レオン。私は……レオンの提案を飲むわ」
クリスの答えにレオンは小さく笑い「そうか」と呟き、クリスから離れた。
そのままクリスは暫く俯き続けていたが、自分自身に本当にこれで良かったのだろうかと問い返していた。
正解などないのに、クリスは自分の判断が相手にとって自分にとって最善だったのかを考えていたのだった。
だが答えなど出る訳もなく、クリスは顔を上げた。
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