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第409話 アルベガ劇場での観劇
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「ここが、アルベガ劇場か」
私はアルベガ劇場を前にして、美しく彫刻された外観を見つめた。
アルベガ劇場まではリンダリック大通りの手前で魔道車から降り、徒歩でやって来たのである。
そしてダイモン寮の学院生から順次、アルベガ劇場へと入って行く。
当然他の寮の皆もドレスコードをしており、雰囲気がいつもと違っていた。
その後私たちもアルベガ劇場へと入って行くと、初めにあるのは美しく装飾された通路である。
その通路は、観劇の前後にて休憩できるスペースとされている所であるらしく、上を向くと天井画もあり煌びやかな空間となっている。
内部へと進んで行くと、次に現れるのが中央部の大階段である。
観覧席へと上がる為、途中から左右に階段が分かれているのが特徴的であり、また階段の一部にも装飾がされているのも特徴である。
その階段を上って行く途中で真上を見上げると、そこにも天井画がありその絵は、有名な画家が描かれた物で見どころの一つだとヴァンがノルマに話していたのが聞こえ私は「そうなんだ~」と思いつつ軽く頷きなら天井画を見ながら階段を上った。
その後遂に観覧席へと入り、アルベガ劇場の舞台を目の当たりにした。
半円形状の造りになっており、赤と金で周囲が装飾され鮮やかな場所であった。
舞台正面にも観客席はあるが、今回私たちはその左右に作られている個室になっている観覧席から観るのだが、観覧席自体は私たちがいるこの場所以外にも上に更に四段ほど存在していた。
観覧席は一部屋に十席ほどある為、クラスでは半分ずつに分かれる事になり今回は、トウマ班ノルマ班とニック班アルジュ班で別れて観劇する事となった。
そして赤く座り心地がいい椅子に座り、開演までの時間を今回の演劇内容のしおりを見ながら皆と話ながら待った。
すると一階の観客席にも多くのお客さんが入り始め、直ぐに満員となり全員が開演を楽しみにして待ち続けていると、開演時間となったアナウンスが始まる。
アナウンスが終わると劇場内の明りがゆっくりと落とされて行き、舞台上のみとなると舞台の幕が上がる。
舞台上では豪華な城内の映像が背景に映し出され、次々にドレスやタキシードを着た者たちが舞台袖から出てき始め、演劇が始まる。
そしてひときわ目立つ女性が舞台に現れると話し始めるのだった。
あの人が今回の主役の人かな?
私はその人を見ながら、先程まで見ていた今回の演劇のしおりを思い出す。
演劇のタイトルは「王女と怪盗」とシンプルの物であり、ある日主役の王女の城に国を騒がせる怪盗から予告状が届く事で物語が始まる。
怪盗は様々な貴族から金品を盗み続け、未だに正体さえつかめない相手が、次は王女に贈られた首飾りを盗みにやって来る。
王女に万が一何かあってはいけないという事で、婚約者や警備も厳しくするが結局怪盗は現れず、王女が就寝しようとするとそこに窓から怪盗が現れ首飾りを盗もうとする。
が、怪盗は王女に簡単に拘束され正体を暴かれてしまうが、その正体が王女も知る幼馴染であったのだ。
そして幼馴染が何故怪盗をしているかの理由を訊き、城の関係者が悪事を働き裏で儲けていると知り、その真実を確かめる為に王女は行動し始める。
その後、事件の真相や幼馴染が抱いていた気持ち、婚約者の秘密などが明かされて行きラブロマンスでありながらミステリー的な要素もあって、想像していた以上に目が離せない演劇であった。
無事終演すると、会場中から大きな拍手が起こり私も拍手を送った。
すると舞台の下りた幕が再び開き、演者たちが大きく一礼し感謝の言葉を伝えて、再び一礼し大きな拍手が起こり幕が下りると終了のアナウンスが流れ始めるのだった。
「思ってたより面白かったわ」
「な! 俺も同じ気持ちだわ。にしても、あの王女様可愛かったな~」
リーガとライラックが感想を口にし始めると、トウマも混ざり始めるとシンやガードルにノルマも巻き込んで話し始める。
皆互いにそれぞれの感想を言いつつ、全員が楽しめた面白かったと口にするのだった。
するとノルマが、ヴァンにも感想を訊くとそこで再びスイッチが入ってしまったのか、饒舌に感想を述べ始めしかも、どう良かったのかなどをとても分かりやすく説明してくれたのだ。
皆、まさかのヴァンの姿に驚いてしまっていたが、直ぐに皆はヴァンが演劇が好きなんだと理解し、演じていた役者さんの事やどういうのを他にも見るんだとリーガとライラックから逆に質問攻めにあってしまう。
そんなヴァンの姿を見てノルマは小さく微笑んで、自分もその輪に入って行くのだった。
そして私たちは観覧席を出て、アルベガ劇場内を歩き、これまでの演劇ポスターや美術作品が飾られている所を軽く見て回り、ニック班とアルジュ班に合流した。
合流後、各寮ごとに一階へと降りて行きアルベガ劇場から出て行く。
この時しばらく後に役者さんたちとの撮影会など握手会などが予定されていた為、外には多くの人がそれを待っていたのだ。
だが、私たちはそんな事まで知らなかったので、雰囲気だけ見れば皆が外で私たちを待っている様な感じで、私は少し恥ずかしい気持ちになる。
が、その誤解は直ぐにヴァンからの話で解消し、そんな風に思っていた自分が恥ずかしいと思い少し顔が熱くなった。
それから魔道車へと向かい、ホテルへと戻った。
ホテルへと戻ると、そのまま着替えるのではなく夕食となり、夕食もベンベルでも有名店のシェフがやって来て作られたコース料理を堪能した。
夕食を食べ終わるとようやく着替えの時間となり、再び各寮ごとにドレスコードした部屋へと移動し着替えたのだ。
「ふぅ~やっと楽になった」
「だね~」
トウマは少しダレて椅子に座って、シンに話し掛けていた。
「食事中もあれは少しきつかったな。あとマナー間違えそうになって焦ったし」
「見られてはないのは分かっているけど、雰囲気的に暗黙でマナーは守れるよなって感じがあったよね」
「分かるわ~」
「何話してるんだ、二人で」
「クリス。着替え終わったんだね」
私はシンからの問いかけに「ああ」と頷き、トウマの方を見ると「お疲れ~クリス」と軽く手を振って来ていた。
それに対して、私は手を上げて「お疲れトウマ」と返す。
「今日はもう早く温泉に入って、ベッドにダイブしたい気分だ」
「なら、こんな所で座ってないでさっさと部屋に戻るぞトウマ」
「ルーク」
ルークはそのまま通り過ぎて歩いて行き、私たちの方を見て「じゃあな」と言って立ち去って行く。
トウマは直ぐに立ち上がり「おい、待ってよルーク」と口にして急いで後を追いつつ、私とシンに「またな」と声を掛けてくれた。
「せっかく待っててやったのに、さっきの態度は冷たいんじゃないのかルーク?」
「早く部屋に帰りたかったんだろ? だから、止まらずにこうして歩いているんじゃないか」
「これじゃ、クリスやシンから逃げるみたいじゃないかよ。もっと普通な感じでよかったわ」
そんな二人の会話がうっすらと聞こえてくるなら、シンが「僕たちも部屋に戻ろっか」と言って来たので、私は「そうだな」と返しルークとトウマの後を追う様に部屋に戻った。
今日に関しては、いつも誰かしらが遊技場などで遊んでいる声がするが、皆疲れてしまったのか遊技場からは声がしなかった。
ロビーの方には数人のグループがいくつかあって話したりしていたが、そこまで多い訳ではなく、今日は皆部屋でゆっくりしてもう寝ていたりするんだろうなと私は部屋に戻る途中で勝手にそう思うのだった。
その後温泉に関しては、タツミ先生から話があるという適当な事を理由に、シンとは別行動しタツミ先生の協力の下、温泉に入り部屋へと戻った。
部屋に戻ってからは、少しシンと談笑した後に就寝し、修学旅行8日目が終了した。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「んっ……あれ? クリス?」
「あ、起こしちゃったか。ごめん、シン」
シンは目を軽くこすりながら起き上がり、背伸びをする。
「いや、普通に目が覚めただけ。クリスはもう起きてたんだ」
「ああ。何か早く目が覚めちゃってな。まだ朝食まで時間あるから、椅子に座って紅茶でも飲みながら外の景色見てた」
するとシンは小さく笑う。
「な、なんだよ」
「いや、ごめん。何かあんまり似合ってないなって思って」
「悪かったな、似合わなくて」
私が少し拗ねてそっぽを向くと、シンは直ぐに「ごめんって、クリス」と謝罪してくれた。
その後シンは顔を洗い、着替えてから私の元へと戻って来た。
手には、次に紅茶のおかわりがすぐに出来るように、ティーポットを持っていた。
「うん。朝にゆっくりと飲む紅茶も美味しいね。朝は肌寒いし、温かさが体全体に広がるのもいい」
「分かる。それに案外と、ここから見えるベンベルの朝の景色もいいよ」
そして私とシンは、朝日が薄暗かったベンベルの街を照らして行く光景を見つつ、朝食の時間を迎えるまでゆったりとした時間を部屋で過ごすのだった。
私はアルベガ劇場を前にして、美しく彫刻された外観を見つめた。
アルベガ劇場まではリンダリック大通りの手前で魔道車から降り、徒歩でやって来たのである。
そしてダイモン寮の学院生から順次、アルベガ劇場へと入って行く。
当然他の寮の皆もドレスコードをしており、雰囲気がいつもと違っていた。
その後私たちもアルベガ劇場へと入って行くと、初めにあるのは美しく装飾された通路である。
その通路は、観劇の前後にて休憩できるスペースとされている所であるらしく、上を向くと天井画もあり煌びやかな空間となっている。
内部へと進んで行くと、次に現れるのが中央部の大階段である。
観覧席へと上がる為、途中から左右に階段が分かれているのが特徴的であり、また階段の一部にも装飾がされているのも特徴である。
その階段を上って行く途中で真上を見上げると、そこにも天井画がありその絵は、有名な画家が描かれた物で見どころの一つだとヴァンがノルマに話していたのが聞こえ私は「そうなんだ~」と思いつつ軽く頷きなら天井画を見ながら階段を上った。
その後遂に観覧席へと入り、アルベガ劇場の舞台を目の当たりにした。
半円形状の造りになっており、赤と金で周囲が装飾され鮮やかな場所であった。
舞台正面にも観客席はあるが、今回私たちはその左右に作られている個室になっている観覧席から観るのだが、観覧席自体は私たちがいるこの場所以外にも上に更に四段ほど存在していた。
観覧席は一部屋に十席ほどある為、クラスでは半分ずつに分かれる事になり今回は、トウマ班ノルマ班とニック班アルジュ班で別れて観劇する事となった。
そして赤く座り心地がいい椅子に座り、開演までの時間を今回の演劇内容のしおりを見ながら皆と話ながら待った。
すると一階の観客席にも多くのお客さんが入り始め、直ぐに満員となり全員が開演を楽しみにして待ち続けていると、開演時間となったアナウンスが始まる。
アナウンスが終わると劇場内の明りがゆっくりと落とされて行き、舞台上のみとなると舞台の幕が上がる。
舞台上では豪華な城内の映像が背景に映し出され、次々にドレスやタキシードを着た者たちが舞台袖から出てき始め、演劇が始まる。
そしてひときわ目立つ女性が舞台に現れると話し始めるのだった。
あの人が今回の主役の人かな?
私はその人を見ながら、先程まで見ていた今回の演劇のしおりを思い出す。
演劇のタイトルは「王女と怪盗」とシンプルの物であり、ある日主役の王女の城に国を騒がせる怪盗から予告状が届く事で物語が始まる。
怪盗は様々な貴族から金品を盗み続け、未だに正体さえつかめない相手が、次は王女に贈られた首飾りを盗みにやって来る。
王女に万が一何かあってはいけないという事で、婚約者や警備も厳しくするが結局怪盗は現れず、王女が就寝しようとするとそこに窓から怪盗が現れ首飾りを盗もうとする。
が、怪盗は王女に簡単に拘束され正体を暴かれてしまうが、その正体が王女も知る幼馴染であったのだ。
そして幼馴染が何故怪盗をしているかの理由を訊き、城の関係者が悪事を働き裏で儲けていると知り、その真実を確かめる為に王女は行動し始める。
その後、事件の真相や幼馴染が抱いていた気持ち、婚約者の秘密などが明かされて行きラブロマンスでありながらミステリー的な要素もあって、想像していた以上に目が離せない演劇であった。
無事終演すると、会場中から大きな拍手が起こり私も拍手を送った。
すると舞台の下りた幕が再び開き、演者たちが大きく一礼し感謝の言葉を伝えて、再び一礼し大きな拍手が起こり幕が下りると終了のアナウンスが流れ始めるのだった。
「思ってたより面白かったわ」
「な! 俺も同じ気持ちだわ。にしても、あの王女様可愛かったな~」
リーガとライラックが感想を口にし始めると、トウマも混ざり始めるとシンやガードルにノルマも巻き込んで話し始める。
皆互いにそれぞれの感想を言いつつ、全員が楽しめた面白かったと口にするのだった。
するとノルマが、ヴァンにも感想を訊くとそこで再びスイッチが入ってしまったのか、饒舌に感想を述べ始めしかも、どう良かったのかなどをとても分かりやすく説明してくれたのだ。
皆、まさかのヴァンの姿に驚いてしまっていたが、直ぐに皆はヴァンが演劇が好きなんだと理解し、演じていた役者さんの事やどういうのを他にも見るんだとリーガとライラックから逆に質問攻めにあってしまう。
そんなヴァンの姿を見てノルマは小さく微笑んで、自分もその輪に入って行くのだった。
そして私たちは観覧席を出て、アルベガ劇場内を歩き、これまでの演劇ポスターや美術作品が飾られている所を軽く見て回り、ニック班とアルジュ班に合流した。
合流後、各寮ごとに一階へと降りて行きアルベガ劇場から出て行く。
この時しばらく後に役者さんたちとの撮影会など握手会などが予定されていた為、外には多くの人がそれを待っていたのだ。
だが、私たちはそんな事まで知らなかったので、雰囲気だけ見れば皆が外で私たちを待っている様な感じで、私は少し恥ずかしい気持ちになる。
が、その誤解は直ぐにヴァンからの話で解消し、そんな風に思っていた自分が恥ずかしいと思い少し顔が熱くなった。
それから魔道車へと向かい、ホテルへと戻った。
ホテルへと戻ると、そのまま着替えるのではなく夕食となり、夕食もベンベルでも有名店のシェフがやって来て作られたコース料理を堪能した。
夕食を食べ終わるとようやく着替えの時間となり、再び各寮ごとにドレスコードした部屋へと移動し着替えたのだ。
「ふぅ~やっと楽になった」
「だね~」
トウマは少しダレて椅子に座って、シンに話し掛けていた。
「食事中もあれは少しきつかったな。あとマナー間違えそうになって焦ったし」
「見られてはないのは分かっているけど、雰囲気的に暗黙でマナーは守れるよなって感じがあったよね」
「分かるわ~」
「何話してるんだ、二人で」
「クリス。着替え終わったんだね」
私はシンからの問いかけに「ああ」と頷き、トウマの方を見ると「お疲れ~クリス」と軽く手を振って来ていた。
それに対して、私は手を上げて「お疲れトウマ」と返す。
「今日はもう早く温泉に入って、ベッドにダイブしたい気分だ」
「なら、こんな所で座ってないでさっさと部屋に戻るぞトウマ」
「ルーク」
ルークはそのまま通り過ぎて歩いて行き、私たちの方を見て「じゃあな」と言って立ち去って行く。
トウマは直ぐに立ち上がり「おい、待ってよルーク」と口にして急いで後を追いつつ、私とシンに「またな」と声を掛けてくれた。
「せっかく待っててやったのに、さっきの態度は冷たいんじゃないのかルーク?」
「早く部屋に帰りたかったんだろ? だから、止まらずにこうして歩いているんじゃないか」
「これじゃ、クリスやシンから逃げるみたいじゃないかよ。もっと普通な感じでよかったわ」
そんな二人の会話がうっすらと聞こえてくるなら、シンが「僕たちも部屋に戻ろっか」と言って来たので、私は「そうだな」と返しルークとトウマの後を追う様に部屋に戻った。
今日に関しては、いつも誰かしらが遊技場などで遊んでいる声がするが、皆疲れてしまったのか遊技場からは声がしなかった。
ロビーの方には数人のグループがいくつかあって話したりしていたが、そこまで多い訳ではなく、今日は皆部屋でゆっくりしてもう寝ていたりするんだろうなと私は部屋に戻る途中で勝手にそう思うのだった。
その後温泉に関しては、タツミ先生から話があるという適当な事を理由に、シンとは別行動しタツミ先生の協力の下、温泉に入り部屋へと戻った。
部屋に戻ってからは、少しシンと談笑した後に就寝し、修学旅行8日目が終了した。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「んっ……あれ? クリス?」
「あ、起こしちゃったか。ごめん、シン」
シンは目を軽くこすりながら起き上がり、背伸びをする。
「いや、普通に目が覚めただけ。クリスはもう起きてたんだ」
「ああ。何か早く目が覚めちゃってな。まだ朝食まで時間あるから、椅子に座って紅茶でも飲みながら外の景色見てた」
するとシンは小さく笑う。
「な、なんだよ」
「いや、ごめん。何かあんまり似合ってないなって思って」
「悪かったな、似合わなくて」
私が少し拗ねてそっぽを向くと、シンは直ぐに「ごめんって、クリス」と謝罪してくれた。
その後シンは顔を洗い、着替えてから私の元へと戻って来た。
手には、次に紅茶のおかわりがすぐに出来るように、ティーポットを持っていた。
「うん。朝にゆっくりと飲む紅茶も美味しいね。朝は肌寒いし、温かさが体全体に広がるのもいい」
「分かる。それに案外と、ここから見えるベンベルの朝の景色もいいよ」
そして私とシンは、朝日が薄暗かったベンベルの街を照らして行く光景を見つつ、朝食の時間を迎えるまでゆったりとした時間を部屋で過ごすのだった。
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