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第434話 終決
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デイビッドは直ぐに倒れているスニークへと駆け寄ると、オービンは足を止めデイビッドの方を無言で見つめる。
「大丈夫か、スニーク君! それにエメル君も!」
「副学院長……」
エメルはかすれた声を口にすると、デイビッドはこちらを見ているオービンへと視線を向けた。
「オービン君……これはどういう事か説明してくれるかい?」
「……はぁ~説明もなにもないですよ。もう見ての通りですよ」
その言葉を聞きながらデイビッドは、魔力創造で固定された箇所の地面を盛り上げて拘束を解き、スニークから手当てを始める。
「何を考えてこんな事をしたのか分からないが、事情はしっかりと答えてもらうからな」
オービンはデイビッドの言葉に黙っていると、短剣を手にしスニークの手当てをしているデイビッド目掛けて投げつけようとする。
エメルは声を掛けようとするも、上手く声が出なかった。
「(脳天なら一撃だろ)」
と、思い短剣を振り抜こうとしたが、次の瞬間背後からその腕を掴まられる。
「!?」
オービンが咄嗟に振り返ると、そこには学院長であるマイナが腕を握っていたのだった。
「今すぐ剣を離しなさい」
「っ……」
「離しなさい」
マイナの言葉にオービンは従わずにいると、オービンはその場でマイナ目掛けて回し蹴りを繰り出した。
すぐさまマイナはオービンの手を離し後退しかわす。
オービンは後退するマイナを目にすると、そのまま短剣を握ったまま後方に倒れているスバンの元へと近付き、首元目掛けて短剣を振り下ろす。
しかし、オービンの体は真横からの突然の突風により吹き飛ばされる。
その後も連続して、突風がオービンを襲い引き離されて行く。
「ぐっ! 『ガスト』か」
オービンは体勢を立て直し、直ぐにマイナへと目を向けた。
「オービンさんの姿をしている様だけど、貴方は何者?」
「それは言えないな、マイナ学院長」
「そう。なら、捕らえて王国軍に引き渡すまでよ!」
その直後、マイナが両腕を軽く振り下ろすとオービンの真上から鉄砲玉の様な『ガスト』が連続で降り注ぐ。
だがオービンは寸前でかわし、マイナへと近付き始める。
「あんたの攻撃だけは、当たらないよ」
オービンはそのまま次々にマイナの魔法攻撃をかわし続け、迫って来るがその時オービンが踏み出した先の地面が急に盛り上がり、オービンを宙へと放り投げた。
「相手は一人じゃないぞ」
「ちっ! めんどくせぇ……」
「デイビッド」
「学院長、サポートはお任せください。二人の応急処置も終わらせていますので」
「流石、副学院長ね。そしたらサポートはお願いね。彼は絶対に逃がしません!」
「承知しました」
デイビッドはすぐさま、周囲の地面を壁の様に盛り上げさせ、完全にオービンを包囲する。
あっという間に逃げ場を失ったオービンは目を見開く。
そこへマイナが『サンダー』を宙のオービンに頭上から落とすが、オービンは自身を護れる魔道具を投げて魔法にぶつけ身を護る。
オービンはその間に着地するも、次の瞬間にはデイビッドが包囲した周囲の壁からオービンを拘束しようと魔力創造で土柱を伸ばしていた。
しかし咄嗟にオービンはしゃがんで回避し、マイナたちの方へと踏み出すが、同時に踏み出した足場から『アイスピラ』により氷柱が出現するが、それすらも寸前で顔を逸らし避ける。
だが、マイナはそれを見越し連続で魔法を使用し『アイスブランチ』によって、その氷柱から周囲へ氷を枝状に放つ。
さすがにこればかりは避けきれず、オービンの身体に氷が突き刺さる。
マイナはそこへ畳みかけ『ストーム』の中に『ガスト』を混じらせ放ち、オービンを包囲した壁へと吹き飛ばす。
そのまま逃がさない様に『ストーム』で身動きを封じ、デイビッドに拘束する指示を出す。
デイビッドは指示通りに張り付けられている壁から、魔力創造で全身を覆うように壁に拘束する。
「ぐっ……」
「貴方は、このままここで拘束させてもらうわ。王国軍に引き渡すまではね」
「学院長さすがにオービン君の顔をさらして拘束というのは」
「分かっているわ、デイビッド。口と鼻以外残して拘束を。それと私はここで彼を見張るから、数人教員をこっちに連れて来て。もちろん治療できる教員も含めてね」
「承知しました」
デイビッドはすぐさま行動し、その場から立ち去る。
それからデイビッドが教員たちを連れて戻って来た時だった。
王城の周囲を囲っていた結界が解除されていき、それとほぼ同時に王都を囲っていた結界も同じ様に解除されて行く。
マイナはその場から結界がうっすらと解除されいくのを感じ、王城の方へと視線を向ける。
「(ひとまずは終わったという事かしら? でも、王都内は大混乱ね。ハンスたちも無事だといいけど、先に自分の方ね)」
そう思いマイナは拘束しているオービンの方へと視線を戻すのだった。
それから暫くして、王都内全域に向け国王のハンスが話し掛け事態を包み隠さず、現時点で分かっている事を丁寧に人々の不安を取り払う様にゆっくりと説明し始めるのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――王都襲撃事件から三時間後。
王城の一室では、各地での細かな状況の報告の整理をおえ、ようやく事件の全貌が見え始めていた。
未だ各地では王国軍の隊長たちが筆頭に兵士たちが人々への説明や、怪我の手当て、行方不明者の捜索など様々な事にあたっていた。
その為、王城内も慌ただしくなっていた。
「まだ全てではないが、状況がやっと見えて来たか」
「そうね。こう見ると事前に下調べした上での行動に見えるわね」
ハンスとティアは、現時点で集まっている情報を元に王都内の地図を照らし合わせ今回の事件を再度振り返っていた。
一室には二人以外にリリエルが立ち会っており、それ以外の人は誰もいなかった。
「ハンス、あとここには誰か来るのか?」
「いえ、今の所は誰も来ませんよ。隊長たちにも休息してもらってから王都内の対応に出てもらってますし」
「そう。それで襲撃して来た奴らはいまどうしてるの?」
「それは地下牢にて厳重拘束した上で、各隊の中隊長と数名の兵士が交代しながら監視中ですよ」
するとそこへ扉をノックしてくる音がし、ハンスが返事をすると外の兵士が入って来る。
「失礼します。先程新たに今回の事件に関わっていると思われる者を受け取りました」
「受け取った? どういう事だ」
「それがですね」
と、兵士が少し戸惑った様子を見せているとその後ろから突然一人の人物が部屋の中へと入って来るのだった。
「そこから先は私自身が説明しますわ」
「あ、お待ちください! まだ入られては」
部屋に入って来た人物を見て、ハンスとティアは少し驚く。
そこへ現れたのは、マイナであった。
「大丈夫か、スニーク君! それにエメル君も!」
「副学院長……」
エメルはかすれた声を口にすると、デイビッドはこちらを見ているオービンへと視線を向けた。
「オービン君……これはどういう事か説明してくれるかい?」
「……はぁ~説明もなにもないですよ。もう見ての通りですよ」
その言葉を聞きながらデイビッドは、魔力創造で固定された箇所の地面を盛り上げて拘束を解き、スニークから手当てを始める。
「何を考えてこんな事をしたのか分からないが、事情はしっかりと答えてもらうからな」
オービンはデイビッドの言葉に黙っていると、短剣を手にしスニークの手当てをしているデイビッド目掛けて投げつけようとする。
エメルは声を掛けようとするも、上手く声が出なかった。
「(脳天なら一撃だろ)」
と、思い短剣を振り抜こうとしたが、次の瞬間背後からその腕を掴まられる。
「!?」
オービンが咄嗟に振り返ると、そこには学院長であるマイナが腕を握っていたのだった。
「今すぐ剣を離しなさい」
「っ……」
「離しなさい」
マイナの言葉にオービンは従わずにいると、オービンはその場でマイナ目掛けて回し蹴りを繰り出した。
すぐさまマイナはオービンの手を離し後退しかわす。
オービンは後退するマイナを目にすると、そのまま短剣を握ったまま後方に倒れているスバンの元へと近付き、首元目掛けて短剣を振り下ろす。
しかし、オービンの体は真横からの突然の突風により吹き飛ばされる。
その後も連続して、突風がオービンを襲い引き離されて行く。
「ぐっ! 『ガスト』か」
オービンは体勢を立て直し、直ぐにマイナへと目を向けた。
「オービンさんの姿をしている様だけど、貴方は何者?」
「それは言えないな、マイナ学院長」
「そう。なら、捕らえて王国軍に引き渡すまでよ!」
その直後、マイナが両腕を軽く振り下ろすとオービンの真上から鉄砲玉の様な『ガスト』が連続で降り注ぐ。
だがオービンは寸前でかわし、マイナへと近付き始める。
「あんたの攻撃だけは、当たらないよ」
オービンはそのまま次々にマイナの魔法攻撃をかわし続け、迫って来るがその時オービンが踏み出した先の地面が急に盛り上がり、オービンを宙へと放り投げた。
「相手は一人じゃないぞ」
「ちっ! めんどくせぇ……」
「デイビッド」
「学院長、サポートはお任せください。二人の応急処置も終わらせていますので」
「流石、副学院長ね。そしたらサポートはお願いね。彼は絶対に逃がしません!」
「承知しました」
デイビッドはすぐさま、周囲の地面を壁の様に盛り上げさせ、完全にオービンを包囲する。
あっという間に逃げ場を失ったオービンは目を見開く。
そこへマイナが『サンダー』を宙のオービンに頭上から落とすが、オービンは自身を護れる魔道具を投げて魔法にぶつけ身を護る。
オービンはその間に着地するも、次の瞬間にはデイビッドが包囲した周囲の壁からオービンを拘束しようと魔力創造で土柱を伸ばしていた。
しかし咄嗟にオービンはしゃがんで回避し、マイナたちの方へと踏み出すが、同時に踏み出した足場から『アイスピラ』により氷柱が出現するが、それすらも寸前で顔を逸らし避ける。
だが、マイナはそれを見越し連続で魔法を使用し『アイスブランチ』によって、その氷柱から周囲へ氷を枝状に放つ。
さすがにこればかりは避けきれず、オービンの身体に氷が突き刺さる。
マイナはそこへ畳みかけ『ストーム』の中に『ガスト』を混じらせ放ち、オービンを包囲した壁へと吹き飛ばす。
そのまま逃がさない様に『ストーム』で身動きを封じ、デイビッドに拘束する指示を出す。
デイビッドは指示通りに張り付けられている壁から、魔力創造で全身を覆うように壁に拘束する。
「ぐっ……」
「貴方は、このままここで拘束させてもらうわ。王国軍に引き渡すまではね」
「学院長さすがにオービン君の顔をさらして拘束というのは」
「分かっているわ、デイビッド。口と鼻以外残して拘束を。それと私はここで彼を見張るから、数人教員をこっちに連れて来て。もちろん治療できる教員も含めてね」
「承知しました」
デイビッドはすぐさま行動し、その場から立ち去る。
それからデイビッドが教員たちを連れて戻って来た時だった。
王城の周囲を囲っていた結界が解除されていき、それとほぼ同時に王都を囲っていた結界も同じ様に解除されて行く。
マイナはその場から結界がうっすらと解除されいくのを感じ、王城の方へと視線を向ける。
「(ひとまずは終わったという事かしら? でも、王都内は大混乱ね。ハンスたちも無事だといいけど、先に自分の方ね)」
そう思いマイナは拘束しているオービンの方へと視線を戻すのだった。
それから暫くして、王都内全域に向け国王のハンスが話し掛け事態を包み隠さず、現時点で分かっている事を丁寧に人々の不安を取り払う様にゆっくりと説明し始めるのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――王都襲撃事件から三時間後。
王城の一室では、各地での細かな状況の報告の整理をおえ、ようやく事件の全貌が見え始めていた。
未だ各地では王国軍の隊長たちが筆頭に兵士たちが人々への説明や、怪我の手当て、行方不明者の捜索など様々な事にあたっていた。
その為、王城内も慌ただしくなっていた。
「まだ全てではないが、状況がやっと見えて来たか」
「そうね。こう見ると事前に下調べした上での行動に見えるわね」
ハンスとティアは、現時点で集まっている情報を元に王都内の地図を照らし合わせ今回の事件を再度振り返っていた。
一室には二人以外にリリエルが立ち会っており、それ以外の人は誰もいなかった。
「ハンス、あとここには誰か来るのか?」
「いえ、今の所は誰も来ませんよ。隊長たちにも休息してもらってから王都内の対応に出てもらってますし」
「そう。それで襲撃して来た奴らはいまどうしてるの?」
「それは地下牢にて厳重拘束した上で、各隊の中隊長と数名の兵士が交代しながら監視中ですよ」
するとそこへ扉をノックしてくる音がし、ハンスが返事をすると外の兵士が入って来る。
「失礼します。先程新たに今回の事件に関わっていると思われる者を受け取りました」
「受け取った? どういう事だ」
「それがですね」
と、兵士が少し戸惑った様子を見せているとその後ろから突然一人の人物が部屋の中へと入って来るのだった。
「そこから先は私自身が説明しますわ」
「あ、お待ちください! まだ入られては」
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