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第482話 興味のある事
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ロバートが少し首を傾げるとフェンが再び口を開く。
「ですから、私は別に人助けしたくて来たわけじゃないんですよ。こちらの女帝から提示していただいた好条件で、あくまで協力しているだけなんです」
「なるほど。お前、この学院で嫌われているな」
その言葉を聞いたフェンは、落ち込んだり黙り込んだりする事なくニッと笑う。
「たしかに好かれてはないですね。そういう風に振る舞っていますし、別に好かれようとも思っていませんし。私は私がやりたい事が出来ればそれでいいんです」
「他人には興味がない。だから、後ろの彼女らにも興味がないし、どうなろうと構わないと?」
「そうです。私には彼女らの名前も顔も知りませんし、どうなろうと私には関係ありません。私の興味は魔道具やそれに関する実験にしか興味がないのです。そもそもこの学院が今までどんな状況だったかも知りませんでしたし、知ろうとする興味すらなかったです」
淡々と語るフェンの姿にジュリルたちは驚き、隣にいるエリスは黙って俯きながらただ聞き続けていた。
「では、お前は私の結界を瞬時消せる魔道具をこちらに渡す気はないと?」
「はい。私の魔道具を使わない人にわざわざ渡すほど、お人好しではないので。女帝にはプラスの交換条件でいくつか渡しましたが。仮に渡すとしても、この目の前の結界を消さないと渡せませんし、それをわざわざ魔道具を使い消すのも無駄遣いなのでしたくないのです」
「本当に自分の事だけしか考えていない奴だな。見殺しにされる彼女らが可哀想だ」
「ええ本当に、残念です。いつも私の興味があることは、すぐに終わってしまうんですから」
突然話がかみ合わなくなったことにロバートは疑問に思うと、フェンが終始両手を白衣に突っ込んだままそこで何かをしているかの様な動きにようやく気付く。
その瞬間、今までの会話は意図的に意識を逸らす為だと察すと、まず最初に端に追いやった魔道具の方へと視線を移すと、囲っていた結界が消えておりあったはずの魔道具ない事に気付く。
そのままロバートは一気に手を握り締め、背後のジュリルたちを結界で押し潰すも悲鳴などの声が一切聞こえてこなかった。
ロバートはその時点で自身が張った結界が解かれていると理解し、振り返ると捕らえていた者たちが逃げ始めている姿が目に入るが、それよりも自身の懐にジュリルが入り込んで来ていた事に驚く。
「おまえ――」
「『アイスピラ』!」
ジュリルの至近距離からの氷魔法を避けられる訳なく、ロバートは氷柱に吹き飛ばされる。
そしてその姿を見て、エリスが動き始める。
瞬時に溜めていた魔力で、風の魔人を出現させるとエリスはロバートに対して真上から腕を振り下ろした。
するとそれに反応し、風の魔人がロバート目掛け真上から手を振り下ろす。
咄嗟にロバートは自身の目の前に結界を展開するも、防ぐ事など意味をなさず風の魔人に地面目掛けて、勢いよく叩き落とされる。
そして地面に叩きつけられたロバートは、風の魔人の手により地面に押さえつけられるのだった。
ロバートは全身に強い衝撃を受けて、そのまま気を失ってしまうとフェンの周囲に張られた結界が消失する。
「結界が消えた。今の攻撃で気でも失ったと考えるべきですかね」
「ひとまずは、このまま拘束。フェン、何か拘束できる魔道具持っている?」
「いえ、さすがに持ってませんし、あっても追加の交換条件で渡します」
「そう。ないならそれでいいわ」
するとエリスが遠くでこの状況を見ていた、ジュリルたちをこちらに呼び、そのまま参加者たち全員を自身の後ろへと移動させた。
エリスはロバートを風の魔人で拘束したまま、ジュリルたちに問いかけ始めた。
「こんな状態で悪いけど、簡単に確認させて。貴方たちでこの学院に残されている人は全員?」
「はい。元からいたのはこれで全員ですが、別の所でもう一人の侵入者とティア女王様とそのご友人が対峙していると思われますわ」
「ティア女王様がここに? いえ、細かい事は置いておいて、他に逃げ遅れたりはぐれている人はいないのね?」
「それ以外はこの場に居る者で全員ですわ」
ジュリルの返答にエリスは「そう」と答え、フェンに視線を向ける。
フェンはその意味を理解してか、白衣に突っ込んでいた片手を出すと手を軽く前後に倒すと背を向けて校舎の入口目指し歩き始めた。
「では皆さん、校舎入口までご案内いたします。私に付いて来てください」
エリスはフェンにそのまま付いて行くように話し、ジュリルたちはフェンの後を付いて行くのだった。
ジュリルはフェンの後ろを歩きながら、小声で話し掛けた。
「あの、フェン先輩先程の事ですが」
「ん? 先程の事?」
ピンと来ていないフェンに対し、ジュリルはロバートに捕らわれていた時に口にした事と助けてくれた事についてだと話すとフェンは「あー」と口にした。
ジュリルの中ではフェンがロバートに対して口にしていた事は、わざと意識を向けさせる為だったのではないかと思っており、その間に自身が創り出した魔道具を遠隔操作で操り、自分たちの結界を消したのだと考えていたのだった。
それを確かめようと問いかけるたがフェンは、ジュリルの方を見ずに答えた。
「別に嘘を付いてはないですよ。本当に私の興味は魔道具やそれに関する実験にしか興味がないのです。あの状況は、事前に女帝と協力する条件時に想定していましたし、そうなった場合にもああして欲しいと私の方か伝えていたのですよ。女帝には微量の魔力でいいので込めて、相手に渡して欲しいと」
「あの状況になると既に想定していたんですか?」
「ある程度ですがね。私はあの魔道具で遠隔操作がどこまで出来るかを実験もしたかったので、あの状況下になった事は良かったです。この小型リモコンで移動、更には魔道具の発動も確認出来ましたので」
フェンは満足そうに白衣のポケットから、リモコンを出してジュリルに軽く見せるとすぐにしまった。
「もし、その実験が上手く行かなかった時はどうしたんですか?」
と、ジュリルが恐る恐る訊ねるとフェンは詰まる事無くすぐに答えた。
「どうもしませんよ。実験失敗。ただそれだけです」
その言葉を聞きジュリルは、この人は本当に私たちを助けようとしたのではなく、本当に魔道具とその実験にしか興味がないのだと理解する。
そして自分たちが助かったのは、この人の魔道具の実験が偶然上手く行っただけで失敗していたら、今頃殺されていたかもしれないと思うのであった。
別にそれについてジュリルは責めることも怒ることなどはしなかった。
彼女は嘘などついておらず、これが彼女の本心であると理解しており、自分たちは彼女の気まぐれで助けられた身だが、助けられた事にはかわりはなかったからである。
それ以降ジュリルはフェンに問いかける事無く、マートルたちと話をしながら参加者たちと共にフェンの後を付いて行くのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――王都メルト魔法学院外。
――作戦室にて。
私がタツミたちと一度作戦室に戻って来て、タツミが状況などを報告しているとそこへデイビッドがやって来てマイナの名を呼ぶ。
「どうしたのです、デイビッド副学院長」
「割り込んで申し訳ありません。マイナ学院長、王国軍の方々がお見えになりました。こちらに案内いたしますか?」
「いえ、報告を聞き次第私の方から向かいます。王国軍の方々にはこちら付近でお待ちになる様に伝えてください。直ぐに向かいますので」
マイナの返事にデイビッドは「承知いたしました」と口にし、作戦室を一度出て行く。
その話を聞き、私たちもタツミから「一度外で待機していてくれ」と伝えられたので、私たちも作戦室を後にした。
外に出ると少し離れた所で、デイビッドが王国軍の方々について先程のマイナの言葉を伝えている姿が見えた。
その後私、シンリ、ガードルは離れていたケビンとピースと合流し、そこで表示されていたカウントダウンが消えた事や、学院内の状況について軽く情報共有をした。
「そっか、中はそんなだったんだ」
「うん。そっちは他に何か変わった事あった?」
「大きな事はないけど、正門前に人がかなり集まり始めていることくらいかな。先生方がその対応でかなり慌ただしくしているよ」
そんな会話をしていると、作戦室からタツミと数名の教員が出て来て、正門の方へと向かって行く。
正門前には既に私たち以外の学院生の姿もちらほらと増え始めており、何事かと覗き込んでいたので私は正門前に集まった人の対応に向かうのだと勝手に思いながら、消えたカウントダウン表示について考え始めた。
カウントダウン表示が消えたという事は、ルークたちの方は上手く行っているって事だよね? そしたら、誰かしらが解除コードを持って学院に戻って来るはずだけど、誰が来るのかな?
私はそう思いながら周囲を軽く見回し奪取組のサポートで回っていたニックたちが戻って来てないか探した。
が、ニックたちの姿は見つからなかった。
さすがにそうすぐには戻ってないか。
そのままシンリたちと待機していようとした時、ふと作戦室の後方へと視線を向けると遠くにレオンの姿を目にした。
レオンは急いだ様子で学院周辺の壁を見回しており、何かを探している様子であった。
何しているんだ、レオンの奴。
するとレオンはこちらに気付く事なく、そのまま学院の外周を見るように離れて行くのだった。
私は何か様子がおかしいレオンが気になり、声を掛けようと思いその場から離れレオンの後を追った。
「ですから、私は別に人助けしたくて来たわけじゃないんですよ。こちらの女帝から提示していただいた好条件で、あくまで協力しているだけなんです」
「なるほど。お前、この学院で嫌われているな」
その言葉を聞いたフェンは、落ち込んだり黙り込んだりする事なくニッと笑う。
「たしかに好かれてはないですね。そういう風に振る舞っていますし、別に好かれようとも思っていませんし。私は私がやりたい事が出来ればそれでいいんです」
「他人には興味がない。だから、後ろの彼女らにも興味がないし、どうなろうと構わないと?」
「そうです。私には彼女らの名前も顔も知りませんし、どうなろうと私には関係ありません。私の興味は魔道具やそれに関する実験にしか興味がないのです。そもそもこの学院が今までどんな状況だったかも知りませんでしたし、知ろうとする興味すらなかったです」
淡々と語るフェンの姿にジュリルたちは驚き、隣にいるエリスは黙って俯きながらただ聞き続けていた。
「では、お前は私の結界を瞬時消せる魔道具をこちらに渡す気はないと?」
「はい。私の魔道具を使わない人にわざわざ渡すほど、お人好しではないので。女帝にはプラスの交換条件でいくつか渡しましたが。仮に渡すとしても、この目の前の結界を消さないと渡せませんし、それをわざわざ魔道具を使い消すのも無駄遣いなのでしたくないのです」
「本当に自分の事だけしか考えていない奴だな。見殺しにされる彼女らが可哀想だ」
「ええ本当に、残念です。いつも私の興味があることは、すぐに終わってしまうんですから」
突然話がかみ合わなくなったことにロバートは疑問に思うと、フェンが終始両手を白衣に突っ込んだままそこで何かをしているかの様な動きにようやく気付く。
その瞬間、今までの会話は意図的に意識を逸らす為だと察すと、まず最初に端に追いやった魔道具の方へと視線を移すと、囲っていた結界が消えておりあったはずの魔道具ない事に気付く。
そのままロバートは一気に手を握り締め、背後のジュリルたちを結界で押し潰すも悲鳴などの声が一切聞こえてこなかった。
ロバートはその時点で自身が張った結界が解かれていると理解し、振り返ると捕らえていた者たちが逃げ始めている姿が目に入るが、それよりも自身の懐にジュリルが入り込んで来ていた事に驚く。
「おまえ――」
「『アイスピラ』!」
ジュリルの至近距離からの氷魔法を避けられる訳なく、ロバートは氷柱に吹き飛ばされる。
そしてその姿を見て、エリスが動き始める。
瞬時に溜めていた魔力で、風の魔人を出現させるとエリスはロバートに対して真上から腕を振り下ろした。
するとそれに反応し、風の魔人がロバート目掛け真上から手を振り下ろす。
咄嗟にロバートは自身の目の前に結界を展開するも、防ぐ事など意味をなさず風の魔人に地面目掛けて、勢いよく叩き落とされる。
そして地面に叩きつけられたロバートは、風の魔人の手により地面に押さえつけられるのだった。
ロバートは全身に強い衝撃を受けて、そのまま気を失ってしまうとフェンの周囲に張られた結界が消失する。
「結界が消えた。今の攻撃で気でも失ったと考えるべきですかね」
「ひとまずは、このまま拘束。フェン、何か拘束できる魔道具持っている?」
「いえ、さすがに持ってませんし、あっても追加の交換条件で渡します」
「そう。ないならそれでいいわ」
するとエリスが遠くでこの状況を見ていた、ジュリルたちをこちらに呼び、そのまま参加者たち全員を自身の後ろへと移動させた。
エリスはロバートを風の魔人で拘束したまま、ジュリルたちに問いかけ始めた。
「こんな状態で悪いけど、簡単に確認させて。貴方たちでこの学院に残されている人は全員?」
「はい。元からいたのはこれで全員ですが、別の所でもう一人の侵入者とティア女王様とそのご友人が対峙していると思われますわ」
「ティア女王様がここに? いえ、細かい事は置いておいて、他に逃げ遅れたりはぐれている人はいないのね?」
「それ以外はこの場に居る者で全員ですわ」
ジュリルの返答にエリスは「そう」と答え、フェンに視線を向ける。
フェンはその意味を理解してか、白衣に突っ込んでいた片手を出すと手を軽く前後に倒すと背を向けて校舎の入口目指し歩き始めた。
「では皆さん、校舎入口までご案内いたします。私に付いて来てください」
エリスはフェンにそのまま付いて行くように話し、ジュリルたちはフェンの後を付いて行くのだった。
ジュリルはフェンの後ろを歩きながら、小声で話し掛けた。
「あの、フェン先輩先程の事ですが」
「ん? 先程の事?」
ピンと来ていないフェンに対し、ジュリルはロバートに捕らわれていた時に口にした事と助けてくれた事についてだと話すとフェンは「あー」と口にした。
ジュリルの中ではフェンがロバートに対して口にしていた事は、わざと意識を向けさせる為だったのではないかと思っており、その間に自身が創り出した魔道具を遠隔操作で操り、自分たちの結界を消したのだと考えていたのだった。
それを確かめようと問いかけるたがフェンは、ジュリルの方を見ずに答えた。
「別に嘘を付いてはないですよ。本当に私の興味は魔道具やそれに関する実験にしか興味がないのです。あの状況は、事前に女帝と協力する条件時に想定していましたし、そうなった場合にもああして欲しいと私の方か伝えていたのですよ。女帝には微量の魔力でいいので込めて、相手に渡して欲しいと」
「あの状況になると既に想定していたんですか?」
「ある程度ですがね。私はあの魔道具で遠隔操作がどこまで出来るかを実験もしたかったので、あの状況下になった事は良かったです。この小型リモコンで移動、更には魔道具の発動も確認出来ましたので」
フェンは満足そうに白衣のポケットから、リモコンを出してジュリルに軽く見せるとすぐにしまった。
「もし、その実験が上手く行かなかった時はどうしたんですか?」
と、ジュリルが恐る恐る訊ねるとフェンは詰まる事無くすぐに答えた。
「どうもしませんよ。実験失敗。ただそれだけです」
その言葉を聞きジュリルは、この人は本当に私たちを助けようとしたのではなく、本当に魔道具とその実験にしか興味がないのだと理解する。
そして自分たちが助かったのは、この人の魔道具の実験が偶然上手く行っただけで失敗していたら、今頃殺されていたかもしれないと思うのであった。
別にそれについてジュリルは責めることも怒ることなどはしなかった。
彼女は嘘などついておらず、これが彼女の本心であると理解しており、自分たちは彼女の気まぐれで助けられた身だが、助けられた事にはかわりはなかったからである。
それ以降ジュリルはフェンに問いかける事無く、マートルたちと話をしながら参加者たちと共にフェンの後を付いて行くのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――王都メルト魔法学院外。
――作戦室にて。
私がタツミたちと一度作戦室に戻って来て、タツミが状況などを報告しているとそこへデイビッドがやって来てマイナの名を呼ぶ。
「どうしたのです、デイビッド副学院長」
「割り込んで申し訳ありません。マイナ学院長、王国軍の方々がお見えになりました。こちらに案内いたしますか?」
「いえ、報告を聞き次第私の方から向かいます。王国軍の方々にはこちら付近でお待ちになる様に伝えてください。直ぐに向かいますので」
マイナの返事にデイビッドは「承知いたしました」と口にし、作戦室を一度出て行く。
その話を聞き、私たちもタツミから「一度外で待機していてくれ」と伝えられたので、私たちも作戦室を後にした。
外に出ると少し離れた所で、デイビッドが王国軍の方々について先程のマイナの言葉を伝えている姿が見えた。
その後私、シンリ、ガードルは離れていたケビンとピースと合流し、そこで表示されていたカウントダウンが消えた事や、学院内の状況について軽く情報共有をした。
「そっか、中はそんなだったんだ」
「うん。そっちは他に何か変わった事あった?」
「大きな事はないけど、正門前に人がかなり集まり始めていることくらいかな。先生方がその対応でかなり慌ただしくしているよ」
そんな会話をしていると、作戦室からタツミと数名の教員が出て来て、正門の方へと向かって行く。
正門前には既に私たち以外の学院生の姿もちらほらと増え始めており、何事かと覗き込んでいたので私は正門前に集まった人の対応に向かうのだと勝手に思いながら、消えたカウントダウン表示について考え始めた。
カウントダウン表示が消えたという事は、ルークたちの方は上手く行っているって事だよね? そしたら、誰かしらが解除コードを持って学院に戻って来るはずだけど、誰が来るのかな?
私はそう思いながら周囲を軽く見回し奪取組のサポートで回っていたニックたちが戻って来てないか探した。
が、ニックたちの姿は見つからなかった。
さすがにそうすぐには戻ってないか。
そのままシンリたちと待機していようとした時、ふと作戦室の後方へと視線を向けると遠くにレオンの姿を目にした。
レオンは急いだ様子で学院周辺の壁を見回しており、何かを探している様子であった。
何しているんだ、レオンの奴。
するとレオンはこちらに気付く事なく、そのまま学院の外周を見るように離れて行くのだった。
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