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第504話 勉強会へのお誘い
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「どこも最終期末試験の事で盛り上がってるな」
「そうだな」
「それでルーク、試験も近いがあの調整はするのか?」
ルークは内ポケットからヒビの入った腕輪型の魔道具を取り出す。
「できればお願いしたいが、無理にとは言わない」
「俺の方は大丈夫だ、試験勉強も進んでいるしな。それに、その試作品を見る限りもうそいつはダメなんだろ」
「ああ、発動は出来たが一度きりだ。やはり、本命で調整している指輪型の方を進めるのがいいかもしれないな」
「使用時の感覚や耐久性の問題点などは、後で寮の方でその試作品を見ながら指輪の方の方向性を詰めよう」
ガウェンの言葉にルークは頷き、取り出した魔道具を内ポケットへと戻す。
そしてルークは立ち上がり、授業前のトイレへと向かうと教室を出る時に扉近くに席があるクリスに声を掛けられる。
「あ、ルーク」
クリスに呼ばれルークは足を止め視線を向けた。
「俺たち一緒に勉強会をする事になったんだけどさ、よかったらルークもどう?」
「勉強会?」
ルークはクリスの前に座るシンリに目線を向ける。
「僕とクリス、それに互いのルームメイトでやろうって話してて」
「やるなら人が多い方がいいかなって思ってさ、ちょうど通りかかったルークを誘ったってわけ」
「え、何何! 何だか面白そうな話してない?」
そこにトウマがやって来てシンリから状況を聞くと、更にテンション高く答える。
「いいじゃん勉強会! やろう、やろう! なあルーク、俺らも参加しようぜ。せっかく誘ってもらってるんだしよ」
「ルークも乗り気みたいだし、どうかなルーク?」
テンション高めのトウマを見てからクリスの方を見た後、ルークは軽く片手を上げた。
「誘ってもらって悪いが、先約があってな。俺はパスで。トウマは参加したそうだから、入れてやってくれ」
「そっか。先約があるならしょうがないよね」
「悪いなクリス」
「ううん。こっちこそ、急に誘ってごめん。トウマは仲間外れとかにしないから、心配しないで」
「良かったなトウマ」
「何、俺ってもしかして嫌われてる?」
「そんな事ある訳ないだろ」
そうクリスは言いながら、トウマの方を向きシンリと共に今日の勉強会についての話をワイワイとし始める。
ルークはその光景を見た後、廊下へと出て行くのだった。
それからその日の授業も何事もなく進んで行き、あっという間に放課後となった。
担当教員から再度最終期末試験についての質疑時間が取られ、改めて実力試験についての話しが行われた。
また現状の学院の立場や方針といった話もされ、担当教員曰く他のクラスからも見学者がいる事に対して質問が出たらしくそれについて学院長らと話し合った結果、現状なども含め改めて伝える事になったと口にした。
全てを理解しろという訳ではないが、学院側が何を考えどうしてそういう実施に至ったかを知った上で試験に臨んで欲しいということであった。
担当教員からの話しも終わり、質問も出なくなった所で最終期末試験についての話しが終了し解散となる。
――王都メルト魔法学院内、オービン寮のリビング兼食堂にて。
「うえー試験が迫って来るーいーやーだー」
「いつまで駄々こねてるんだよライラック。うざいぞ」
「嫌なものは嫌なんだよ。お前は違うのかよ、ガイル」
「嫌なものでもやらなきゃいけないものはあるだろうが。そんくらい割り切れ」
軽く言い合う二人の元にガードルがやって来て仲裁する。
「はいはい、喧嘩しない。ほら、二人共早く小図書館に行くよ。勉強見て欲しいんでしょ」
二人は黙って勉強道具を持ちガードルの後を付いて行く。
「で、リーガは何故筋トレ道具を持っているのかな?」
「必須だろ? これはよ」
「いりません」
「いやいや必要だ―」
「いりません」
「っ……はい。すいません」
リーガはガードルの異様な圧に負け小走りで部屋に持ってきた筋トレ道具を戻しに行くのだった。
「全く。二人ももう喧嘩しないでよ。次喧嘩したら、勉強見ないよ。僕も喧嘩に付き合ってあげるほど、暇じゃなんだから」
二人は大きく縦に首を振り、ガードルの後に付いて行った。
「さてと、俺たちは何処でやる?」
「トウマの所はダメだろ? うちの所でもいいけど」
そうシンリが口にし、ベックスも軽く頷く。
「じゃ、お言葉に甘えてそうさせてもらおうか」
クリスが同室のシンの方を見ると、シンも「そうだね」と答えた。
「ようし! それじゃシンリとベックスの部屋に行こう!」
「何でそんなにテンション高いんだよ、トウマ?」
「え? テンション上がらない? 勉強会とかワクワクしかないだろ」
「そう、なのか?」
問いかけられたベックスは、軽く首を傾げるもトウマは気にせずに部屋へと向かい始める。
その後、クリスたち歩き始めるのだった。
――オービン寮205号室 ガウェン・アルジュ部屋
「来たか。アルジュは今日は大図書館に行っていていないから、気にしなくていいぞ」
ルークはガウェンの部屋を訪ね、部屋に入る。
「工房の方にはこの後で向かうが、準備があってな。悪いな部屋の方にわざわざ来てもらって。それに試作品の状態ももう一度見たくてな」
「ヒビも入って強く力でもいれたら壊れそうな感じだな」
そういってルークは、ガウェンに魔道具を渡すとガウェンは様々な角度からその魔道具を見始める。
「お前の魔力にも耐えられる設計にしておいたんだが、見積もりが甘かったかな。魔力量に耐えられなかった感じだ」
「魔力量か。一気に大量に流した感じだったから、それがダメだったか」
「いや、単純にルークの測定していた魔力量が増えたと見るべきかな。一度に大量に流した程度ではさすがに壊れない。そんなやわに設計してない」
「俺の魔力量が増えたか」
「あくまで推測だが、魔力量に関しても再度測定し許容量を大きく見とくべきだな。それに指輪型の延長でリング型を作ったから、その辺の造りの違いも影響してたのかもしれない」
ガウェンは机に準備していた袋を肩に掛けると、壁に掛けていた鍵を手にした。
「まあ詳しい事は工房でやるか。あ、そうだった。先にこれ渡しとく」
するとガウェンはルークに小さな箱を投げ渡す。
ルークが受け取るとガウェンは「新作だ」と口にし、ルークが箱を開けるとそこには指輪型の魔道具が二つ入っていた。
「試験に間に合わせる様にするつもりだが、万が一間に合わなかった用にだ」
「ありがとう、ガウェン」
「請け負った仕事だ。最後までしっかり付き合うぜ」
そして二人は部屋を後にし、ガウェンの工房へと向かうのだった。
「そうだな」
「それでルーク、試験も近いがあの調整はするのか?」
ルークは内ポケットからヒビの入った腕輪型の魔道具を取り出す。
「できればお願いしたいが、無理にとは言わない」
「俺の方は大丈夫だ、試験勉強も進んでいるしな。それに、その試作品を見る限りもうそいつはダメなんだろ」
「ああ、発動は出来たが一度きりだ。やはり、本命で調整している指輪型の方を進めるのがいいかもしれないな」
「使用時の感覚や耐久性の問題点などは、後で寮の方でその試作品を見ながら指輪の方の方向性を詰めよう」
ガウェンの言葉にルークは頷き、取り出した魔道具を内ポケットへと戻す。
そしてルークは立ち上がり、授業前のトイレへと向かうと教室を出る時に扉近くに席があるクリスに声を掛けられる。
「あ、ルーク」
クリスに呼ばれルークは足を止め視線を向けた。
「俺たち一緒に勉強会をする事になったんだけどさ、よかったらルークもどう?」
「勉強会?」
ルークはクリスの前に座るシンリに目線を向ける。
「僕とクリス、それに互いのルームメイトでやろうって話してて」
「やるなら人が多い方がいいかなって思ってさ、ちょうど通りかかったルークを誘ったってわけ」
「え、何何! 何だか面白そうな話してない?」
そこにトウマがやって来てシンリから状況を聞くと、更にテンション高く答える。
「いいじゃん勉強会! やろう、やろう! なあルーク、俺らも参加しようぜ。せっかく誘ってもらってるんだしよ」
「ルークも乗り気みたいだし、どうかなルーク?」
テンション高めのトウマを見てからクリスの方を見た後、ルークは軽く片手を上げた。
「誘ってもらって悪いが、先約があってな。俺はパスで。トウマは参加したそうだから、入れてやってくれ」
「そっか。先約があるならしょうがないよね」
「悪いなクリス」
「ううん。こっちこそ、急に誘ってごめん。トウマは仲間外れとかにしないから、心配しないで」
「良かったなトウマ」
「何、俺ってもしかして嫌われてる?」
「そんな事ある訳ないだろ」
そうクリスは言いながら、トウマの方を向きシンリと共に今日の勉強会についての話をワイワイとし始める。
ルークはその光景を見た後、廊下へと出て行くのだった。
それからその日の授業も何事もなく進んで行き、あっという間に放課後となった。
担当教員から再度最終期末試験についての質疑時間が取られ、改めて実力試験についての話しが行われた。
また現状の学院の立場や方針といった話もされ、担当教員曰く他のクラスからも見学者がいる事に対して質問が出たらしくそれについて学院長らと話し合った結果、現状なども含め改めて伝える事になったと口にした。
全てを理解しろという訳ではないが、学院側が何を考えどうしてそういう実施に至ったかを知った上で試験に臨んで欲しいということであった。
担当教員からの話しも終わり、質問も出なくなった所で最終期末試験についての話しが終了し解散となる。
――王都メルト魔法学院内、オービン寮のリビング兼食堂にて。
「うえー試験が迫って来るーいーやーだー」
「いつまで駄々こねてるんだよライラック。うざいぞ」
「嫌なものは嫌なんだよ。お前は違うのかよ、ガイル」
「嫌なものでもやらなきゃいけないものはあるだろうが。そんくらい割り切れ」
軽く言い合う二人の元にガードルがやって来て仲裁する。
「はいはい、喧嘩しない。ほら、二人共早く小図書館に行くよ。勉強見て欲しいんでしょ」
二人は黙って勉強道具を持ちガードルの後を付いて行く。
「で、リーガは何故筋トレ道具を持っているのかな?」
「必須だろ? これはよ」
「いりません」
「いやいや必要だ―」
「いりません」
「っ……はい。すいません」
リーガはガードルの異様な圧に負け小走りで部屋に持ってきた筋トレ道具を戻しに行くのだった。
「全く。二人ももう喧嘩しないでよ。次喧嘩したら、勉強見ないよ。僕も喧嘩に付き合ってあげるほど、暇じゃなんだから」
二人は大きく縦に首を振り、ガードルの後に付いて行った。
「さてと、俺たちは何処でやる?」
「トウマの所はダメだろ? うちの所でもいいけど」
そうシンリが口にし、ベックスも軽く頷く。
「じゃ、お言葉に甘えてそうさせてもらおうか」
クリスが同室のシンの方を見ると、シンも「そうだね」と答えた。
「ようし! それじゃシンリとベックスの部屋に行こう!」
「何でそんなにテンション高いんだよ、トウマ?」
「え? テンション上がらない? 勉強会とかワクワクしかないだろ」
「そう、なのか?」
問いかけられたベックスは、軽く首を傾げるもトウマは気にせずに部屋へと向かい始める。
その後、クリスたち歩き始めるのだった。
――オービン寮205号室 ガウェン・アルジュ部屋
「来たか。アルジュは今日は大図書館に行っていていないから、気にしなくていいぞ」
ルークはガウェンの部屋を訪ね、部屋に入る。
「工房の方にはこの後で向かうが、準備があってな。悪いな部屋の方にわざわざ来てもらって。それに試作品の状態ももう一度見たくてな」
「ヒビも入って強く力でもいれたら壊れそうな感じだな」
そういってルークは、ガウェンに魔道具を渡すとガウェンは様々な角度からその魔道具を見始める。
「お前の魔力にも耐えられる設計にしておいたんだが、見積もりが甘かったかな。魔力量に耐えられなかった感じだ」
「魔力量か。一気に大量に流した感じだったから、それがダメだったか」
「いや、単純にルークの測定していた魔力量が増えたと見るべきかな。一度に大量に流した程度ではさすがに壊れない。そんなやわに設計してない」
「俺の魔力量が増えたか」
「あくまで推測だが、魔力量に関しても再度測定し許容量を大きく見とくべきだな。それに指輪型の延長でリング型を作ったから、その辺の造りの違いも影響してたのかもしれない」
ガウェンは机に準備していた袋を肩に掛けると、壁に掛けていた鍵を手にした。
「まあ詳しい事は工房でやるか。あ、そうだった。先にこれ渡しとく」
するとガウェンはルークに小さな箱を投げ渡す。
ルークが受け取るとガウェンは「新作だ」と口にし、ルークが箱を開けるとそこには指輪型の魔道具が二つ入っていた。
「試験に間に合わせる様にするつもりだが、万が一間に合わなかった用にだ」
「ありがとう、ガウェン」
「請け負った仕事だ。最後までしっかり付き合うぜ」
そして二人は部屋を後にし、ガウェンの工房へと向かうのだった。
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