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第521話 揺れ動く気持ち
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扉越しのレオンの声にアリスは驚き、訊き返す。
「レ、レオン!? どうしてってより、何でここに!?」
「タツミ先生の目を盗んで会いに来たんだよ、アリス」
「私がここにいるってよく分かったね」
アリスは姿は見えないが扉の向こうに居るのは本当にレオンだと理解する。
扉は内側からは開けられず、外側からのみ鍵を解除できるようになっていたが、鍵はタツミしか持っていない為レオンが開けられる事は出来なかった。
レオンも何とか扉を開けようとするが、扉が開く事はなかった。
「ダメだ、開かないな」
「扉はどう頑張っても開かないと思うよ。それでレオン、もう一度訊くけどどうしてここに?」
「アリスが心配で会いに来たんだよ」
レオンのストレートな言葉に少しアリスは恥ずかしくなって口をつぐんでしまう。
そこでごたごたで忘れていたレオンからの告白の件を思い出す。
そうだ私、レオンに修学旅行でされた告白に対して返事をしようと思っていたんだ。
でも、あれから直ぐにバベッチの件やら何やらがあってすっかり抜けてた。
アリスが黙っているとレオンは続けて口を開く。
「生徒側には全然情報が入ってこないけど、僕が手に入れた情報だと退学ってのは本当かい?」
「っ……うん、本当だよ」
レオンはその返事に「そうか」と呟き黙ってしまう。
何処から今日の出来事の情報を手にしたか分からないが、たぶんジュリルも関わっているのだろうとその時アリスは考えるのだった。
そして暫くの静寂が訪れた後、レオンが目の前の扉に手を当てる。
「退学以外には何か言い渡されたのかい? ルークの一件はどうなったんだい?」
「とりあえずそっちは大丈夫、だと思う。それ以外は特にかな。ここを出たらどうなるかとかは分からないかな」
学院側がどう今回の一件を収めるかまでは、アリスにも伝えられておらず世間にもどの様に伝わるか次第で自分の立場や家の家族の立場が大きく変わると考えていた。
仮に穏便に済まされたとしても、必ずどこかしらで今回の一件が漏れ一大事になりかねないとアリスは考えてはいた。
既に今回の事件は一部の人だけではなく、大半の生徒たちが目にし聞いている事で揉み消すなどといった強行策は取れない為、どう転ぼうが自分に何かしらの報い的なものが返ってくると覚悟していた。
人によって今回の件は様々な捉え方をするだろうが、アリスはそんな中でも重く今回の件を捉え考えていた。
「こうなった事に物凄いショックを受けてはないよ。当然の報いだし、皆を騙してルールも破っていたんだからね。でもまさかこんな形でレオンと会えるとは思わなくて、ビックリしているしちょっと嬉しいかな。もう誰にも会えないと思ってたし」
「アリス」
レオンは扉越しで顔は見えないが、何となくクリスの声が震えている様に聞こえ無理をしている顔をしているのだろうと思うのであった。
「私はこんな感じで元気だからさジュリルとかにも大丈夫って伝えてよ。ほら、タツミ先生に見つかる前に早く戻った方がいいよ」
「……」
「レオン聞いてる? 私の心配は大丈夫だから、早く行って。こんな所見つかったらレオンが――」
「アリス。僕は君の事が好きだ」
思わぬ言葉にアリスは言葉が途中で出なくなる。
レオンは扉に当てていた手をその場で握り締めた。
「こんな顔を見ず扉越しにする事じゃないかもしれないが、この場で君の答えが欲しい」
「ちょっレオン」
「このまま立ち去る事は僕には出来ない。今の君に、僕は友人としてではなく恋人として手を差し伸べたい」
アリスはその言葉に黙り込んでしまう。
「僕の勝手な気持ちの押し付けであり、我儘なのは分かっている。君は覚えてないかもしれないけど、前に一度僕は君に告白しているんだ」
そこでアリスは口を開きかけるも途中で言葉を発するのを辞める。
レオンはあれから返事がないという事は、思い出していないのだと思っていたのだった。
「その時は覚えていたらと言ったんだんだが、後でそう言った事を後悔したよ。勝負から逃げて自分が傷つかないようにしたんだ。カッコ悪いと思ったよ」
あの時の告白した自分を思い出し小さく苦笑いをするレオン。
「こんな事わざわざ言わなくてもいいんだけど、何か隠したままなかった事にしてもう一度告白はしたくなかったんだ。アリス、僕と一緒にここを出よう」
「……出てどうするの? 何処かに逃げるの?」
「留まる必要がないから出ようというだけさ。退学までこんな所に居る必要はないだろ、居た所で何かが変わる訳じゃないじゃないか」
「それは」
「ここから出て、皆に謝ってそのまま後腐れなく立ち去ればいいじゃないか。その後は僕もサポートするし、ジュリル様だってサポートしてくれるはずさ」
一瞬アリスはそうすれば変に今後の事で悩まなくてもいいと思ってしまうも、ただ謝れば済むという事ではないと軽く頭を横に振る。
だが、皆に謝りたいという気持ちはあるものの、もうこの機会を逃せば誰にも会う事は出来ないと思いもしてしまう。
このままこの場に留まり自身の我儘が通る事を願いつつ、この先の不安と向き合っていくかそれとも、このままレオンの手を取り今心にある気持ちを解消させかつ、今後の不安も和らげられる方を選ぶべきか――アリスの気持ちは大きく揺れ動いていた。
「アリス。僕は君の答えを聞くまで、ここで待つよ。時間を掛けていい、どうするか答えを出して欲しいんだ」
そう告げた後レオンは完全に黙り込み、アリスからの返事を待ち始める。
一方でアリスは頭を悩まし、頭を抱えながらしゃがみ込んでしまう。
一度は答えを出していた事に今の自分の状況や考えが入り込み、何が自分にとっての正解か分からなくなってしまう。
そして数十分間静寂が続いた後、アリスは立ち上がり扉の方へ一歩近づきレオンに声を掛けるのだった。
「レ、レオン!? どうしてってより、何でここに!?」
「タツミ先生の目を盗んで会いに来たんだよ、アリス」
「私がここにいるってよく分かったね」
アリスは姿は見えないが扉の向こうに居るのは本当にレオンだと理解する。
扉は内側からは開けられず、外側からのみ鍵を解除できるようになっていたが、鍵はタツミしか持っていない為レオンが開けられる事は出来なかった。
レオンも何とか扉を開けようとするが、扉が開く事はなかった。
「ダメだ、開かないな」
「扉はどう頑張っても開かないと思うよ。それでレオン、もう一度訊くけどどうしてここに?」
「アリスが心配で会いに来たんだよ」
レオンのストレートな言葉に少しアリスは恥ずかしくなって口をつぐんでしまう。
そこでごたごたで忘れていたレオンからの告白の件を思い出す。
そうだ私、レオンに修学旅行でされた告白に対して返事をしようと思っていたんだ。
でも、あれから直ぐにバベッチの件やら何やらがあってすっかり抜けてた。
アリスが黙っているとレオンは続けて口を開く。
「生徒側には全然情報が入ってこないけど、僕が手に入れた情報だと退学ってのは本当かい?」
「っ……うん、本当だよ」
レオンはその返事に「そうか」と呟き黙ってしまう。
何処から今日の出来事の情報を手にしたか分からないが、たぶんジュリルも関わっているのだろうとその時アリスは考えるのだった。
そして暫くの静寂が訪れた後、レオンが目の前の扉に手を当てる。
「退学以外には何か言い渡されたのかい? ルークの一件はどうなったんだい?」
「とりあえずそっちは大丈夫、だと思う。それ以外は特にかな。ここを出たらどうなるかとかは分からないかな」
学院側がどう今回の一件を収めるかまでは、アリスにも伝えられておらず世間にもどの様に伝わるか次第で自分の立場や家の家族の立場が大きく変わると考えていた。
仮に穏便に済まされたとしても、必ずどこかしらで今回の一件が漏れ一大事になりかねないとアリスは考えてはいた。
既に今回の事件は一部の人だけではなく、大半の生徒たちが目にし聞いている事で揉み消すなどといった強行策は取れない為、どう転ぼうが自分に何かしらの報い的なものが返ってくると覚悟していた。
人によって今回の件は様々な捉え方をするだろうが、アリスはそんな中でも重く今回の件を捉え考えていた。
「こうなった事に物凄いショックを受けてはないよ。当然の報いだし、皆を騙してルールも破っていたんだからね。でもまさかこんな形でレオンと会えるとは思わなくて、ビックリしているしちょっと嬉しいかな。もう誰にも会えないと思ってたし」
「アリス」
レオンは扉越しで顔は見えないが、何となくクリスの声が震えている様に聞こえ無理をしている顔をしているのだろうと思うのであった。
「私はこんな感じで元気だからさジュリルとかにも大丈夫って伝えてよ。ほら、タツミ先生に見つかる前に早く戻った方がいいよ」
「……」
「レオン聞いてる? 私の心配は大丈夫だから、早く行って。こんな所見つかったらレオンが――」
「アリス。僕は君の事が好きだ」
思わぬ言葉にアリスは言葉が途中で出なくなる。
レオンは扉に当てていた手をその場で握り締めた。
「こんな顔を見ず扉越しにする事じゃないかもしれないが、この場で君の答えが欲しい」
「ちょっレオン」
「このまま立ち去る事は僕には出来ない。今の君に、僕は友人としてではなく恋人として手を差し伸べたい」
アリスはその言葉に黙り込んでしまう。
「僕の勝手な気持ちの押し付けであり、我儘なのは分かっている。君は覚えてないかもしれないけど、前に一度僕は君に告白しているんだ」
そこでアリスは口を開きかけるも途中で言葉を発するのを辞める。
レオンはあれから返事がないという事は、思い出していないのだと思っていたのだった。
「その時は覚えていたらと言ったんだんだが、後でそう言った事を後悔したよ。勝負から逃げて自分が傷つかないようにしたんだ。カッコ悪いと思ったよ」
あの時の告白した自分を思い出し小さく苦笑いをするレオン。
「こんな事わざわざ言わなくてもいいんだけど、何か隠したままなかった事にしてもう一度告白はしたくなかったんだ。アリス、僕と一緒にここを出よう」
「……出てどうするの? 何処かに逃げるの?」
「留まる必要がないから出ようというだけさ。退学までこんな所に居る必要はないだろ、居た所で何かが変わる訳じゃないじゃないか」
「それは」
「ここから出て、皆に謝ってそのまま後腐れなく立ち去ればいいじゃないか。その後は僕もサポートするし、ジュリル様だってサポートしてくれるはずさ」
一瞬アリスはそうすれば変に今後の事で悩まなくてもいいと思ってしまうも、ただ謝れば済むという事ではないと軽く頭を横に振る。
だが、皆に謝りたいという気持ちはあるものの、もうこの機会を逃せば誰にも会う事は出来ないと思いもしてしまう。
このままこの場に留まり自身の我儘が通る事を願いつつ、この先の不安と向き合っていくかそれとも、このままレオンの手を取り今心にある気持ちを解消させかつ、今後の不安も和らげられる方を選ぶべきか――アリスの気持ちは大きく揺れ動いていた。
「アリス。僕は君の答えを聞くまで、ここで待つよ。時間を掛けていい、どうするか答えを出して欲しいんだ」
そう告げた後レオンは完全に黙り込み、アリスからの返事を待ち始める。
一方でアリスは頭を悩まし、頭を抱えながらしゃがみ込んでしまう。
一度は答えを出していた事に今の自分の状況や考えが入り込み、何が自分にとっての正解か分からなくなってしまう。
そして数十分間静寂が続いた後、アリスは立ち上がり扉の方へ一歩近づきレオンに声を掛けるのだった。
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