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第531話 初戦の相手
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「おいあれって」
「クリスじゃなないか? 何で試験会場に?」
「いやそれは偽名で本当の名は」
などとアリスがタツミと共に試験会場に姿を現しただけ、他の生徒らがざわつき出す。
そんな中二人は特に立ち止まる事なく、試験会場内を進んで行く。
他の生徒らも特に立ち塞がったり、ヤジを投げたりする事なくざわざわとするだけであった。
様子を先に見に来たシンリとマックスもアリスの姿を目にするが、大きく驚くことなく騒ぎの原因に納得した表情だった。
アリスは視線を気にするもきょろきょろと周りを見る事無くタツミの後ろを付いて行くと、一つの対戦場前に辿りく。
そこはまだ誰も使用していない対戦場であり、二名の教員が控えておりタツミが何かを話し終えるとアリスの元に戻って来る。
「アリス、お前の試験会場はここだ。このまま何かに入り、担当試験官から説明を受けるように」
「タツミ先生が試験官じゃないんですね」
「俺はこの場では付き添いだ。改めて説明を受けた後、試験を開始するらしいから気持ちは緩めすぎるなよ」
「はい。ありがとうございます」
そう返事をし軽く頭を下げてからアリスは担当試験官が待つ、対戦場の結界内へと向かって行くのだった。
アリスが入って行った対戦場結界周辺には、遠くから生徒たちらが野次馬の様に見つめていたが見回りで歩いている教員らが「自分の試験に集中する様に」と軽く注意し分散させる。
こうなるであろうと既に予測していたのか教員らの対応が素早く、タツミも軽くこちらを気にする生徒に視線を向けるなどしアリスの方を極力気にさせないようにするのだった。
「(流石に見るなとは言えないが、気にはなるよな。まだ実力試験も序盤だが、終盤になればこちら側が気になって集まる生徒は増えそうだな。その前にアリスの試験が終わりあまり騒ぎにならないのがベストだが、どうなるやら)」
最初は時間をずらしてアリスの実力試験実施を考えていたが、そうすると対戦相手の調整やその為だけに時間を使わせるとなり同時間内での実施が検討されたのだ。
特例な参加である為対戦相手をどうするのかも議論を交わした結果、同クラス内で決める事になりアリスがいたクラスには前日にアリスが試験に特例で参加する事が伝えれていた。
そして、その場でアリスと対戦してくれる者を募集したのである。
あくまで強制ではなく、挙手性という形にしたのは生徒たち側にも戦うか戦いたくないかの自由はあるとした結果であった。
一人も挙手者は出ないという可能性もあったが、彼女と戦いたいという者がいるかもしれないというこれまでの彼女が残した実績からその方法をとっていた。
その結果三名の挙手が上がるのだった。
だが、試験上四名必要でありもう一名挙手者が出てくれれば丸く収まると思われたが、それ以降は誰一人とも挙手する者は現れず先に三名との対戦が決まる。
再度三名に対戦の意思がある事を確認した上で、当日の組み合わせを考慮し順にアリスと対戦する事が伝えられる。
残り一名に関しては、再度協議を行った後マイナ学院長やミカロスらの寮長・副寮長らの意見を元に直接交渉を行い残り一名を決めるのだった。
こうしてアリスの対戦相手四名が決定するも、アリス側には決定した経緯などは伝えられずあくまで教員らサイドで決定したものとしてアリスには伝えられる。
一方でシンリとマックスが自分らのクラスの待機場所に戻って来ると、騒ぎの原因がアリスだったと皆に共有していた。
「昨日話では聞いていたが、まさか同じ会場でやるとはね」
「ガッチガチに規制されている訳じゃないけど、こっちは気にせず自分の方に集中しろ的な雰囲気だったね」
「つうか、今でもクリスが女子だったなんて信じられないぜ。普通に同性として話してたし、それが当たり前でそれが嘘でしたとか頭おかしくなるぜ」
ライラックの言葉にリーガが頷く。
他の皆も似た様に未だ動揺しているのが表情に出ていた。
今のアリスにどう接すればいいのか、どう声を掛けるか、そもそも接していいものなのかなどと頭を悩ましており自然と距離をとり冷たい態度をとっていたのだった。
これまで共に過ごした時間やクリスという人物を身近で見て来たからこそ、全てが嘘とは思えずにいる一方でヴァンの様に裏切られた騙されていたという気持ちが全く湧かないという訳ではない為、クラスの皆も複雑な心境なのであった。
既にどういう態度をとるのか、どう割り切るのかを決めきっている者もいたが決めきれない者が大半であった。
アリスの一件で待機場所の雰囲気が少し重くなると、トウマが皆に声を掛けようとした所で第二戦目の試合が終わり始め終了の合図が各所で鳴り響く。
その音でトウマも発そうとした言葉を一度飲み込んでしまう。
続々と対戦場から生徒らが出てき始め、第三戦目へ向け生徒らが動き始める。
トウマも三戦目は試合がある為、対戦場へ向かい同じくルークも対戦場へと向かうとその道中二戦目を終えたニックと再びすれ違う。
その時何らかの言葉を交わし、そのまま足を止めず進んで行くのだった。
そして各所で第三戦目の準備が行われている中で、アリスは担当試験官から試験の説明を受け終わり初戦の相手の到着を待ちながら準備運動を行っていた。
対戦相手に関してアリスは全員は伝えれておらず、一戦ごと前に誰かを教えられる事となっていた。
また今回の試験上、アリスは参考記録であるが相手に関しては勝敗がそのまま試験点数になるルールとなっていると聞かされるのだった。
私との試合結果がそのまま試験点数になるのね。
そう考えると相手が手を抜いてきたりする事はなさそうね。試験の結果がかかっているのだから。
するとそこへ最初の対戦相手が到着する。
「こうして直接やり合うのは、第一期以来だな」
「そうね、ニック」
「クリスじゃなないか? 何で試験会場に?」
「いやそれは偽名で本当の名は」
などとアリスがタツミと共に試験会場に姿を現しただけ、他の生徒らがざわつき出す。
そんな中二人は特に立ち止まる事なく、試験会場内を進んで行く。
他の生徒らも特に立ち塞がったり、ヤジを投げたりする事なくざわざわとするだけであった。
様子を先に見に来たシンリとマックスもアリスの姿を目にするが、大きく驚くことなく騒ぎの原因に納得した表情だった。
アリスは視線を気にするもきょろきょろと周りを見る事無くタツミの後ろを付いて行くと、一つの対戦場前に辿りく。
そこはまだ誰も使用していない対戦場であり、二名の教員が控えておりタツミが何かを話し終えるとアリスの元に戻って来る。
「アリス、お前の試験会場はここだ。このまま何かに入り、担当試験官から説明を受けるように」
「タツミ先生が試験官じゃないんですね」
「俺はこの場では付き添いだ。改めて説明を受けた後、試験を開始するらしいから気持ちは緩めすぎるなよ」
「はい。ありがとうございます」
そう返事をし軽く頭を下げてからアリスは担当試験官が待つ、対戦場の結界内へと向かって行くのだった。
アリスが入って行った対戦場結界周辺には、遠くから生徒たちらが野次馬の様に見つめていたが見回りで歩いている教員らが「自分の試験に集中する様に」と軽く注意し分散させる。
こうなるであろうと既に予測していたのか教員らの対応が素早く、タツミも軽くこちらを気にする生徒に視線を向けるなどしアリスの方を極力気にさせないようにするのだった。
「(流石に見るなとは言えないが、気にはなるよな。まだ実力試験も序盤だが、終盤になればこちら側が気になって集まる生徒は増えそうだな。その前にアリスの試験が終わりあまり騒ぎにならないのがベストだが、どうなるやら)」
最初は時間をずらしてアリスの実力試験実施を考えていたが、そうすると対戦相手の調整やその為だけに時間を使わせるとなり同時間内での実施が検討されたのだ。
特例な参加である為対戦相手をどうするのかも議論を交わした結果、同クラス内で決める事になりアリスがいたクラスには前日にアリスが試験に特例で参加する事が伝えれていた。
そして、その場でアリスと対戦してくれる者を募集したのである。
あくまで強制ではなく、挙手性という形にしたのは生徒たち側にも戦うか戦いたくないかの自由はあるとした結果であった。
一人も挙手者は出ないという可能性もあったが、彼女と戦いたいという者がいるかもしれないというこれまでの彼女が残した実績からその方法をとっていた。
その結果三名の挙手が上がるのだった。
だが、試験上四名必要でありもう一名挙手者が出てくれれば丸く収まると思われたが、それ以降は誰一人とも挙手する者は現れず先に三名との対戦が決まる。
再度三名に対戦の意思がある事を確認した上で、当日の組み合わせを考慮し順にアリスと対戦する事が伝えられる。
残り一名に関しては、再度協議を行った後マイナ学院長やミカロスらの寮長・副寮長らの意見を元に直接交渉を行い残り一名を決めるのだった。
こうしてアリスの対戦相手四名が決定するも、アリス側には決定した経緯などは伝えられずあくまで教員らサイドで決定したものとしてアリスには伝えられる。
一方でシンリとマックスが自分らのクラスの待機場所に戻って来ると、騒ぎの原因がアリスだったと皆に共有していた。
「昨日話では聞いていたが、まさか同じ会場でやるとはね」
「ガッチガチに規制されている訳じゃないけど、こっちは気にせず自分の方に集中しろ的な雰囲気だったね」
「つうか、今でもクリスが女子だったなんて信じられないぜ。普通に同性として話してたし、それが当たり前でそれが嘘でしたとか頭おかしくなるぜ」
ライラックの言葉にリーガが頷く。
他の皆も似た様に未だ動揺しているのが表情に出ていた。
今のアリスにどう接すればいいのか、どう声を掛けるか、そもそも接していいものなのかなどと頭を悩ましており自然と距離をとり冷たい態度をとっていたのだった。
これまで共に過ごした時間やクリスという人物を身近で見て来たからこそ、全てが嘘とは思えずにいる一方でヴァンの様に裏切られた騙されていたという気持ちが全く湧かないという訳ではない為、クラスの皆も複雑な心境なのであった。
既にどういう態度をとるのか、どう割り切るのかを決めきっている者もいたが決めきれない者が大半であった。
アリスの一件で待機場所の雰囲気が少し重くなると、トウマが皆に声を掛けようとした所で第二戦目の試合が終わり始め終了の合図が各所で鳴り響く。
その音でトウマも発そうとした言葉を一度飲み込んでしまう。
続々と対戦場から生徒らが出てき始め、第三戦目へ向け生徒らが動き始める。
トウマも三戦目は試合がある為、対戦場へ向かい同じくルークも対戦場へと向かうとその道中二戦目を終えたニックと再びすれ違う。
その時何らかの言葉を交わし、そのまま足を止めず進んで行くのだった。
そして各所で第三戦目の準備が行われている中で、アリスは担当試験官から試験の説明を受け終わり初戦の相手の到着を待ちながら準備運動を行っていた。
対戦相手に関してアリスは全員は伝えれておらず、一戦ごと前に誰かを教えられる事となっていた。
また今回の試験上、アリスは参考記録であるが相手に関しては勝敗がそのまま試験点数になるルールとなっていると聞かされるのだった。
私との試合結果がそのまま試験点数になるのね。
そう考えると相手が手を抜いてきたりする事はなさそうね。試験の結果がかかっているのだから。
するとそこへ最初の対戦相手が到着する。
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