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第552話 じゃんけん
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――最終期末試験の実力試験終了後から三時間後。
――医務室にて。
ベッドの上で眠っていたルークが目を覚ます。
周囲を見回すとカーテンで囲われており、近くには誰もいなかった。
手の届く距離に飲み水が用意されているのが目に入り、それを見たせいか無性に喉の渇きを感じ身体を起こすルーク。
「いっ……」
身体に痛みが走るもものすごい激痛ではないので、耐えながら身体を動かし飲み水を手にとる。
そして渇いた口へと水を流し、ごくごくと音を鳴らしながら飲み続けた。
あっという間に口の渇きがなくなり飲み水も半分以上なくなっていた。
残った飲み水を手にしながらルークは枕をクッションとし、ベッドボードに寄りかかる。
カーテン越しに窓から夕日が差し込んで来ている明るさを見て、アリスとの試合からかなり時間が経っていると理解する。
アリスとの試合を思い出しながら残っていた水を飲み干した。
「勝てると思ったんだが、あれをそのまま返されるとは思ってなかったな」
最後のカウンター攻撃をどう実現させたのか考えていると、医務室の扉が開いた音が聞こえ足音から誰かが入って来たと分かった。
足音が近付いて来て、カーテンに手が掛かった所でルークはタツミかと思っていたが、入った来た人物が違い驚く。
「あ、起きたのかルーク」
「トウマ?」
そこに現れたのはルームメイトでもあるトウマであった。
トウマはそのまま近くの椅子に座った。
「飲み物飲むか? 足りなければ持って来るぞ」
「いや大丈夫だ。それよりも、どうしてお前がここに?」
「どうしてって、そりゃ心配で見に来たんだよ。お前無茶して倒れたんぞ、タツミ先生から聞いたぞ」
「タツミの奴余計なことを」
トウマから顔を背けながらボソッとルークは呟く。
それからトウマから最終期末試験が終了したことと、アリスとの試合が中継されていたことを聞く。
「そうか、兄貴は本当にやったんだな。どうやって実現させたのか分からないが、さすがとしか言えないな」
「お前中継されること知ってたのか?」
「事前に聞いていただけで、俺は何もしてないぞ」
トウマも実際に見た訳ではないが、他の皆が中継映像を観たと口にしていたと明かす。
またその一件でクラスの皆のアリスに対する意識が少し変わったことも伝えた。
「何が変わったんだ?」
「名前が違ってもあいつはクリスだなっていう、意識的な? 女だったからとか騙されていたとかでどう接していいか考えていたが、アリスは何も変わってないクリスのままなんだと思ったんだってよ。俺もうまく言えないんだが、批判的じゃなくなった感じかな」
「クリスでもアリスでも考え方が変わったりするような奴じゃないしな。近くで接して来た奴ら程、それがよく分かったんだろうな」
試合だけでどういう人かを知るのは難しいが、これまでクリスと共に過ごし戦って来た奴らならば向き合う姿勢などから何も変わっていないと思えたのだろうとルークは考えるのだった。
実際のところは分からないが、オービンの行った中継がもたらした良い結果であることには変わらなかった。
しかしアリスの退学が取り消された訳でもなく、最終期末試験が終わったということはアリスの退学も近いということを二人は再認識するのだった。
「いつになるんだろうな、アリスの退学」
「卒業式前であるのは確定だろうな。そう考えると、二週間もない間だな。明日ということもあり得る」
「明日はさすがにないだろ。試験終わったばかりだぞ?」
「それを決めるのは学院長ら含めた教員と三年の寮長、副寮長たちだ。あくまで可能性の話だ。でも近いうちであるのは間違いないはずだ」
卒業式は今日から十二日後の三月二十二日となっている為、そこまでアリスの退学を伸ばす事はないとルークは考えていた。
学院側も卒業式だけでなく、来期に向けた準備や他学院へ転入する者の対応などとありルークの中では一週間以内になるだろうと推測するのだった。
「一週間か……」
トウマはそう口から漏らし、膝の上で手を組んだ。
「退学前にもう一度会えたりするのかな?」
「ただでさえ隔離されている状態だ。会えることはもうないかもな」
「そう、なるよな」
そこで二人は完全に黙ってしまい、外の夕日も沈み始め暗くなり始める。
外からの明りがなくなり、完全に部屋だけの明りとなったところで医務室の扉が開き誰かが入って来る。
そのままルークとトウマのいる場所のカーテンを開けた。
「そろそろ起きたかって、トウマお前来てたのか」
二人の前に現れたのはタツミであった。
「お邪魔してます」
「面会の時間はもう終わりだ。さっさと寮に帰って飯食って寝て疲れをとれ。倒れられて俺の仕事を増やされたらたまったもんじゃない」
タツミはカーテンを大きく開け、トウマに帰るように促す。
するとトウマは椅子から立ち上がる。
「帰りますよ。でもその前に一つ訊いてもいいですか?」
「何だ?」
「タツミ先生はアリスと会っているんですよね?」
トウマからの問いかけにタツミは黙ったまま視線を向けていると、トウマは「どうなんですか?」と追及する。
「……会ってるぞ。何か伝えたいことがあるなら、特別に伝えてやってもいいぞ」
「ありがとうございます。ですが、人に言ってもらうようなことはないので大丈夫です。それじゃ、失礼します」
一礼しトウマはそのまま医務室から退室する。
それを見届けるとタツミはルークの経過状態を診始める。
「うん、思ったより副作用が出てなくて残念だ。順調に回復しているな」
「なんだよその言い方。まるで副作用が出てなくて残念みたいじゃないか」
「みたいじゃなくて、そうなんだよ。あれだけ我儘いわれたんだから、少しくらい痛い目にあって欲しかったよ俺は」
「お前が居ない所でこれでも苦しんだんだよ。運ばれた後、寝てても激痛で辛かったんだぞ」
「そりゃあ良かった。ならこれからは、我儘を言わずに医師の命令は必ず聞くように」
「っ……分かったよ」
「分かった?」
「うっ、分かりました。すいませんでした」
タツミからの圧を感じルークは丁寧に言い直す。
その返答に納得したタツミは、診断書を書き終えファイルを閉じる。
「この調子なら明日の夕方には寮に戻れるぞ。また後で夕食持って来てやるから、おとなしくしてろよ」
椅子から立ち上がったタツミはそのまま出て行きカーテンを閉める。
ルークは寄りかかっていた場所からゆっくりと滑るように下がって行き、言われた通り横になるのだった。
一方タツミは、医務室内の机で事務作業を行い始め溜まっていた仕事を終えると背伸びをする。
椅子から立ち上がると、身体を少し左右によじらせながら扉の方へと向かって行く。
「(さてと、そろそろルークの奴の夕食でも取りに行くかな。あいつ何か食えない物あったかな?)」
タツミが医務室から出て大食堂へと向けて身体を向けた時だった、廊下の壁に寄りかかって一人の生徒が待ち伏せをしていた。
その生徒がタツミの視界に入ると、小さくため息をつき声を掛けた。
「お前、そこで何してるんだ」
「タツミ先生を待っていたんですよ」
そういって寄りかかっていた壁から離れ、タツミの方へと近付いて行き立ち塞がるように止まったのはトウマであった。
「トウマ何のつもりだ?」
「俺の頼みを――」
「聞いてなんのメリットが俺にある?」
「っ……そ、それは」
正論を返され何も言い返せず視線を落としてしまうトウマ。
その間にタツミはポケットから棒付き飴を取り出し、フィルムをとり口に咥えた。
「よし分かった。ここでずっと待っていたお前に免じて、一度だけ悪い大人からチャンスをやろう」
「チャンスですか?」
「俺とじゃんけんして、お前が勝ったらお前の頼みを聞いてやる。だが、負けたら何もなしだ。そのまま寮に帰れ」
「……勝ったら本当に頼みを聞いてくれるんですか?」
「ああ、もちろんだ。男に二言はない。で、やるのか? やらないのか?」
タツミからの提案にトウマは小さく息を吐いた後、すぐに「やります」と答える。
直後「じゃんけ~ん」とタツミの掛け声と共にトウマも慌てつつも手を出した。
その結果、勝ったのはトウマであった。
「勝った……勝った! やった!」
「負けたか。運がいいなトウマ。で、頼みってのは?」
トウマはタツミからの問いかけに勝ったテンションを落ち着かせてから答えた。
「タツミ先生、アリスと少しでいいので会わせてください」
――医務室にて。
ベッドの上で眠っていたルークが目を覚ます。
周囲を見回すとカーテンで囲われており、近くには誰もいなかった。
手の届く距離に飲み水が用意されているのが目に入り、それを見たせいか無性に喉の渇きを感じ身体を起こすルーク。
「いっ……」
身体に痛みが走るもものすごい激痛ではないので、耐えながら身体を動かし飲み水を手にとる。
そして渇いた口へと水を流し、ごくごくと音を鳴らしながら飲み続けた。
あっという間に口の渇きがなくなり飲み水も半分以上なくなっていた。
残った飲み水を手にしながらルークは枕をクッションとし、ベッドボードに寄りかかる。
カーテン越しに窓から夕日が差し込んで来ている明るさを見て、アリスとの試合からかなり時間が経っていると理解する。
アリスとの試合を思い出しながら残っていた水を飲み干した。
「勝てると思ったんだが、あれをそのまま返されるとは思ってなかったな」
最後のカウンター攻撃をどう実現させたのか考えていると、医務室の扉が開いた音が聞こえ足音から誰かが入って来たと分かった。
足音が近付いて来て、カーテンに手が掛かった所でルークはタツミかと思っていたが、入った来た人物が違い驚く。
「あ、起きたのかルーク」
「トウマ?」
そこに現れたのはルームメイトでもあるトウマであった。
トウマはそのまま近くの椅子に座った。
「飲み物飲むか? 足りなければ持って来るぞ」
「いや大丈夫だ。それよりも、どうしてお前がここに?」
「どうしてって、そりゃ心配で見に来たんだよ。お前無茶して倒れたんぞ、タツミ先生から聞いたぞ」
「タツミの奴余計なことを」
トウマから顔を背けながらボソッとルークは呟く。
それからトウマから最終期末試験が終了したことと、アリスとの試合が中継されていたことを聞く。
「そうか、兄貴は本当にやったんだな。どうやって実現させたのか分からないが、さすがとしか言えないな」
「お前中継されること知ってたのか?」
「事前に聞いていただけで、俺は何もしてないぞ」
トウマも実際に見た訳ではないが、他の皆が中継映像を観たと口にしていたと明かす。
またその一件でクラスの皆のアリスに対する意識が少し変わったことも伝えた。
「何が変わったんだ?」
「名前が違ってもあいつはクリスだなっていう、意識的な? 女だったからとか騙されていたとかでどう接していいか考えていたが、アリスは何も変わってないクリスのままなんだと思ったんだってよ。俺もうまく言えないんだが、批判的じゃなくなった感じかな」
「クリスでもアリスでも考え方が変わったりするような奴じゃないしな。近くで接して来た奴ら程、それがよく分かったんだろうな」
試合だけでどういう人かを知るのは難しいが、これまでクリスと共に過ごし戦って来た奴らならば向き合う姿勢などから何も変わっていないと思えたのだろうとルークは考えるのだった。
実際のところは分からないが、オービンの行った中継がもたらした良い結果であることには変わらなかった。
しかしアリスの退学が取り消された訳でもなく、最終期末試験が終わったということはアリスの退学も近いということを二人は再認識するのだった。
「いつになるんだろうな、アリスの退学」
「卒業式前であるのは確定だろうな。そう考えると、二週間もない間だな。明日ということもあり得る」
「明日はさすがにないだろ。試験終わったばかりだぞ?」
「それを決めるのは学院長ら含めた教員と三年の寮長、副寮長たちだ。あくまで可能性の話だ。でも近いうちであるのは間違いないはずだ」
卒業式は今日から十二日後の三月二十二日となっている為、そこまでアリスの退学を伸ばす事はないとルークは考えていた。
学院側も卒業式だけでなく、来期に向けた準備や他学院へ転入する者の対応などとありルークの中では一週間以内になるだろうと推測するのだった。
「一週間か……」
トウマはそう口から漏らし、膝の上で手を組んだ。
「退学前にもう一度会えたりするのかな?」
「ただでさえ隔離されている状態だ。会えることはもうないかもな」
「そう、なるよな」
そこで二人は完全に黙ってしまい、外の夕日も沈み始め暗くなり始める。
外からの明りがなくなり、完全に部屋だけの明りとなったところで医務室の扉が開き誰かが入って来る。
そのままルークとトウマのいる場所のカーテンを開けた。
「そろそろ起きたかって、トウマお前来てたのか」
二人の前に現れたのはタツミであった。
「お邪魔してます」
「面会の時間はもう終わりだ。さっさと寮に帰って飯食って寝て疲れをとれ。倒れられて俺の仕事を増やされたらたまったもんじゃない」
タツミはカーテンを大きく開け、トウマに帰るように促す。
するとトウマは椅子から立ち上がる。
「帰りますよ。でもその前に一つ訊いてもいいですか?」
「何だ?」
「タツミ先生はアリスと会っているんですよね?」
トウマからの問いかけにタツミは黙ったまま視線を向けていると、トウマは「どうなんですか?」と追及する。
「……会ってるぞ。何か伝えたいことがあるなら、特別に伝えてやってもいいぞ」
「ありがとうございます。ですが、人に言ってもらうようなことはないので大丈夫です。それじゃ、失礼します」
一礼しトウマはそのまま医務室から退室する。
それを見届けるとタツミはルークの経過状態を診始める。
「うん、思ったより副作用が出てなくて残念だ。順調に回復しているな」
「なんだよその言い方。まるで副作用が出てなくて残念みたいじゃないか」
「みたいじゃなくて、そうなんだよ。あれだけ我儘いわれたんだから、少しくらい痛い目にあって欲しかったよ俺は」
「お前が居ない所でこれでも苦しんだんだよ。運ばれた後、寝てても激痛で辛かったんだぞ」
「そりゃあ良かった。ならこれからは、我儘を言わずに医師の命令は必ず聞くように」
「っ……分かったよ」
「分かった?」
「うっ、分かりました。すいませんでした」
タツミからの圧を感じルークは丁寧に言い直す。
その返答に納得したタツミは、診断書を書き終えファイルを閉じる。
「この調子なら明日の夕方には寮に戻れるぞ。また後で夕食持って来てやるから、おとなしくしてろよ」
椅子から立ち上がったタツミはそのまま出て行きカーテンを閉める。
ルークは寄りかかっていた場所からゆっくりと滑るように下がって行き、言われた通り横になるのだった。
一方タツミは、医務室内の机で事務作業を行い始め溜まっていた仕事を終えると背伸びをする。
椅子から立ち上がると、身体を少し左右によじらせながら扉の方へと向かって行く。
「(さてと、そろそろルークの奴の夕食でも取りに行くかな。あいつ何か食えない物あったかな?)」
タツミが医務室から出て大食堂へと向けて身体を向けた時だった、廊下の壁に寄りかかって一人の生徒が待ち伏せをしていた。
その生徒がタツミの視界に入ると、小さくため息をつき声を掛けた。
「お前、そこで何してるんだ」
「タツミ先生を待っていたんですよ」
そういって寄りかかっていた壁から離れ、タツミの方へと近付いて行き立ち塞がるように止まったのはトウマであった。
「トウマ何のつもりだ?」
「俺の頼みを――」
「聞いてなんのメリットが俺にある?」
「っ……そ、それは」
正論を返され何も言い返せず視線を落としてしまうトウマ。
その間にタツミはポケットから棒付き飴を取り出し、フィルムをとり口に咥えた。
「よし分かった。ここでずっと待っていたお前に免じて、一度だけ悪い大人からチャンスをやろう」
「チャンスですか?」
「俺とじゃんけんして、お前が勝ったらお前の頼みを聞いてやる。だが、負けたら何もなしだ。そのまま寮に帰れ」
「……勝ったら本当に頼みを聞いてくれるんですか?」
「ああ、もちろんだ。男に二言はない。で、やるのか? やらないのか?」
タツミからの提案にトウマは小さく息を吐いた後、すぐに「やります」と答える。
直後「じゃんけ~ん」とタツミの掛け声と共にトウマも慌てつつも手を出した。
その結果、勝ったのはトウマであった。
「勝った……勝った! やった!」
「負けたか。運がいいなトウマ。で、頼みってのは?」
トウマはタツミからの問いかけに勝ったテンションを落ち着かせてから答えた。
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