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第560話 告白への返事
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まさかのクラスメイトたちの登場にアリスは目を疑った。
「な、何で皆が」
「色々とあったけど、やっぱり何も言わないで終わるより、最後くらい見送りはしたいと思ったんだ」
そう答えたのは同室であったシンであった。
「本音を言うと、変に考え過ぎてちょっと避けてたんだよね。筋肉のいう通りにしていればよかったんだが」
「そうそう、俺たちの癖に頭使っちまったってこと。難しく考える必要なかったんだよな。クリスだろうがアリスだろうが、一緒だってことをさ」
リーガとライラックがいつものようにふざけた感じで答える。
「今まで気付かない僕らも僕らだけどね」
「バッチリ騙されたよ。ビックリしたし、裏ではどんなこと考えているのかと思ったがルークとの試合見たら、そのまんまだなって思ったよ」
「急に女子だったと言われて驚いたが、これまで振り返って僕は初めて女子が怖くないと思えたよ。勘違いしてないでくれ、決して君が女性らしくないという訳じゃないぞ。女性が少し苦手な僕からしても君は変わらずいい人、凄い人ってことだ」
シンリに続きマックス、ケビンがそう告げた。
慌てるケビンにマックスがいじりだす。
久しぶりに見るやり取りの光景にアリスは自然と笑う。
「最後にこうして会えるのはトウマのお陰さ」
「トウマが俺たちの背中を押してくれたんだ」
「そういう行動力は流石次期寮長って所だよ。まぁお陰で僕は踏ん切りがついたけどね」
アルジュが恥ずかしそうにしているのを見てノルマとベックスがクスッと笑う。
ノルマはトウマが昨日の夜、皆を集めてアリスを見送りに行こうと説得し始めたのだと教えてくれた。
色々とあったけれど、今日まで一緒に過ごして来たクラスメイトの最後くらい見送ってやろうと熱く訴えてくれたとベックスも口にする。
その話にリーガたちは頷く一方で、トウマは恥ずかしくなりその話を止めるようにいう。
「よく考えると男子の中に女子が居たって結構凄いことだよ」
「ガードルの言葉で思ったがトウマ、シン。お前らもしかしてクリスの正体知ってたんじゃないのか? 同室だったよな」
「僕は全然気付かなかったよ」
「そういえば春頃に、トウマは色々と変な噂があったな」
ガイルの問いかけに続きガウェンが思い出したかの様に、これまでのトウマの珍事件を口にし皆も「そういえば」と視線を向けた。
「いや待てお前ら! 俺は全然知らないぞ、つうかあれは色々と濡れ衣があったりとだな」
「はいはい~そういうことにしといてやるよ。男の恋心はガラス並に繊細だもんな」
「おいフェルト! 勝手に話を決めつけるな」
ぶーぶーと騒ぐトウマをリーガとライラックが止めに入る。
「うるさい次期寮長は放って置いて、こうして会うとやっぱりクリスじゃないね。ていうか、対抗戦の時に実際に見ているんだよね」
「え? そうだっけ?」
「そうだよ。ほら、うちのジュリルと対戦した相手だよ。顔は覚えてなくてもそれくらいは覚えているだろ?」
「あ~あの試合ね! 思い出したよ、へ~あれがクリスだったんだ」
ほんわか答えるピースに少し力が抜けるフェルト。
「たしかにクリス・フォークロスとあの時のアリス・フォークロスは同一人物だったとは意外だったよ。でもあの時クリスはいたはずだが、あれはどういうことだったのかは追求しないでおくよ」
ニックからの言葉にアリスは苦笑いするしかなかった。
そんなアリスをモーガンは手を片目に当てながら魔眼を使い見つめていると、近くのガードルが声を掛けた。
「何が見えたのモーガン?」
「綺麗なピンクの魔力と目標や夢がありそれに向かう人に見られる魔力が見えた。やはり魔力は今のその人そのものを表しているよ」
「ということは、もしかしてモーガンは」
そこでガードルはモーガンは初めからアリスの正体に気付いていたのではと思ったが、それ以降は口にしなかった。
モーガンがアリスと目が合うと「いい魔力をしているから、必ずいい未来が待っている。いずれまた」と口にするのだった。
「ありがとうモーガン。学院一の魔力占い師からそう言ってもらえると嬉しいよ」
その時ふとヴァンの姿が見当たらないとアリスは思う。
やっぱりヴァンは来てないよね。
そう思った時だった、視線を上に向ける校舎の窓を見るとそこにヴァンの姿があった。
校舎内から正門が見える位置に来て、アリスや皆を見下ろしていたのだった。
ヴァンと目が合うとヴァンは声は出さず、人差し指で右目の下を抑え下に引っ張ると同時に舌を少し出した。
あかんべえポーズをし終えると、ヴァンはその場から立ち去って行った。
アリスはそれに対し声を掛ける事はしなかった。
ただ心の中で「来てくれてありがとうヴァン」と思うのであった。
直後マイナが軽く手を叩く。
「はい。せっかくの偶然の再開に場所を変えて時間をつくってあげたい所だけど。そうもいかないわ」
その言葉にトウマたちが黙り込むとアリスが口を開く。
「トウマ、皆。今まで騙しててごめんなさい」
アリスは皆に改めて謝罪をする。
「最後にこれだけは絶対に伝えておきたかった。会えないと思ってたから手紙にしていたけれど、こうして会えて本当に嬉しい。トウマ、いや寮長皆を連れて来てくれてありがとう」
「まだ少しだけその呼ばれ方には早いが、ああ」
「皆と過ごせたこの一年間本当に楽しかったし、成長も出来た。この気持ちに嘘はない、本当にありがとう!」
満面の笑みのアリスに対し皆は軽く頷き反応した。
トウマは振り返り正門へと向かおうとするアリスに片手を上げ「また」と呟く。
それが目に入りアリスは小さく頷き、タツミやマイナに再び一礼し正門へと向かい始めると正門の外側から立ち塞がるように一人の人物が現れる。
アリスはその人物を目にし足を止めて名を口にした。
「いないと思ったらそんな所で待ってたんだ、ルーク」
「ここで待っていたら、最後に必ず会えるだろ?」
そう口にしルークはアリスへと近付いて行く。
「まあそうだけれど、だからって正門の外で待つ普通?」
「確実な手段を選んだだけだ。いいだろ別に」
そしてアリスの正面にルークが立ち止まる。
「で、ちなみにいつから居たの?」
「それは秘密だ。言いたくない」
「最後なんだから、それくらいいいじゃない」
「嫌だ」
思ったより頑固なルークに小さくため息が出る。
「別にいいよ……そういえば、例の約束だけど最後は私の勝ちでいいわよね」
「ああ、結果的にはお前の勝ちになってるんだからそれで構わない」
「それじゃ約束通り、あの日の返事はしないわよ」
「……ああ。俺が勝手に決めてアリスはただそれを守っただけだ。構わない」
「うん。そうなるよね」
暫く沈黙した後、アリスはルークの横を通り抜ける。
「じゃあね、ルーク」
そう告げアリスは立ち去って行く。
ルークはその場で振り返らず立ち尽くしていた。
これは自分がした約束、アリスはその約束通り最後の試験勝負で勝ったからあの日の告白の返事はしない。
ただそれだけ、自分が負けたのが原因。
ここであの約束をなかった事にして返事を聞こうなんて最悪過ぎる、かっこ悪過ぎる。
ルークの中でそんな葛藤が始まる。
でもいいのか? 本当にこれが最後かもしれない。
もう二度と会えないんだぞ? 一生答えを聞けないまま、こんな気持ちを背負って行くのか? そもそも背負ってなんて行けるのか俺は?
変なプライドなんて捨てて、最低限の答えだけでも聞くべきなんじゃないのか。
まだ今なら間に合う、今振り返ればそこにアリスはいる。
行け! 行け俺! 振り返って声を掛けろ、後悔するな! ここでいかなければ絶対に後悔するぞ!
ルークはそのもう一人の自分の声に従うように耐え切れず勢いよく振り返った。
「っ!?」
振り返るとそこにはアリスがこちらを向いて何故か待っていたのだ。
声を出そうとしたルークの口にアリスが片手の人差し指を向け、動きを止めた。
そして驚いたまま黙るルークにアリスは向けていた手を下げる。
「さっきはああ言ったけれどさ、そもそも勝負は試験三本勝負だったじゃない。そうすると全体的にみれば私は一勝二敗なわけで、このままルークの約束を守って何も伝えなければ負け越してるのに勝ち逃げしたみたいになるでしょ」
「えっ」
「いや、だからさ約束は約束でさっきは守ったって事にして、ここからは私個人の考えというか問題になるわけよ。負けてるのに勝ち逃げとか嫌だし、そう思われても嫌なんだよね」
アリスは地面に視線を向けたり、近く茂みへと向けたりとルークに視線を向けるのを避けるようにして答え続けた。
手にも力が入りギュッとカバンを握りしめ、口の中が渇き出す。
「……その、これまでの事とか色々と考え直して、答えを出したから伝えるね」
そして一息置いてからアリスはルークの顔を見て答えた。
「私は貴方のことが好き、なんだと思う」
「な、何で皆が」
「色々とあったけど、やっぱり何も言わないで終わるより、最後くらい見送りはしたいと思ったんだ」
そう答えたのは同室であったシンであった。
「本音を言うと、変に考え過ぎてちょっと避けてたんだよね。筋肉のいう通りにしていればよかったんだが」
「そうそう、俺たちの癖に頭使っちまったってこと。難しく考える必要なかったんだよな。クリスだろうがアリスだろうが、一緒だってことをさ」
リーガとライラックがいつものようにふざけた感じで答える。
「今まで気付かない僕らも僕らだけどね」
「バッチリ騙されたよ。ビックリしたし、裏ではどんなこと考えているのかと思ったがルークとの試合見たら、そのまんまだなって思ったよ」
「急に女子だったと言われて驚いたが、これまで振り返って僕は初めて女子が怖くないと思えたよ。勘違いしてないでくれ、決して君が女性らしくないという訳じゃないぞ。女性が少し苦手な僕からしても君は変わらずいい人、凄い人ってことだ」
シンリに続きマックス、ケビンがそう告げた。
慌てるケビンにマックスがいじりだす。
久しぶりに見るやり取りの光景にアリスは自然と笑う。
「最後にこうして会えるのはトウマのお陰さ」
「トウマが俺たちの背中を押してくれたんだ」
「そういう行動力は流石次期寮長って所だよ。まぁお陰で僕は踏ん切りがついたけどね」
アルジュが恥ずかしそうにしているのを見てノルマとベックスがクスッと笑う。
ノルマはトウマが昨日の夜、皆を集めてアリスを見送りに行こうと説得し始めたのだと教えてくれた。
色々とあったけれど、今日まで一緒に過ごして来たクラスメイトの最後くらい見送ってやろうと熱く訴えてくれたとベックスも口にする。
その話にリーガたちは頷く一方で、トウマは恥ずかしくなりその話を止めるようにいう。
「よく考えると男子の中に女子が居たって結構凄いことだよ」
「ガードルの言葉で思ったがトウマ、シン。お前らもしかしてクリスの正体知ってたんじゃないのか? 同室だったよな」
「僕は全然気付かなかったよ」
「そういえば春頃に、トウマは色々と変な噂があったな」
ガイルの問いかけに続きガウェンが思い出したかの様に、これまでのトウマの珍事件を口にし皆も「そういえば」と視線を向けた。
「いや待てお前ら! 俺は全然知らないぞ、つうかあれは色々と濡れ衣があったりとだな」
「はいはい~そういうことにしといてやるよ。男の恋心はガラス並に繊細だもんな」
「おいフェルト! 勝手に話を決めつけるな」
ぶーぶーと騒ぐトウマをリーガとライラックが止めに入る。
「うるさい次期寮長は放って置いて、こうして会うとやっぱりクリスじゃないね。ていうか、対抗戦の時に実際に見ているんだよね」
「え? そうだっけ?」
「そうだよ。ほら、うちのジュリルと対戦した相手だよ。顔は覚えてなくてもそれくらいは覚えているだろ?」
「あ~あの試合ね! 思い出したよ、へ~あれがクリスだったんだ」
ほんわか答えるピースに少し力が抜けるフェルト。
「たしかにクリス・フォークロスとあの時のアリス・フォークロスは同一人物だったとは意外だったよ。でもあの時クリスはいたはずだが、あれはどういうことだったのかは追求しないでおくよ」
ニックからの言葉にアリスは苦笑いするしかなかった。
そんなアリスをモーガンは手を片目に当てながら魔眼を使い見つめていると、近くのガードルが声を掛けた。
「何が見えたのモーガン?」
「綺麗なピンクの魔力と目標や夢がありそれに向かう人に見られる魔力が見えた。やはり魔力は今のその人そのものを表しているよ」
「ということは、もしかしてモーガンは」
そこでガードルはモーガンは初めからアリスの正体に気付いていたのではと思ったが、それ以降は口にしなかった。
モーガンがアリスと目が合うと「いい魔力をしているから、必ずいい未来が待っている。いずれまた」と口にするのだった。
「ありがとうモーガン。学院一の魔力占い師からそう言ってもらえると嬉しいよ」
その時ふとヴァンの姿が見当たらないとアリスは思う。
やっぱりヴァンは来てないよね。
そう思った時だった、視線を上に向ける校舎の窓を見るとそこにヴァンの姿があった。
校舎内から正門が見える位置に来て、アリスや皆を見下ろしていたのだった。
ヴァンと目が合うとヴァンは声は出さず、人差し指で右目の下を抑え下に引っ張ると同時に舌を少し出した。
あかんべえポーズをし終えると、ヴァンはその場から立ち去って行った。
アリスはそれに対し声を掛ける事はしなかった。
ただ心の中で「来てくれてありがとうヴァン」と思うのであった。
直後マイナが軽く手を叩く。
「はい。せっかくの偶然の再開に場所を変えて時間をつくってあげたい所だけど。そうもいかないわ」
その言葉にトウマたちが黙り込むとアリスが口を開く。
「トウマ、皆。今まで騙しててごめんなさい」
アリスは皆に改めて謝罪をする。
「最後にこれだけは絶対に伝えておきたかった。会えないと思ってたから手紙にしていたけれど、こうして会えて本当に嬉しい。トウマ、いや寮長皆を連れて来てくれてありがとう」
「まだ少しだけその呼ばれ方には早いが、ああ」
「皆と過ごせたこの一年間本当に楽しかったし、成長も出来た。この気持ちに嘘はない、本当にありがとう!」
満面の笑みのアリスに対し皆は軽く頷き反応した。
トウマは振り返り正門へと向かおうとするアリスに片手を上げ「また」と呟く。
それが目に入りアリスは小さく頷き、タツミやマイナに再び一礼し正門へと向かい始めると正門の外側から立ち塞がるように一人の人物が現れる。
アリスはその人物を目にし足を止めて名を口にした。
「いないと思ったらそんな所で待ってたんだ、ルーク」
「ここで待っていたら、最後に必ず会えるだろ?」
そう口にしルークはアリスへと近付いて行く。
「まあそうだけれど、だからって正門の外で待つ普通?」
「確実な手段を選んだだけだ。いいだろ別に」
そしてアリスの正面にルークが立ち止まる。
「で、ちなみにいつから居たの?」
「それは秘密だ。言いたくない」
「最後なんだから、それくらいいいじゃない」
「嫌だ」
思ったより頑固なルークに小さくため息が出る。
「別にいいよ……そういえば、例の約束だけど最後は私の勝ちでいいわよね」
「ああ、結果的にはお前の勝ちになってるんだからそれで構わない」
「それじゃ約束通り、あの日の返事はしないわよ」
「……ああ。俺が勝手に決めてアリスはただそれを守っただけだ。構わない」
「うん。そうなるよね」
暫く沈黙した後、アリスはルークの横を通り抜ける。
「じゃあね、ルーク」
そう告げアリスは立ち去って行く。
ルークはその場で振り返らず立ち尽くしていた。
これは自分がした約束、アリスはその約束通り最後の試験勝負で勝ったからあの日の告白の返事はしない。
ただそれだけ、自分が負けたのが原因。
ここであの約束をなかった事にして返事を聞こうなんて最悪過ぎる、かっこ悪過ぎる。
ルークの中でそんな葛藤が始まる。
でもいいのか? 本当にこれが最後かもしれない。
もう二度と会えないんだぞ? 一生答えを聞けないまま、こんな気持ちを背負って行くのか? そもそも背負ってなんて行けるのか俺は?
変なプライドなんて捨てて、最低限の答えだけでも聞くべきなんじゃないのか。
まだ今なら間に合う、今振り返ればそこにアリスはいる。
行け! 行け俺! 振り返って声を掛けろ、後悔するな! ここでいかなければ絶対に後悔するぞ!
ルークはそのもう一人の自分の声に従うように耐え切れず勢いよく振り返った。
「っ!?」
振り返るとそこにはアリスがこちらを向いて何故か待っていたのだ。
声を出そうとしたルークの口にアリスが片手の人差し指を向け、動きを止めた。
そして驚いたまま黙るルークにアリスは向けていた手を下げる。
「さっきはああ言ったけれどさ、そもそも勝負は試験三本勝負だったじゃない。そうすると全体的にみれば私は一勝二敗なわけで、このままルークの約束を守って何も伝えなければ負け越してるのに勝ち逃げしたみたいになるでしょ」
「えっ」
「いや、だからさ約束は約束でさっきは守ったって事にして、ここからは私個人の考えというか問題になるわけよ。負けてるのに勝ち逃げとか嫌だし、そう思われても嫌なんだよね」
アリスは地面に視線を向けたり、近く茂みへと向けたりとルークに視線を向けるのを避けるようにして答え続けた。
手にも力が入りギュッとカバンを握りしめ、口の中が渇き出す。
「……その、これまでの事とか色々と考え直して、答えを出したから伝えるね」
そして一息置いてからアリスはルークの顔を見て答えた。
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