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幸せのおまじない
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帯を解き、衣を暴いて思いきりあらわにされた胸に、趙武が上気した顔を向けた。文武両道。士匄を表すに相応しい言葉の一つである。その体軀は重々しさと鋭さに溢れており、力がみなぎり張り詰めている。内に硬い鉱石を宿し、丁寧に鞣した革で覆ったように、滑らかで美しい筋骨と言える。呼吸で動く胸板は、生命のあかしであった。趙武が、ほぅ、と陶酔したため息をつくと、御者が駿馬の首を撫でるように、胸に手を這わせる。
「っふ……」
息が漏れるような喘ぎが、士匄の口をついた。腕を抜こうとするが、乗っている趙武の重さと、意外にしっかりと結ばれた帯、そして思った以上に深く刺さったかんざしに、力が散らされ無駄に終わる。
「趙孟! お前、なんだこれ、何のつもりだ!」
まるで、奴隷ではないか。士匄はそこまでは言わなかった。言えば己への呪いになる。貴族としての体裁を全て奪われ、士匄の感情は動転から怒りへと変わった。歯ぎしりをし、睨み付け、せめて足でなんとかならぬかと、ばたつかせる。趙武がしらけた顔をしたあと、己のかんざしも抜いた。冠を適当に放り投げ、蓬髪となる。
「な――」
士匄があまりの惨状に絶句していると、趙武は身をひねり、持っていたかんざしで、容赦無く士匄の腿を刺した。ぎいっ、といきなりの激痛に士匄は悲鳴をあげた。
「お仕置き、しつけ、八つ当たり。范叔はオイタをしたとき、史官やお父上に折檻されませんでしたか? 私の養い親は節度ある教育者でしたので、もちろん折檻なされました。あなたは手も多く口も多く、とても才あふれて魅力的ですが、己を守るということがおわかりになられていない。人はたやすく滅ぶものです。そういったところを、体で覚えましょうね。あと、奪われかけて失いかけた私が八つ当たりするんです。これはぁ、范叔よりもぉ、あの脳みそ空っぽのバカでクソが悪いんですけどぉ、本っ当にいっつもセクハラクソクズ発言してこっちイヤラシク見てきてクソなんですけどぉ、范叔が自分をわかってないからそうなるんですぅ、私はとってもとってもはらわた煮えくりかえっていてぇー、どうしていいかわかんないんでぇ、范叔にひどいことします! でも、あなたの幸せはとても大切に思っているんですよ。これは范叔を幸せにするおまじない♡」
怒りから痛み、そして趙武の狂態に脳漿が言葉を受け付けなくなり、士匄は口をぱくぱくさせるだけで、声一つ出ない。脳内は混乱しきっており、なんだコレ、痛いやめろ、怖い、気持ち悪い、怒らせたどうしよう、こいつ大丈夫か? 幸せってなんだ、お仕置き、しつけ、八つ当たり? みっともない格好、なんだこれ、と、とりとめなく様々な思考が津波のように押し寄せ渦を巻き、結果、何も考えられないに等しい。
趙武が、士匄に埋めたかんざしを勢いよく抜いた。ご丁寧に跳ね上げて抜いたものであるから、傷が歪み痛みが跳ね上がる。士匄は、意地で耐え、歯を食いしばった。みっともない姿など、これ以上さらせるか、という矜持である。が、自分はほとんど衣を暴かれ、冠も奪われている。これ以上惨めな姿があるかと、臍を噛む。
そんな士匄の心中を知ってか知らずか、趙武が
「范叔、かっこいい……」
と、先端が汚れたかんざしを握りしめたまま、うっとりと言った。ふわりと体をゆらし、覗きこむように身をかがめる。肌に趙武の絹糸のような黒髪が触れ、士匄はくすぐったく軽く身を縮めた。そのくすぐったさも含め、意味がわからなかったし、何より、辱められ痛めつけられたことに我慢できぬ。
「趙孟、なんのつもりだ。今なら許してやる、解け」
歯ぎしりするように言えば、趙武がため息をついた。そこに、嘲弄と憐憫が含まれていることを嗅ぎつけ、士匄は憤死寸前まで、頭に血が上り、腕を外そうともがくが、やはり力は散らされ、戒めは緩みもしなかった。
「傷痕が残ると、その、えっと……あなたの祖に申し開きもございません。でも、未だ小さな傷ですから、たいして目立たず、あなたも不孝となられないでしょう。これ以上ですと私にも孝を遵守いただけるのかわかりかねますので、その……あまり行儀の悪いことをおやめいただくと、助かるのです」
趙武が悲しそうな顔をする。先ほどの嘲弄はなりを潜めており、本気の言葉なのだろう。士匄は、思わず息を止めた。粘性の恋情が心地よいと身を委ねていったのは士匄である。怒り、頭に血が上った趙武は粘っこく気持ち悪く、おかしくなる。これもそれであるとようやく気づいたが、理由がいまいちわからなかった。
「その……かんざしを放せ。もう暴れん……。ただ、手を解け、これは嫌だ、意味がわからん。互いに衣あらため、落ち着け、いや落ち着こう」
士匄は慎重に言葉を選んで言った。これは屈服ではない、と心の中で自分に言い訳もした。趙武がゆらゆらとしながら持つかんざしは、士匄の腿どころか、目も、そして喉も刺せるのである。士匄は矜持高いがそれ以上に身が大切であり、もっと言えば自分が一番大切であった。
言われた趙武はきょとん、とした顔を向けて、にじりよるように体をかぶせ、士匄の体にぴったりと添った。互いの体温が直接伝わり、温かさと違和感が困惑を呼ぶ。趙武の熱い息が、士匄の首筋にあたる。体に趙武の興奮が当たって、こいつ勃起してやがる、と士匄は天を仰ぎたくなった。何故、このやりとり、状況で雄を滾らせるのか、と気が遠くなりそうであった。
「私は必死に申し上げましたのに、おわかりにならない。そりゃあ、私はあなたに比べて弁が立ちませんけれども、言葉は選んだつもりです。范叔は脇が甘い、頭が良ろしいのに隙だらけ。だから、クソクズ……いえ、あなたの大切なご友人でした、欒伯なんかに犯されるんです」
「え。いや、犯されておらん」
優しく噛み砕くように囁いてくる趙武に、士匄は素で返した。趙武の白魚のような手が、士匄の胸板をさらりと撫で、乳頭を軽く指でつつくと、思いきり爪を立てた。士匄は、ぎっ、と小さく呻いた。
「引き寄せられて、ヤらせろと言われたのでしょう。それ、犯されたと一緒じゃあないですか。私の范叔なのに、あんなバカに色気ふりまいて、発情させて、恥を知って下さい」
そう言いながら、趙武が下半身を士匄の腰にこすりつけはじめた。まるで、抱いているときのような動きである。肌に直接性器が当たり、士匄は呻いた。熱い肉が気持ち悪い、とも思った。
「何をやって……」
見上げた先にある趙武は、目に獣欲を確かに表し、物欲しそうな顔で見下ろしていた。性交独特の動きで解かれた髪が揺れ跳ねている。美しさより淫蕩さが際立ち、優美さをかき消す野生があった。士匄は貫かれているとき、快楽に夢中になっている。趙武の表情をしっかりとは見ていない。
――こんな顔で、抱いてきているのか。
士匄は不審も怒りも忘れ、見入った。腹の奥がうずき始め、小さくため息をつく。そうなると、擦りつけられる怒張に興奮さえ覚えはじめた。中にあれば、それは熱い棒でしかなく、快楽に酔う装置でもある。が、それを生々しくつきつけられ、この肉が、熱が、動きが、趙武の一部が士匄を陶酔させているのだと否応にも理解させられる。口の中に含んでさえ思わなかったそれに士匄は身をよじらせた。
趙武はただひたすら己の快感を求めて、士匄に陰茎をこすりつけ腰を振っている。まるで、自慰であった。肌感覚と視界とで犯され、士匄の脳みそは淫欲を求めはじめる。別に性感を刺激されたわけでもない、いやらしい言葉でかきたてられたわけでもない。そのうえ、生理的嫌悪もある。気持ち悪い、と感じた。気持ち悪いのに、気持ち良い。士匄は、少しずつ息を荒くしていく。趙武の荒い息と不協和音となって、部屋に響いた。
「……っ、うっ」
身を震わし趙武が士匄の体を汚した。腹に向けて出されたそれは、一瞬だけ熱く、すぐに冷めた。趙武は己の性器をぎゅうぎゅうと絞り、士匄の腹にすりつけながら出し切った。ねちょねちょと丁寧に塗りつけていた。
は、と息をついた趙武が、少し疲れた顔を向けた。士匄は、怖じ、身を固くする。
「あのね、あなたはこういうことされてたんです。欒伯は口と目と態度だけだったかもしれないですけど、こういうこと、されてたんです。気づかないあなたが憎らしい。私はこの憤りを腹におさめるなんて、まっぴらです。お仕置きで、しつけ、です。でもあなたに罪はない、だからやつあたりで……厄除けのおまじないです。二度と、色気を振りまかぬよう、厄除けを、今からしてあげますから……そんな怖がらないで下さい、興奮してしまいます」
淡々切々と訴えるように呟いたあと、趙武が淡く笑んだ。士匄は、意味がわからないまま、素直に頷いた。
「っふ……」
息が漏れるような喘ぎが、士匄の口をついた。腕を抜こうとするが、乗っている趙武の重さと、意外にしっかりと結ばれた帯、そして思った以上に深く刺さったかんざしに、力が散らされ無駄に終わる。
「趙孟! お前、なんだこれ、何のつもりだ!」
まるで、奴隷ではないか。士匄はそこまでは言わなかった。言えば己への呪いになる。貴族としての体裁を全て奪われ、士匄の感情は動転から怒りへと変わった。歯ぎしりをし、睨み付け、せめて足でなんとかならぬかと、ばたつかせる。趙武がしらけた顔をしたあと、己のかんざしも抜いた。冠を適当に放り投げ、蓬髪となる。
「な――」
士匄があまりの惨状に絶句していると、趙武は身をひねり、持っていたかんざしで、容赦無く士匄の腿を刺した。ぎいっ、といきなりの激痛に士匄は悲鳴をあげた。
「お仕置き、しつけ、八つ当たり。范叔はオイタをしたとき、史官やお父上に折檻されませんでしたか? 私の養い親は節度ある教育者でしたので、もちろん折檻なされました。あなたは手も多く口も多く、とても才あふれて魅力的ですが、己を守るということがおわかりになられていない。人はたやすく滅ぶものです。そういったところを、体で覚えましょうね。あと、奪われかけて失いかけた私が八つ当たりするんです。これはぁ、范叔よりもぉ、あの脳みそ空っぽのバカでクソが悪いんですけどぉ、本っ当にいっつもセクハラクソクズ発言してこっちイヤラシク見てきてクソなんですけどぉ、范叔が自分をわかってないからそうなるんですぅ、私はとってもとってもはらわた煮えくりかえっていてぇー、どうしていいかわかんないんでぇ、范叔にひどいことします! でも、あなたの幸せはとても大切に思っているんですよ。これは范叔を幸せにするおまじない♡」
怒りから痛み、そして趙武の狂態に脳漿が言葉を受け付けなくなり、士匄は口をぱくぱくさせるだけで、声一つ出ない。脳内は混乱しきっており、なんだコレ、痛いやめろ、怖い、気持ち悪い、怒らせたどうしよう、こいつ大丈夫か? 幸せってなんだ、お仕置き、しつけ、八つ当たり? みっともない格好、なんだこれ、と、とりとめなく様々な思考が津波のように押し寄せ渦を巻き、結果、何も考えられないに等しい。
趙武が、士匄に埋めたかんざしを勢いよく抜いた。ご丁寧に跳ね上げて抜いたものであるから、傷が歪み痛みが跳ね上がる。士匄は、意地で耐え、歯を食いしばった。みっともない姿など、これ以上さらせるか、という矜持である。が、自分はほとんど衣を暴かれ、冠も奪われている。これ以上惨めな姿があるかと、臍を噛む。
そんな士匄の心中を知ってか知らずか、趙武が
「范叔、かっこいい……」
と、先端が汚れたかんざしを握りしめたまま、うっとりと言った。ふわりと体をゆらし、覗きこむように身をかがめる。肌に趙武の絹糸のような黒髪が触れ、士匄はくすぐったく軽く身を縮めた。そのくすぐったさも含め、意味がわからなかったし、何より、辱められ痛めつけられたことに我慢できぬ。
「趙孟、なんのつもりだ。今なら許してやる、解け」
歯ぎしりするように言えば、趙武がため息をついた。そこに、嘲弄と憐憫が含まれていることを嗅ぎつけ、士匄は憤死寸前まで、頭に血が上り、腕を外そうともがくが、やはり力は散らされ、戒めは緩みもしなかった。
「傷痕が残ると、その、えっと……あなたの祖に申し開きもございません。でも、未だ小さな傷ですから、たいして目立たず、あなたも不孝となられないでしょう。これ以上ですと私にも孝を遵守いただけるのかわかりかねますので、その……あまり行儀の悪いことをおやめいただくと、助かるのです」
趙武が悲しそうな顔をする。先ほどの嘲弄はなりを潜めており、本気の言葉なのだろう。士匄は、思わず息を止めた。粘性の恋情が心地よいと身を委ねていったのは士匄である。怒り、頭に血が上った趙武は粘っこく気持ち悪く、おかしくなる。これもそれであるとようやく気づいたが、理由がいまいちわからなかった。
「その……かんざしを放せ。もう暴れん……。ただ、手を解け、これは嫌だ、意味がわからん。互いに衣あらため、落ち着け、いや落ち着こう」
士匄は慎重に言葉を選んで言った。これは屈服ではない、と心の中で自分に言い訳もした。趙武がゆらゆらとしながら持つかんざしは、士匄の腿どころか、目も、そして喉も刺せるのである。士匄は矜持高いがそれ以上に身が大切であり、もっと言えば自分が一番大切であった。
言われた趙武はきょとん、とした顔を向けて、にじりよるように体をかぶせ、士匄の体にぴったりと添った。互いの体温が直接伝わり、温かさと違和感が困惑を呼ぶ。趙武の熱い息が、士匄の首筋にあたる。体に趙武の興奮が当たって、こいつ勃起してやがる、と士匄は天を仰ぎたくなった。何故、このやりとり、状況で雄を滾らせるのか、と気が遠くなりそうであった。
「私は必死に申し上げましたのに、おわかりにならない。そりゃあ、私はあなたに比べて弁が立ちませんけれども、言葉は選んだつもりです。范叔は脇が甘い、頭が良ろしいのに隙だらけ。だから、クソクズ……いえ、あなたの大切なご友人でした、欒伯なんかに犯されるんです」
「え。いや、犯されておらん」
優しく噛み砕くように囁いてくる趙武に、士匄は素で返した。趙武の白魚のような手が、士匄の胸板をさらりと撫で、乳頭を軽く指でつつくと、思いきり爪を立てた。士匄は、ぎっ、と小さく呻いた。
「引き寄せられて、ヤらせろと言われたのでしょう。それ、犯されたと一緒じゃあないですか。私の范叔なのに、あんなバカに色気ふりまいて、発情させて、恥を知って下さい」
そう言いながら、趙武が下半身を士匄の腰にこすりつけはじめた。まるで、抱いているときのような動きである。肌に直接性器が当たり、士匄は呻いた。熱い肉が気持ち悪い、とも思った。
「何をやって……」
見上げた先にある趙武は、目に獣欲を確かに表し、物欲しそうな顔で見下ろしていた。性交独特の動きで解かれた髪が揺れ跳ねている。美しさより淫蕩さが際立ち、優美さをかき消す野生があった。士匄は貫かれているとき、快楽に夢中になっている。趙武の表情をしっかりとは見ていない。
――こんな顔で、抱いてきているのか。
士匄は不審も怒りも忘れ、見入った。腹の奥がうずき始め、小さくため息をつく。そうなると、擦りつけられる怒張に興奮さえ覚えはじめた。中にあれば、それは熱い棒でしかなく、快楽に酔う装置でもある。が、それを生々しくつきつけられ、この肉が、熱が、動きが、趙武の一部が士匄を陶酔させているのだと否応にも理解させられる。口の中に含んでさえ思わなかったそれに士匄は身をよじらせた。
趙武はただひたすら己の快感を求めて、士匄に陰茎をこすりつけ腰を振っている。まるで、自慰であった。肌感覚と視界とで犯され、士匄の脳みそは淫欲を求めはじめる。別に性感を刺激されたわけでもない、いやらしい言葉でかきたてられたわけでもない。そのうえ、生理的嫌悪もある。気持ち悪い、と感じた。気持ち悪いのに、気持ち良い。士匄は、少しずつ息を荒くしていく。趙武の荒い息と不協和音となって、部屋に響いた。
「……っ、うっ」
身を震わし趙武が士匄の体を汚した。腹に向けて出されたそれは、一瞬だけ熱く、すぐに冷めた。趙武は己の性器をぎゅうぎゅうと絞り、士匄の腹にすりつけながら出し切った。ねちょねちょと丁寧に塗りつけていた。
は、と息をついた趙武が、少し疲れた顔を向けた。士匄は、怖じ、身を固くする。
「あのね、あなたはこういうことされてたんです。欒伯は口と目と態度だけだったかもしれないですけど、こういうこと、されてたんです。気づかないあなたが憎らしい。私はこの憤りを腹におさめるなんて、まっぴらです。お仕置きで、しつけ、です。でもあなたに罪はない、だからやつあたりで……厄除けのおまじないです。二度と、色気を振りまかぬよう、厄除けを、今からしてあげますから……そんな怖がらないで下さい、興奮してしまいます」
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