俺様なイケメン先輩がアナルセックスに嵌まった

はに丸

文字の大きさ
36 / 48

あなたの体の一部

しおりを挟む
 最初のゆったりとした動きは、やはりもどかしく、士匄しかいは頭を振って、早く、と懇願しながら喘いだ。解かれた髪がばさばさと跳ねた。趙武ちょうぶに比べて太い髪質は、やはり男らしさがあった。

「あ、いく、もおいく、いかせ、いく、あ、あー、きもちいいから、」

 静かに進み、奥をわざと当てずにしずしずと退いていく。士匄は縫い付けられた腕を揺らしながら体を跳ねさせ涙を散らした。奥の方に引き絞った弓のような興奮が渦巻いている。趙武はそれを放とうとしない。弓の弦が切れてしまいそうなほど、引き絞られている。

「はやく、も、いきた、い、あ、あっ、いく、いくのにっ」

 脳天が焼き切れそうだ、と思った瞬間、

 とん

 と軽く奥に肉棒が当たった。士匄の内側で淫情が爆発し、放たれ、絶頂が叩きつけられる。

「あ、あーっ、あーっ、きもちいいっきもちいいっ、あ、いく、いくっ」

 びくんびくんと体を何度も跳ねさせながら、士匄は待ち望んでいた興奮の極みに喜ぶ。口を開けっ放しにしながら、喘ぎ、涎をだらだらと流す。性への陶酔にそのまま飛び込んでいく。

 趙武が腰を早め、内壁を熱くなるほど擦り、奥を突き上げてくる。士匄は、ぐずぐずの気持ちよさに、激しく何度も首を振り、あ、あ、とはしたなく嬌声を上げた。

「あー、あっ、あ、ああっ、むり、むり、きもちいいっ、いく、またいくっ、いったあ、いったからあ、むり、むり」

 溶けるほどの悦楽に身をよじり、狂ったように腕をばたつかせる。ぐうっと押し込まれた銅のかんざしに押さえつけられ、帯ごと何度も床に打ち付けた。絶頂が幾度も続き、むり、いく、きもちいい、とお決まりの言葉か喘ぎ声ばかりが部屋に響く。同時に、趙武の荒い息づかいが時々混じった。

 趙武が、前置き何もなく、中で達した。腹の中でじわりと熱い感覚がひろがり、趙武がそれを塗り込めるように動く。士匄は熱いため息をついた。

 体が離れ、ずるりと出て行く感覚に、ん、と士匄は呻く。散々暴れたため、腕が痛かった。よほど強く縛っているのか、と今さらながら思った。

趙孟ちょうもう……腕が痛い。早く解け」

 士匄は息を吐き、強い口調で言った。先ほどまで、みっともなく媚び尻を振っていたとは思えぬほど、重く鋭い声音であった。趙武が、少し不思議そうな顔をして、じっと見てくる。士匄は、何をのろのろと、鈍い、と吐き捨て、

「早く」

 とせかす。結局、士匄は何故趙武が不快をあらわにしていたのか、さっぱりわかっていない。趙武は、体をゆらゆらと揺らしながら、優美に笑った。とても、困惑した笑みであった。そのまま、覆い被さり、士匄の腹を舌でなぞった。汗をびっしょりとかいた筋肉は、皮膚をてからせているようである。その汗を、浮いた筋を堪能するように、趙武が丹念に舐めていく。士匄はぞわりとした感覚で身をよじり、怖じた顔をした。

「な、にやってんだ!」

 叫んだが、返ってくるのは沈黙である。趙武がしなやかな指が、脇腹を撫でてくる。ひくひくと震える肉を、桃色に少し染まった指がなぞっていった。正気か、こいつ、とも思い、終わったじゃないか、とも思う。拘束し、自由を奪い、衣と冠を取り払って辱め、己も裸体をさらして冠を取る。正気ではない、と士匄は怯える。この当時の貴族として、士匄のほうがこれは正しい。

 趙武がへそを舐めだしたとき、士匄の恐怖と混乱は最高潮になった。教養としては丹田、力の源というものだが、そこが汚く臭い垢があることくらい、士匄は知っている。ぬるっとした舌がへその中をつつき、舐め、ほじるように動く。じゅっと吸われ、ひたすらに舐められ、士匄が首を振ってやだ、と呟き、息を吐いた。

 なんだこれ。

 士匄は眉をしかめる。こんなことで、きもちいいとは、己はおかしい。口を塞ぎたく、指を噛みたい。むろん、拘束されているため、できようがない。

「っひ、あ」

 ぐちゅぐちゅと舌先でかき混ぜられ、士匄は背をそらす。歯をがちがちと震わせ、視線を意味なく部屋にめぐらせる。趙武がやっていることよりも、己が興奮しているほうが恐ろしい。

 趙武がようやく体を起こした。怯える士匄を、表情無く睥睨すると、幸せそうに顔をほころばせる。それはとても、美しく、愛らしく可憐であった。

「これ、范叔はんしゅくの一部ですよね。手をこすり合わせたらポロポロ出てくる汚らしいアレと同じ。これ、范叔の体の一部をね、いただいたんです。美味しくいただいたんですよ、ごちそうさま」

 気が触れたようなことを言うと、趙武が体をずらして士匄の腰に手をそえる。穴に、熱く興奮したものが当てがれた。へそを舐めて興奮したのか、と士匄は顔を引きつらせた。

「私の好きにしていいって言ったの、范叔じゃないですか。もっと喜んだ顔をしてください。私の独りよがりじゃあないんです、しつけというのは受ける側もきちんと喜ばないと」

 自由を奪っておいて、独りよがりそのものだろう。そう叫ぶ前に、士匄は貫かれて、色の乗った悲鳴をあげた。
しおりを挟む
感想 19

あなたにおすすめの小説

オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?

中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」 そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。 しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は―― ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。 (……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ) ところが、初めての商談でその評価は一変する。 榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。 (仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな) ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり―― なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。 そして気づく。 「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」 煙草をくゆらせる仕草。 ネクタイを緩める無防備な姿。 そのたびに、陽翔の理性は削られていく。 「俺、もう待てないんで……」 ついに陽翔は榊を追い詰めるが―― 「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」 攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。 じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。 【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】 主任補佐として、ちゃんとせなあかん── そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。 春のすこし手前、まだ肌寒い季節。 新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。 風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。 何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。 拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。 年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。 これはまだ、恋になる“少し前”の物語。 関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。 (5月14日より連載開始)

またのご利用をお待ちしています。

あらき奏多
BL
職場の同僚にすすめられた、とあるマッサージ店。 緊張しつつもゴッドハンドで全身とろとろに癒され、初めての感覚に下半身が誤作動してしまい……?! ・マッサージ師×客 ・年下敬語攻め ・男前土木作業員受け ・ノリ軽め ※年齢順イメージ 九重≒達也>坂田(店長)≫四ノ宮 【登場人物】 ▼坂田 祐介(さかた ゆうすけ) 攻 ・マッサージ店の店長 ・爽やかイケメン ・優しくて低めのセクシーボイス ・良識はある人 ▼杉村 達也(すぎむら たつや) 受 ・土木作業員 ・敏感体質 ・快楽に流されやすい。すぐ喘ぐ ・性格も見た目も男前 【登場人物(第二弾の人たち)】 ▼四ノ宮 葵(しのみや あおい) 攻 ・マッサージ店の施術者のひとり。 ・店では年齢は下から二番目。経歴は店長の次に長い。敏腕。 ・顔と名前だけ中性的。愛想は人並み。 ・自覚済隠れS。仕事とプライベートは区別してる。はずだった。 ▼九重 柚葉(ここのえ ゆずは) 受 ・愛称『ココ』『ココさん』『ココちゃん』 ・名前だけ可愛い。性格は可愛くない。見た目も別に可愛くない。 ・理性が強め。隠れコミュ障。 ・無自覚ドM。乱れるときは乱れる 作品はすべて個人サイト(http://lyze.jp/nyanko03/)からの転載です。 徐々に移動していきたいと思いますが、作品数は個人サイトが一番多いです。 よろしくお願いいたします。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

有能課長のあり得ない秘密

みなみ ゆうき
BL
地方の支社から本社の有能課長のプロジェクトチームに配属された男は、ある日ミーティングルームで課長のとんでもない姿を目撃してしまう。 しかもそれを見てしまったことが課長にバレて、何故か男のほうが弱味を握られたかのようにいいなりになるはめに……。

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

処理中です...