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前座。友人の家がヤバかった
第7話 掃討戦も油断してはいけない
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この、果てのない戦争も終わりに近づいている。そう読者もお思いだろう。筆者もそう思っている。
だって、タイムリミットも近づいているんだもん。
この時点で友人より19時終了のつもりであったと打診。が、シンクはなんとなったとはいえ、
焦げが模様のようになっているコンロ
コンロとシンクに挟まれて焦げとヘドロが彩る調理場
水桶もとい洗濯物入れにいれっぱなしの食器
この3点をそのままにして帰ることはできない。責任もあるが、友人一人の手に余る。
19時半を目処とし、その時点の進み具合でもう一度時間を調整することとした。
まずは食器である。すべての皿を一度出し終え、泥水を捨てると、再び水を入れる。今度はブリーチ、いわゆる塩素洗剤をぶっこむと、まだ泥のついた食器を漬け置きする。
塩素洗剤は食器用中性洗剤の及ばないカビなども殲滅する強力な化学兵器である。取り扱うときは手袋を忘れないよう。
その間に、五徳をどけたコンロも調理台もすべてクレンザーまみれとし、ひたすら削り落としていく。コンロの周囲も焦げが飛んでいるためクレンザーによる攻撃を忘れてはならない。
洗剤拭いても跡が残るね! 知るか!!
今は洗剤アカより、焦げと泥を取り払うことだよ!
いったいなんの野菜だこれ? こんにゃくかこれ? 焦げとともに謎の野菜片を集めながらゴミ袋に捨てていく。
障害物がなくなれば、ウェット掃除シーツで汚れを拭き取っていく。拭き取ったことで確認できた焦げを再び削る。できたごみを以下略。
これの繰り返しである。
汚れた瞬間、使った直後にさらっと拭けば5秒で終わっただろう掃除は、凄まじい体力を消費しながら20分、そこから泥がだいぶとれた食器を洗い10分、さらに食器を2度洗いはじめるころに友人も廊下や水回りのゴミ袋生産が終わり、隣で食器を拭いてくれた。
この時点で20時を過ぎていたが、友人がピッッツァ!! を注文してくれていた。やったー!
その後、5分から10分ほどかけて台所、寝室の床を掃除しこんもり溜まったホコリやゴミを捨てて、
ゴミを捨てる、もしくはまとめる
謎の虫の卵ふくめた床のゴミをできうる限り掃除する
床に転がった服などの布をゴミ袋にまとめる
まではできたのである。買い物時間あわせて、5時間。
ちなみにこれは、戦いはこれからだ! に等しい。
生活に必要な服のみでも洗濯機にかけたかったができず、冬物と夏物とフォーマルがどこにあるかわからない。
風呂の掃除はできていない。
ゴミを全部捨てることは、ゴミ捨て場のキャパシティの関係でできていない。
しかし、部屋の床に座ってピザを食べることができるようになったのである。戦いはこれからだが、防戦一方ではなくなるのだ。
私は友人に別れを告げて戦場をあとにした。友人は一人で頑張っていくと言うが、いまだ一人では難しい戦況である。
戦局を大きく手っ取り早く有利に進めたかったらダスキンなどの掃除サービスを呼んだ方が良い。
――と思ったが、助言はしなかった。
どちらにせよ、一人で難しいと思えば、家族でも友人でも業者でも呼んだ方が良い。部屋の掃除というものは、ある一定を超えると一人ではできない。人間の脳は変に適応させてしまうので、麻痺し、動けなくなる。
もし、自分の部屋が汚部屋なのにどうして良いか分からない人がいたら、まず、誰かに相談することだ。一時の恥などなんだ。汚部屋で死んだら一生の恥だからな。
さて、友人宅の話は以上となるが、そもそも私は汚部屋の住人である。
今は、ひたすら片付け続け、なんと3ヶ月以上ほぼ毎日掃除し、散らかっていない部屋を維持し、さらに不要なものを見つけて捨てている。
たった3ヶ月と言うなかれ。
汚部屋の住人は3日あれば部屋が散らかるし、一カ月後には再び汚部屋である。
今までの失敗の積み重ねと現在の努力も含め、次回からは筆者の話としていこうと思う。
◆◇◆
この話にご興味あるかた、己も汚部屋というかた、もしくは汚部屋など信じられないという片付け上手な方、面白いと思ってくだされば評価やコメントくださると嬉しいです。
片付け失敗体験や、片付け掃除のコツなど、大歓迎です。
だって、タイムリミットも近づいているんだもん。
この時点で友人より19時終了のつもりであったと打診。が、シンクはなんとなったとはいえ、
焦げが模様のようになっているコンロ
コンロとシンクに挟まれて焦げとヘドロが彩る調理場
水桶もとい洗濯物入れにいれっぱなしの食器
この3点をそのままにして帰ることはできない。責任もあるが、友人一人の手に余る。
19時半を目処とし、その時点の進み具合でもう一度時間を調整することとした。
まずは食器である。すべての皿を一度出し終え、泥水を捨てると、再び水を入れる。今度はブリーチ、いわゆる塩素洗剤をぶっこむと、まだ泥のついた食器を漬け置きする。
塩素洗剤は食器用中性洗剤の及ばないカビなども殲滅する強力な化学兵器である。取り扱うときは手袋を忘れないよう。
その間に、五徳をどけたコンロも調理台もすべてクレンザーまみれとし、ひたすら削り落としていく。コンロの周囲も焦げが飛んでいるためクレンザーによる攻撃を忘れてはならない。
洗剤拭いても跡が残るね! 知るか!!
今は洗剤アカより、焦げと泥を取り払うことだよ!
いったいなんの野菜だこれ? こんにゃくかこれ? 焦げとともに謎の野菜片を集めながらゴミ袋に捨てていく。
障害物がなくなれば、ウェット掃除シーツで汚れを拭き取っていく。拭き取ったことで確認できた焦げを再び削る。できたごみを以下略。
これの繰り返しである。
汚れた瞬間、使った直後にさらっと拭けば5秒で終わっただろう掃除は、凄まじい体力を消費しながら20分、そこから泥がだいぶとれた食器を洗い10分、さらに食器を2度洗いはじめるころに友人も廊下や水回りのゴミ袋生産が終わり、隣で食器を拭いてくれた。
この時点で20時を過ぎていたが、友人がピッッツァ!! を注文してくれていた。やったー!
その後、5分から10分ほどかけて台所、寝室の床を掃除しこんもり溜まったホコリやゴミを捨てて、
ゴミを捨てる、もしくはまとめる
謎の虫の卵ふくめた床のゴミをできうる限り掃除する
床に転がった服などの布をゴミ袋にまとめる
まではできたのである。買い物時間あわせて、5時間。
ちなみにこれは、戦いはこれからだ! に等しい。
生活に必要な服のみでも洗濯機にかけたかったができず、冬物と夏物とフォーマルがどこにあるかわからない。
風呂の掃除はできていない。
ゴミを全部捨てることは、ゴミ捨て場のキャパシティの関係でできていない。
しかし、部屋の床に座ってピザを食べることができるようになったのである。戦いはこれからだが、防戦一方ではなくなるのだ。
私は友人に別れを告げて戦場をあとにした。友人は一人で頑張っていくと言うが、いまだ一人では難しい戦況である。
戦局を大きく手っ取り早く有利に進めたかったらダスキンなどの掃除サービスを呼んだ方が良い。
――と思ったが、助言はしなかった。
どちらにせよ、一人で難しいと思えば、家族でも友人でも業者でも呼んだ方が良い。部屋の掃除というものは、ある一定を超えると一人ではできない。人間の脳は変に適応させてしまうので、麻痺し、動けなくなる。
もし、自分の部屋が汚部屋なのにどうして良いか分からない人がいたら、まず、誰かに相談することだ。一時の恥などなんだ。汚部屋で死んだら一生の恥だからな。
さて、友人宅の話は以上となるが、そもそも私は汚部屋の住人である。
今は、ひたすら片付け続け、なんと3ヶ月以上ほぼ毎日掃除し、散らかっていない部屋を維持し、さらに不要なものを見つけて捨てている。
たった3ヶ月と言うなかれ。
汚部屋の住人は3日あれば部屋が散らかるし、一カ月後には再び汚部屋である。
今までの失敗の積み重ねと現在の努力も含め、次回からは筆者の話としていこうと思う。
◆◇◆
この話にご興味あるかた、己も汚部屋というかた、もしくは汚部屋など信じられないという片付け上手な方、面白いと思ってくだされば評価やコメントくださると嬉しいです。
片付け失敗体験や、片付け掃除のコツなど、大歓迎です。
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