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夏の日

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伊月side 事の始まり

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夏の風が緑豊かな山々を駆け抜けているおかげで、前にいる俺   山野 伊月の幼馴染、星谷 鏡音のいい匂いが……じゃなくて夏の匂いがする。
俺は鏡音と過ごす日々が好きだしこの里も大好きだ!だけど…この里には同じ里の者同士恋に落ちてはいけないというしきたりがある。それに男は18になると里を出なくてはならない。俺は来年の誕生日が来たらこの里を出なくてはいけない。それに俺はずっと前から好きだってことを鏡音に言ってるのにしきたりを言い訳に答えてくれない。俺のこと好きだと思うのになー、なんて。そのせいか、俺はずっと、いやほとんど鏡音の近くにいる。今日もそうだ。
「なぁ鏡音~!なぁってば~!」
「しつこいんだけど!?毎日付きまとって飽きないわけ!?」
「え~だって俺、鏡音好きだし!!!」
「はい?いやいやしきたり的に無理だし!」
ほらまた言い訳。仕返しするしかないな。
「しきたり的にってことはお前ももしや!?」
これで俺への気持ちを…
「違うしばーか!!自意識過剰にも程があるんだけど。」
「うっわー!ばかじゃねーしひどいわ~!
もー俺、鏡音の事嫌いだわ……」半泣き
ほんとに酷い。俺凹むよ?まじで。
「別に~。」
棒読みかよ。昔は好きって言ってくれたのにな~。…待てよ?
「っていうか、お前   約束   忘れてねーよな??」
まさか忘れてはないだろうし
「え?」
「え?まさかお前忘れt」
嘘…だろ…今度こそ凹むよ??ほんとに凹んじゃうよ?
「てないよ!!大丈夫覚えてるから!」
なんか怪しい。でもほんとにって聞いたらきれるだろうし…
「そーか!ならよし!」
「うん!」
これはこれから本当かどうか探ってかなきゃな。
っていうか忘れてたら今世紀最大に凹むわああああああああぁぁぁ!!!
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