スマホ依存症な俺は異世界でもスマホを手放せないようです

寝転ぶ芝犬

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第263話 視察

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「ふう…この書類も終わったぞ。次の書類は?」

『ピース・こ、これで終わりです。毎日お疲れ様でした。休みなしで書類仕事ばっかり…』

「ずいぶん溜め込んじゃったからな。それにしても……ようやくひと段落ついたのか。ん~~…はぁ。仕事も終わったんだから久しぶりに散策するか。暇なやつ呼んでみんなで遊びに行こう。」

 ミチナガがセキヤ国に戻ってからずいぶんと日数が経過した。帰った当初は戦死者の家族の元へ一人一人赴いていたのだが、それを知った戦死者の家族がわざわざ集会を開いてくれて、その場でまとめて話をすることになった。

 戦死者の家族に気を使わせてしまい申し訳ない気持ちにはなったのだが、ミチナガの中でちゃんとこの件が片付き、ようやく元の職務に戻ることができた。ミチナガはそれから毎日12時間以上書類とにらめっこをし、仕事をこなしていった。

 ミチナガがずいぶん頑張ったおかげで、さらなるセキヤ国の開発計画が進むことだろう。さらに4万人の国民増加で足りなかった人手も補えた。セキヤ国では建設ラッシュが進み、その情報を聞いた周辺国の職人が集まり、さらに建設ラッシュが進む。

 ミチナガが街の視察を最後にしたのはずいぶん前だ。きっと今では山ほど新しい建築物が建っていることだろう。ミチナガはとりあえず街で散策するために護衛を2人ほどと、どこかで仕事をしているポチを探しに行った。

 手の空いている兵士はすぐに見つかり、護衛を頼むことができた。その際にポチたちがどこにいるかも聞けた。なんでも裏庭で何やらやっているらしい。ミチナガが裏庭に向かうと確かにポチたちはいた。しかし何やら揉めているようだ。

『ポチ・だぁぁあ!もうダメ!一旦死に戻りさせるよ!パワー!抑え込んで!』

『パワー・任せるっす!…この!…おとなしく……』

『バーサーカー・ウガ!ウガァァ!!』

「お前ら何してんだよ…」

『ポチ・ボス!危ないから来ちゃダメ!』

 一体何を揉めているのかと思えばどうやらバーサーカーの教育中だったらしい。バーサーカーは戦闘向きの使い魔の一人だ。しかしバーサーカーは命令に従わず、戦い始めると理性が飛んで周囲を巻き込み暴れ出してしまう。そのため使い魔たちもその扱いに困っているらしい。

 基本的にバーサーカーと、同じ遺産から生まれたサイコは危険使い魔として牢屋に監禁されている。ミチナガもこの使い魔は危険ということで今まで関わったことは少ない。しかし暴れるバーサーカーを見たミチナガはズカズカと近づき、バーサーカーを拾い上げた。

「ほら、どうした?暴れない暴れない。ほ~ら…良い子だ。」

『バーサーカー・ウガァ!』

『ポチ・ちょ!ボス!本当に危ないから!』

 暴れるバーサーカーをまるで赤ちゃんのように抱きかかえるミチナガ。さすがにこれは危険すぎるとポチが止めようとしたのだが、ミチナガは御構い無しだ。すると暴れていたバーサーカーは次第におとなしくなっていった。

『バーサーカー・ウガッ!…ウガァ……』

「はいはい。これから街に散策しに行くからその時に甘いもの買ってあげるからね。」

『バーサーカー・ウガァァ!!』

「仕方ないな……ほら、ジュース飲んで待っててね。」

『バーサーカー・ウガァ…』

『ポチ・え?超おとなしくなっている……なんで?』

「なんでって……別に駄々こねていただけじゃん。ほら、お前らも手は空いただろ?街の散策行こう。」

 ミチナガがそう言うと装備を整えた兵士2人が現れて所定の手続きを終えて護衛任務を開始すると報告した。これでようやく街の散策に行けると喜んだミチナガはバーサーカーを抱きかかえたまま歩き出した。

『パワー・正直……すごいっすね。』

『ポチ・いや…なんか腑に落ちない気もするけど……まあいいや。じゃあ僕たちもついていこっか。今日はクレープ食べたい気分。』



 ミチナガが街に出ると街が色めき立った。周囲からはミチナガ陛下だ、と言う声が方々から聞こえてくる。ただ人は集まってこない。今はミチナガの街の視察中であるため、邪魔をしてはいけないと考え人々は必要以上に集まって来ない。

 しかし時折ミチナガの元へ子供たちが赴き、差し入れを手渡す。ミチナガはそれを受け取り子供達の頭を撫でてやると皆喜んで戻って行く。もらったものはミチナガや使い魔、それに護衛の兵士と共に食べる。もらいすぎても使い魔たちがスマホ内にも大勢いるので残すことはない。

 街を散策しながら初めて見る料理を提供する店や、気になった店には立ち寄って行く。これでもだいぶ調査したのである程度はわかるはずなのだが、未だに初めて見るものがある。それだけ多種多様な人種が集まっていると言う証拠でもある。

 そんな中一軒の建設中の建物が目に入った。別に変わった建物と言うわけではない。この国にはごく普通の建物だ。しかし気になったのはそこではなく作業員の方だ。ミチナガがフラフラと近づき気さくに挨拶をすると挨拶された方は驚きすぎてテンパっている。

「み、ミ、ミチナガ陛下…そんないきなり…ああ、すみません…その…」

「汗だくになって働いているみたいだな。ちゃんと俺の言う通りになっただろ?もう野盗なんてやらずにちゃんと働けよ。仕事終わりにはそこの棟梁に酒奢ってもらえ。棟梁!ちゃんと後輩に飯食わせてやれよ!あ、それからガルディンはどこにいるかわかるか?」

「後輩に飯食わせてやるのは任せてください。毎週みんなで飲みに行っているくらいですから。ガルディンの旦那は入浴施設の建設なんで…2本右の通りの先ですね。」

「ありがとう。ああ、作業の邪魔をして悪かったな。それじゃあ頑張ってくれ。」

 ミチナガはそう言うと次の場所へ歩いて行った。その後ろ姿を、声をかけられた今回ミチナガについてセキヤ国にやって来た元野盗の男はその背中をじっと見ている。

「俺のこと…覚えていてくれたのか……」

「元野盗って嫌な覚えられ方だけどな。いつか一人前の大工の男として覚えてもらえよ。ほれ、仕事は山ほどあるんだ。とっとと働け。」

「へい棟梁!頑張りやす!」



「これまた立派な入浴施設だな……今の所入浴施設の建設は何軒だっけ?」

『ポチ・これで16軒だね。基本的に収容人数男女合わせて400人行けるけど、どこも人気あるから最大700人入ってぎゅうぎゅう詰めだよ。あと1ヶ月以内に6軒の建設完了予定だけどもう少し増やそうか検討中。』

 清潔さを保つためと、ミチナガ個人が温泉好きなので入浴施設をいくつか建設したのだがこれがなかなかに人気だ。もともと火の国では風呂に入る習慣などなかった。それどころか戦争の影響で水も入手できず、体を洗うこともままならなかった。

 しかしセキヤ国に避難して来た際に、隔離施設内で伝染病予防や清潔を保つために強制的に毎日風呂に入れられたせいで風呂好きがずいぶんと増えてしまった。さらに風呂に入ることで様々な病気の予防にもなるということと、入浴料も安くした影響もあって人気なのだ。

 そんな人気のある入浴施設の建設現場で、屋根部分の装飾をこなしていたガルディンはミチナガに気がつき手を振って来た。ミチナガもそれに答えて手を振り返すとガルディンは大声で話し始めた。

「ミチナガ太守!今日はこんなところまでどうされたんで!」

「様子はどうかと思って見に来ただけだ!順調か!」

「あ?なんですって?聞こえないです!ちょっと降りるんで待っていてくだせぇ!」

 どうやらミチナガの声量では、はるか上の屋根にいるガルディンの元まで声が届かなかったようだ。少し待つと屋根から降りて来たガルディンがやって来た。

「ミチナガ太守、お待たせしました。それで…なんのご用ですか?」

「お前の顔を見に来たんだよ。毎日毎日仕事しっぱなしだから大変じゃないか?ちゃんと休めよ?」

「仕事ができないよりかはマシですよ。権力者にあーだこーだ言われずにやりたい仕事ができるって言うのも良い点です。前にも言ったでしょ?ミチナガ太守には感謝していますよ。」

「楽しそうで何よりだよ。それにしても…ガルディン、お前の太守って呼び方は流行らなかったな。今じゃ一部の奴らしか言ってないぞ。」

「良い呼び方だと思ったんですけどね。まあ好きなふうに呼ぶのが一番ですよ。っと、それじゃあ仕事に戻りますんで。」

 そう言うとガルディンは再び仕事に戻る。最近のガルディンは遊び心が増えて来て、そんなところ誰が見るんだよ、と思うところに細かい装飾を施すようになった。そしてそういった細かい装飾を見つけていじってやると嬉しそうにニカッと笑うのだ。彼なりのいたずら心も入っているのだろう。



 ガルディンの元を後にしたミチナガは農場に赴き作物の状態を見る。どうやら今年も豊作のようだ。現在の食物の自給率は30%ほどだろう。今でもコーヒーやサフランのようにミチナガ商会で取り扱う外貨獲得の作物が多い。

 まあ自給率は今すぐに上げる必要はない。スマホとアプリのファームファクトリーがあれば食料問題はなんとでもなる。それに人手も今は建築に多く回したい。建築が終われば自然と農業人口も増えると思われるので焦る必要はない。

 コーヒー農場でダリアと話していると妖精猫に声をかけられた。どうやら猫神がミチナガのことを呼んでいるらしい。仕事が忙しくて猫神とはあまり会っていなかったのだが、何か問題が起きたのかもしれない。

 急ぎ足で森の中へと向かう。急ぎながらも森の中を見ていると植生がずいぶん変わったように思われる。なんとも不思議な植物が大量に育っているように思われる。しかし今は急ぐ必要がある。そしてミチナガが向かった先には丸々と太った豚猫、もとい猫神がいた。

「……太った?」

『うるさいニャ。そんなことはどうでも良いニャ。これを見るニャ。』

 猫神の尻尾が示した先には猫神のように尻尾が複数ある猫が何匹かいた。2本や3本が多い中、真っ黒な一匹の猫には尻尾が5本あった。その猫はゆっくりと移動して猫神の斜め前に座った。

『このクロニャーは数百年ぶりの尻尾が5本ある猫ニャ。お前のおかげでこの辺りに精霊の力が増えてここまで成長することができたニャ。感謝するニャ。』

『クロニャーですにゃ。以後よろしくお願いしますにゃ。』

『しばらくミャー様は出かけるニャ。後のことはクロニャーに任せるニャ。』

「出かけるって……一体どこに?」

『ミャー様は土地神ニャ。土地神は荒れた魔力を鎮めることができるニャ。いくつか荒れた魔力を鎮める仕事をしてくるニャ。』

 どうやら猫神のミャー様は世直し旅に出るらしい。本来は100年に1度くらいは様々な場所に赴き荒れた魔力を沈める必要があったらしい。しかし今猫神がいるこの地は非常に魔力が荒れやすく、猫神がこの猫森に居座る必要があった。

 しかし今は5本尾の猫と尾が2本以上ある猫が複数いる。これなら一時的にこの猫森の土地の魔力を鎮めることができる。とはいえ長期の間は無理なので早いうちに帰ってくるとのことだ。

『だけどミャー様だけじゃ今のこの世界の魔力の荒れを全て鎮めるのは無理ニャ。9大ダンジョンの閉鎖に各地の魔力災害で魔力の流れはぐちゃぐちゃニャ。人間は何も考えずにやりすぎニャ。』

「そんなに酷いんですか…」

『酷いニャ。そこでミャー様の頼みを聞くニャ。ミャー様以外にも土地神はいるニャ。森の大精霊なんかがそうニャ。他にもいる土地神に仕事をしろと催促するニャ。』

 森の大精霊も土地神の一種と言われてミチナガは白獣の森のことを思い出した。あそこも魔力が荒れていたが大精霊たちの力を借りて無事に浄化することができた。つまりあんな感じの土地が他にもあるから土地神に頼み、そこを鎮めれば良いのだろう。

 ミチナガはこの依頼を快く受け入れた。猫神のような存在や大精霊と繋がりを持てるのは大きい。大精霊に弟子入りした使い魔はどれも強力になる。ミチナガ自身にメリットの大きい依頼だ。

 しかし猫神からの依頼でも大精霊とつながりを持つのは難しいはずだ。しかしそこは問題ないと自信満々に答えた。

『そこはミャー様の弟子に任せるニャ。』

『ニャーン・任せるニャーン。』

『ミャーン・心配事はないミャーン。』

「……お前らいつの間に弟子入りしたの?」

 頭の上から可愛い猫耳を生やした使い魔が現れた。どうやらいつの間にか弟子入りして猫の半精霊になったらしい。名前までつけてもらっている。どうやらこの2人が猫神からの紹介状の代わりになるらしい。猫神はこれで問題ないと太鼓判を押す。

 ミチナガはこれでなんとなく納得した。納得したのだがどうしても一つだけ言いたいらしい。

「お前らそのニャーンとミャーンっていう語尾は……やめとこうな?」

 それから3日間交渉したのちに個性が欲しいと言う使い魔のニャーンとミャーンの意見が通り、ミチナガの意見は却下された。
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