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第274話 少し前のミチナガ
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「アンドリュー自然保護連合同盟ねぇ…アンドリュー子爵もなんだか立派に……いや、あの人元々釣り好きだけど立派だったな。あ、足に当たった。右足な。」
『ポチ・はいはーい。』
ミチナガは一人海の中に入って立っていた。その横にはポチがいる。ポチはミチナガの合図で海へ潜りミチナガの足元を探し、見つけたものを手にとって戻って来た。
「おお、今度もなかなか立派じゃん。良い型のハマグリ?っぽいやつだな。」
『ポチ・味はミル貝に似ているよね。あともう何個か見つけたら戻ろっか。』
「さすがに胴付き着ていてもこの時期の海は寒いからなぁ。あ、また見つけたかも。今度は左足。」
ミチナガは一人貝取りに励んでいた。この辺りは遠浅の海であるため干潮時には少し沖の方まで歩いていくことができる。そして立ったままカカトを軸にして足を動かして砂の中を探る。足に何か硬いものが当たれば大体貝である。
先日村の子供たちからこの貝をもらって食べたところ美味しかったのでミチナガは自分でも取りに来たのだ。子供たちからこの簡単な捕り方を教わったので運動がてら自分で貝取りに励んでいる。
『ポチ・今度もいい大きさ。それじゃあ戻って焼いて食べよう。』
「よし!早く戻ろう!さすがに足が寒い…足湯も用意してくれるか?」
『ポチ・もうみんなが先に用意してくれているよ。』
浜に戻るとミチナガはすぐに足湯に浸かる。その横ではシェフがハマグリもどきを焼くための準備をしている。すでに炭火も起こして準備は万端だ。
「そういや砂抜きはしなくても平気なのか?」
『シェフ・もうスマホ内で砂抜きさせたから大丈夫。そうじゃなかったら食べるのは明日になっていたよ。準備するから待っていて。まずは蝶番を外して…』
「あ、どうせなら少しだけパカッと開くやつ残しておいて。あれ見るとテンション上がるし。」
『シェフ・はいはい。それじゃあどんどん焼いていくよ。』
シェフによってどんどん焼かれていくハマグリもどき。その焼き加減はウオがしっかりと見張っている。ミチナガはプロの料理人であるシェフとウオに全て任せる。しばらく貝を焼いていくと貝の隙間からわずかに汁が吹き出て来た。思わず喉を鳴らすミチナガの前でウオはいきなりその貝を持ち上げて汁を捨てた。
「ああ!勿体無い…」
『ウオ・最初のうちは海水なんで捨てないと貝の旨味が消えちゃいますよ。大丈夫、ちゃんとこれから汁が出ますから。あ、もうすぐそっちのやつは開きますよ。』
そういうとウオの言った通りハマグリもどきがパッカリと開いた。そこには肉厚で丸々とした貝の身が付いていた。しかしそれ以外のハマグリもどきは一つも開かない。シェフが蝶番を切ったおかげでハマグリもどきが開かなくなり、うまい汁を捨てずに済んだのだ。
その後焼きあがったハマグリもどきを片手にミチナガは足湯に浸かりながら昼間から日本酒を飲んでハマグリもどきを食べている。
「いやぁ…うまい!前に村の子供達に貰って食べたのと同じだ。もうかれこれ1ヶ月以上この村に滞在しているのに全然知らなかったな。さてもう一個…あれ?こっちの方がうまい。こっちは普通のハマグリっぽいぞ。」
『シェフ・え!本当に?ちょっと一口……本当だ。見た目は一緒なのに味が全然違う……』
『ウオ・もしかしたらここにはハマグリとハマグリによく似た別種の貝が共存しているんですかね。例えばどっかで普通のハマグリと他の貝が交雑しちゃったとか。』
『シェフ・そうなると厄介だな。正直見分けがつかないし……』
「よくわからんけど頑張れぇ。あ、でもスマホに登録してあるなら鑑定で見分けつくんじゃないか?」
『シェフ・その手があった!…よし!ちゃんと見分けつく!初めて鑑定が役に立った!』
その後も貝パーティーは続いた。すでにスマホに収納したことがあるので釣り馬鹿野郎のアプリで入手することも可能になり、貝ばかりたらふく食べた。そしてこの日も何事もなく終える。
そして翌日、丸一日海を観察しているともう渦ができなくなっていた。例年より少し長く続いたホッケ柱はようやく終わったようだ。
「それじゃあ…一応念には念を入れて1週間後にここを出発しよう。ずいぶん足止め食らったけどいい加減出発しないとな。」
『ポチ・じゃあみんなにもそう伝えとくね。』
ポチはすぐにミチナガとともに来た兵士、メイド達に出発の日時を知らせる。彼らはこの1ヶ月間セキヤ国とこの海岸を繋ぐ道路建設をしていた。セキヤ国としても海へ繋がる道ができれば避難民保護のための移動も、海産物などの食料入手にも役立つ。
「そういや…アンドリュー自然保護連合同盟にうちは加入しているのか?…ってポチいないのか。誰か知っているやついるか?」
『ピース・あ、僕から報告します。え、えっとですね。セキヤ国の加入はすでに正式決定しました。ただそこら辺のやり取りは基本的にイシュディーンに一任しときました。今後担当する人材を別に決める予定です。それからミチナガ商会としてもアンドリュー自然保護連合同盟に加入しています。ただこっちは少し普通の加入とは違って…雑務担当という感じです。主な役目は連絡のやり取りです。』
「まあこっちの世界は魔法があるせいで通信技術が発展しにくいんだよな。通信魔法はあるけど基本的に盗聴されて当たり前って感じだから各国暗号作成に躍起になっているらしいし。それに大事な時に魔力が遮断されて通信できない可能性が高いから使いどころが難しいらしいし。…大変だな。」
『ピース・はい。だからミチナガ商会はその通信の役割を担っています。その代わりに加入国ではミチナガ商会の運営を認められたので店舗拡大による儲けが出る予定です。まだ従業員教育と店舗建設が終わらないので儲けが出るのは先になります。』
「出費がかさむなぁ…金は大丈夫なのか?借金していたりするか?」
『ピース・え、えっと…いずれ返せるから少しの間だけセキヤ国の運営費とナイトさんの貯金をお借りして……ます…』
「お、おもいっきり汚職じゃねぇか……あれ?でもセキヤ国の運営費って基本的に俺の資産からだよな。じゃあ平気か。今年度使う分の予算を一度そっちに回したってことだろ?」
本来国の運営費は国民からの税収などで行うが、セキヤ国はまだ貧しく、発展の必要があるためミチナガ商会から借りている、という名目で資金調達している。セキヤ国のミチナガ商会への借金はなかなかなものだが、どちらも運営者が同じなのでやりとりには特に問題はない。いずれセキヤ国で黒字になった時にゆっくりと返済してもらう。
「ただなぁ…国の運営資金なんてどんどん使って公共施設を拡充して、維持費をかけてだから借金取り立ては無理だろうなぁ…まあセキヤ国があるおかげで間接的なメリット大きいから気にしないけど。」
『ピース・国の発展は停滞したら他国に抜かされて衰退しますから仕方ないかと思います。今後ミチナガ商会が大きくなればすぐにお金が稼げるようになるから大丈夫だと思います!』
「そうだな。まあ所詮大金がなくなっても毎日有意義に過ごせる分はあるから問題ないでしょ。さてと!今日は何して遊ぼうかなぁ…」
『ピース・あ…今日は仕事が溜まってて……』
「ありゃ…残念。まあ船の上で仕事はしたくないから極力今の内に片付けるか。それじゃあ仕事するから夕方ごろに風呂の用意頼むな。この砂浜から夕日を見ながらお風呂に入るのがいいんだよなぁ…」
ミチナガは建物の中に入って今日の仕事をこなす。もうこれだけ長いこと仕事をしているのでその手つきは慣れたものだ。それに難しい案件は基本的に使い魔たちが片付けてくれる。ミチナガが行うのは本当にちょっとした雑務だ。
「ん~…アンドリュー自然保護連合同盟関連の書類が多いなぁ。こっちの大陸で加盟しているのはセキヤ国だけだから加入国募集のために働きかけをしてくれ…それに自然保護に値する土地の発見か。うちまだ人材少ないから動くの厳しいんだよなぁ。でも他ならぬアンドリュー子爵のためだしなぁ。」
ミチナガは椅子をグルグル回転させながら思案にくれる。やがて数名の人員と西のエルフの国の民と協力して美しい自然発見と、加入国探しのために動く部隊を編成するように依頼書を完成させた。
「まあこれくらいなら大丈夫でしょ。アンドリュー子爵には最初の資金稼ぎの時にお世話になっているからな。あの人がいなかったら釣りバカ野郎で入手した魚もあそこまで売れなかったし、その後のファルードン伯爵、ルシュール辺境伯に出会うこともなかっただろうし。そう考えると…もしもアンドリュー子爵に出会えなかったら俺、今頃どうなっていたんだろ?」
妄想を膨らませるミチナガであるが、結局出会えなくてもなんとかなっていたんじゃないかという楽観的な妄想しかできない。やがて皆に出発の日時を知らせに行っていたポチが帰って来た物音で現実に引き戻され再び仕事に励んだ。
『ポチ・はいはーい。』
ミチナガは一人海の中に入って立っていた。その横にはポチがいる。ポチはミチナガの合図で海へ潜りミチナガの足元を探し、見つけたものを手にとって戻って来た。
「おお、今度もなかなか立派じゃん。良い型のハマグリ?っぽいやつだな。」
『ポチ・味はミル貝に似ているよね。あともう何個か見つけたら戻ろっか。』
「さすがに胴付き着ていてもこの時期の海は寒いからなぁ。あ、また見つけたかも。今度は左足。」
ミチナガは一人貝取りに励んでいた。この辺りは遠浅の海であるため干潮時には少し沖の方まで歩いていくことができる。そして立ったままカカトを軸にして足を動かして砂の中を探る。足に何か硬いものが当たれば大体貝である。
先日村の子供たちからこの貝をもらって食べたところ美味しかったのでミチナガは自分でも取りに来たのだ。子供たちからこの簡単な捕り方を教わったので運動がてら自分で貝取りに励んでいる。
『ポチ・今度もいい大きさ。それじゃあ戻って焼いて食べよう。』
「よし!早く戻ろう!さすがに足が寒い…足湯も用意してくれるか?」
『ポチ・もうみんなが先に用意してくれているよ。』
浜に戻るとミチナガはすぐに足湯に浸かる。その横ではシェフがハマグリもどきを焼くための準備をしている。すでに炭火も起こして準備は万端だ。
「そういや砂抜きはしなくても平気なのか?」
『シェフ・もうスマホ内で砂抜きさせたから大丈夫。そうじゃなかったら食べるのは明日になっていたよ。準備するから待っていて。まずは蝶番を外して…』
「あ、どうせなら少しだけパカッと開くやつ残しておいて。あれ見るとテンション上がるし。」
『シェフ・はいはい。それじゃあどんどん焼いていくよ。』
シェフによってどんどん焼かれていくハマグリもどき。その焼き加減はウオがしっかりと見張っている。ミチナガはプロの料理人であるシェフとウオに全て任せる。しばらく貝を焼いていくと貝の隙間からわずかに汁が吹き出て来た。思わず喉を鳴らすミチナガの前でウオはいきなりその貝を持ち上げて汁を捨てた。
「ああ!勿体無い…」
『ウオ・最初のうちは海水なんで捨てないと貝の旨味が消えちゃいますよ。大丈夫、ちゃんとこれから汁が出ますから。あ、もうすぐそっちのやつは開きますよ。』
そういうとウオの言った通りハマグリもどきがパッカリと開いた。そこには肉厚で丸々とした貝の身が付いていた。しかしそれ以外のハマグリもどきは一つも開かない。シェフが蝶番を切ったおかげでハマグリもどきが開かなくなり、うまい汁を捨てずに済んだのだ。
その後焼きあがったハマグリもどきを片手にミチナガは足湯に浸かりながら昼間から日本酒を飲んでハマグリもどきを食べている。
「いやぁ…うまい!前に村の子供達に貰って食べたのと同じだ。もうかれこれ1ヶ月以上この村に滞在しているのに全然知らなかったな。さてもう一個…あれ?こっちの方がうまい。こっちは普通のハマグリっぽいぞ。」
『シェフ・え!本当に?ちょっと一口……本当だ。見た目は一緒なのに味が全然違う……』
『ウオ・もしかしたらここにはハマグリとハマグリによく似た別種の貝が共存しているんですかね。例えばどっかで普通のハマグリと他の貝が交雑しちゃったとか。』
『シェフ・そうなると厄介だな。正直見分けがつかないし……』
「よくわからんけど頑張れぇ。あ、でもスマホに登録してあるなら鑑定で見分けつくんじゃないか?」
『シェフ・その手があった!…よし!ちゃんと見分けつく!初めて鑑定が役に立った!』
その後も貝パーティーは続いた。すでにスマホに収納したことがあるので釣り馬鹿野郎のアプリで入手することも可能になり、貝ばかりたらふく食べた。そしてこの日も何事もなく終える。
そして翌日、丸一日海を観察しているともう渦ができなくなっていた。例年より少し長く続いたホッケ柱はようやく終わったようだ。
「それじゃあ…一応念には念を入れて1週間後にここを出発しよう。ずいぶん足止め食らったけどいい加減出発しないとな。」
『ポチ・じゃあみんなにもそう伝えとくね。』
ポチはすぐにミチナガとともに来た兵士、メイド達に出発の日時を知らせる。彼らはこの1ヶ月間セキヤ国とこの海岸を繋ぐ道路建設をしていた。セキヤ国としても海へ繋がる道ができれば避難民保護のための移動も、海産物などの食料入手にも役立つ。
「そういや…アンドリュー自然保護連合同盟にうちは加入しているのか?…ってポチいないのか。誰か知っているやついるか?」
『ピース・あ、僕から報告します。え、えっとですね。セキヤ国の加入はすでに正式決定しました。ただそこら辺のやり取りは基本的にイシュディーンに一任しときました。今後担当する人材を別に決める予定です。それからミチナガ商会としてもアンドリュー自然保護連合同盟に加入しています。ただこっちは少し普通の加入とは違って…雑務担当という感じです。主な役目は連絡のやり取りです。』
「まあこっちの世界は魔法があるせいで通信技術が発展しにくいんだよな。通信魔法はあるけど基本的に盗聴されて当たり前って感じだから各国暗号作成に躍起になっているらしいし。それに大事な時に魔力が遮断されて通信できない可能性が高いから使いどころが難しいらしいし。…大変だな。」
『ピース・はい。だからミチナガ商会はその通信の役割を担っています。その代わりに加入国ではミチナガ商会の運営を認められたので店舗拡大による儲けが出る予定です。まだ従業員教育と店舗建設が終わらないので儲けが出るのは先になります。』
「出費がかさむなぁ…金は大丈夫なのか?借金していたりするか?」
『ピース・え、えっと…いずれ返せるから少しの間だけセキヤ国の運営費とナイトさんの貯金をお借りして……ます…』
「お、おもいっきり汚職じゃねぇか……あれ?でもセキヤ国の運営費って基本的に俺の資産からだよな。じゃあ平気か。今年度使う分の予算を一度そっちに回したってことだろ?」
本来国の運営費は国民からの税収などで行うが、セキヤ国はまだ貧しく、発展の必要があるためミチナガ商会から借りている、という名目で資金調達している。セキヤ国のミチナガ商会への借金はなかなかなものだが、どちらも運営者が同じなのでやりとりには特に問題はない。いずれセキヤ国で黒字になった時にゆっくりと返済してもらう。
「ただなぁ…国の運営資金なんてどんどん使って公共施設を拡充して、維持費をかけてだから借金取り立ては無理だろうなぁ…まあセキヤ国があるおかげで間接的なメリット大きいから気にしないけど。」
『ピース・国の発展は停滞したら他国に抜かされて衰退しますから仕方ないかと思います。今後ミチナガ商会が大きくなればすぐにお金が稼げるようになるから大丈夫だと思います!』
「そうだな。まあ所詮大金がなくなっても毎日有意義に過ごせる分はあるから問題ないでしょ。さてと!今日は何して遊ぼうかなぁ…」
『ピース・あ…今日は仕事が溜まってて……』
「ありゃ…残念。まあ船の上で仕事はしたくないから極力今の内に片付けるか。それじゃあ仕事するから夕方ごろに風呂の用意頼むな。この砂浜から夕日を見ながらお風呂に入るのがいいんだよなぁ…」
ミチナガは建物の中に入って今日の仕事をこなす。もうこれだけ長いこと仕事をしているのでその手つきは慣れたものだ。それに難しい案件は基本的に使い魔たちが片付けてくれる。ミチナガが行うのは本当にちょっとした雑務だ。
「ん~…アンドリュー自然保護連合同盟関連の書類が多いなぁ。こっちの大陸で加盟しているのはセキヤ国だけだから加入国募集のために働きかけをしてくれ…それに自然保護に値する土地の発見か。うちまだ人材少ないから動くの厳しいんだよなぁ。でも他ならぬアンドリュー子爵のためだしなぁ。」
ミチナガは椅子をグルグル回転させながら思案にくれる。やがて数名の人員と西のエルフの国の民と協力して美しい自然発見と、加入国探しのために動く部隊を編成するように依頼書を完成させた。
「まあこれくらいなら大丈夫でしょ。アンドリュー子爵には最初の資金稼ぎの時にお世話になっているからな。あの人がいなかったら釣りバカ野郎で入手した魚もあそこまで売れなかったし、その後のファルードン伯爵、ルシュール辺境伯に出会うこともなかっただろうし。そう考えると…もしもアンドリュー子爵に出会えなかったら俺、今頃どうなっていたんだろ?」
妄想を膨らませるミチナガであるが、結局出会えなくてもなんとかなっていたんじゃないかという楽観的な妄想しかできない。やがて皆に出発の日時を知らせに行っていたポチが帰って来た物音で現実に引き戻され再び仕事に励んだ。
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