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第319話 第1次カレーブーム その1
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月明かりが照らす森の中。そんな森の中で一人の男はモンスターと戦い続けている。次々と押し寄せるモンスターを屠り続ける男の名はナイト。準魔神クラスのミチナガ商会専属の冒険者だ。そんなナイトは押し寄せるモンスターの波が終わるとようやく帰路につく。
向かった先ではムーンが鍋をかき混ぜながらナイトの帰りを待っていた。そしてナイトの帰りを知ったムーンは早速ご飯とカレーをよそい始める。煮込まれていたカレーにはゴロゴロと大きな肉や野菜が入っており、湯気をたてている。
よそい終わったカレーをナイトに手渡すと二人は揃って食べ始める。一口頬張ったナイトはうっすらと笑みを浮かべ、画面は引いて行く。
そして突如画面は切り替わり、森の中でカレーを食べると強い香りのせいで周囲のモンスターや人間に居場所を知らせることになるので森の中でカレーを食べることはやめましょうと注意書きが出た。さらに続けてこれは実際の映像だが、ナイトの実力ならばモンスターが寄って来ても問題ないと書かれている。
そして画面は切り替わり、本編であるアンドリュー子爵の釣り紀行の映像が流され始めた。このナイトがカレーを食べている映像はミチナガ商会で作成したカレーの宣伝映像、つまりコマーシャルだ。
カレールウの宣伝のために、ずいぶん前にナイトがカレーを食べている様子を撮った映像を編集して作ったものだが、なかなかできは良い。そして試験的に導入されたこのコマーシャルはそれなりに効果があったようでカレールウの売り上げが少しばかり伸びた。
そして今日もそんなナイトのカレールウのコマーシャルを見た冒険者二人組はナイトの食べるカレーに思わず喉を鳴らしている。そして帰りに近くの店でカレーを食べていると冒険者の一人は急に語り出した。
「なあ…あの最後の注意書きだけどよ。つまり…強いやつじゃないと森の中でカレーを食えないってことだよな?俺らって…無理なのか?」
「そりゃお前……結構カレーは匂い強いから危険だろ。モンスターが来なくても山賊とかが来るかもしれないだろ?」
「でもよ。例えば…もう5人くらい集めてよ。カレー作ったら無理か?俺らだってそれなりには戦えるだろ。そんな心配されるほど…俺らは弱いか?」
男の発言に相方は頭を悩ませる。冒険者という仕事は確かに危険がつきものだ。だからこそできる限り危険がないように危険が及ぶ行為は避けるべきである。しかし男の発言通りあのコマーシャルの最後の注意書きは気になる。
自分たちはそんなに心配されるほど弱いのかと。俺たちだって森でカレーを作って食うくらい問題なくできると考えた。そこで2人は計画を立てた。そしてその計画を持って冒険者ギルドへ急いだ。
翌朝、冒険者たちが今日の仕事を掲示板で探していると一つの気になる張り紙を見つけた。そしてその紙を見た冒険者たちは笑いながらも興味をそそられていた。
「なになに…依頼内容、森カレー。森の中でどんな危険が待っていてもカレーを食べられるという強者を求む。報酬は森の中でもカレーを食べられる男という称号のみ。我々2名の他に最大5人まで求める。参加したいものは今夜、ギルドに集合。7人のパーティーを組んで森の中でカレーを食うだけ?そんな依頼かよ。」
「それってあれだろ?ミチナガ商会でやっている映画の間の宣伝だろ?森の中でカレーを食うのは危険だからやめろってやつだ。バカが湧いたもんだな。」
ギルド内に笑い声が響く。なんとも馬鹿げた依頼だと。こんな依頼をやるやつの気が知れないと。大笑いしながら各々他の依頼をとって仕事へ向かう。
そしてその日の夜。冒険者ギルドには50人もの馬鹿どもが集まった。我こそは森でカレーを食べられる強者だという馬鹿どもが。そもそも冒険者という命がけで金を稼ぐ奴らは大体がそんな馬鹿なのだ。
「集まったな馬鹿どもめ!まさかここまで集まるとは予想外だ。しかし俺たちが求めたのは5人までだ。そこで!各々好きなカレーの具材に分かれてチームを組もう。まずはシーフード派と肉派で別れよう。さらにそこから料理ができるやつを混ぜてチームを組むんだ。」
「俺はシーフード派だ!エビやイカが大好物だ。」
「俺は肉派だ。だけど俺はどうせならカツカレーやりてぇな。」
「カレーだけじゃなくてカツまで揚げるのかよ!こいつ正気か!?だが気に入った!俺もお前についていくぜ。」
各々好きなカレーを語りながらチームに分かれていく。そして結果的に7人グループ4つ、6人グループ2つ、5人グループ2つが出来上がった。そしてここに森カレーを行うパーティーが完成した。
そして翌朝、森カレーのために男たちは開店したばかりのミチナガ商会へ急いだ。そしてパーティーごとにカレーの具材を調達し、最後にカレールウへ手を伸ばした時にそれは現れた。
『ユグ・昨日の騒ぎは知っているよ。森の中でカレーを食べる気だね?』
「へっ!まさか止めにくる奴がいるとはな。だが俺たちは止まらねぇぜ。何が何でも森カレーをする。…それが男ってもんだ。」
『ユグ・止めるなんて野暮なことは言わないさ。これを教えに来ただけだよ。特別販売のカレールウ、超スパイシー版。超スパイシーな分、香りも強い。君たちにこれを食べることができるかな?』
「まさかそんなものがあるなんてな。恩にきるぜ。」
『ユグ・気にする必要はないよ。ただし一言言っておく。これは……ルウを入れてから4時間は煮込むように。それが一番美味いからね。』
「4時間……そのくらい容易いもんだ。」
男たちは皆その超スパイシーカレールウを受け取ってレジへ向かう。そしてそこで金額を知り少し冷や汗が流れたが、もう男たちは止まらない。男たちは食材を持って森へ急いだ。
森へ向かった男たちは早速所定の場所へ向かう。8パーティーも同時に森カレーを行うため、場所が被らないように事前に打ち合わせしておいたのだ。そして目的地にたどり着いた男たちまず初めに行うのは周辺の安全の確保と火を起こすための薪拾いだ。
そして十分な薪が集まり、周辺の安全を確保すると早速調理に移る。玉ねぎを薄くスライスし、それを炒める。その玉ねぎの量は大量だ。しかも玉ねぎは弱火でしっかりと炒めていく。そこで他の面々は気がついた。この調理を任せた男、この男のカレーは本格派だと。
「お、おい…ちゃちゃっとでいいんじゃないか?……」
「ダメです。玉ねぎは飴色になるまで炒めます。…まさか……ビビっているんですか?」
「っ!!そ、そんなわけあるか!」
指摘された男は焦った。内心、こんな昼過ぎからなら夕方までにカレーを食べ、暗くなる前に帰れるんじゃないかと。そうすれば恐れることはないと。しかし男の希望は叶わなかった。この調理している男、この男は森カレーの中でも一番デンジャラスな夜カレーをする気だと。
さらにこの調理担当の男はカレー用の肉を水で煮込み始めた。水の中にはいくつかの香草が入っている。肉の臭み取りのための香草だが、なかなかに匂いが強い。これではカレールウを入れる前にモンスターが寄って来かねない。この男、芸が細かいせいで危険をもたらしていることをまるで気にしていない。
「おい!西の方角!ゴブリンが4体!」
「くっ!もう来たか!おい!俺たちで迎え撃つ。……お前はそのまま調理を続けろ。」
「了解しました。任せてください。…最高の森カレーを作って見せますよ。」
この男、モンスターが来たという言葉を聞いても微動だにしない。むしろ先ほどまでより集中力を高め、カレーを作り始めた。なんと頼りになる男だ。この男がいれば最高の森カレーが食える。
その後もモンスターはちょくちょく現れる。この程度ならば問題なく倒すことができる。しかし普段よりも疲労している。森カレーをしているという緊張感で精神の摩耗が激しいのだ。
「よし、ここまでは準備完了です。今からルウを入れます。そこから最低4時間…守り抜きます。私は底が焦げないようにかき混ぜ続けます。……森カレーの成否はみなさんにかかっています。」
「任せろ。やれ!」
「いきます!」
鍋の中にカレールウを入れる。初めのうちはそこまで香りは立たない。しかし少しずつルウが溶けていくと香りは増していく。
「そ、想像以上にスパイシーな香りじゃねぇか……こいつはそそるぜぇ……」
「そんなことより…おい、風下にいたモンスターがこっちに気がついたぞ!迎え撃て!」
そこから男たちの死闘は増していく。男たちもまさか本当にカレーの匂いにつられてモンスターが集まるとは考えていなかった。しかし戦闘が起こることは予想していた。だから対応できないわけではない。男達は森カレーを食えるという称号のために戦う。
向かった先ではムーンが鍋をかき混ぜながらナイトの帰りを待っていた。そしてナイトの帰りを知ったムーンは早速ご飯とカレーをよそい始める。煮込まれていたカレーにはゴロゴロと大きな肉や野菜が入っており、湯気をたてている。
よそい終わったカレーをナイトに手渡すと二人は揃って食べ始める。一口頬張ったナイトはうっすらと笑みを浮かべ、画面は引いて行く。
そして突如画面は切り替わり、森の中でカレーを食べると強い香りのせいで周囲のモンスターや人間に居場所を知らせることになるので森の中でカレーを食べることはやめましょうと注意書きが出た。さらに続けてこれは実際の映像だが、ナイトの実力ならばモンスターが寄って来ても問題ないと書かれている。
そして画面は切り替わり、本編であるアンドリュー子爵の釣り紀行の映像が流され始めた。このナイトがカレーを食べている映像はミチナガ商会で作成したカレーの宣伝映像、つまりコマーシャルだ。
カレールウの宣伝のために、ずいぶん前にナイトがカレーを食べている様子を撮った映像を編集して作ったものだが、なかなかできは良い。そして試験的に導入されたこのコマーシャルはそれなりに効果があったようでカレールウの売り上げが少しばかり伸びた。
そして今日もそんなナイトのカレールウのコマーシャルを見た冒険者二人組はナイトの食べるカレーに思わず喉を鳴らしている。そして帰りに近くの店でカレーを食べていると冒険者の一人は急に語り出した。
「なあ…あの最後の注意書きだけどよ。つまり…強いやつじゃないと森の中でカレーを食えないってことだよな?俺らって…無理なのか?」
「そりゃお前……結構カレーは匂い強いから危険だろ。モンスターが来なくても山賊とかが来るかもしれないだろ?」
「でもよ。例えば…もう5人くらい集めてよ。カレー作ったら無理か?俺らだってそれなりには戦えるだろ。そんな心配されるほど…俺らは弱いか?」
男の発言に相方は頭を悩ませる。冒険者という仕事は確かに危険がつきものだ。だからこそできる限り危険がないように危険が及ぶ行為は避けるべきである。しかし男の発言通りあのコマーシャルの最後の注意書きは気になる。
自分たちはそんなに心配されるほど弱いのかと。俺たちだって森でカレーを作って食うくらい問題なくできると考えた。そこで2人は計画を立てた。そしてその計画を持って冒険者ギルドへ急いだ。
翌朝、冒険者たちが今日の仕事を掲示板で探していると一つの気になる張り紙を見つけた。そしてその紙を見た冒険者たちは笑いながらも興味をそそられていた。
「なになに…依頼内容、森カレー。森の中でどんな危険が待っていてもカレーを食べられるという強者を求む。報酬は森の中でもカレーを食べられる男という称号のみ。我々2名の他に最大5人まで求める。参加したいものは今夜、ギルドに集合。7人のパーティーを組んで森の中でカレーを食うだけ?そんな依頼かよ。」
「それってあれだろ?ミチナガ商会でやっている映画の間の宣伝だろ?森の中でカレーを食うのは危険だからやめろってやつだ。バカが湧いたもんだな。」
ギルド内に笑い声が響く。なんとも馬鹿げた依頼だと。こんな依頼をやるやつの気が知れないと。大笑いしながら各々他の依頼をとって仕事へ向かう。
そしてその日の夜。冒険者ギルドには50人もの馬鹿どもが集まった。我こそは森でカレーを食べられる強者だという馬鹿どもが。そもそも冒険者という命がけで金を稼ぐ奴らは大体がそんな馬鹿なのだ。
「集まったな馬鹿どもめ!まさかここまで集まるとは予想外だ。しかし俺たちが求めたのは5人までだ。そこで!各々好きなカレーの具材に分かれてチームを組もう。まずはシーフード派と肉派で別れよう。さらにそこから料理ができるやつを混ぜてチームを組むんだ。」
「俺はシーフード派だ!エビやイカが大好物だ。」
「俺は肉派だ。だけど俺はどうせならカツカレーやりてぇな。」
「カレーだけじゃなくてカツまで揚げるのかよ!こいつ正気か!?だが気に入った!俺もお前についていくぜ。」
各々好きなカレーを語りながらチームに分かれていく。そして結果的に7人グループ4つ、6人グループ2つ、5人グループ2つが出来上がった。そしてここに森カレーを行うパーティーが完成した。
そして翌朝、森カレーのために男たちは開店したばかりのミチナガ商会へ急いだ。そしてパーティーごとにカレーの具材を調達し、最後にカレールウへ手を伸ばした時にそれは現れた。
『ユグ・昨日の騒ぎは知っているよ。森の中でカレーを食べる気だね?』
「へっ!まさか止めにくる奴がいるとはな。だが俺たちは止まらねぇぜ。何が何でも森カレーをする。…それが男ってもんだ。」
『ユグ・止めるなんて野暮なことは言わないさ。これを教えに来ただけだよ。特別販売のカレールウ、超スパイシー版。超スパイシーな分、香りも強い。君たちにこれを食べることができるかな?』
「まさかそんなものがあるなんてな。恩にきるぜ。」
『ユグ・気にする必要はないよ。ただし一言言っておく。これは……ルウを入れてから4時間は煮込むように。それが一番美味いからね。』
「4時間……そのくらい容易いもんだ。」
男たちは皆その超スパイシーカレールウを受け取ってレジへ向かう。そしてそこで金額を知り少し冷や汗が流れたが、もう男たちは止まらない。男たちは食材を持って森へ急いだ。
森へ向かった男たちは早速所定の場所へ向かう。8パーティーも同時に森カレーを行うため、場所が被らないように事前に打ち合わせしておいたのだ。そして目的地にたどり着いた男たちまず初めに行うのは周辺の安全の確保と火を起こすための薪拾いだ。
そして十分な薪が集まり、周辺の安全を確保すると早速調理に移る。玉ねぎを薄くスライスし、それを炒める。その玉ねぎの量は大量だ。しかも玉ねぎは弱火でしっかりと炒めていく。そこで他の面々は気がついた。この調理を任せた男、この男のカレーは本格派だと。
「お、おい…ちゃちゃっとでいいんじゃないか?……」
「ダメです。玉ねぎは飴色になるまで炒めます。…まさか……ビビっているんですか?」
「っ!!そ、そんなわけあるか!」
指摘された男は焦った。内心、こんな昼過ぎからなら夕方までにカレーを食べ、暗くなる前に帰れるんじゃないかと。そうすれば恐れることはないと。しかし男の希望は叶わなかった。この調理している男、この男は森カレーの中でも一番デンジャラスな夜カレーをする気だと。
さらにこの調理担当の男はカレー用の肉を水で煮込み始めた。水の中にはいくつかの香草が入っている。肉の臭み取りのための香草だが、なかなかに匂いが強い。これではカレールウを入れる前にモンスターが寄って来かねない。この男、芸が細かいせいで危険をもたらしていることをまるで気にしていない。
「おい!西の方角!ゴブリンが4体!」
「くっ!もう来たか!おい!俺たちで迎え撃つ。……お前はそのまま調理を続けろ。」
「了解しました。任せてください。…最高の森カレーを作って見せますよ。」
この男、モンスターが来たという言葉を聞いても微動だにしない。むしろ先ほどまでより集中力を高め、カレーを作り始めた。なんと頼りになる男だ。この男がいれば最高の森カレーが食える。
その後もモンスターはちょくちょく現れる。この程度ならば問題なく倒すことができる。しかし普段よりも疲労している。森カレーをしているという緊張感で精神の摩耗が激しいのだ。
「よし、ここまでは準備完了です。今からルウを入れます。そこから最低4時間…守り抜きます。私は底が焦げないようにかき混ぜ続けます。……森カレーの成否はみなさんにかかっています。」
「任せろ。やれ!」
「いきます!」
鍋の中にカレールウを入れる。初めのうちはそこまで香りは立たない。しかし少しずつルウが溶けていくと香りは増していく。
「そ、想像以上にスパイシーな香りじゃねぇか……こいつはそそるぜぇ……」
「そんなことより…おい、風下にいたモンスターがこっちに気がついたぞ!迎え撃て!」
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