502 / 572
第483話 ナイトとムーンとフィードルと
しおりを挟む
「ハハハハ!!どうしたどうした!逃げてばかりじゃないか!」
フィードルから放たれる魔法による無数の破壊の飛礫。ものの1分足らずで周囲の木々は薙ぎ払われ、破砕され、粉砕された。あまりにも激しい破壊の渦。しかしナイトは息を切らすこともなくただじっとフィードルを観察していた。
「どうしたんだい?攻めてこないのかな?僕が何をしてくるのか観察して受けに徹するつもりかい?つまらないなぁ…」
今のナイトに攻撃の意思がないと判明し、つまらなそうにため息をつく。そしてフィードルもナイトの観察を始め、互いに動かなくなってしまった。
風の吹く音だけが両者の静寂をかき消す。そして先にしびれを切らし動き始めたのは意外なことにナイトが先であった。
一瞬のうちにフィードルとの距離を詰めると肉弾戦が始まる。ナイトの数々の攻撃を軽くいなすフィードル。やはり狩神と呼ばれ数多くのモンスター、そして人々と戦った経験の差が大きく出ている。
筋力は拮抗、技術はフィードル、経験もフィードルに分があるとすれば必然的にナイトが押されてしまう。しかしナイトにはそれを補うだけの魔法がある。
「おっと…おお?……おお!面白いね!」
肉弾戦闘を行いながら数多くの設置型魔法を張り巡らせたナイトの猛攻が始まる。フィードルは腕どころか指先を動かすだけで設置型魔法に引っかかり、強烈な魔法がその身を襲う。
並みの魔帝クラスならば白旗を上げるところだろう。しかし相手は狩神。そんなに上手くはいかなかった。
次々と連鎖反応して発動していく設置型魔法。しかしフィードルはその全てを受け流している。ナイトもその光景を見て驚愕している。フィードルの戦闘センスはずば抜けている。初めて見る攻撃に対する対応力が異様に高い。
「面白い面白い!ここまで連鎖する攻撃は初めてだよ!空間に配置する魔法か。普通は何らかの感知ができるはずだけどそれができない。…いや、そうでもないか。」
フィードルは指先に魔力を込めて振るう。するとナイトにしか感知できないところで設置型魔法の魔法陣が破壊された。そしてその構造を一度理解したフィードルは一瞬のうちに全ての設置型魔法を破壊して見せた。
「何もない…なんてことはありえない。発動するのなら必ずそこに繋がりがある。その僅かな繋がりを感知できれば造作もない。」
「…ここまで見破られたのは初めてだ。」
「あ…そうなの?ごめんねぇ?お得意の魔法潰しちゃって。けどもう構造わかったから効かないよ。」
フィードルは少しも悪びれることなくそう言い放った。これでナイトの手札は一枚潰された。対するフィードルの手札はまだ何も判明していない。いや、異様なまでの戦闘センスというのはわかった。
そしてナイトの圧縮魔法による強大な魔法というのも発動までの時間を考えればフィードルには通用しないだろう。はっきりいって設置型魔法が潰された時点でナイトの手段はほぼない。
しかしナイトはそんなことは御構い無しに再び突っ込んでいく。そして今度は設置型魔法を設置してからすぐに発動させる。かき消す前には発動させてしまえば何の問題もない。しかし設置型魔法を設置した時点でフィードルは魔法の存在に気がつき、発動させても躱されてしまう。
ナイトの攻撃が一切通じない。しかし今のところフィードルからの攻撃もナイトには通じていない。拮抗状態だ。するとフィードルがつまらなそうにあくびをする。その瞬間ナイトは再び苛烈な攻撃を加えた。
ナイトは気がついている。フィードルは未だナイトにそこまで大きな関心がないことを。そしてナイトと戦うよりもここから離れてどこかで思う存分暴れて壊して殺し尽くした方が楽しいと思っている。
フィードルがこの場から逃げ始めたらさすがのナイトも止めるのは難しい。逃げるフィードルを追って戦うこともできるが、そうなれば被害が大きくなる。ナイトはそれを止めたいために飽きさせぬように戦っているのだ。
だがその時、フィードルの目に自身の好奇心を満たすものを見つけた。それは先ほどまでナイトの肩に乗っていたムーンが乗り込んだエヴォルヴの姿であった。
フィードルにとってムーンという使い魔自体見るのは初めてであった上に、それが乗り込んだエヴォルヴという機械の兵士を見るのはフィードルの知的好奇心をくすぐった。
もう完全に目の前のナイトから興味は失せている。そして一心不乱にムーンの乗るエヴォルヴの元へと駆け寄った。
「いいよ君!面白い!実に面白い!!」
『面白かろうと気味わるいから近づかないで。』
まっすぐに近寄るフィードルに対しムーンはモンスターの皮紙を広げ、そこに刻まれた魔法を発動させる。それはナイトが編み出し、魔力を込めた使い捨ての魔法発動皮紙である。
使用するモンスターの皮によって魔法の強度は変わるが、今使用したのはかなりのランクのモンスターの皮だ。フィードルにも十分通用する強力な魔法がフィードルめがけて突き進む。
だがフィードルはそんな魔法気にもとめず、まっすぐに突き進む。そしてムーンの攻撃を全て受け止めると無傷のままムーンへと駆け寄ってくる。
「君は実に面白いよ!その腕も足も指先も全て!全て分解して見してくれ!」
『いやいやキモいわ。ただまあ……流石に油断しすぎだよね?』
フィードルの全ての集中力がムーンに注がれた今、ナイトに対する注意をおろそかにしてしまった。ナイトはその両腕に封印しておいた圧縮魔法を複数解除し、一つの魔法へと昇華させる。
「構築完了…星喰い。」
ナイトから圧縮魔法の発動コードが発せられる。それは一瞬のうちにフィードルを飲み込み、光すらも飲み込んだ。圧倒的なまでの破壊。いや、破壊というよりも空間ごと消滅させられたという方が正しい。
フィードルは完全に飲み込まれた。この一撃はフィードルであっても一撃のもとに屠ることができるほどのものだ。ナイトに対し完全に油断していたからこそ発動できた絶好のチャンスであった。
だがナイトの背後にフィードルの姿がある。それは幻覚でも何でもない。確かにそこにいる。しかし一瞬のうちにナイトに気が付かれずにここまで移動するのは不可能に近い。だが現実としてフィードルはそこにいる。
「うざっ…消えろよお前…」
至近距離からのフィードルの一撃。しかしナイトはそれを簡単に避けて見せた。最初から今の一撃でフィードルを屠れないと判断していたナイトは決して油断していなかった。
そして再び距離を取る両者。しかし確実に先ほどの魔法が当たったように見えたフィードルは無傷だ。それに疲弊した様子も見られない。しかしナイトにはその理由はすでにわかっていた。
「空間魔法師か。」
「ん?よくわかったね。ご名答、その通りだ。」
空間魔法師。それは生まれた時から独自の空間を保有し、そこへアクセスできる魔法使いのことだ。かつては戦争にも商売にも何にでも使えるということで空間魔法師狩りなんてことも行われたほどだ。
そして空間魔法師の血統は絶えていると言われているが、そのうちの一人がこのフィードルということだ。そしてその独自空間はいくつかの性能を持つ。
「触れた魔法をそのまま空間へ飛ばすのと移動の空間と他にもいくつか…まあ簡単にいうと魔法は効かないし最強ってこと。」
「そうか…」
飛来した魔法の全てを当たった瞬間に別空間に飛ばす魔法と瞬時に転移を可能とする魔法を持ち、ナイトの設置型魔法も感知できる。その上肉弾戦闘もナイトより上。全てにおいて格上の相手だ。
『どーすんの?やる気出た?』
「そうだな……本気を出すか。」
『そうこなくっちゃ!離れておくから後はよろしく。』
ムーンはナイトから距離を取る。そしてナイトの本気の戦いがここから始まる。
フィードルから放たれる魔法による無数の破壊の飛礫。ものの1分足らずで周囲の木々は薙ぎ払われ、破砕され、粉砕された。あまりにも激しい破壊の渦。しかしナイトは息を切らすこともなくただじっとフィードルを観察していた。
「どうしたんだい?攻めてこないのかな?僕が何をしてくるのか観察して受けに徹するつもりかい?つまらないなぁ…」
今のナイトに攻撃の意思がないと判明し、つまらなそうにため息をつく。そしてフィードルもナイトの観察を始め、互いに動かなくなってしまった。
風の吹く音だけが両者の静寂をかき消す。そして先にしびれを切らし動き始めたのは意外なことにナイトが先であった。
一瞬のうちにフィードルとの距離を詰めると肉弾戦が始まる。ナイトの数々の攻撃を軽くいなすフィードル。やはり狩神と呼ばれ数多くのモンスター、そして人々と戦った経験の差が大きく出ている。
筋力は拮抗、技術はフィードル、経験もフィードルに分があるとすれば必然的にナイトが押されてしまう。しかしナイトにはそれを補うだけの魔法がある。
「おっと…おお?……おお!面白いね!」
肉弾戦闘を行いながら数多くの設置型魔法を張り巡らせたナイトの猛攻が始まる。フィードルは腕どころか指先を動かすだけで設置型魔法に引っかかり、強烈な魔法がその身を襲う。
並みの魔帝クラスならば白旗を上げるところだろう。しかし相手は狩神。そんなに上手くはいかなかった。
次々と連鎖反応して発動していく設置型魔法。しかしフィードルはその全てを受け流している。ナイトもその光景を見て驚愕している。フィードルの戦闘センスはずば抜けている。初めて見る攻撃に対する対応力が異様に高い。
「面白い面白い!ここまで連鎖する攻撃は初めてだよ!空間に配置する魔法か。普通は何らかの感知ができるはずだけどそれができない。…いや、そうでもないか。」
フィードルは指先に魔力を込めて振るう。するとナイトにしか感知できないところで設置型魔法の魔法陣が破壊された。そしてその構造を一度理解したフィードルは一瞬のうちに全ての設置型魔法を破壊して見せた。
「何もない…なんてことはありえない。発動するのなら必ずそこに繋がりがある。その僅かな繋がりを感知できれば造作もない。」
「…ここまで見破られたのは初めてだ。」
「あ…そうなの?ごめんねぇ?お得意の魔法潰しちゃって。けどもう構造わかったから効かないよ。」
フィードルは少しも悪びれることなくそう言い放った。これでナイトの手札は一枚潰された。対するフィードルの手札はまだ何も判明していない。いや、異様なまでの戦闘センスというのはわかった。
そしてナイトの圧縮魔法による強大な魔法というのも発動までの時間を考えればフィードルには通用しないだろう。はっきりいって設置型魔法が潰された時点でナイトの手段はほぼない。
しかしナイトはそんなことは御構い無しに再び突っ込んでいく。そして今度は設置型魔法を設置してからすぐに発動させる。かき消す前には発動させてしまえば何の問題もない。しかし設置型魔法を設置した時点でフィードルは魔法の存在に気がつき、発動させても躱されてしまう。
ナイトの攻撃が一切通じない。しかし今のところフィードルからの攻撃もナイトには通じていない。拮抗状態だ。するとフィードルがつまらなそうにあくびをする。その瞬間ナイトは再び苛烈な攻撃を加えた。
ナイトは気がついている。フィードルは未だナイトにそこまで大きな関心がないことを。そしてナイトと戦うよりもここから離れてどこかで思う存分暴れて壊して殺し尽くした方が楽しいと思っている。
フィードルがこの場から逃げ始めたらさすがのナイトも止めるのは難しい。逃げるフィードルを追って戦うこともできるが、そうなれば被害が大きくなる。ナイトはそれを止めたいために飽きさせぬように戦っているのだ。
だがその時、フィードルの目に自身の好奇心を満たすものを見つけた。それは先ほどまでナイトの肩に乗っていたムーンが乗り込んだエヴォルヴの姿であった。
フィードルにとってムーンという使い魔自体見るのは初めてであった上に、それが乗り込んだエヴォルヴという機械の兵士を見るのはフィードルの知的好奇心をくすぐった。
もう完全に目の前のナイトから興味は失せている。そして一心不乱にムーンの乗るエヴォルヴの元へと駆け寄った。
「いいよ君!面白い!実に面白い!!」
『面白かろうと気味わるいから近づかないで。』
まっすぐに近寄るフィードルに対しムーンはモンスターの皮紙を広げ、そこに刻まれた魔法を発動させる。それはナイトが編み出し、魔力を込めた使い捨ての魔法発動皮紙である。
使用するモンスターの皮によって魔法の強度は変わるが、今使用したのはかなりのランクのモンスターの皮だ。フィードルにも十分通用する強力な魔法がフィードルめがけて突き進む。
だがフィードルはそんな魔法気にもとめず、まっすぐに突き進む。そしてムーンの攻撃を全て受け止めると無傷のままムーンへと駆け寄ってくる。
「君は実に面白いよ!その腕も足も指先も全て!全て分解して見してくれ!」
『いやいやキモいわ。ただまあ……流石に油断しすぎだよね?』
フィードルの全ての集中力がムーンに注がれた今、ナイトに対する注意をおろそかにしてしまった。ナイトはその両腕に封印しておいた圧縮魔法を複数解除し、一つの魔法へと昇華させる。
「構築完了…星喰い。」
ナイトから圧縮魔法の発動コードが発せられる。それは一瞬のうちにフィードルを飲み込み、光すらも飲み込んだ。圧倒的なまでの破壊。いや、破壊というよりも空間ごと消滅させられたという方が正しい。
フィードルは完全に飲み込まれた。この一撃はフィードルであっても一撃のもとに屠ることができるほどのものだ。ナイトに対し完全に油断していたからこそ発動できた絶好のチャンスであった。
だがナイトの背後にフィードルの姿がある。それは幻覚でも何でもない。確かにそこにいる。しかし一瞬のうちにナイトに気が付かれずにここまで移動するのは不可能に近い。だが現実としてフィードルはそこにいる。
「うざっ…消えろよお前…」
至近距離からのフィードルの一撃。しかしナイトはそれを簡単に避けて見せた。最初から今の一撃でフィードルを屠れないと判断していたナイトは決して油断していなかった。
そして再び距離を取る両者。しかし確実に先ほどの魔法が当たったように見えたフィードルは無傷だ。それに疲弊した様子も見られない。しかしナイトにはその理由はすでにわかっていた。
「空間魔法師か。」
「ん?よくわかったね。ご名答、その通りだ。」
空間魔法師。それは生まれた時から独自の空間を保有し、そこへアクセスできる魔法使いのことだ。かつては戦争にも商売にも何にでも使えるということで空間魔法師狩りなんてことも行われたほどだ。
そして空間魔法師の血統は絶えていると言われているが、そのうちの一人がこのフィードルということだ。そしてその独自空間はいくつかの性能を持つ。
「触れた魔法をそのまま空間へ飛ばすのと移動の空間と他にもいくつか…まあ簡単にいうと魔法は効かないし最強ってこと。」
「そうか…」
飛来した魔法の全てを当たった瞬間に別空間に飛ばす魔法と瞬時に転移を可能とする魔法を持ち、ナイトの設置型魔法も感知できる。その上肉弾戦闘もナイトより上。全てにおいて格上の相手だ。
『どーすんの?やる気出た?』
「そうだな……本気を出すか。」
『そうこなくっちゃ!離れておくから後はよろしく。』
ムーンはナイトから距離を取る。そしてナイトの本気の戦いがここから始まる。
5
あなたにおすすめの小説
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
俺に王太子の側近なんて無理です!
クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。
そう、ここは剣と魔法の世界!
友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。
ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
☆ほしい
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
召喚失敗!?いや、私聖女みたいなんですけど・・・まぁいっか。
SaToo
ファンタジー
聖女を召喚しておいてお前は聖女じゃないって、それはなくない?
その魔道具、私の力量りきれてないよ?まぁ聖女じゃないっていうならそれでもいいけど。
ってなんで地下牢に閉じ込められてるんだろ…。
せっかく異世界に来たんだから、世界中を旅したいよ。
こんなところさっさと抜け出して、旅に出ますか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる