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第1話 絶望の人生、そして新たなる道
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夢を見た。昔の夢。とはいえ昔とはいっても数年前のことだ。僕にとっての悪夢。思い出したくもない夢。だけどこんなにも鮮明に、生々しく細部までよく思い出されていく。
「おいデブ!いつまでそうやって丸まってんだよ!それじゃあ俺らの稽古にならねぇだろ!早く起き上がって俺らの的になれよ。」
「や、やめてよ…痛いよ…もう…もうやめてよ…」
何度も起き上がらされて何度も殴られた。先生たちも止めようとはしない。これはあくまで稽古なのだ。剣術の稽古。だから誰も止めようとはしない。誰も助けてはくれない。だってこれは…あくまで稽古に勤しむ子供という扱いなのだから。
そんな日々が毎日続いた。そんな毎日が嫌になって両親にも相談した。だけどそれがいけなかった。僕の家は軍人の家系。親兄弟全員剣術の才に溢れている。剣術もまともに使えない、弱いのは僕だけ。そんな僕がいじめられていると知った両親も兄弟も僕が情けないと、僕が悪いと毎日稽古をつけられた。
学校でもいじめられてボコボコにされ、家に帰っても稽古でボコボコにされた。もう…どこにも居場所がなかった。剣術の才能がない僕には毎日の稽古はいじめから脱却する要素にはならないし、毎日の苦痛が増えるだけだった。
だけど、そんな僕のことを知ったおばあちゃんが僕のことを助けてくれた。剣術なんてやらなくて良い、そう言っておばあちゃんはここから遠い、今いる国まで僕のことを連れてきてくれた。
そこでの毎日は夢のようだった。もう誰も僕をいじめない、もう痛い思いをする必要もない。誰も僕のことを怒らない。おばあちゃんは僕のことをいつも可愛がってくれた。
週に一度連れて行ってくれるレストランは最高だった。どの料理も今まで食べたことがないくらい美味しかった。おばあちゃんは僕が食べている姿を見て、美味しそうに食べるわねって言ってくれた。そこのレストランのシェフも作りがいのある子供だって褒めてくれた。
僕の全てを理解してくれた。初めて愛されていると感じた。楽しい、本当に楽しい毎日だ。だけど…だけどそんな楽しい毎日はずっと続かなかった。おばあちゃんが亡くなったのだ。
元々高齢だったおばあちゃんの死因は老衰だった。誰も悪くない、死ぬ最後まで楽しく過ごせた最高の人生だっただろう。だけど…だけど僕の人生最高の楽しい時間はここで終わった。そんな悪夢から目覚めた僕の両目からは涙が溢れていた。
「おばあちゃん…おばあちゃん……僕…どうしたらいいの?…」
僕の質問に答える人は誰もいない。僕は再び一人になったのだから。この屋敷にはおばあちゃんが亡くなった今、僕以外には使用人しかいない。近いうちに…僕はきっとあの悪夢の家に連れ戻されるのだ。
もう死んでしまおうか、そうすればあんな悪夢を見ずに済む。おばあちゃんとの楽しい毎日だけを心に抱いたまま終われる。そうだ、そうしてしまえば……
「でも…そんなことしたらおばあちゃん…悲しむだろうな。天国であってもおばあちゃん泣いちゃうだろうな。おばあちゃんは…おばあちゃんだけは悲しませたくないな……」
おばあちゃんと初めてあった時、死んでしまいたいと泣き言を言った時、おばあちゃんは本当に悲しそうな顔をして僕のことを抱きしめてくれた。あの後おばあちゃんは両親に話をつけてくれてここに来られた。あの日のことはきっと忘れない。
おばあちゃんを悲しませたくない。だから…だからおばあちゃんに会ってからの楽しい思い出を糧にして、これからの辛い、長い人生を生きていこう。
そして翌日の昼前、使用人の一人が僕を呼びにきたのだがそれは少し予想外の申し出であった。
「え?いつものレストランに行くの?」
「はい、お祖母様が生前に予約しておりまして…あの店は一度予約するとキャンセルができないのです。ですから今から参りますがよろしいですか?」
「…わかりました。」
いつもの店。まさかおばあちゃんが死ぬ前にいつものように予約しておいてくれたなんて思いもしなかった。正直楽しくご飯を食べられそうにない。だけど、おばあちゃんの最後のプレゼントのような気がして断ることなんてできなかった。
馬車に乗りいつものレストランに向かう。しかしいつもと違い心が落ち着いている。いつもならここで飛び跳ねるように楽しみなのに全然楽しい気持ちが湧いて来ない。そんな調子で到着したのはレストランガヴェイン。ガヴェインとはおそらくオーナーの名前だろう。詳しくはよく知らない。
レストランで案内されていつもの部屋、いつもの席に着く。しかしなんの楽しい気持ちも湧いて来ない。いつもの色鮮やかなレストランじゃないようだ。本来色鮮やかなはずのレストランが僕には…埃をかぶってしまった昔の写真のように見える。今ここにいるのに遠い過去の思い出を思い返しているようだ。
料理が運ばれてくる。一口食べてみるが味がしない。美味しいという言葉が出て来ない。粘土を食べているようだ。こんなにも一人で食べるご飯というのは美味しくないものなのか。
「よう!今日も美味そうに食っている…か……ってそりゃ無理な話か。あのばあさんが死んじまったんだから。元気出せよ!ばあさんが死んで悲しいのは俺にもよくわかる。あのばあさんには酷く世話になった。…本当に酷い世話にな。だけどばあさんが死んでもこれから生きて行くんだ、俺もお前も。これから楽しいことがいっぱいあるんだ。だからもう少し元気出せよ。な?」
「…もう楽しいことなんてないよ。僕の楽しい人生はもう終わったんだから。」
「おいおい、そりゃ聞きずてならねぇな。楽しいことなんていっぱいあるぞ。酒に女に金!ってそんなこと言ったらあのばあさんに殺されるな。けどこれから可愛いガールフレンドができるかもしれないだろ?それに友達だって山ほどできる。お前はまだ若いんだ。だからそんなこと言うんじゃない。少しくらいこれからの人生相談だってしてやるぞ?どうだ、俺だってそれなりに豊富な人生を歩んできた。なんせこの店の料理長だからな!」
「…僕の気持ちなんかわかるわけないよ……」
「おいおい、そりゃ確かにわからないさ。なんせお前の気持ちを聞いてないからな。だから聞かせてみろ。そうすりゃどんなアドバイスだってしてやるぞ。」
「…じゃあ教えてよ。僕がこれからどうやって生きたらいいか……」
僕は全てを話した。おばあちゃんに会う前のことを。今までの人生を、その体に刻まれた辛い過去を、体に今なお残るその傷跡を全て見せた。ここまで全てをさらけ出したのはおばあちゃん以外に初めてだ。
なんでここまで見せたのかわからない。自暴自棄になっていたと言うのもある。だけど、それ以上にここの人たちを信頼していたって言うのもあるし、本当にどうしたら良いか分からない。誰かにこれからの人生を教えて欲しいって言う気持ちが大きい。
僕の全てを見せて聞かせた料理長の表情は暗く険しいものになっていた。そして何も言わずに僕に服を着せてそっと抱きしめてくれた。料理長の腕の中は暖かかった。まるでおばあちゃんと同じような。僕はその腕の中で泣きじゃくった。
「大丈夫だ、もう大丈夫だ。そんな家に帰らなくて良い。お前のやりたいことをやったらいいんだ。どうだ、お前は何がやりたい?お前の言葉を聞かせてくれ。」
「ぼ、僕は…僕は…分からない、分からないんだ…何になるのも怖いんだ。僕のやりたいことは…みんな…みんなダメになる……僕のことなんて誰も…誰も聞いてくれないんだ。」
「俺たちが聞いてやる。お前のおばあちゃんだって聞いてくれただろ?だから大丈夫だ、大丈夫。」
料理長はそう言って僕が泣き止むのを待ってくれた。そして改めて聞いてくる。僕が何になりたいのかを。僕は改めてそう言われると何になりたいのかわからない。だけど僕の好きなことは決まっている。
「僕…食べるのが好きだから食事に関係した仕事をしたい。だけど何したらいいかわからなくて…」
「まあお前は本当に美味そうに食べるからな。よし、それなら俺が料理を教えてやる。この天才料理人、ヴィンラット様に任せとけ!お前を最高の料理人にしてやるよ!」
「料理人?…ぼ、僕にもあんな美味しい料理…作れるかな?」
「だから任せとけって!この天才料理人にな!」
「う、うん!よろしくお願いします師匠!」
こうして剣士の家に生まれた僕は天才料理人の元へ弟子入りし、料理人としての人生を歩み出した。
「とりあえず、次の料理持ってくるから楽しく食べてろよ。食べるのも料理人になるのには大切なことだからな。」
「はい師匠!」
そう言って食べた料理はおばあちゃんと一緒に食べた時には劣るけど、いつものような美味しさを感じた。
「おいデブ!いつまでそうやって丸まってんだよ!それじゃあ俺らの稽古にならねぇだろ!早く起き上がって俺らの的になれよ。」
「や、やめてよ…痛いよ…もう…もうやめてよ…」
何度も起き上がらされて何度も殴られた。先生たちも止めようとはしない。これはあくまで稽古なのだ。剣術の稽古。だから誰も止めようとはしない。誰も助けてはくれない。だってこれは…あくまで稽古に勤しむ子供という扱いなのだから。
そんな日々が毎日続いた。そんな毎日が嫌になって両親にも相談した。だけどそれがいけなかった。僕の家は軍人の家系。親兄弟全員剣術の才に溢れている。剣術もまともに使えない、弱いのは僕だけ。そんな僕がいじめられていると知った両親も兄弟も僕が情けないと、僕が悪いと毎日稽古をつけられた。
学校でもいじめられてボコボコにされ、家に帰っても稽古でボコボコにされた。もう…どこにも居場所がなかった。剣術の才能がない僕には毎日の稽古はいじめから脱却する要素にはならないし、毎日の苦痛が増えるだけだった。
だけど、そんな僕のことを知ったおばあちゃんが僕のことを助けてくれた。剣術なんてやらなくて良い、そう言っておばあちゃんはここから遠い、今いる国まで僕のことを連れてきてくれた。
そこでの毎日は夢のようだった。もう誰も僕をいじめない、もう痛い思いをする必要もない。誰も僕のことを怒らない。おばあちゃんは僕のことをいつも可愛がってくれた。
週に一度連れて行ってくれるレストランは最高だった。どの料理も今まで食べたことがないくらい美味しかった。おばあちゃんは僕が食べている姿を見て、美味しそうに食べるわねって言ってくれた。そこのレストランのシェフも作りがいのある子供だって褒めてくれた。
僕の全てを理解してくれた。初めて愛されていると感じた。楽しい、本当に楽しい毎日だ。だけど…だけどそんな楽しい毎日はずっと続かなかった。おばあちゃんが亡くなったのだ。
元々高齢だったおばあちゃんの死因は老衰だった。誰も悪くない、死ぬ最後まで楽しく過ごせた最高の人生だっただろう。だけど…だけど僕の人生最高の楽しい時間はここで終わった。そんな悪夢から目覚めた僕の両目からは涙が溢れていた。
「おばあちゃん…おばあちゃん……僕…どうしたらいいの?…」
僕の質問に答える人は誰もいない。僕は再び一人になったのだから。この屋敷にはおばあちゃんが亡くなった今、僕以外には使用人しかいない。近いうちに…僕はきっとあの悪夢の家に連れ戻されるのだ。
もう死んでしまおうか、そうすればあんな悪夢を見ずに済む。おばあちゃんとの楽しい毎日だけを心に抱いたまま終われる。そうだ、そうしてしまえば……
「でも…そんなことしたらおばあちゃん…悲しむだろうな。天国であってもおばあちゃん泣いちゃうだろうな。おばあちゃんは…おばあちゃんだけは悲しませたくないな……」
おばあちゃんと初めてあった時、死んでしまいたいと泣き言を言った時、おばあちゃんは本当に悲しそうな顔をして僕のことを抱きしめてくれた。あの後おばあちゃんは両親に話をつけてくれてここに来られた。あの日のことはきっと忘れない。
おばあちゃんを悲しませたくない。だから…だからおばあちゃんに会ってからの楽しい思い出を糧にして、これからの辛い、長い人生を生きていこう。
そして翌日の昼前、使用人の一人が僕を呼びにきたのだがそれは少し予想外の申し出であった。
「え?いつものレストランに行くの?」
「はい、お祖母様が生前に予約しておりまして…あの店は一度予約するとキャンセルができないのです。ですから今から参りますがよろしいですか?」
「…わかりました。」
いつもの店。まさかおばあちゃんが死ぬ前にいつものように予約しておいてくれたなんて思いもしなかった。正直楽しくご飯を食べられそうにない。だけど、おばあちゃんの最後のプレゼントのような気がして断ることなんてできなかった。
馬車に乗りいつものレストランに向かう。しかしいつもと違い心が落ち着いている。いつもならここで飛び跳ねるように楽しみなのに全然楽しい気持ちが湧いて来ない。そんな調子で到着したのはレストランガヴェイン。ガヴェインとはおそらくオーナーの名前だろう。詳しくはよく知らない。
レストランで案内されていつもの部屋、いつもの席に着く。しかしなんの楽しい気持ちも湧いて来ない。いつもの色鮮やかなレストランじゃないようだ。本来色鮮やかなはずのレストランが僕には…埃をかぶってしまった昔の写真のように見える。今ここにいるのに遠い過去の思い出を思い返しているようだ。
料理が運ばれてくる。一口食べてみるが味がしない。美味しいという言葉が出て来ない。粘土を食べているようだ。こんなにも一人で食べるご飯というのは美味しくないものなのか。
「よう!今日も美味そうに食っている…か……ってそりゃ無理な話か。あのばあさんが死んじまったんだから。元気出せよ!ばあさんが死んで悲しいのは俺にもよくわかる。あのばあさんには酷く世話になった。…本当に酷い世話にな。だけどばあさんが死んでもこれから生きて行くんだ、俺もお前も。これから楽しいことがいっぱいあるんだ。だからもう少し元気出せよ。な?」
「…もう楽しいことなんてないよ。僕の楽しい人生はもう終わったんだから。」
「おいおい、そりゃ聞きずてならねぇな。楽しいことなんていっぱいあるぞ。酒に女に金!ってそんなこと言ったらあのばあさんに殺されるな。けどこれから可愛いガールフレンドができるかもしれないだろ?それに友達だって山ほどできる。お前はまだ若いんだ。だからそんなこと言うんじゃない。少しくらいこれからの人生相談だってしてやるぞ?どうだ、俺だってそれなりに豊富な人生を歩んできた。なんせこの店の料理長だからな!」
「…僕の気持ちなんかわかるわけないよ……」
「おいおい、そりゃ確かにわからないさ。なんせお前の気持ちを聞いてないからな。だから聞かせてみろ。そうすりゃどんなアドバイスだってしてやるぞ。」
「…じゃあ教えてよ。僕がこれからどうやって生きたらいいか……」
僕は全てを話した。おばあちゃんに会う前のことを。今までの人生を、その体に刻まれた辛い過去を、体に今なお残るその傷跡を全て見せた。ここまで全てをさらけ出したのはおばあちゃん以外に初めてだ。
なんでここまで見せたのかわからない。自暴自棄になっていたと言うのもある。だけど、それ以上にここの人たちを信頼していたって言うのもあるし、本当にどうしたら良いか分からない。誰かにこれからの人生を教えて欲しいって言う気持ちが大きい。
僕の全てを見せて聞かせた料理長の表情は暗く険しいものになっていた。そして何も言わずに僕に服を着せてそっと抱きしめてくれた。料理長の腕の中は暖かかった。まるでおばあちゃんと同じような。僕はその腕の中で泣きじゃくった。
「大丈夫だ、もう大丈夫だ。そんな家に帰らなくて良い。お前のやりたいことをやったらいいんだ。どうだ、お前は何がやりたい?お前の言葉を聞かせてくれ。」
「ぼ、僕は…僕は…分からない、分からないんだ…何になるのも怖いんだ。僕のやりたいことは…みんな…みんなダメになる……僕のことなんて誰も…誰も聞いてくれないんだ。」
「俺たちが聞いてやる。お前のおばあちゃんだって聞いてくれただろ?だから大丈夫だ、大丈夫。」
料理長はそう言って僕が泣き止むのを待ってくれた。そして改めて聞いてくる。僕が何になりたいのかを。僕は改めてそう言われると何になりたいのかわからない。だけど僕の好きなことは決まっている。
「僕…食べるのが好きだから食事に関係した仕事をしたい。だけど何したらいいかわからなくて…」
「まあお前は本当に美味そうに食べるからな。よし、それなら俺が料理を教えてやる。この天才料理人、ヴィンラット様に任せとけ!お前を最高の料理人にしてやるよ!」
「料理人?…ぼ、僕にもあんな美味しい料理…作れるかな?」
「だから任せとけって!この天才料理人にな!」
「う、うん!よろしくお願いします師匠!」
こうして剣士の家に生まれた僕は天才料理人の元へ弟子入りし、料理人としての人生を歩み出した。
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