ブルークリスタル(1)【挿絵だらけ】~3年前にタイムリープした女SAGE~

雑魚すけるとん

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1.元の世界~学生時代

(35)夏休み明け

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(語り手:エルージュ)
夏休みが明ける頃、私は廃墟遺跡のことを調べるためにノルンの図書館とカレンナの小さな図書館にやってきた。正式な書物を見ても目新しいものを見つけることができなかったため、逸話を集めた書物に目を通していた。

(ノルンの図書館)
神殿の下には地底へつながる地下道が存在する。
ガイアとアエラスは、その地底世界から追放されて、この世界にやってきた。

(カレンナの図書館)
昔、カルナ~カレンナ付近に不思議な魔術を研究している女性がいた。モンスターを使役したりしていた。不安を感じた近隣住民はその女性を追放した。その女性はノルン島から追い出された。彼女がいなくなった後も付近では人間みたいなモンスターまたはモンスターみたいな人間などの不思議なモンスターが目撃された。

いずれも正式な書物でもないし、都市伝説のようなものだ。参考程度に留めておく情報だった。











エルージュvs.ロキ
長かった夏休みが終わり、新学期が始まった。私にとっては学生生活は初めてだったが、充実した夏休みだったと思う。初日の今日がロキと手合わせをする日だ。

ドレガシ「2人とも準備はいいか?」
ロキ「はい!」
エルージュ「はい!」

ドレガシ「では、これからエルージュ対ロキの手合わせを行う」
エルージュ「よろしくお願いします」
ロキ「よろしくお願いします」

ドレガシ「では、はじめ!」

負けるかもしれないと思っているけど、負けるつもりはない。今回も前回同様に興味があって見に来ている生徒が多い。

ロキの剣術、攻撃はとても紳士的だ。もう少しダーティーでも構わない。ロキの人柄の良さが剣術面でも伝わってくる。それは長所であると同時に短所でもある。
一方で長期的な成長という観点からは、ダーティーさを身につけるタイミングは難しい。今身につけてしまうとすべてが中途半端になってしまう気がする。それを身につけるのはもう少し先でいい。


今は勝ち負けの先にあるものを追う方がいい。小さな勝ち負けにこだわってしまったらダメだ。

気のせいか、ロキの防御が少し変わったように感じる。手や足を使いながら防いでいる。

ロキに指導されているみたい…でも、そう簡単には負けないわ。

エルージュ「ここだっ!」

私はロキのわずかな隙を突き攻撃した。

ロキが飛んでいる!



エルージュの剣を弾き飛ばした。

ドレガシ「そこまで!」

完敗だ。私が想像していたよりもロキは強くなっていた。

アルス「おお!ロキ、すげえな!」
エルージュ「完敗だわ。さすがだわ」
ロキ「いや、エルージュも魔法を使っていれば、そもそも俺なんかよりもよっぽど強いはずだ」
エルージュ「…」













ロキVS.アルス
アルス「うおー!や、約束どおり俺と勝負してくれ!」
マリア「アルス、今の戦いを見たでしょ!」
アルス「ああ、しっかりとな。ロキ!剣も魔法もありの本気の勝負だ」
ロキ「わかった。アルスも魔法のトレーニングをしっかりやっていたみたいだしな」

ドレガシ「ロキ、連続だが大丈夫か?」
ロキ「大丈夫です」

ドレガシ「では、はじめ!」

アルスが距離を詰めてロキに連続攻撃を仕掛けた。それをロキはさばいていく。激しい剣と剣のぶつかり合いだ。

今度はアルスが一定の距離を保ちながら戦い始めた。魔法使いの戦い方だ。アルスの魔力が大幅に増しているように感じられる。

今のところはアルスのペースでの戦いとなっている。接近戦と遠隔戦をうまく使い分けている。

一方でロキは剣術ばかりが目立ってしまっているが、タイムリープ前の世界では、ロキの優しい性格と完全に一致するタンクの技術(味方に代わって攻撃を受け味方を守る役割)が一番の武器だった。








ロキは防御をほぼ一人で背負い、仲間に花を持たせるような役割を進んでやるような性格だ。タイムリープ前の世界では、アルスも私もそれを認識していて本当に感謝していた。

学校の演習では盾を使用していないので、今は剣でしっかりと攻撃を防いでいる。アルスの遠隔からの魔法攻撃、接近戦での剣の攻撃にも対応している。

アルスが再び一定の距離をとった瞬間だった。アルスが雷の魔法を発動させた。すでに上空には稲妻が現れている。

アルス「いけー!サンダーストライク!」

アルスの指さした方向に上空から稲妻が落ちてくる。入学式のときに見たライラの雷の魔法よりも遥かに威力がある。

ロキは驚きながらも、間一髪のところでかわしていく。唯一の安全な場所はアルスの懐であるのだが、ロキはまだそれを知らない。

次の瞬間、ロキに稲妻が命中した。

見ている私たちが驚いた。かなりのダメージを受けているはずだが、桁外れの体力を持つロキだからだろうか?ロキも驚いて立ち上がった。

アルスの雷の威力は決して弱くない。ロキの動きに影響が出始めた。明らかに精彩を欠いている。








アルスが接近戦を仕掛けた。完全にアルスのペースだ。

ロキも必死に攻撃を繰り出す。
アルス「うおー!」
ロキ「負けるかー!」
アルスの一撃が決まった。

ドレガシ「そこまで!」

アルスがロキに勝った。
アルス「うっしゃー」

手合わせでのアルスの勝利は初めてだ。今回は雷の魔法と初めて対峙したロキにとっては、とても厳しい戦いとなった。

ロキ「やるな!アルス」
アルス「次はもう勝てないかもな」

2人はしっかり握手した。

アルス「これで50勝50敗だな」
ロキ「いやいや俺の51勝49敗だろ」
マリア「もうー!そんなのどうでもいいの!」
アルス「どうでもよくないー」
ロキ「た、大切なことなんだ!」
アルス「マリア、ロキの言うとおりだ!」
マリア「まったくもうー!」(本当に仲がいい二人だと思った)












アルスvs.エルージュ
エルージュ「ドレガシ先生、勝手なこと言ってごめんなさい。アルスと手合わせをさせていただけませんか?」
ドレガシ「ええー!」
エルージュ「アルス、私からの挑戦を受けてもらえるかしら?」
アルス「ああ、もちろんだ!」

アルスと手合わせをしたい理由は1つだけ。雷の魔法は万能ではない。それをアルスにもロキにも早い段階で知ってもらうためだ。

ドレガシ「二人とも本当に大丈夫か?」
アルス「俺は大丈夫です」
エルージュ「私も大丈夫です。アルス、雷の魔法で来て!」
アルス「わかった!」

ドレガシ「では、はじめ!」

アルス「エルージュ、ごめんな本気でやるよ!」
アルスは上空を指さして稲妻を呼び寄せた。
アルス「サンダーストライク!」

上空からエルージュに向かって稲妻がほとばしる!

雷の特性、それは金属などの伝導性の高い物質を好んで優先的に伝わるという性質があるということ。
私の身体ではなく、この剣を伝わって地面に逃せばいい。稲妻はエルージュの剣を伝わり地面に消えていった。

エルージュ「見たでしょ!サンダーストライクは万能じゃないの」



エルージュはアルスの雷の魔法を、剣を避雷針代わりにして防いだ。

アルスは驚いている。ロキも周りで見ていた全員が驚いている。

エルージュ「では、いくわよ!」
エルージュが剣でアルスに攻撃を仕掛ける。

明らかにアルスは動揺している。私はこのままの流れでアルスの剣を弾き飛ばした。

ドレガシ「そこまで!」

強力な雷の魔法を一生懸命にマスターしたのに、あっさりと防がれてしまったショックは大きいだろう。しかし、いつかは防がれてしまう日が来るのだから、雷の特性を知ることは早ければ早いほど、良いはずだ。戦い方の幅が生じることになるだろう。

アルス「エルージュ、俺の負けだ」
エルージュ「うふふ、私の育った町には避雷針といって雷を誘導するような設備があってね、それを思い出して真似してみたの」
アルス「そうだったのか」
エルージュ「大丈夫よ。どんな魔法でも攻撃でも万能なものは存在しないわ。むしろ無敵なように見せるテクニックも大切なのよ。稲妻の特性を理解すれば正しく使うことができるはずよ」
アルス「わかった」

こうして、ロキとアルス、私はそれぞれ1勝1敗で手合わせを終えた。





※挿絵の枚数が上限に達したため、別の小説として続編を書いていこうと思います。
(2)を近々更新したいと思います。)
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