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(54)修学旅行の計画など
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(語り手:マリア)
昨日アルスから借りた本を読んでみた。この物語を読めば、なぜアルスは勇者を目指すようになったのかを知ることができる。いわばアルスの心の教科書のようなものだ。
物語をざっくりと説明すると以下のようになる。
オルティナ王国という国家ができる前の植民市メリサン(現在のオルティナ王国首都メリサン)が舞台となっている。オルティナ島に存在している謎の塔に住むという魔物を封印するという物語である。
冴えない勇者アロン・ジメーチョが、冴えない7人の仲間と繋がり合って、強くなり成り上がっていく物語だ。8人で塔の最上階に住む怪物を封印し、メリサンに平和をもたらすという話だ。
正直な感想としては、劇的なものではなく、私にはあまり響かなかった。物語に登場する主人公のアロン・ジメーチョもそれほど幸せであるとも思えない。アルスは一体どこに惹かれたのだろう。
マリア「アルス、借りていた本を持って来たわ。ありがとう」
アルス「どうだった?俺にとってはバイブルのような感じだよ」
マリア「ねえ、アロン・ジメーチョのどこがいいの?」
アルス「え?」
マリア「私にはわからなかった。アルスの方が恵まれているし、私はアロン・ジメーチョのような人はあまりタイプではないの」
アルス「そうか…。俺は人と繋がって成長していくということに惹かれるんだよね。アロンたちの行動が今のギルドに繋がっていると思うと熱いものを感じてしまうんだよ」
マリア「そうなのね。私はハッピーエンドで終わってくれればよかったと思う。仲良くなった仲間ともバラバラになってしまうんだもの。」
アルス「そうだな。でもさ、短い人生の中で、時間が経つという切なさって良くない?俺は好きだな」
マリア「アルスって心が強いのね。ところでこの本の著者ダイトってどんな人なの?」
アルス「ダイトって人のことは知らないけど、この本は幼いころに貰ったんだ」
マリア「お父さんとかお母さんに?」
アルス「全然知らない人がくれたんだ(笑)」
アルス「この本と一緒に成長してきたようなところもあるから、俺にとってはお守りみたいな感じなんだよ」
アルスの大切なものであるということは理解できた。人それぞれ好みも趣向も違うのは当たり前だ。
マリア「アルスって、オルティナ島から来たでしょ。どんなところなの?」
アルス「俺は首都メリサンの隣のチュチュっていう町で生まれ育ったんだよ。これといって特徴があるわけではないから、うまく説明できないけど…」
マリア「チュチュかあ。ハナウの下ね!」
アルス「くっ!確かにマリアのハナウには負けるよ。でも静かで落ち着いたところだよ」
マリア「私はノルン島から出たことがないから、いつかは行ってみたいと思う」
アルス「卒業したら一緒に冒険しようぜ!」
マリア「あ、アルスがどうしてもって言うなら…」
アルスの破壊力が凄いことは知っている。知っているけど、正面から喰らってしまうと、さすがの私でも日焼けしてしまう。うまく表現できないけど強烈な直射日光を受けるような感じだ。
マリア「ねえ、これって物語であって実話じゃないよね?」
アルス「うーん、わかんない。でも災いの塔みたいなものは存在するし、真実と作り話が混ざっているのかもね」
マリア「真実は1つ。確かめてみたいものだわ(笑)」
(語り手:アルス)
俺はオルティナ島のチュチュという町で生まれ育った。16歳までチュチュで暮らしていた。家族は母親と歳の離れた妹が2人いる。父親はギルドの会員でチュチュの衛兵をしていた。俺が10歳のときに、仕事中に倒れ亡くなった。妹は現在10歳と8歳だ。
オルティナという国は対外的には王国であるが、王権が強い国家ではなく緩やかな植民市の連合という感じの国である。
チュチュの町はメリサンを開拓した祖先たちが、近隣の開発も行ったときにできた町だ。似たような町がもう1つあり、ミャーチャという。
メリサン、チュチュ、ミャーチャの3つの植民市が集まってできたのがオルティナ王国である。そこにハナウやハーバイアといった町が加わってきた感じだ。
首都メリサンは港町でオルティナの入口であり、最も栄えている。ミャーチャは小麦畑が多く、農業が盛んである。俺の育ったチュチュは工芸や錬金といった職人が多い。中でもガラス加工の職人が最も多い。
そういえば、アロンの本を俺に届けてくれたのはアレクサだった。いつものようにアレクサと遊んでいた時に、知らない人がくれたものだ。
アレクサというのは近所に住んでいた女の子だ。ぽっちゃりしていて可愛かった。
よく一緒に本を読んだり、遊んだりしていた。
俺が7歳の時に、親の仕事の都合で引っ越してしまったけれど、いつか会えるといいな。
アレクサのことはしばらく忘れていたけど、別れるときの泣いた顔は今でも鮮明に覚えている。
(語り手:エルージュ)
私が得意なのは炎の魔法だ。単純な火の玉から始まり、火炎や爆発などの火をベースにした魔法の種類は多い。苦手な分野を無くすと同時に、火と組み合わせたバリエーションを増やしてみようと思っている。
通常の6種類の属性加護との組み合わせも大切だし、それとは異なった次元のイメージを加えることで様々な形態の魔法が生まれることを知っている。
闇ベースの魔法に星や空のイメージを加えることで、何て表現したらいいのかわからない状状態になる。今はそれに少しハマっている。
それから水を強化していったら、火+水で起こせる爆発の威力が増した気がする。私の火の威力だと、もう少し水の要素を加えてみてもいいかもしれない。バランスは大切だ。
最も苦手な水系の魔法を一度確認してみよう。
ミカエラとフラリーネを誘って色々実験してみた。
さすがミカエラだ。自然に楽しそうに水系の魔法を操る。
フラリーネもしっかりと安定して魔法を発動する。
色々なイメージで水、氷をイメージしながら確認をしていく。
マランダ先生の水系魔法はやはり迫力があると思った。
風1本だったマランダ先生も相当苦労しながら水系魔法を習得していったのだろう。
そして眠りを誘う魔法だが、光と闇の組み合わせだけだと思い込んでいたが、闇と土、風と闇でも眠りを誘う魔法になるということが分かった。使うときの状況によって発動方法を決めるのがいいと感じた。
基本的に魔法はイメージのセンス次第である。ただ、水系の魔法については水の属性加護に影響されることが多い。ミカエラの水系の魔法はまさに天賦の才だと思う。色々組み合わせることができるセンスがあれば最強の水系のセージになるだろう。
こうやって魔法の研究ができるのはすごく楽しい。
修学旅行の計画(国際武闘大会)
1回目の打ち合わせ
サイフィアで行われる国際武闘大会のパンフレットが公表された。それを受けてカレンナの教師たちは職員会議を実施していた。国際武闘大会と修学旅行を組み合わせるスケジュールを作成する必要があるためだ。
オルト「例年どおり、武闘大会は希望者のみが参加するという方針でいきます」
ドレガシ「問題ありません、そうすべきです」
マランダ「自由行動はあるんですか?」
ウエンツ「心配しなくても大丈夫です。ありますよ」
オルト「ここからハナウまで馬車で15時間、ハナウからサイフィアまで船で14時間、単純な足し算でも29時間かかります。現状だとハナウの港に集合して夕方の船に乗るようなイメージになります。船の手配はウエンツ先生、お願いできますか?」
ウエンツ「わかりました。色々交渉してみますね」
オルト「続いて宿ですが、サイフィアで3泊可能な宿を探して予約しておいてください。マランダ先生、お願いできますか?」
マランダ「わかりました。たぶん私がサイフィアには一番詳しいと思うので安くて適度な宿を探しておきます」
オルト「ドレガシ先生は武闘大会について詳細を調べておいてください」
ドレガシ「わかりました。持ち物なども全てスケジュールに落とし込めるようにしっかり調べておきます」
2回目の打ち合わせ(後日の途中経過)
ウエンツ「えーと、約100名ですのでノルンの船ギルドに相談したところ、カレンナから送迎付きで船をチャーターしました。対応してくれる船組合がありました。これによって、29時間が9時間程度、移動時間を短縮することができました。ですので、イメージとしたら、お昼ごろにカレンナを出発して翌日の早朝にサイフィアに到着することになります」
ドレガシ「おー!グッジョブです!」
マランダ「ノルン島内の移動もかなり大変ですからね。非常に良いと思います。さすがです!」
オルト「ウエンツ先生、どんな手を使ったんですか?」
ウエンツ「先日の廃墟遺跡の件があったので、冒険者ギルドに相談したら船ギルドを紹介してくれて、船ギルドに依頼を出してみたんです」
ウエンツは船のカードを手渡した。
マランダ「えー!こんな豪華な船に乗れるんですか?」
ドレガシ「過酷な船移動を想像していたので本当にビックリです」
ウエンツ「料金は定期連絡船の低いクラスを利用した場合と同じ金額になります。ただし食事などは出ませんので各自持参するか船内で買ってもらう必要があります」
オルト「この船は定員が300名とあるのですが、約100名でもこんな対応をしてくれるのですか?」
ウエンツ「それがですね…実はカルナの先生とも話をしまして、一緒に運んでもらうようにしたんです。」
マランダ「なんと!」
ウエンツ「カレンナが約100名、カルナが約150名で合計約250名です。理屈上は私たちカレンナ冒険者学校がチャーターした船に、カルナの方々を乗せてあげるようなイメージです」
ドレガシ「色々不便が減って嬉しいです」
オルト「ウエンツ先生、本当にありがとうございます。さすがです!」
ウエンツ「いえいえ、あとは物理的にカレンナの小さな漁港に本当に船が入れるのか現地調査をしてからになりますので…」
3回目の打ち合わせ
オルト「最終的にこのような感じで決まりました」
決まったこと
カレンナから船で出発する。カルナの方々にはカレンナまで来てもらう。出航はお昼ころ。漁港に入れなかった場合は、近くの陸地から木の板を伸ばして船に乗る。
宿はマランダが選んだ宿に決まった。
ドレガシ「たった2日間の大会に出るだけでも、こんなに時間がかかってしまうんですね」
マランダ「本当ですね」
ウエンツ「武闘大会と修学旅行を兼ねているのでしょうがないですね」
オルト「終わったらゆっくり休みましょう」
出発日に向けて、教師も生徒たちも、それぞれ日々を過ごしていくのであった。
昨日アルスから借りた本を読んでみた。この物語を読めば、なぜアルスは勇者を目指すようになったのかを知ることができる。いわばアルスの心の教科書のようなものだ。
物語をざっくりと説明すると以下のようになる。
オルティナ王国という国家ができる前の植民市メリサン(現在のオルティナ王国首都メリサン)が舞台となっている。オルティナ島に存在している謎の塔に住むという魔物を封印するという物語である。
冴えない勇者アロン・ジメーチョが、冴えない7人の仲間と繋がり合って、強くなり成り上がっていく物語だ。8人で塔の最上階に住む怪物を封印し、メリサンに平和をもたらすという話だ。
正直な感想としては、劇的なものではなく、私にはあまり響かなかった。物語に登場する主人公のアロン・ジメーチョもそれほど幸せであるとも思えない。アルスは一体どこに惹かれたのだろう。
マリア「アルス、借りていた本を持って来たわ。ありがとう」
アルス「どうだった?俺にとってはバイブルのような感じだよ」
マリア「ねえ、アロン・ジメーチョのどこがいいの?」
アルス「え?」
マリア「私にはわからなかった。アルスの方が恵まれているし、私はアロン・ジメーチョのような人はあまりタイプではないの」
アルス「そうか…。俺は人と繋がって成長していくということに惹かれるんだよね。アロンたちの行動が今のギルドに繋がっていると思うと熱いものを感じてしまうんだよ」
マリア「そうなのね。私はハッピーエンドで終わってくれればよかったと思う。仲良くなった仲間ともバラバラになってしまうんだもの。」
アルス「そうだな。でもさ、短い人生の中で、時間が経つという切なさって良くない?俺は好きだな」
マリア「アルスって心が強いのね。ところでこの本の著者ダイトってどんな人なの?」
アルス「ダイトって人のことは知らないけど、この本は幼いころに貰ったんだ」
マリア「お父さんとかお母さんに?」
アルス「全然知らない人がくれたんだ(笑)」
アルス「この本と一緒に成長してきたようなところもあるから、俺にとってはお守りみたいな感じなんだよ」
アルスの大切なものであるということは理解できた。人それぞれ好みも趣向も違うのは当たり前だ。
マリア「アルスって、オルティナ島から来たでしょ。どんなところなの?」
アルス「俺は首都メリサンの隣のチュチュっていう町で生まれ育ったんだよ。これといって特徴があるわけではないから、うまく説明できないけど…」
マリア「チュチュかあ。ハナウの下ね!」
アルス「くっ!確かにマリアのハナウには負けるよ。でも静かで落ち着いたところだよ」
マリア「私はノルン島から出たことがないから、いつかは行ってみたいと思う」
アルス「卒業したら一緒に冒険しようぜ!」
マリア「あ、アルスがどうしてもって言うなら…」
アルスの破壊力が凄いことは知っている。知っているけど、正面から喰らってしまうと、さすがの私でも日焼けしてしまう。うまく表現できないけど強烈な直射日光を受けるような感じだ。
マリア「ねえ、これって物語であって実話じゃないよね?」
アルス「うーん、わかんない。でも災いの塔みたいなものは存在するし、真実と作り話が混ざっているのかもね」
マリア「真実は1つ。確かめてみたいものだわ(笑)」
(語り手:アルス)
俺はオルティナ島のチュチュという町で生まれ育った。16歳までチュチュで暮らしていた。家族は母親と歳の離れた妹が2人いる。父親はギルドの会員でチュチュの衛兵をしていた。俺が10歳のときに、仕事中に倒れ亡くなった。妹は現在10歳と8歳だ。
オルティナという国は対外的には王国であるが、王権が強い国家ではなく緩やかな植民市の連合という感じの国である。
チュチュの町はメリサンを開拓した祖先たちが、近隣の開発も行ったときにできた町だ。似たような町がもう1つあり、ミャーチャという。
メリサン、チュチュ、ミャーチャの3つの植民市が集まってできたのがオルティナ王国である。そこにハナウやハーバイアといった町が加わってきた感じだ。
首都メリサンは港町でオルティナの入口であり、最も栄えている。ミャーチャは小麦畑が多く、農業が盛んである。俺の育ったチュチュは工芸や錬金といった職人が多い。中でもガラス加工の職人が最も多い。
そういえば、アロンの本を俺に届けてくれたのはアレクサだった。いつものようにアレクサと遊んでいた時に、知らない人がくれたものだ。
アレクサというのは近所に住んでいた女の子だ。ぽっちゃりしていて可愛かった。
よく一緒に本を読んだり、遊んだりしていた。
俺が7歳の時に、親の仕事の都合で引っ越してしまったけれど、いつか会えるといいな。
アレクサのことはしばらく忘れていたけど、別れるときの泣いた顔は今でも鮮明に覚えている。
(語り手:エルージュ)
私が得意なのは炎の魔法だ。単純な火の玉から始まり、火炎や爆発などの火をベースにした魔法の種類は多い。苦手な分野を無くすと同時に、火と組み合わせたバリエーションを増やしてみようと思っている。
通常の6種類の属性加護との組み合わせも大切だし、それとは異なった次元のイメージを加えることで様々な形態の魔法が生まれることを知っている。
闇ベースの魔法に星や空のイメージを加えることで、何て表現したらいいのかわからない状状態になる。今はそれに少しハマっている。
それから水を強化していったら、火+水で起こせる爆発の威力が増した気がする。私の火の威力だと、もう少し水の要素を加えてみてもいいかもしれない。バランスは大切だ。
最も苦手な水系の魔法を一度確認してみよう。
ミカエラとフラリーネを誘って色々実験してみた。
さすがミカエラだ。自然に楽しそうに水系の魔法を操る。
フラリーネもしっかりと安定して魔法を発動する。
色々なイメージで水、氷をイメージしながら確認をしていく。
マランダ先生の水系魔法はやはり迫力があると思った。
風1本だったマランダ先生も相当苦労しながら水系魔法を習得していったのだろう。
そして眠りを誘う魔法だが、光と闇の組み合わせだけだと思い込んでいたが、闇と土、風と闇でも眠りを誘う魔法になるということが分かった。使うときの状況によって発動方法を決めるのがいいと感じた。
基本的に魔法はイメージのセンス次第である。ただ、水系の魔法については水の属性加護に影響されることが多い。ミカエラの水系の魔法はまさに天賦の才だと思う。色々組み合わせることができるセンスがあれば最強の水系のセージになるだろう。
こうやって魔法の研究ができるのはすごく楽しい。
修学旅行の計画(国際武闘大会)
1回目の打ち合わせ
サイフィアで行われる国際武闘大会のパンフレットが公表された。それを受けてカレンナの教師たちは職員会議を実施していた。国際武闘大会と修学旅行を組み合わせるスケジュールを作成する必要があるためだ。
オルト「例年どおり、武闘大会は希望者のみが参加するという方針でいきます」
ドレガシ「問題ありません、そうすべきです」
マランダ「自由行動はあるんですか?」
ウエンツ「心配しなくても大丈夫です。ありますよ」
オルト「ここからハナウまで馬車で15時間、ハナウからサイフィアまで船で14時間、単純な足し算でも29時間かかります。現状だとハナウの港に集合して夕方の船に乗るようなイメージになります。船の手配はウエンツ先生、お願いできますか?」
ウエンツ「わかりました。色々交渉してみますね」
オルト「続いて宿ですが、サイフィアで3泊可能な宿を探して予約しておいてください。マランダ先生、お願いできますか?」
マランダ「わかりました。たぶん私がサイフィアには一番詳しいと思うので安くて適度な宿を探しておきます」
オルト「ドレガシ先生は武闘大会について詳細を調べておいてください」
ドレガシ「わかりました。持ち物なども全てスケジュールに落とし込めるようにしっかり調べておきます」
2回目の打ち合わせ(後日の途中経過)
ウエンツ「えーと、約100名ですのでノルンの船ギルドに相談したところ、カレンナから送迎付きで船をチャーターしました。対応してくれる船組合がありました。これによって、29時間が9時間程度、移動時間を短縮することができました。ですので、イメージとしたら、お昼ごろにカレンナを出発して翌日の早朝にサイフィアに到着することになります」
ドレガシ「おー!グッジョブです!」
マランダ「ノルン島内の移動もかなり大変ですからね。非常に良いと思います。さすがです!」
オルト「ウエンツ先生、どんな手を使ったんですか?」
ウエンツ「先日の廃墟遺跡の件があったので、冒険者ギルドに相談したら船ギルドを紹介してくれて、船ギルドに依頼を出してみたんです」
ウエンツは船のカードを手渡した。
マランダ「えー!こんな豪華な船に乗れるんですか?」
ドレガシ「過酷な船移動を想像していたので本当にビックリです」
ウエンツ「料金は定期連絡船の低いクラスを利用した場合と同じ金額になります。ただし食事などは出ませんので各自持参するか船内で買ってもらう必要があります」
オルト「この船は定員が300名とあるのですが、約100名でもこんな対応をしてくれるのですか?」
ウエンツ「それがですね…実はカルナの先生とも話をしまして、一緒に運んでもらうようにしたんです。」
マランダ「なんと!」
ウエンツ「カレンナが約100名、カルナが約150名で合計約250名です。理屈上は私たちカレンナ冒険者学校がチャーターした船に、カルナの方々を乗せてあげるようなイメージです」
ドレガシ「色々不便が減って嬉しいです」
オルト「ウエンツ先生、本当にありがとうございます。さすがです!」
ウエンツ「いえいえ、あとは物理的にカレンナの小さな漁港に本当に船が入れるのか現地調査をしてからになりますので…」
3回目の打ち合わせ
オルト「最終的にこのような感じで決まりました」
決まったこと
カレンナから船で出発する。カルナの方々にはカレンナまで来てもらう。出航はお昼ころ。漁港に入れなかった場合は、近くの陸地から木の板を伸ばして船に乗る。
宿はマランダが選んだ宿に決まった。
ドレガシ「たった2日間の大会に出るだけでも、こんなに時間がかかってしまうんですね」
マランダ「本当ですね」
ウエンツ「武闘大会と修学旅行を兼ねているのでしょうがないですね」
オルト「終わったらゆっくり休みましょう」
出発日に向けて、教師も生徒たちも、それぞれ日々を過ごしていくのであった。
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