生物人間バトルロイヤル

ログチカ

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第九話β・蜥蜴

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直たちが部隊に襲われていた頃………、

その場所から、少し離れた所では、

モブ「ヘッヘッ……これでお前のBPは俺のモンだ…!」

?「……グッ…!」

鍛え上げられた体躯を持った生物人間が、一人の青年の首を絞めていた。

締め上げられている青年は、苦しそうにしながら呻いている。

その一部始終を見ていた者がいた。

「……。」

彼の名を、十川瑠偉とがわるい

ニホントカゲの魂を吹き込まれている。

彼の望みはただ一つ。

“弱肉強食の世界が逆転する事”。

ただそれだけ。

彼はじっと、機会を窺っていた。

あの大男を倒して、首を絞められている一人の青年を助けるための機会を。

(……今だ!)

彼は擬態を使い、周りの景色に溶け込む。

そして慎重に、そして俊敏な動きで大男に近づく。

モブ「お前の望みが何だか知らねぇが、叶えられなくて残念だなぁ。」

?「…ッ!」

男がより一層、青年を高く上げる。

「俺の踏み台になれ!」

大男が青年を締め殺そうとした時、

(…させない!)

彼の一撃が、大男の後頭部に直撃する。

「ガッ…!」

男の手から力が抜け、

「……ゲホゲホッ!!」

青年がするりと落下する。

青年は激しく咳き込みながら、地面に座り込む。

「よっと……。」

瑠偉はその青年をなんとか抱えて、建物の陰へと運び込む。

「……ゲホゲホッ……あ、あり…がとう…。」

青年は咳き込みながら、お礼を述べる。

「感謝されるほどのことじゃないよ。」

そういうと彼は、建物の陰から、大男の方に視線を移す。

「クソッ!!どこ行きやがった!!」

大男は激怒しながら、辺りを見回している。

(…どうしよう。)

瑠偉の後ろには、大きな壁がある。

彼だけなら、登ることは造作もないが、青年も、という事を考えると、なかなか難しい。

ここから去る道はあるにはあるが、その道は彼がいる場所から真反対の方向にあり、ざっと見積もって1km程ありそうだ。

彼の力じゃ、青年をそこに、そして大男の目につかないよう運ぶ事は不可能に等しい。

「クソッ!!出てこいよ!!」

大男はイライラしながら、自慢のパワーで建物を壊しまくっている。

大男に見つかるのも、時間の問題だろう。

(かといって、真正面から攻撃を仕掛けるのもな……。)

瑠偉と大男では、力の差はまさに月とスッポンだ。

どれだけ思考を巡らせても、最善手は思いつかない。

この場にいるのは瑠偉と青年、そして大男。

そのうちの青年は、呼吸も荒く、状態も良くない。

動けるのは瑠偉、彼自身しかいないのだ。

建物を壊す音がだんだんと近づいてくる。

心臓の鼓動は高まっていく。

幸い、瑠偉は擬態で逃れる事が出来そうだが、青年はどんな能力を持っているか分からないうえ、今はほぼ戦闘不能と同じような感じだ。

しかも、もし仮に大男の能力が探索系だったとしたら。

擬態している瑠偉まで見つかってしまう可能性も考えられる。

(…手詰まりか…。)

彼がそう思ったその時、

?「風圧ウインドショット

大男「ウッ…!」

瑠偉「!?」

突然発生した風圧と共に、男は吹き飛ばされ、建物に激突する。

瑠偉が少しばかり驚いていると、青い髪に左目が黄色、右目は青色の青年がいた。

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