動物の子供

第一章 フォーレスを見つけ出せ！

第一話 お母さんの謎

　僕は森路。森の中にある小さな家で生まれた子供だ。
　僕が生まれて約１年がたったころ、猟師が森に来た。その猟師は優秀で、腕前は１週間でひとつの森の動物を全滅させるほどだった。
　その猟師が来たのだから、森の動物たちは殺されるとおびえていた。まず最初にその猟師は、おおかみのオードを狙った。オードは逃げ回った。
　まず最初に一番の隠れ家である洞穴に入ろうとした。だがそこには灰色ぐまのグリスがいた。オードは「どいてくれすぐそこまで猟師が来ているんだ」といった。
　だがグリスは、その巨大な爪を見せびらかしながら「俺が見つけたんだから俺のものだなんか文句あるか？」と言い返して来た。
　次に草原に向かった。ここには誰もいなかった。オードはほっとして眠ろうとした。問題が起こったのはその時だった。オードが一番頼りにしている鼻が敵の匂いを嗅ぎつけたのだ。ふとにおいの方を振り返ると、そこにいたのはオードを追っている猟師の猟犬だった。オードの匂いを嗅ぎつけてきたのだろう。
　オードはもうここしかないと思い、一軒の小さな家に向かった。そう僕の家だ。オードは僕の家の後ろに隠れていた。しばらくしてまた、あの敵の匂いがした。オードは必死に逃げようとした。しかしその時猟犬と猟師に挟まれた。後ろは塀だしこうなると逃げ場がない。オードは死んでしまうのか誰もがそう思っただろう。だがその時窓から僕の母さんがが飛び出して来た。すると、猟師がびっくりして引き金を引いたのが母さんに当たってしまったらしい。
　これはオードから聞いた話だ。ちなみにこの森にすむ動物達はスピークアニマルといって喋ることが出来る。だから僕もしゃべることが出来る。