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一章
森に行くまで
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昼間の太陽が大地を温め、そよぐ風は心地よい。
今すぐ走り出したくなるほどの心理的な自由を手に入れていた翔は、最初自分が入った問とは反対側の門から外へと出る。
翔がこの世界に来てすぐにいた森は、王国とこの街との間にある。
比較的安全な森であり、安全ゆえに盗賊なども出没はするが魔物に比べればかわいいものだ。
だが対照的にその反対の位置にある森、ここに来るまでに装備を整えるためによった店などでは魔物の森と呼ばれたそこは、入っていく人間を見れば自殺志願者か死者を増やすために生者を語るアンデットだと思えと言われているほどだ。
「さてと……行くか森」
だがそんな危険な森に自らの意思で赴く人間がいた。
その眼には死への恐怖といったものは感じられず、むしろ未知を知る喜びに浸っているようにも感じられる。
この世界でも有数の危険地帯に赴く人間の精神性としてははっきり言って異常だ。
店で買ったものなのかリュックサックを背負った翔は、一歩一歩を踏みしめるようにして徐々に整備されなくなっていく道の上を歩いていた。
「危ないところなら神様も言ってくれればいいのに。というか生きて帰れるのかな」
神からのお告げがあったのだから仕方がない。
そんな免罪符を手に入れた翔は、その少したりともおもさの感じられない足取りでふと思い立ったことを口にする。
「反応がないってことはまあ行っても死にはしないのかな……。一回決めたこと後から変えるのも嫌だし、どっちにしろ行くんですけど」
街を抜けて森の方へと歩いていく翔は、道中で様々な動物の姿をその眼に焼き付けながら、休むことなく歩き続ける。
そうしてどれくらいの時間がたっただろうか、あるけど周りにあるのは草原ばかり。
水平線までの距離がおおよそ5キロというのが翔の知識だが、地上の果てはいったいどれくらい先の距離なのだろうか。
よく目を凝らしてみれば森のようなものが目に入るが、確実にいえることはそこまでの距離は5キロ以上あるという純然たる事実だけである。
「と、遠い」
そんな言葉が翔の口から洩れてしまったのも仕方のないことだろう。
歩き始めて時間にして4時間以上か、ただ歩くという行為だけでも驚くほどに人間というのは神経を浪費させるのだ。
周囲はすでに日も沈み始めたこともあって完全な夜であり、強行軍として歩き続ける手もありはするが待っているのが魔物だらけの危険地帯であることを考えるとここいらで休んでおいた方がよさそうである。
「今日は野宿かなぁこれは」
「商人なら野宿もある程度慣れているんじゃないっすか?」
「商人のふりしているだけで商人ではないので……って何やつ!」
自分の言葉に対して帰ってきた声に当然のように返答した翔だったが、自分がいまどこにいるのかを思い出して即座に臨戦態勢を取る。
だがその視線の先にいたのは聞きなれた声の主、ここ最近行動を共にしていた土精霊の姿だった。
「えっと、なにしてるんですか?」
「親方から心配なのでついていくように言われたっす。それに個人的にも気になってたので」
気がつくと後ろに人が立っているのは恐怖だが、その人が知り合いならばその恐怖は倍増である。
確かに普通の人間が追いかけても十分追いつける程度の速度で歩いていたが、街から歩いてきたここまでの距離を気がつかれないようについてくることはかなり難しい。
盗賊というものの存在をその目で見た翔は、自分が襲われることがないように常に周囲に気を配って歩いていたのだ。
どこかに影を見つけることがあってもよさそうなものである。
「やっぱり商人じゃなかったんすね」
責め立てるような目線でこちらをジッと見つめるラグエリッタに対して、翔は少しだけ気まずさから顔を背けながら言葉を返す。
「バレてしまったら仕方がないですね。旅人が一番近いのかもしれませんが、商人だと説明したら街に入りやすいので」
「てっきりスパイかなにかと思ってたっすけど、ただの浮浪者だったんっすね」
「浮浪者呼ばわりは──言い返す言葉がないのがつらいよ」
疑われていたことが解消されたのは良いことだが、浮浪者呼ばわりされていたのは心外である。
だがよく考えてみれば商品も持っていないのに商人を自称し、商売を始めるのかと思えば不眠不休で石を叩き始めるような人間。
浮浪者呼ばわりされてるだけまだマシなのだろうか。
目をパチパチとさせて翔の周りをぐるりと一周まわったラグエリッタが、ふと疑問を口にする。
「そういえば野宿用の装備は買ったっすか?」
「買ってないですね、そういえば食べ物もかってないし水もないです」
「野宿なめてるっすね。どうやっていままで生きてきたんすか」
香辛料や生活に使えそうな便利商品、ランタンや絶対に使い道のないゴミまで色々と購入したが、そういえば最も大事な物を購入し忘れていた。
大きく溜息をつくラグエリッタを前にして、街にいた頃とは随分と違った雰囲気だなと感じる翔だったが、それくらい警戒するべき場所に向かっているのだろう。
むしろそんな危ない場所に向かっていることを分かっているのに、こうして着いてきてくれたことを感謝するべきか。
「寝ずに作業をすることだけに関しては天才なので。森なら食べ物もいっぱいあるでしょうし」
「そんな生活してたらそのうち痛い目見るっすよ? とりあえず今日のところは予備の寝袋貸してあげるっす。
その代わりといってはなんっすけど出身の国について教えてほしいっす」
「出身地についてですか? 別にいいですけど何を聞きたいんですか?」
「そうっすね──」
危険を犯してまで何を求めてきたのかと思えば、結局のところ彼女も未知を探求する事が好きな人間だったのだ。
寝袋を敷き、近くにいた猪の親戚のような生き物を殺して食料を確保した翔達は、そうして夜通しベッドに入って語り明かす。
気がつけばいつの間にか翔は眠ってしまっていたようであり、気がつけばいつの間にか白い空間に立っていた。
何度も感じたことのある感覚、それこそ神からの呼び出しに他ならない。
「あの土精霊は寝たようじゃの?」
「毎日話しかけてきますね。神って暇なんですか?」
「忙しいわ戯けが。初期不良が起きないようにサポートしておるだけじゃよ、一先ずこの先の森に行くのはやめるのじゃ」
選択肢を自分で提示しておきながら、いきなり向かうのをやめるように口にした神に対して翔は疑惑の表情を浮かべる。
「森に行けと言ったり行くなと言ったり忙しいですね」
「森に行かせたかったのはその土精霊とのフラグを立てるために必要じゃったからじゃよ。
その森はけっこう洒落にならん位危ないからの、それでも行きたいか?」
「出来れば行きたいです。未知の森という単語が俺の心を突き動かしているので」
未来を見通す力くらい神にならばあるのだろう。
街に行かせた理由がこれで確実になり、ラグエリッタとであったことこそがこの世界で翔が起こした何かの変化の一因なのだ。
だがそこで翔はほんの少しだけ欲を出す。
神の願いを叶えたのだから、自分の願いも叶えてくれては良いのでは? そう考えてしまったのだ。
「ふむ、まあそこまで言うならいいじゃろう。負荷は必要じゃし」
だがそんな翔の言葉に対して神は心よく頷くと、その笑みをさらに深くまるで三日月のような笑みを見せた。
「夢の中で体の動かし方を学ぶんじゃな」
白き空間は徐々に神の力で歪み始め、ゆっくりと見たこともない生き物達が現れ始める。
鋭い牙や爪に丸太よりも太い腕や足、目には明確な殺意が宿っており、動物といえばペット程度しか見たことのない翔は全身を強ばらせる。
神が与えし最初の試練、素手で倒すことなどできるはずもなく無様に走り回って逃げる翔の姿を見て、神は高笑いを上げるのだった。
今すぐ走り出したくなるほどの心理的な自由を手に入れていた翔は、最初自分が入った問とは反対側の門から外へと出る。
翔がこの世界に来てすぐにいた森は、王国とこの街との間にある。
比較的安全な森であり、安全ゆえに盗賊なども出没はするが魔物に比べればかわいいものだ。
だが対照的にその反対の位置にある森、ここに来るまでに装備を整えるためによった店などでは魔物の森と呼ばれたそこは、入っていく人間を見れば自殺志願者か死者を増やすために生者を語るアンデットだと思えと言われているほどだ。
「さてと……行くか森」
だがそんな危険な森に自らの意思で赴く人間がいた。
その眼には死への恐怖といったものは感じられず、むしろ未知を知る喜びに浸っているようにも感じられる。
この世界でも有数の危険地帯に赴く人間の精神性としてははっきり言って異常だ。
店で買ったものなのかリュックサックを背負った翔は、一歩一歩を踏みしめるようにして徐々に整備されなくなっていく道の上を歩いていた。
「危ないところなら神様も言ってくれればいいのに。というか生きて帰れるのかな」
神からのお告げがあったのだから仕方がない。
そんな免罪符を手に入れた翔は、その少したりともおもさの感じられない足取りでふと思い立ったことを口にする。
「反応がないってことはまあ行っても死にはしないのかな……。一回決めたこと後から変えるのも嫌だし、どっちにしろ行くんですけど」
街を抜けて森の方へと歩いていく翔は、道中で様々な動物の姿をその眼に焼き付けながら、休むことなく歩き続ける。
そうしてどれくらいの時間がたっただろうか、あるけど周りにあるのは草原ばかり。
水平線までの距離がおおよそ5キロというのが翔の知識だが、地上の果てはいったいどれくらい先の距離なのだろうか。
よく目を凝らしてみれば森のようなものが目に入るが、確実にいえることはそこまでの距離は5キロ以上あるという純然たる事実だけである。
「と、遠い」
そんな言葉が翔の口から洩れてしまったのも仕方のないことだろう。
歩き始めて時間にして4時間以上か、ただ歩くという行為だけでも驚くほどに人間というのは神経を浪費させるのだ。
周囲はすでに日も沈み始めたこともあって完全な夜であり、強行軍として歩き続ける手もありはするが待っているのが魔物だらけの危険地帯であることを考えるとここいらで休んでおいた方がよさそうである。
「今日は野宿かなぁこれは」
「商人なら野宿もある程度慣れているんじゃないっすか?」
「商人のふりしているだけで商人ではないので……って何やつ!」
自分の言葉に対して帰ってきた声に当然のように返答した翔だったが、自分がいまどこにいるのかを思い出して即座に臨戦態勢を取る。
だがその視線の先にいたのは聞きなれた声の主、ここ最近行動を共にしていた土精霊の姿だった。
「えっと、なにしてるんですか?」
「親方から心配なのでついていくように言われたっす。それに個人的にも気になってたので」
気がつくと後ろに人が立っているのは恐怖だが、その人が知り合いならばその恐怖は倍増である。
確かに普通の人間が追いかけても十分追いつける程度の速度で歩いていたが、街から歩いてきたここまでの距離を気がつかれないようについてくることはかなり難しい。
盗賊というものの存在をその目で見た翔は、自分が襲われることがないように常に周囲に気を配って歩いていたのだ。
どこかに影を見つけることがあってもよさそうなものである。
「やっぱり商人じゃなかったんすね」
責め立てるような目線でこちらをジッと見つめるラグエリッタに対して、翔は少しだけ気まずさから顔を背けながら言葉を返す。
「バレてしまったら仕方がないですね。旅人が一番近いのかもしれませんが、商人だと説明したら街に入りやすいので」
「てっきりスパイかなにかと思ってたっすけど、ただの浮浪者だったんっすね」
「浮浪者呼ばわりは──言い返す言葉がないのがつらいよ」
疑われていたことが解消されたのは良いことだが、浮浪者呼ばわりされていたのは心外である。
だがよく考えてみれば商品も持っていないのに商人を自称し、商売を始めるのかと思えば不眠不休で石を叩き始めるような人間。
浮浪者呼ばわりされてるだけまだマシなのだろうか。
目をパチパチとさせて翔の周りをぐるりと一周まわったラグエリッタが、ふと疑問を口にする。
「そういえば野宿用の装備は買ったっすか?」
「買ってないですね、そういえば食べ物もかってないし水もないです」
「野宿なめてるっすね。どうやっていままで生きてきたんすか」
香辛料や生活に使えそうな便利商品、ランタンや絶対に使い道のないゴミまで色々と購入したが、そういえば最も大事な物を購入し忘れていた。
大きく溜息をつくラグエリッタを前にして、街にいた頃とは随分と違った雰囲気だなと感じる翔だったが、それくらい警戒するべき場所に向かっているのだろう。
むしろそんな危ない場所に向かっていることを分かっているのに、こうして着いてきてくれたことを感謝するべきか。
「寝ずに作業をすることだけに関しては天才なので。森なら食べ物もいっぱいあるでしょうし」
「そんな生活してたらそのうち痛い目見るっすよ? とりあえず今日のところは予備の寝袋貸してあげるっす。
その代わりといってはなんっすけど出身の国について教えてほしいっす」
「出身地についてですか? 別にいいですけど何を聞きたいんですか?」
「そうっすね──」
危険を犯してまで何を求めてきたのかと思えば、結局のところ彼女も未知を探求する事が好きな人間だったのだ。
寝袋を敷き、近くにいた猪の親戚のような生き物を殺して食料を確保した翔達は、そうして夜通しベッドに入って語り明かす。
気がつけばいつの間にか翔は眠ってしまっていたようであり、気がつけばいつの間にか白い空間に立っていた。
何度も感じたことのある感覚、それこそ神からの呼び出しに他ならない。
「あの土精霊は寝たようじゃの?」
「毎日話しかけてきますね。神って暇なんですか?」
「忙しいわ戯けが。初期不良が起きないようにサポートしておるだけじゃよ、一先ずこの先の森に行くのはやめるのじゃ」
選択肢を自分で提示しておきながら、いきなり向かうのをやめるように口にした神に対して翔は疑惑の表情を浮かべる。
「森に行けと言ったり行くなと言ったり忙しいですね」
「森に行かせたかったのはその土精霊とのフラグを立てるために必要じゃったからじゃよ。
その森はけっこう洒落にならん位危ないからの、それでも行きたいか?」
「出来れば行きたいです。未知の森という単語が俺の心を突き動かしているので」
未来を見通す力くらい神にならばあるのだろう。
街に行かせた理由がこれで確実になり、ラグエリッタとであったことこそがこの世界で翔が起こした何かの変化の一因なのだ。
だがそこで翔はほんの少しだけ欲を出す。
神の願いを叶えたのだから、自分の願いも叶えてくれては良いのでは? そう考えてしまったのだ。
「ふむ、まあそこまで言うならいいじゃろう。負荷は必要じゃし」
だがそんな翔の言葉に対して神は心よく頷くと、その笑みをさらに深くまるで三日月のような笑みを見せた。
「夢の中で体の動かし方を学ぶんじゃな」
白き空間は徐々に神の力で歪み始め、ゆっくりと見たこともない生き物達が現れ始める。
鋭い牙や爪に丸太よりも太い腕や足、目には明確な殺意が宿っており、動物といえばペット程度しか見たことのない翔は全身を強ばらせる。
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