5 / 55
4話 入学試験ー実技2
しおりを挟む
「うっ……」
実技試験二試合目、俺は対戦相手を目の前に胸を抑えていた。
「何だよ、これ……」
「フハハハ!これが私の力だ」
俺と相手の辺り一面”真っ白”になっていたーーー
「ハァッ」
「ぐぁ!」
「勝負あり!」
『キャアアアア!』
ヘリック流石だな、安定してる。
てかもはや女子の歓声が超音波になり初めてる、向かい側に座ってるのに耳を抑えたくなる。
ヘリックも若干引いている。
「お疲れ」
「あぁ…ありがとう」
「ヘリックはもうこれで三戦目か」
「うん、コウタまだ?」
「まだ二戦目すらやって無いよ、人数が多いからしょうがないけどさ」
早く俺の番来ないかな~
「69番、14番」
「お、やっとか」
「みたいだね……14番、強敵だよ……」
「お前が言うほどか」
「まぁ…ね」
確かに14番の奴はオレンジ色の髪で前髪が長いせいで目元が見えないという謎の人っぷり、でもそこまで強キャラ臭はしないけど…
「?取り敢えずやるだけやるさ」
「両者構え」
さて、相手の武器は……
相手は両手の掌を上に向けた、すると掌の上に魔方陣が出て来て。
「魔法使い?」
「惜しいな……」
意外と渋い声をしてるな、てか魔方陣が出てるのに魔法使いじゃない?
「俺は………召喚師だ」
「召喚師!」
おおー!召喚師だと、ヤバいテンションが上がってきた……でも掌を上に向けている、見た目は飲食店の店員さんだ、掌におぼんでも乗せたら完璧な店員さんだ。
そんな格好で何を出すのだろう?
「ーー来い!」
「うお!?まぶし!」
突然、手元が光だした。数秒後やっとその光が消え奴の手元にいたのは……
「パイ?」
パイと言っても男が好きなパイではなく生クリームがタップリと付いているパイだった
「え、それが武器?」
「そうだ」
「えぇ……」
パイで戦う奴なんて見たことねぇよ、でも構えは様になってるな……なんかムカつく………
「よし、準備はいいな?では行くぞ……」
え、先生ツッコまないの、あれに?
俺がおかしいのか……?
ヘリックを方を見ると彼も苦笑しながら此方を観ていた。
「……良かった、俺がおかしい訳じゃないのか………」
割と本気で心配しちゃったよ。
あ、先生がこっちを見てる。
「ーーすいません、大丈夫です」
「うむ……、では始め!」
始まったか、まずは相手の出方を見ーーー
「ほわぁぁぁ!!」
合図と共に俺に向かってパイ投げてた、肩が良いのかかなりの剛球?を投げ込んできてちょっと大袈裟に避けたら後ろの方からバチィィィン!、と破裂音が聞こえ恐る恐る後ろを振り替えると此方の試合を観ていた受験生の顔面に当たって顔を生クリームだらけにしながら仰向けに倒れていた………
「ーーや……やべぇ……」
不味いあれは不味い、かなり強烈な音が聞こえた……前を見ると既に新しいパイを召喚している姿がそこにあった。
「次は、当てる」
ヘリックとは違う意味で強者だこいつ……
「ふっ、はっ!」
「っ、うお!」
相手がパイを投げて俺と観戦してる奴らが避ける、そんな事を5分位続けていた。
ぐぬぅ……中々攻められない、球速はそこそこあるが避けれない程ではない、でもパイ自体はそれなりの大きさだから迂闊に近付けないし一回切り落とそうとしたらそこら辺に散らばって逆に危ない。
ーーパイ強いな……
パァン!、また一人殺られたか……、ただ観戦してるだけなのに。
可愛そうに……、そう思いながら周りを少し見た。
「うっ……何だよ、これ……」
「フハハハ!これが私の力だ!」
集中して気付かなかった、俺と相手の辺り一面が生クリームだらけになっていた……
見てるだけで胸焼けを起こしそうだ……
「ふふ、これたまけではないぞ?」
「……なに?」
まだ何かあるのか、てかキャラ変わってんぞ……
「ん?」
なんか甘ったるい匂いが……まさか!?
「気づいた様だな」
「お、おまえ……」
これは辺り一面を生クリームだらけにして甘ったるい匂いを出す事により相手を気持ち悪くさせるという非道な戦じゅ………気持ち悪……
相手を見ると人差し指を上に掲げていた
「……パイが一番好きなのはわかったよ」
「違う、上だ」
「上?……なっ!?」
上を見ると空に巨大な魔方陣があった、周りの受験生、未来の後輩の姿を観に来たここの生徒も呆然としていた。
「これが俺の全力全開!」
「なんか聞いたことのあるフレーズ!」
「くらえぇぇぇぇぇ!」
魔方陣から無数のパイが出て来て此方に向かって降って来た、まさしくパイの雨……
「いやいや…、そんな事言ってる場合じゃないぞこれは………」
空を見る、どんどんこっちに迫って来るパイ達。
「お、終わりだぁ……」
「みんな生クリームまみれで死んじゃうだぁ……」
もし俺が部外者だったら正直笑う、間違い無く笑う……でも残念ながら俺は当事者だ、だからこそこいつらの言いたい事が判る。
ーーー滅茶苦茶生クリーム恐い!
あ……涙出てきた。
「セイントシールド!」
「ファイアートルネード!」
どうしようか悩んでる間にヘリックと先生が流石に不味いと思ったのか迎撃をしだした。
俺も魔法が出来れば……、空を見上げると巨大な魔法の盾がパイを防ぎ、炎の竜巻が多くのパイを塵にしている。
「やっぱり魔法凄いな……」
などと魔法を絶対に覚えてやると決意を改めている内にどうやら終わった様だ。
「ヤッタァァァァァ!タスカッタァァ!」
「うぐっ……ひっく……」
「ありがとう……ありがとう……」
みんな余程恐かったのか泣いてる者までいる、一部テンションがおかしい奴もいるが………
けっこう広めの闘技場を埋め尽くす位の量のパイをたった二人で防いだのか……、先生は判るけどヘリックは同年代に比べたら何段も上にいる、俺はあいつに追い付けるかな?
試合結果は周りに被害を出しすぎたという事でシンの……あ、生クリーム野郎の負けになった。
あまり嬉しくないね!
実技試験二試合目、俺は対戦相手を目の前に胸を抑えていた。
「何だよ、これ……」
「フハハハ!これが私の力だ」
俺と相手の辺り一面”真っ白”になっていたーーー
「ハァッ」
「ぐぁ!」
「勝負あり!」
『キャアアアア!』
ヘリック流石だな、安定してる。
てかもはや女子の歓声が超音波になり初めてる、向かい側に座ってるのに耳を抑えたくなる。
ヘリックも若干引いている。
「お疲れ」
「あぁ…ありがとう」
「ヘリックはもうこれで三戦目か」
「うん、コウタまだ?」
「まだ二戦目すらやって無いよ、人数が多いからしょうがないけどさ」
早く俺の番来ないかな~
「69番、14番」
「お、やっとか」
「みたいだね……14番、強敵だよ……」
「お前が言うほどか」
「まぁ…ね」
確かに14番の奴はオレンジ色の髪で前髪が長いせいで目元が見えないという謎の人っぷり、でもそこまで強キャラ臭はしないけど…
「?取り敢えずやるだけやるさ」
「両者構え」
さて、相手の武器は……
相手は両手の掌を上に向けた、すると掌の上に魔方陣が出て来て。
「魔法使い?」
「惜しいな……」
意外と渋い声をしてるな、てか魔方陣が出てるのに魔法使いじゃない?
「俺は………召喚師だ」
「召喚師!」
おおー!召喚師だと、ヤバいテンションが上がってきた……でも掌を上に向けている、見た目は飲食店の店員さんだ、掌におぼんでも乗せたら完璧な店員さんだ。
そんな格好で何を出すのだろう?
「ーー来い!」
「うお!?まぶし!」
突然、手元が光だした。数秒後やっとその光が消え奴の手元にいたのは……
「パイ?」
パイと言っても男が好きなパイではなく生クリームがタップリと付いているパイだった
「え、それが武器?」
「そうだ」
「えぇ……」
パイで戦う奴なんて見たことねぇよ、でも構えは様になってるな……なんかムカつく………
「よし、準備はいいな?では行くぞ……」
え、先生ツッコまないの、あれに?
俺がおかしいのか……?
ヘリックを方を見ると彼も苦笑しながら此方を観ていた。
「……良かった、俺がおかしい訳じゃないのか………」
割と本気で心配しちゃったよ。
あ、先生がこっちを見てる。
「ーーすいません、大丈夫です」
「うむ……、では始め!」
始まったか、まずは相手の出方を見ーーー
「ほわぁぁぁ!!」
合図と共に俺に向かってパイ投げてた、肩が良いのかかなりの剛球?を投げ込んできてちょっと大袈裟に避けたら後ろの方からバチィィィン!、と破裂音が聞こえ恐る恐る後ろを振り替えると此方の試合を観ていた受験生の顔面に当たって顔を生クリームだらけにしながら仰向けに倒れていた………
「ーーや……やべぇ……」
不味いあれは不味い、かなり強烈な音が聞こえた……前を見ると既に新しいパイを召喚している姿がそこにあった。
「次は、当てる」
ヘリックとは違う意味で強者だこいつ……
「ふっ、はっ!」
「っ、うお!」
相手がパイを投げて俺と観戦してる奴らが避ける、そんな事を5分位続けていた。
ぐぬぅ……中々攻められない、球速はそこそこあるが避けれない程ではない、でもパイ自体はそれなりの大きさだから迂闊に近付けないし一回切り落とそうとしたらそこら辺に散らばって逆に危ない。
ーーパイ強いな……
パァン!、また一人殺られたか……、ただ観戦してるだけなのに。
可愛そうに……、そう思いながら周りを少し見た。
「うっ……何だよ、これ……」
「フハハハ!これが私の力だ!」
集中して気付かなかった、俺と相手の辺り一面が生クリームだらけになっていた……
見てるだけで胸焼けを起こしそうだ……
「ふふ、これたまけではないぞ?」
「……なに?」
まだ何かあるのか、てかキャラ変わってんぞ……
「ん?」
なんか甘ったるい匂いが……まさか!?
「気づいた様だな」
「お、おまえ……」
これは辺り一面を生クリームだらけにして甘ったるい匂いを出す事により相手を気持ち悪くさせるという非道な戦じゅ………気持ち悪……
相手を見ると人差し指を上に掲げていた
「……パイが一番好きなのはわかったよ」
「違う、上だ」
「上?……なっ!?」
上を見ると空に巨大な魔方陣があった、周りの受験生、未来の後輩の姿を観に来たここの生徒も呆然としていた。
「これが俺の全力全開!」
「なんか聞いたことのあるフレーズ!」
「くらえぇぇぇぇぇ!」
魔方陣から無数のパイが出て来て此方に向かって降って来た、まさしくパイの雨……
「いやいや…、そんな事言ってる場合じゃないぞこれは………」
空を見る、どんどんこっちに迫って来るパイ達。
「お、終わりだぁ……」
「みんな生クリームまみれで死んじゃうだぁ……」
もし俺が部外者だったら正直笑う、間違い無く笑う……でも残念ながら俺は当事者だ、だからこそこいつらの言いたい事が判る。
ーーー滅茶苦茶生クリーム恐い!
あ……涙出てきた。
「セイントシールド!」
「ファイアートルネード!」
どうしようか悩んでる間にヘリックと先生が流石に不味いと思ったのか迎撃をしだした。
俺も魔法が出来れば……、空を見上げると巨大な魔法の盾がパイを防ぎ、炎の竜巻が多くのパイを塵にしている。
「やっぱり魔法凄いな……」
などと魔法を絶対に覚えてやると決意を改めている内にどうやら終わった様だ。
「ヤッタァァァァァ!タスカッタァァ!」
「うぐっ……ひっく……」
「ありがとう……ありがとう……」
みんな余程恐かったのか泣いてる者までいる、一部テンションがおかしい奴もいるが………
けっこう広めの闘技場を埋め尽くす位の量のパイをたった二人で防いだのか……、先生は判るけどヘリックは同年代に比べたら何段も上にいる、俺はあいつに追い付けるかな?
試合結果は周りに被害を出しすぎたという事でシンの……あ、生クリーム野郎の負けになった。
あまり嬉しくないね!
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。
三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。
何度も断罪を回避しようとしたのに!
では、こんな国など出ていきます!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
弁えすぎた令嬢
ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
元公爵令嬢のコロネ・ワッサンモフは、今は市井の食堂の2階に住む平民暮らしをしている。彼女が父親を亡くしてからの爵位は、叔父(父親の弟)が管理してくれていた。
彼女には亡き父親の決めた婚約者がいたのだが、叔父の娘が彼を好きだと言う。
彼女は思った。
(今の公爵は叔父なのだから、その娘がこの家を継ぐ方が良いのではないか)と。
今後は彼らの世話にならず、一人で生きていくことにしよう。そんな気持ちで家を出たコロネだった。
小説家になろうさん、カクヨムさんにも載せています。
【短編】子猫をもふもふしませんか?〜転生したら、子猫でした。私が国を救う!
碧井 汐桜香
ファンタジー
子猫の私は、おかあさんと兄弟たちと“かいぬし”に怯えながら、過ごしている。ところが、「柄が悪い」という理由で捨てられ、絶体絶命の大ピンチ。そんなときに、陛下と呼ばれる人間たちに助けられた。連れていかれた先は、王城だった!?
「伝わって! よく見てこれ! 後ろから攻められたら終わるでしょ!?」前世の知識を使って、私は国を救う。
そんなとき、“かいぬし”が猫グッズを売りにきた。絶対に許さないにゃ!
小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる