最可愛天使は儚げ美少年を演じる@勘違いってマジ??

雨霧れいん

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おともだち

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あの後、速攻で準備を終わらせたカイリに荷物を持たせて「イオリぃぃぃぃ」と叫ぶ父親を横目に馬車へ乗り込んだ。なぜか馬車の中にはアミスター様が居たけど、誰も何もつっこまなかった。僕がおかしいのかと錯覚しかけた。

「アミスター様は在校生なので登校は明日では?」

今日は入学式である故に、在校生は休みの日、およびまだ春休みである。

「イオリの入学式をみに行くのだから一緒にいるのは当たり前だろう?」

....入学式って婚約者も見にくるのが普通なのですか?


___________

入学式は無事に終わったが、アミスター様からの熱烈な視線のせいで同学年のみんなから遠巻きにされていた。...僕に友達ができなかったらどうしてくれるの!!

僕たちは先生に誘導されて教室へ向かった。どうやら自由席らしいので仲が良い人たちは固まって座っている。僕は窓側の1番端の席を確保することはできたが、周りに人がいない。諦めて孤高を築こうと思っていた矢先、隣からガタっという音がした。

「初めまして、僕はアレクシア。よろしくね」

「...、僕はイオリっていいます。よろしく、」

アレクシアだと名乗った少年の方を向いて少し笑いかける。儚げ少年を演じるためには第一印象が大切、僕は1秒たりとも気を抜くことができない。

「イオリね!良かったら僕のことはシアって呼んでほら、名前長いから。」

「ん、わかった。シアって呼ぶ」

水色の髪を持つシアは名前を呼ぶととても喜んだように笑った。僕と違って作っていない可愛さ...自分が虚しくなってくるけど仲良くなる以外の考えはない。

二人で少し話していれば、自己紹介の時間がはじまった。どうやら地位で順番を分けているらしく、僕はだいぶ後ろの方だとほっと息を吐いた。みんな自己紹介を終えるたびに僕たちが座っている角の方へ視線を向ける。...そんなに目立った自覚はないのだけど。

「次、イオリ」

呼ばれて前に出ようとするときに、シアに頑張れ!と言われる。どうやら緊張していることがバレていたらしい。

「イオリって言います。自己紹介を聞いていれば、これからこのクラスで過ごす仲間が皆様で良かったと安心しております。これからよろしくお願いしますね」

最後にお辞儀をしてシアの隣に戻る。シアは僕に「上手だったよ!」なんて言って微笑んだ。

「最後にアレクシア!」

シアは席を立つ前に一度すぅ、と呼吸をして先ほどまでの笑顔ではなく、僕にはどこか曇っているようにも見える人好きされそうな笑みを浮かべた。

「アレクシア・サンドリアです。これからよろしく」

ただ本当に必要なことだけを述べて、シアは戻ってきた。その時にはもう先ほどまでの年相応の笑みを浮かべていた。...フルネーム言うの忘れたことは、一旦置いておこう。
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