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優しいのに怖くて、怖がる自分が嫌いで
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「あぁ、ごめんね。怖かったか」
「うん、お父様も、お母様も、お兄様も...こわくさせてごめんなさい...」
混乱した頭では、うまく言葉を選ぶことができない。
だって、さっきまでフィリオは僕ににこにこしてくれて、こんな怖いことしてなくて..。僕のため、のはずなのに。怖い..、怖い。
「だって、僕は..、殴られたわけじゃない、なんにも..されてないの。なのに、傷心して、僕がわるいから」
「っ、そんなこと!!アミュにそう思わせる時点で、悪は彼方だ。」
でも、だって..、なんていう言葉が頭に浮かんでは消える。
そう言われてみれば、確かに僕は悪くないのかもしれない。だけど、生まれてからずっと愛されなくて、長年培われてきた自責の念はそう、軽々しく消えるものじゃなかった。
誰も口を開かない。まさに、硬直状態。フィリオが僕の頭を撫でていること以外..、家族は瞬きの1つもしていない。そろそろ、涙出ちゃうんじゃない?
その時、教会の扉が開いた。
「アミュ!!!!大丈夫...、誰!?」
「メリアっ...、その、これは..」
僕が何かを言う前に、メリアは駆け寄ってくる。それも、フィリオに敵対心むき出しで。
「誰、アミュの何ですか!?」
「ライブルーズ公爵家の者か、俺は最高神フィリオ。アミュの恋人だ」
「初耳!!アミュって神様と許嫁なの!?てか、本当に神様!?」
メリアが驚くのも無理はないと思う。僕だって最初、好きって言われたり色々、信じ切ることができなかった。それに、今も夢を見ているのではないかと思っている節がある。
「アミュが信頼できる者なのだな。二人で待っておいてくれ、ちょっと王家と話をしてくる。」
「え..フィリオ、!ひどいことはしないで...、」
「やっちゃえ!!!」
「メリアっ!?」
フィリオは”よろしく頼んだぞ”とメリアに言っては、王家もとい僕の家族を別室へ連行していった。命が心配になるが、僕も頼んだしフィリオはきっと加減をしてくれる。うん、きっと。
「どういう状況なの?これ。説明して!」
「うん、説明はする。けど、ちょっと弱音吐かせて...」
「珍しいじゃん、何でも聞くよ。」
「あのね..っ、」
僕は状況説明を兼ねて言葉を紡いだ。
お祈りを捧げたらいつの間にか白い部屋、多分天界に居たこと。会ったその場でフィリオに告白されて、驚いたこと。地上に戻ったら急に家族を脅し始めて、僕をつかんだお父様を神力で弾き飛ばしたこと。...うれしい気持ち反面、怖かったこと。
「嬉しいって、おもっちゃうのも..家族が危険な目にさらされてなんも、かなしいって..おもえなくって」
「かぞくなのに、なんで...ぼくってやっぱだめな子だし..、守ってもらってるのに怖く思っちゃって、どうしたらいいか、わかんなくて..っ!!」
目からは涙があふれ落ちた。
メリアは僕が落ち着くまで頭を撫でて、待ってくれた。
「うん、お父様も、お母様も、お兄様も...こわくさせてごめんなさい...」
混乱した頭では、うまく言葉を選ぶことができない。
だって、さっきまでフィリオは僕ににこにこしてくれて、こんな怖いことしてなくて..。僕のため、のはずなのに。怖い..、怖い。
「だって、僕は..、殴られたわけじゃない、なんにも..されてないの。なのに、傷心して、僕がわるいから」
「っ、そんなこと!!アミュにそう思わせる時点で、悪は彼方だ。」
でも、だって..、なんていう言葉が頭に浮かんでは消える。
そう言われてみれば、確かに僕は悪くないのかもしれない。だけど、生まれてからずっと愛されなくて、長年培われてきた自責の念はそう、軽々しく消えるものじゃなかった。
誰も口を開かない。まさに、硬直状態。フィリオが僕の頭を撫でていること以外..、家族は瞬きの1つもしていない。そろそろ、涙出ちゃうんじゃない?
その時、教会の扉が開いた。
「アミュ!!!!大丈夫...、誰!?」
「メリアっ...、その、これは..」
僕が何かを言う前に、メリアは駆け寄ってくる。それも、フィリオに敵対心むき出しで。
「誰、アミュの何ですか!?」
「ライブルーズ公爵家の者か、俺は最高神フィリオ。アミュの恋人だ」
「初耳!!アミュって神様と許嫁なの!?てか、本当に神様!?」
メリアが驚くのも無理はないと思う。僕だって最初、好きって言われたり色々、信じ切ることができなかった。それに、今も夢を見ているのではないかと思っている節がある。
「アミュが信頼できる者なのだな。二人で待っておいてくれ、ちょっと王家と話をしてくる。」
「え..フィリオ、!ひどいことはしないで...、」
「やっちゃえ!!!」
「メリアっ!?」
フィリオは”よろしく頼んだぞ”とメリアに言っては、王家もとい僕の家族を別室へ連行していった。命が心配になるが、僕も頼んだしフィリオはきっと加減をしてくれる。うん、きっと。
「どういう状況なの?これ。説明して!」
「うん、説明はする。けど、ちょっと弱音吐かせて...」
「珍しいじゃん、何でも聞くよ。」
「あのね..っ、」
僕は状況説明を兼ねて言葉を紡いだ。
お祈りを捧げたらいつの間にか白い部屋、多分天界に居たこと。会ったその場でフィリオに告白されて、驚いたこと。地上に戻ったら急に家族を脅し始めて、僕をつかんだお父様を神力で弾き飛ばしたこと。...うれしい気持ち反面、怖かったこと。
「嬉しいって、おもっちゃうのも..家族が危険な目にさらされてなんも、かなしいって..おもえなくって」
「かぞくなのに、なんで...ぼくってやっぱだめな子だし..、守ってもらってるのに怖く思っちゃって、どうしたらいいか、わかんなくて..っ!!」
目からは涙があふれ落ちた。
メリアは僕が落ち着くまで頭を撫でて、待ってくれた。
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