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〜始動〜
#3、聴き嗅ぎ触れ味で感じた決意の表れ
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ゼロとエルトはアルクの行先を追っていた。ヒムトロは修復不可能なほどの壊滅状態であり、被爆者はまずは助からないだろう。そんな事には眼もくれずエルトはゼロを連れてアルクの元へ速足を進めていた。ゼロの中ではエルトにはアルクの行先が解っているように感じていた。そんなゼロも光を感じない両眼を見開きアルクが居るその先を見ていた。
エルトにはゼロはこの世の何もかもが見渡せる事ができているかの様に感じたみたいだ。エルトはゼロに一休みしないかと親しげに声をかけるが、ゼロの中でアルクへの興味が溢れていて、二つ返事で断られてしまった。
エルトは「僕だってアルクと同じくらい強いんだけどなと」少し怒り気味に不貞腐れた。ゼロはアルクの名前は出さず、今向かっている先の情報を尋ねた。エルトはこの世界で1番大きな南に位置する島国と答え、そこには赤い土、西に数多い大きな岩山、東には森や河があり、セントラルには高度な科学の都市があるとの事だった。
どうやらこの世界は、ハイクオリティーな都市を形成しているらしい。
もう一つ神と人間の差をゼロはエルトに聞いた。それは好奇心からきてるからか、まるで尋問の様な追撃だった。エルトは少しトーンを普段より落とし「得る者と奪われる者だよ。」とゼロより先を歩き振り向くこともなく答えた。ゼロはそこに矛盾ではないが真実と嘘が混ざったモノを感じた。エルトの答えの中にアルクが存在してないからだ。だが、その訳もアルクの軌跡を見ることのできないゼロには解る訳がある訳もなかった。
ゼロは唐突に「エルト、僕はこの世界の隅々まで知りたい。今僕が感じる事ができる機能全てで、その中にはアクルとエルト、それにこれから出会う者達。何故かそれを想像しても怖くないんだ。途中で死んでも死にながら生きてる僕には今を感じられるだけでこれ以上の幸せはないからさ。アルクを、、、僕は、、多分止めたいんだ。」アルクに言われた世界の事を思い出しながら語った。エルトは「それは君の決めた事なんだね。僕はその決意にとやかく言う事は絶対しないよ。」振り向くこともなく同じトーンで応える。ゼロは口角を上げ自分を「完全感覚Dreamer」と呼称した。エルトはゼロの何倍もの口角を上げ深く暗い笑みを浮かべた。エルトは意識はしていない、自然と心からゼロに対して対等の対応をしていた事はこの先長く気づく事はない。
その頃、アルクは空から目的地に向かっていた途中、小さな街の戦争に遭遇した。その街では人間(ペット)の奪い合いをしていて、そこに住む神同士が血みどろになり叫びにならない酷い数々の鳴き声が鳴り響いていた。
この時アルクには死んだ幾つもの魂の動きを見えていた。その魂は痛みと悲しみ、憎しみ、感情を乗せアルクの魂をすり抜け通る、この時の心体への悲痛は壮絶な者だった。だが、その痛みに対してアルクは全く表情を変える事はなくポーカーフェイスを貫き通していた。これは常にアルクの心体では起こっていて、アルクにとっては既に顔に出す事ではなかった。この痛みはアルクが命を奪う時には生じる事はなく、痛みは快楽へと変換されていた。
アルクはこの街に降り立ち、殺し合いをしている者共を皆殺しにし、深い笑みを浮かべその場を後にしようとした時の事だった。人間の女の子が震えながら近寄って来て、アルクにありがとうと感謝を表した。この時アルクの頭には先日のゼロの表情とこの人間が一致して離れる事は無かった。アルクはそんな自分に怒りを募らせるがすぐに鎮火し、女の子に死ぬ方が楽だぞとアルクは自分の願望を込めながら言い放ち、その場を後にした。
この後、この子が後ろから、他の人間に刺し殺された事をアルクは知らない。そして、何故この子は同じ人間に殺されたのか、、、。
数日が経ち、エルトとゼロは同じ街に辿り着いた。そこでは、生きている者はオスの人間がたった1人。
エルトはこの場に残っていたアルクの微かに残った身体に支障の出ない量の放射能を感じ取りこの場に寄った事を理解した。エルトはゼロにこの場の状況を知られない様に、ここで何故1人なのかを聞いた。オスは殺し合ったとだけ答えた。オスはゼロに気づき、盲目の神とは珍しいと上瞼を半分落とした。オスは自分もこの場で殺されるのか、弄ばれるのかと覚悟したみたいだ。ゼロはそんな事にはもちろん気づく事はなく、大きく明るい声で僕は人間だと答える。オスは眼球が飛び出るかって程に眼を見開き、ゼロの首を絞めにかかる。が、、、それを良しとしなかったエルトは即座にオスを鎮圧する。オスはゼロに向かい裏切り者と大きな掠れ声で叫び暴れる。ゼロは意味が解らなかった。
人間が神(畜生)と分かち合う事は同種に対しての裏切りだったのだ。エルトはそれでこの現場で起きた事を全て理解した。
アルクは助けた訳ではないが、必然とアルクの介入でこの場の人間は救われた。だが、アルクに感謝を述べた子供がきっかけで、新たな殺し合いが始まり、それは神の欲望からの殺し合いではなく、憎悪と憎しみ、そして人間としての意地から始まった自滅合いだった。
エルトはオスを説得してこの場を後にしようとしたが、オスは再びエルトと行く先の話しているゼロを殺しにかかるところをエルトはオスの首を落とした。
エルトは何も無かったように静かに殺し、ゼロは表情を暗くする事なくアルクの元へ急いだ。
EP3 END
エルトにはゼロはこの世の何もかもが見渡せる事ができているかの様に感じたみたいだ。エルトはゼロに一休みしないかと親しげに声をかけるが、ゼロの中でアルクへの興味が溢れていて、二つ返事で断られてしまった。
エルトは「僕だってアルクと同じくらい強いんだけどなと」少し怒り気味に不貞腐れた。ゼロはアルクの名前は出さず、今向かっている先の情報を尋ねた。エルトはこの世界で1番大きな南に位置する島国と答え、そこには赤い土、西に数多い大きな岩山、東には森や河があり、セントラルには高度な科学の都市があるとの事だった。
どうやらこの世界は、ハイクオリティーな都市を形成しているらしい。
もう一つ神と人間の差をゼロはエルトに聞いた。それは好奇心からきてるからか、まるで尋問の様な追撃だった。エルトは少しトーンを普段より落とし「得る者と奪われる者だよ。」とゼロより先を歩き振り向くこともなく答えた。ゼロはそこに矛盾ではないが真実と嘘が混ざったモノを感じた。エルトの答えの中にアルクが存在してないからだ。だが、その訳もアルクの軌跡を見ることのできないゼロには解る訳がある訳もなかった。
ゼロは唐突に「エルト、僕はこの世界の隅々まで知りたい。今僕が感じる事ができる機能全てで、その中にはアクルとエルト、それにこれから出会う者達。何故かそれを想像しても怖くないんだ。途中で死んでも死にながら生きてる僕には今を感じられるだけでこれ以上の幸せはないからさ。アルクを、、、僕は、、多分止めたいんだ。」アルクに言われた世界の事を思い出しながら語った。エルトは「それは君の決めた事なんだね。僕はその決意にとやかく言う事は絶対しないよ。」振り向くこともなく同じトーンで応える。ゼロは口角を上げ自分を「完全感覚Dreamer」と呼称した。エルトはゼロの何倍もの口角を上げ深く暗い笑みを浮かべた。エルトは意識はしていない、自然と心からゼロに対して対等の対応をしていた事はこの先長く気づく事はない。
その頃、アルクは空から目的地に向かっていた途中、小さな街の戦争に遭遇した。その街では人間(ペット)の奪い合いをしていて、そこに住む神同士が血みどろになり叫びにならない酷い数々の鳴き声が鳴り響いていた。
この時アルクには死んだ幾つもの魂の動きを見えていた。その魂は痛みと悲しみ、憎しみ、感情を乗せアルクの魂をすり抜け通る、この時の心体への悲痛は壮絶な者だった。だが、その痛みに対してアルクは全く表情を変える事はなくポーカーフェイスを貫き通していた。これは常にアルクの心体では起こっていて、アルクにとっては既に顔に出す事ではなかった。この痛みはアルクが命を奪う時には生じる事はなく、痛みは快楽へと変換されていた。
アルクはこの街に降り立ち、殺し合いをしている者共を皆殺しにし、深い笑みを浮かべその場を後にしようとした時の事だった。人間の女の子が震えながら近寄って来て、アルクにありがとうと感謝を表した。この時アルクの頭には先日のゼロの表情とこの人間が一致して離れる事は無かった。アルクはそんな自分に怒りを募らせるがすぐに鎮火し、女の子に死ぬ方が楽だぞとアルクは自分の願望を込めながら言い放ち、その場を後にした。
この後、この子が後ろから、他の人間に刺し殺された事をアルクは知らない。そして、何故この子は同じ人間に殺されたのか、、、。
数日が経ち、エルトとゼロは同じ街に辿り着いた。そこでは、生きている者はオスの人間がたった1人。
エルトはこの場に残っていたアルクの微かに残った身体に支障の出ない量の放射能を感じ取りこの場に寄った事を理解した。エルトはゼロにこの場の状況を知られない様に、ここで何故1人なのかを聞いた。オスは殺し合ったとだけ答えた。オスはゼロに気づき、盲目の神とは珍しいと上瞼を半分落とした。オスは自分もこの場で殺されるのか、弄ばれるのかと覚悟したみたいだ。ゼロはそんな事にはもちろん気づく事はなく、大きく明るい声で僕は人間だと答える。オスは眼球が飛び出るかって程に眼を見開き、ゼロの首を絞めにかかる。が、、、それを良しとしなかったエルトは即座にオスを鎮圧する。オスはゼロに向かい裏切り者と大きな掠れ声で叫び暴れる。ゼロは意味が解らなかった。
人間が神(畜生)と分かち合う事は同種に対しての裏切りだったのだ。エルトはそれでこの現場で起きた事を全て理解した。
アルクは助けた訳ではないが、必然とアルクの介入でこの場の人間は救われた。だが、アルクに感謝を述べた子供がきっかけで、新たな殺し合いが始まり、それは神の欲望からの殺し合いではなく、憎悪と憎しみ、そして人間としての意地から始まった自滅合いだった。
エルトはオスを説得してこの場を後にしようとしたが、オスは再びエルトと行く先の話しているゼロを殺しにかかるところをエルトはオスの首を落とした。
エルトは何も無かったように静かに殺し、ゼロは表情を暗くする事なくアルクの元へ急いだ。
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