とある少女の日常 ー朝議薫子の場合ー

如月圭

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 そんなことが、一週間程続き、私は犯人を捕まえようと考え、和美達に手伝ってもらおうと、Cクラスに行った。

 Cクラスの前で、和美の声で、

 「マジうける!アイツびしょ濡れでさぁ!マジで泣きそうな顔してた!」

 その声に、私はCクラスの扉の前で、固まる。廊下まで聞こえるその声を、聞いていると、マドカの声で、

 「本当それな!自分だけ、Aクラスになって、偉そうにさ!」

 と聞こえた。するとスズが、

 「どうする?あいつの所業?」

 と二人に聞いた。マドカが、

 「このままにするのも、面白くね?」

 嗤ってそう言った。和美は、大きな声で、

 「今度なにする?」

 と三人は、キャハハと嗤いながら、手を叩いて爆笑していた。その場面を見て、私は悟った。

 (今までのイジメ、全部、和美達がしたことなの?嘘でしょ?)

 そう思いながら、Cクラスの扉をスライドさせて、中に入ると、マドカがギョッとした顔で、私を見た。和美がマドカに、

 「何青い顔してるのよマドカ?」

 「和美、後ろ!」

 「もう何よ!」

 と嗤いながら、後ろを振り返った和美は、顔色を変えた。スズは、固まっていた。私は三人に、

 「この一週間、私に変な嫌がらせしてたの、和美達だったの?」

 怒りで、どうにかなりそうになりながら、問うた。和美は、

 「あ~ぁ、バレちゃったか、まァ、いっか、場所変えよ!」

 三人は嗤いながら、体育館の方へ行き、

 
 私と三人は、誰も居ない、体育館の倉庫の前に来た。私は、三人を許せないでいて、怒りしか沸いてこなかった。反対に三人は、楽しげに嗤いながらいた。私は、

 「どう言うつもりなの?」

 と三人に言った。すると、和美が、

 「何が?」

 嗤いながら、腕を組む。マドカが、

 「あぁ、薫子にしたこと?自分だけ良い子ちゃんぶるのが、ウザかっただけ」

 和美の代わりに、言うと、スズが、

 「そうそう、Aクラスだからって、偉そうに!何様?」

 心底、私を馬鹿にした顔で言う。和美が、

 「Cクラスに落ちた、私達のこと、陰で笑ってたんでしょ!」

 フンッと言って、私を見たので、私は、

 「そんなこと、してない」

 三人に言った。しかし、三人は納得せずに、和美が、

 「してるわよ!その態度がムカつくのよ!まァ、良いわ、アンタなんか友達じゃない!絶交よ!」

 と言い、マドカも、

 「そうよ!一人だけAクラスになってさ!ムカつくのよ!」

 と言った。すると、スズが追随して、

 「今度、私達の前に来たら容赦しないから!」

 三人は、私に文句をいうだけ言って、私を残して、去っていった。

 私は、必死で泣くのを我慢しながら、家まで帰ると、自室に行き、泣いた。あとから、あとから、流れる涙を止めようとしたが、止まらなかった。

 夕食の時間になり、泣き腫らした顔を誰にも見られたくなくて、私を呼びに来た母に、

 「頭が痛いから、夕食は要らない」

 と伝えると、母は、

 「何か食べないと、薬も飲めないわ、お粥作るから、待ってなさい」

 と言って、お粥と薬、水の入ったコップを持ってきてくれた。私は心の中で、

 (妊娠五カ月なのに、無理言って、ごめんなさい)

 そう思いながら、母が私の部屋から出て行くまで、頭から、布団をかぶっていた。母が私の部屋から出て行くのを確認してから、机の上に置いてあった、夕食を食べると、茶碗とコップののったお盆を、自分の部屋の扉の外の横に置き、部屋に戻ろうとして、姉に、

 「どうしたの?薫子、その顔!」

 少し大きな声で言われて、私は慌てて、

 「お姉ちゃん、声が大きい!」

 と言って、姉を私の部屋に入れた。涙の理由を話すと、姉は、

 「そう、そんなことがあったのね、そんな友達は本当の、友達じゃないわ!今度、何かされたら、ちゃんと話してね!その時は、私と夕子が、やっつけるから!」

 手をグーにして、パンチをする仕草をした。私は笑えてきて、

 「アハハッ、うん、お姉ちゃんはお姉ちゃんだよね。ごめんね、お姉ちゃん。大丈夫もう、関係ないから。あの人達に今度、何かされたら、自分で追い返すから。大丈夫!」

 姉を安心させるために、私は、笑顔を作った。姉はまだ心配そうに、

 「本当に?大丈夫なのね?」

 念を押して、聞いてくる。私は、

 「うん、大丈夫だよ」

 と笑った。それを見た姉は、

 「そう、わかったわ、じゃあ、私は自分の部屋に戻るわね。おやすみなさい、薫子」

 と言って、私の部屋を出て行った。私は、疲れてベットに倒れ込んだ。
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