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3.市議会議員
しおりを挟むそれから3年が経った。私はもう小学校5年生。
私は、3年の頃からいじめを受けて、学校から孤立状態になった。
学校も行ったり、行かなかったり。私も物心がついて難しい話も多少分かるようになって来た。
ある時、私に夢が出来た。料理教室に通う事とトリマーになる事だった。ただ、ここで問題だった。小さい頃から言われ続けた、
「紙が無い」 という件だった。
私は疑問を抱き続けて、小学生を過ごして来た。中学に上がるのも後、一年とちょっと。ここでも、中学生になるのが楽しみになっていた。
中学生は、新しい人たちいるから、いじめはないよね?多分。と小さな希望を持ち。
そして5年の冬、私の夢を祖母に伝えた。
「おばあちゃん、中学卒業したらトリマーになりたい。あと、料理教室も通いたい」
祖母、「トリマーになるには、専門学校に行って免許取得しなきゃいけないね。料理教室は近くにあるから、聞いてみるね。」
私、「うん。」
私はたわいもない会話をして、ここでやっと疑問が晴れることになった。
私、「おばあちゃん、トリマーになれるかな?」
祖母、「ミサちゃん。今なら話が分かると思うから言うけど、ミサちゃんが埼玉に越して来た意味は分かる?」
小2の時の疑問だった。何故私は都会から埼玉に来たのかだった。
私、「そうだ。なんで?」
祖母、「実はね、ミサちゃん産まれた時から戸籍が無い子なんだよ。周りとは全く違う特別な子なの。それはね、産まれた時皆必ず、この病院で産まれました、って言う紙、所謂、出生証明書って物を病院から出されるのよ。」
私はずっと祖母の話を黙々と聞いていた
「その出生証明書は大事な物で、ミサちゃんは東京で産まれたから、世田谷区役所に出さないといけなかったんだけどね、ミサちゃんのママとパパは結婚してないの。」
そこで衝撃が走った。
(結婚してない?待って。どういう意味。)
と訳がわからなくなって来ていた。でも祖母はそのまま話を続けた。
「ミサちゃんのママには違う男の人と結婚してるのよ。その男の人が怖くてねぇ。その人から逃げた時に、ミサちゃんのパパとママが知り合ってしまったのよ。年月が過ぎてママはミサちゃんを授かった。だからね、授かったって知った時はおばあちゃん反対したんだよ。そんな既婚者と駆け落ちなんて。ってね」
もうここで更に私の頭は真っ白になった。ただ気になる事があった。
私、「…で、その結婚してる?男の人とは今どうなったの?」
祖母、「まだ離婚が出来ていないのよ。その理由はいっぱいあってね。だから当時、出生証明書を区役所に出してしまうと向こうの戸籍に載ってしまって、みさちゃんの存在やらなんやら分かってしまうって言われて、出生証明書を出せずにいたの。」
私、「じゃあ、なんでここに越して来たの?」
祖母、「それがね、東京では、保険証も作ってくれなくてね。区役所の人が手伝ってくれなかったのよ。だから学校に入りたいって区役所に訴えかけたけど、応じてくれなくてね。埼玉でどう動けばいいか市役所に聞いてたら、市議会議員の人が動いてくれてここで学校の手続きが出来たのよ。」
私「あー。だから引っ越して来たんだ」
私は理解に苦しんだ。何故なら話が難しくてどう理解して良いのか。とずっと悩んでいた。当時その市議会議員と言う名のものも知らなくて、弁護士さんかな?誰なのかな?と考えていた。
ただ祖母に聞いたらまた長くなると思いその時は聞くのをやめた。
分かった事は一つ。その方が動いてくれなかったら、私は保険証や学校すら行けなかった事。
頭に叩き込まれた、私の父母は婚姻関係になく、母には旦那がいる。との事実。
そして私は、
➖ある意味特別な存在。➖
だということを。
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