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変化
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Side:弐条
【早く帰って来て下さいね、ボス。お気を付けていってらっしゃい!】
近頃。
ウチに、子どもが来た。なんて事はない。そこそこ儲かってる会社のバカな社長息子に金を使わせウチが貸してやった分を取り立てる。搾れるだけ搾り尽くす算段だったが予定が変わった。
そんな端金よりも、とんでもない化け物が自ら飛び込んで来たのだから。
『愛嬌のある子どもですから。伊達に三人も兄貴がいる弟ではありません。なんと言いますか、人懐っこい上に素直だから…つい世話を焼きたくなるような気もしますね』
右腕は随分とあの子どもに絆されている。無理もない。コイツが見出して連れて来て、メキメキとその成果を上げている。
『子どもはお嫌いですか』
『接点なんぞねェよ』
バース性の狂った子ども。ベータというありふれた性別でありながら、あのアルファでも最凶の血筋を持つ猿石と並んで会話まで出来るのは正直、驚いた。
猿石は俺たちと同じ上位アルファだが血が濃すぎる。長らくギリギリを攻めた近親婚の家系に産まれた化け物だ。癇癪は起こすし手は早い。だが、上位アルファ故に力は強く暴走したら手が付けられない。
それを、あの子どもは御せる。
敵ならばこれ程の脅威はないが、幸いにもどちらもこちらの手駒。
『…無駄口が多い。黙って進めろ』
『御意』
目を閉じて座席に身を沈めれば、子どもらしい無邪気な笑みを浮かべて自身を見送った子どもが思い浮かぶ。あんなにも自然に帰りを乞われたのは、己の人生で初めてのことだ。
兄たちに、同じように言ってるからか。
自分たちがこれから何をしに行っているか知れば、二度とあんな笑顔は向けられないのだろうとどこか他人事のように思った。
『女子どもだろうが例外はない。
一族郎党、皆殺しだ』
ヤクザの世界の裏切りは死で贖うしかない。
古い日本家屋の廊下を進めば未だ無様に逃げる男が庭先でウチの実行部隊に始末されているところだった。地下に進むと一体いつの時代の代物だと溜息をつきたくなるような頑丈な座敷牢が出て来る。
その向こうにいるのは、最早理性などとうの昔に捨てた人間の成れの果て。こちらが誰なのかもわからず意味のわからない言葉の羅列を並べて叫ぶ生物に拳銃を向けた。
『ボス、実行部隊より制圧完了の報せが』
『処理部隊に引き継げ。こっちは引き上げだ』
バース性による人間兵器の製造。
馬鹿げた話だとは思うがこの手の話は昔から存在する。どんな性別すら超えた種族、それは人間にとっての果てぬ夢と欲望。
…この家はそれを創り上げようとして結果出来上がったのは理性のない大量の化け物。そしてそれを更に大量に創り上げ、兵器として運用しようとしていたところを…弐条が潰した。
人間兵器なんざ知る由もねェがコイツらはよりにもよって、ウチの連中のサンプルを採取しようと画策してやがったからだ。
念入りに消したのは、皮肉にも奴らが喉から手が出るほど欲した存在が二人もウチにいる。しかも猿石のような手が余る存在だけではなく、片方はもっと簡単に懐柔できそうな子ども。
それが現れたという高揚すら与えず、裏切りへの罰を与えただけ。
『アレはウチが引き受けた逸材だ。手放しゃしねェよ』
本当に、皮肉な話だ。
『…何十年何百年と夢見た個体が人間じゃなく、神の気紛れで産み落とされるなんてな』
予想よりも早く掃討が終わり切り上げる。大して汚れてもいないからそのまま車に乗り込めば、刃斬の運転で流れるように発車した。
曇り始めた空。生憎と雨は降らない。
『ボス。宋平が作った弁当です、宜しければ』
『…随分デケェな』
殆ど重箱みたいな弁当を受け取れば、やはり相当な量なのか手に重みが伝わる。朝から何も腹に詰めていないことを思い出す。こちら側に長く居座る連中はこの程度の掃除で食欲を落とすこともない。
そんな普通の感情は、とうに削ぎ落とした。
『…好みがわからなかったのでしょう。っふ、まるで体育祭にでも持って行くようですね』
同意する。
わざわざ自前の弁当を持って来る子ども。別にあの子どもが食べる分の食費がかさんだところで、その体質に働きを比べれば安いもの。だから交換条件にしてしまえば、子どもが受け入れやすいと思ったが…。
『毒味は』
『必要ねェよ。…あの子どもがずっと持ってたなら途中で入れられた可能性もないだろ』
二段の弁当に薄いプラスチック容器。どうやら弁当の他についていた容器には苺がゴロゴロと入っているらしい。
…本当に一人用か?
『はっ。マジかよ…』
開けてみればパッと見ても十を超える料理が所狭しと詰まっている。詰め方も綺麗なモンで上品で、彩りも文句はない。
二段目には米が敷き詰められ、控えめに胡麻塩が振りかけてある。おかずの量を考えれば最適だ。手を付けるか迷っていたが開けてみればその気は一気に失せた。
唐揚げ。アスパラガスのベーコン巻き。カリフラワーのおかか和え。手作りらしい、鳥のつくね。蓮根の金平。たまご焼きはダシが強めかと思えば、もう一つは甘めの味付け。里芋と竹輪の煮物。豚肉の生姜焼き。鯖の塩焼き。胡瓜とワカメの甘酢和え。
『…ん? …ボス、まさか、全てお食べになったんですか?!』
気付けば苺を食べながら窓の外を眺めていた俺に刃斬がデカい声を上げるので眉間に皺を寄せる。慌てて謝罪を述べる部下を一瞥してから再び窓の外に視線を向けた。
弁当を片せば律儀なことに、もう一つおしぼりが付いていたので有り難く使う。箸も割り箸のみならず、苺用に小さなプラスチックのフォークまで入っていた。
『…刃斬。少し寄り道だ』
早くお前の顔を見てみたいが、少し待て。
必ず、笑わしてやるから。
『よく出来た舎弟には土産が必要だ』
アジトに帰れば約束の時間通りだと、嬉しそうに宋平が猿石を引っ張りながら建物から出て来る。騒がしい、と他の構成員に軽く頭を叩かれて申し訳なさそうに佇まいを正す姿に思わず口が緩む。
案外板に付いて来たじゃねェか。
『構わねェ。宋平、こっち来な』
車から出て来た刃斬に空の弁当箱を渡された宋平は、その軽さに気付いてパッと表情を明るくする。噛み締めるように笑みを浮かべて空の弁当箱を抱きしめる姿に手が伸びる。
『随分と手の込んだ弁当だったな。全部お前が作ったのか?』
『いえっ、兄にも…手伝ってもらいました』
その表情から大半はコイツが作ったんだろうと見当が付く。紺色の艶があり質の細かい柔らかな髪を撫でていれば嬉しそうに擦り寄るからいじらしい。
『唐揚げが特に気に入った。卵焼きは…どっちも美味かったから、交互に入れろ。二種類作るのは流石に手間だろ』
あれだけのものを与えられたのだから、感想くらい述べねばと思ったが…宋平は暫しポカンとした間抜け面を晒し、またみるみると笑顔を作る。
…なんだ? なんか言ったか?
『パーラーに寄ったから食え。ドライアイス入ってるからな。気ィ付けろよ?』
去り際に少し赤くなった耳に触れてから入れ替わるようにアジトに入る。
『また頼むぜ、宋平』
近くにいた猿石を呼び寄せると刃斬も合流してエレベーターに乗り込む。普段なら猿石がすぐに文句や手が出て刃斬がキレるまでがよくある光景だが、やけに静かなモンで表情も柔らかい気がする。
…なるほどな。宋平と普通に接することでストレスが少ないわけか。
いくらアルファでも、幼少期から愛情の一つすら満足に与えられずにいれば壊れていくのは必然。コントロール出来ない強過ぎるアルファ性。
だからコイツは二十六にして、やっと人と向き合うことを学び始めている。
『んだよ、急に呼び付けてよ。オレだってソーヘーと一緒に氷菓子食いてぇ』
『…テメェが暗殺向きじゃねぇ糞バーサーカー野郎だから手が足りなくてボスが自ら出向いたんだよ、馬鹿が。菓子の話なんかしてんじゃねぇ』
『オレがいてもボスは行くだろ。全員死んだかちゃんと自分の目で確認するタイプだし』
面倒臭そうに後頭部を掻きながらそう言った猿石に刃斬は開いた口を閉じてから不満気に俺の後ろに控える。馬鹿だが、使えないわけではないのがこの男。
『近々、宋平を連れて例の会合に出る。毎回流血沙汰になるわ行方不明者が出るわで面倒この上ないが出ないわけにもいかねェ』
宋平という単語が出ただけで目の色が変わる。
『この世界は狭く深ェ。
…それを踏まえて、行動しろ。腑抜けやがったらテメェだろうが容赦無く潰す』
『ボスはアイツが嫌いなのかよ』
そうは言ってない。
『ならオレの力を信用してねーのかよ』
最初からソファにすら座らなかった男は、ずっと体の向きが出口に向かっていた。これは重症かと視線をズラせばすぐに猿石は歩き出す。
『…お前が先に死んでも知らねーからな』
『っ猿石テメェ!!』
良い。と手を伸ばして制止すればエレベーターが閉じる音がして室内は静寂に包まれる。すぐに刃斬が苦虫を潰したような顔をして謝罪を口にするが大して気にはしていない。
あれは純粋な感想だろうな、あの野生児の。
『肝に銘じるとするか』
会合まで、残り数日。
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【早く帰って来て下さいね、ボス。お気を付けていってらっしゃい!】
近頃。
ウチに、子どもが来た。なんて事はない。そこそこ儲かってる会社のバカな社長息子に金を使わせウチが貸してやった分を取り立てる。搾れるだけ搾り尽くす算段だったが予定が変わった。
そんな端金よりも、とんでもない化け物が自ら飛び込んで来たのだから。
『愛嬌のある子どもですから。伊達に三人も兄貴がいる弟ではありません。なんと言いますか、人懐っこい上に素直だから…つい世話を焼きたくなるような気もしますね』
右腕は随分とあの子どもに絆されている。無理もない。コイツが見出して連れて来て、メキメキとその成果を上げている。
『子どもはお嫌いですか』
『接点なんぞねェよ』
バース性の狂った子ども。ベータというありふれた性別でありながら、あのアルファでも最凶の血筋を持つ猿石と並んで会話まで出来るのは正直、驚いた。
猿石は俺たちと同じ上位アルファだが血が濃すぎる。長らくギリギリを攻めた近親婚の家系に産まれた化け物だ。癇癪は起こすし手は早い。だが、上位アルファ故に力は強く暴走したら手が付けられない。
それを、あの子どもは御せる。
敵ならばこれ程の脅威はないが、幸いにもどちらもこちらの手駒。
『…無駄口が多い。黙って進めろ』
『御意』
目を閉じて座席に身を沈めれば、子どもらしい無邪気な笑みを浮かべて自身を見送った子どもが思い浮かぶ。あんなにも自然に帰りを乞われたのは、己の人生で初めてのことだ。
兄たちに、同じように言ってるからか。
自分たちがこれから何をしに行っているか知れば、二度とあんな笑顔は向けられないのだろうとどこか他人事のように思った。
『女子どもだろうが例外はない。
一族郎党、皆殺しだ』
ヤクザの世界の裏切りは死で贖うしかない。
古い日本家屋の廊下を進めば未だ無様に逃げる男が庭先でウチの実行部隊に始末されているところだった。地下に進むと一体いつの時代の代物だと溜息をつきたくなるような頑丈な座敷牢が出て来る。
その向こうにいるのは、最早理性などとうの昔に捨てた人間の成れの果て。こちらが誰なのかもわからず意味のわからない言葉の羅列を並べて叫ぶ生物に拳銃を向けた。
『ボス、実行部隊より制圧完了の報せが』
『処理部隊に引き継げ。こっちは引き上げだ』
バース性による人間兵器の製造。
馬鹿げた話だとは思うがこの手の話は昔から存在する。どんな性別すら超えた種族、それは人間にとっての果てぬ夢と欲望。
…この家はそれを創り上げようとして結果出来上がったのは理性のない大量の化け物。そしてそれを更に大量に創り上げ、兵器として運用しようとしていたところを…弐条が潰した。
人間兵器なんざ知る由もねェがコイツらはよりにもよって、ウチの連中のサンプルを採取しようと画策してやがったからだ。
念入りに消したのは、皮肉にも奴らが喉から手が出るほど欲した存在が二人もウチにいる。しかも猿石のような手が余る存在だけではなく、片方はもっと簡単に懐柔できそうな子ども。
それが現れたという高揚すら与えず、裏切りへの罰を与えただけ。
『アレはウチが引き受けた逸材だ。手放しゃしねェよ』
本当に、皮肉な話だ。
『…何十年何百年と夢見た個体が人間じゃなく、神の気紛れで産み落とされるなんてな』
予想よりも早く掃討が終わり切り上げる。大して汚れてもいないからそのまま車に乗り込めば、刃斬の運転で流れるように発車した。
曇り始めた空。生憎と雨は降らない。
『ボス。宋平が作った弁当です、宜しければ』
『…随分デケェな』
殆ど重箱みたいな弁当を受け取れば、やはり相当な量なのか手に重みが伝わる。朝から何も腹に詰めていないことを思い出す。こちら側に長く居座る連中はこの程度の掃除で食欲を落とすこともない。
そんな普通の感情は、とうに削ぎ落とした。
『…好みがわからなかったのでしょう。っふ、まるで体育祭にでも持って行くようですね』
同意する。
わざわざ自前の弁当を持って来る子ども。別にあの子どもが食べる分の食費がかさんだところで、その体質に働きを比べれば安いもの。だから交換条件にしてしまえば、子どもが受け入れやすいと思ったが…。
『毒味は』
『必要ねェよ。…あの子どもがずっと持ってたなら途中で入れられた可能性もないだろ』
二段の弁当に薄いプラスチック容器。どうやら弁当の他についていた容器には苺がゴロゴロと入っているらしい。
…本当に一人用か?
『はっ。マジかよ…』
開けてみればパッと見ても十を超える料理が所狭しと詰まっている。詰め方も綺麗なモンで上品で、彩りも文句はない。
二段目には米が敷き詰められ、控えめに胡麻塩が振りかけてある。おかずの量を考えれば最適だ。手を付けるか迷っていたが開けてみればその気は一気に失せた。
唐揚げ。アスパラガスのベーコン巻き。カリフラワーのおかか和え。手作りらしい、鳥のつくね。蓮根の金平。たまご焼きはダシが強めかと思えば、もう一つは甘めの味付け。里芋と竹輪の煮物。豚肉の生姜焼き。鯖の塩焼き。胡瓜とワカメの甘酢和え。
『…ん? …ボス、まさか、全てお食べになったんですか?!』
気付けば苺を食べながら窓の外を眺めていた俺に刃斬がデカい声を上げるので眉間に皺を寄せる。慌てて謝罪を述べる部下を一瞥してから再び窓の外に視線を向けた。
弁当を片せば律儀なことに、もう一つおしぼりが付いていたので有り難く使う。箸も割り箸のみならず、苺用に小さなプラスチックのフォークまで入っていた。
『…刃斬。少し寄り道だ』
早くお前の顔を見てみたいが、少し待て。
必ず、笑わしてやるから。
『よく出来た舎弟には土産が必要だ』
アジトに帰れば約束の時間通りだと、嬉しそうに宋平が猿石を引っ張りながら建物から出て来る。騒がしい、と他の構成員に軽く頭を叩かれて申し訳なさそうに佇まいを正す姿に思わず口が緩む。
案外板に付いて来たじゃねェか。
『構わねェ。宋平、こっち来な』
車から出て来た刃斬に空の弁当箱を渡された宋平は、その軽さに気付いてパッと表情を明るくする。噛み締めるように笑みを浮かべて空の弁当箱を抱きしめる姿に手が伸びる。
『随分と手の込んだ弁当だったな。全部お前が作ったのか?』
『いえっ、兄にも…手伝ってもらいました』
その表情から大半はコイツが作ったんだろうと見当が付く。紺色の艶があり質の細かい柔らかな髪を撫でていれば嬉しそうに擦り寄るからいじらしい。
『唐揚げが特に気に入った。卵焼きは…どっちも美味かったから、交互に入れろ。二種類作るのは流石に手間だろ』
あれだけのものを与えられたのだから、感想くらい述べねばと思ったが…宋平は暫しポカンとした間抜け面を晒し、またみるみると笑顔を作る。
…なんだ? なんか言ったか?
『パーラーに寄ったから食え。ドライアイス入ってるからな。気ィ付けろよ?』
去り際に少し赤くなった耳に触れてから入れ替わるようにアジトに入る。
『また頼むぜ、宋平』
近くにいた猿石を呼び寄せると刃斬も合流してエレベーターに乗り込む。普段なら猿石がすぐに文句や手が出て刃斬がキレるまでがよくある光景だが、やけに静かなモンで表情も柔らかい気がする。
…なるほどな。宋平と普通に接することでストレスが少ないわけか。
いくらアルファでも、幼少期から愛情の一つすら満足に与えられずにいれば壊れていくのは必然。コントロール出来ない強過ぎるアルファ性。
だからコイツは二十六にして、やっと人と向き合うことを学び始めている。
『んだよ、急に呼び付けてよ。オレだってソーヘーと一緒に氷菓子食いてぇ』
『…テメェが暗殺向きじゃねぇ糞バーサーカー野郎だから手が足りなくてボスが自ら出向いたんだよ、馬鹿が。菓子の話なんかしてんじゃねぇ』
『オレがいてもボスは行くだろ。全員死んだかちゃんと自分の目で確認するタイプだし』
面倒臭そうに後頭部を掻きながらそう言った猿石に刃斬は開いた口を閉じてから不満気に俺の後ろに控える。馬鹿だが、使えないわけではないのがこの男。
『近々、宋平を連れて例の会合に出る。毎回流血沙汰になるわ行方不明者が出るわで面倒この上ないが出ないわけにもいかねェ』
宋平という単語が出ただけで目の色が変わる。
『この世界は狭く深ェ。
…それを踏まえて、行動しろ。腑抜けやがったらテメェだろうが容赦無く潰す』
『ボスはアイツが嫌いなのかよ』
そうは言ってない。
『ならオレの力を信用してねーのかよ』
最初からソファにすら座らなかった男は、ずっと体の向きが出口に向かっていた。これは重症かと視線をズラせばすぐに猿石は歩き出す。
『…お前が先に死んでも知らねーからな』
『っ猿石テメェ!!』
良い。と手を伸ばして制止すればエレベーターが閉じる音がして室内は静寂に包まれる。すぐに刃斬が苦虫を潰したような顔をして謝罪を口にするが大して気にはしていない。
あれは純粋な感想だろうな、あの野生児の。
『肝に銘じるとするか』
会合まで、残り数日。
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