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捕縛
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ローズに短剣を突きつけられ、ルーガスに助けられた私は、座り込んでいた。
(どうして?リアムが興奮剤なんて!)
確かに、最近は外出が多かった気もする。
実習先のレポートについても、前はリアムがしていたはずなのに、酷く不機嫌なリアムに言われ私が行くしかなかった。
(元々私にはリアムは態度が悪かったし、興奮剤を使ったなんて全然分からなかった。)
いつの間にか目の前で捕縛されたローズはいなくなっていた。
すると急に辺りが暗くなる。
私の目の前にはルーガスが立っていた。
「大丈夫?怖かったね。慰めてあげようか。」
そのまま、私は抱き上げられ、ルーガスに強く抱きしめられる。
「あの、僕、大丈夫だから、」
「あの女が何がするんじゃ無いかと監視してたんだよ。まさかリアムの所に行くなんて、間に合って本当に良かった。」
(ああ、そうか。心配してくれたんだ。リアムの付き合っていた女達は興奮剤目的だったみたいだし、リアムも不憫な奴だったんだな。でもリアムを本当に心配してくれる人がいてよかった。)
やっぱり緊張していたんだろう。ホッとすると力が抜け、ルーガスに抱きしめられるのが気持ちよく感じる。
(もうちょっと、こうしていたいかも。)
「リアム?」
「はい、殿下」
少しうっとりとして私は返事をする。
「ローズとは何度も愛し合ったんだよね。付き合っている俺とはキスだけだなんておかしくない?」
「えっ?」
気持ちいい風が吹き、木々が揺れる中で、ルーガスが何度もキスをしてくる。
以前は苦しいだけだったのに、気持ちよくて、ドキドキと胸が音を立てる。
クチュ、クチュ、レロ、レロ
すぐにベルトを外され、ルーガスの手がズボンの中に入り私の臀部を鷲掴みにして何度も揉まれる。
ルーガスが後ろから下着の中に手を入れて指を動かしてきた。
口の喉奥をリズムよく舌で突かれ、同時に股を擦られる。
(ああ、なんか変な感じになってくる。)
自然と私の腰が揺れ動き、ルーガスに擦り付けそうになる。
ううう、また逃げれない。
「おい!まだここにいたのか?」
向こうからやってきたロイが声をかけてきた。
「だいたい、リアムも捜査対象だろ。一緒に連れて来いよ。」
「ああ、悪いな。今行くよ。つい可愛くて。」
「はぁー、あんまり外で盛るなよ。せっかくの清廉潔白な皇太子のイメージが崩れるぞ。」
私は2人の会話を聞きながら大事な事を思い出した。
(リアムが捜査対象!)
貴族科に帰ると、講堂に複数人の生徒がいた。
中央では、捜査員数名と、白衣をきた医師らしき人物がいる。
どうやら1人ずつ興奮剤の検査をしているようだ。
髪を数本取られ、すぐに検査溶液が入った容器に入れられ、結果が陽性だった者は、捜査官に連れられて行く。
ルーガスとロイは忙しいらしく、すぐに講堂から出ていった。今私の隣にはザイルがいる。
ザイルが私に今回の事を話してくれた。
「実は今年に入ってから興奮剤が問題になっていてね。生徒会を中心に調べていたんだ。それで、生徒会補佐って役職を作って特に怪しい2人を監視する事になったんだ。
キミとローズの事だけどね。」
なるほどと納得する。リアムは元々サボり癖がある。生徒会補佐なんて務まるわけがない。
「ああ、行っておいで。君の番だよ。」
私は医師の元へ進み出る。
中には検査を拒否する人もいるようで、さっきまで抵抗して叫んだり、騒がしかったが、私が最後みたいで今は静かだ。
「名前は?」
「リアム・ガーランドです。」
「髪を数本取りますね。」
「はい。」
ブチブチと音がして、髪が数本取られ容器に入れられた。
溶剤の色は変化しなかった。
「陰性ですね。」
それを聞いたザイルが発言する。
「へぇ。陰性なんだね。
捜査官、じゃあこの前の話通りこの子は生徒会に連れて帰るね。」
「はい。皇太子殿下によろしくお伝えください。」
ザイルと共に生徒会室へ移動すると他のメンバーが座って待っていた。
「おかえり。どうだった?」
「捕えた者達はリアム以外は、陽性でしたね。外も無事に終わりましたか?」
「ああ、ローズの母親と愛人が捕まった。屋敷の使用人も何人か使っていたみたいで、数人捕縛されたよ。オーフェン侯爵も災難だな。害虫に寄生され家紋の評判を落とすとは。」
そう言いながらルーガスは私に近づき、腰に手を回してきた。
「ああ、リアムが陰性で良かったよ。さすがに捕縛されたら、手を出せないからね。先にヤルか迷ったけど、我慢した甲斐があったな。」
「あの、近いです。離れてください。みんなの前だから、、」
「あら、構わなくてよ。ここにいるのは幼なじみばかりだから、お互いの事はよく知っているの。私たちの事は気にしないで。」
そういうことじゃない。
早く話を切り出さなければと、私は声を出した。
「あの、、僕の興奮剤容疑は解けたんですよね。だったらもう生徒会補佐を辞めてもいいですか?」
隣で私の腰に手を回すルーガスの温度が下がった気がした。
「リアム。実はね。ローズを含めて複数の子が君が興奮剤を使っていたと発言しているんだ。
検査は陰性だったけど容疑が残っている事には変わりない。
でも、可愛いリアムが捕まったら俺も困るし、今後は生徒会が監視し、責任を持つ事にして解放して貰った状況なんだよ。」
(えっ、じゃあ生徒会辞めれないって事?)
「あの、ありがとうございます。でも、僕補佐の仕事は、、、」
生徒会副会長のロイが発言する。
「リアムはルーガス専属の補佐だから、ルーガスに従えばいいよ。
だいたい発散するのに、市街に行くのは前から反対していたんだ。
ルーガスが大人しくなるだけで、リアムが生徒会にいる意味はあるさ。」
「そうですわ。護衛に時間を取られ、私とザイルの時間がどんどん削られるのはもう嫌ですわ。」
ザイルは公爵令嬢の発言を聞き嬉しそうに頬を染めている。
とりあえず、私の味方はいないらしい。ルーガスに腰を撫でながら私は途方にくれた。
(どうして?リアムが興奮剤なんて!)
確かに、最近は外出が多かった気もする。
実習先のレポートについても、前はリアムがしていたはずなのに、酷く不機嫌なリアムに言われ私が行くしかなかった。
(元々私にはリアムは態度が悪かったし、興奮剤を使ったなんて全然分からなかった。)
いつの間にか目の前で捕縛されたローズはいなくなっていた。
すると急に辺りが暗くなる。
私の目の前にはルーガスが立っていた。
「大丈夫?怖かったね。慰めてあげようか。」
そのまま、私は抱き上げられ、ルーガスに強く抱きしめられる。
「あの、僕、大丈夫だから、」
「あの女が何がするんじゃ無いかと監視してたんだよ。まさかリアムの所に行くなんて、間に合って本当に良かった。」
(ああ、そうか。心配してくれたんだ。リアムの付き合っていた女達は興奮剤目的だったみたいだし、リアムも不憫な奴だったんだな。でもリアムを本当に心配してくれる人がいてよかった。)
やっぱり緊張していたんだろう。ホッとすると力が抜け、ルーガスに抱きしめられるのが気持ちよく感じる。
(もうちょっと、こうしていたいかも。)
「リアム?」
「はい、殿下」
少しうっとりとして私は返事をする。
「ローズとは何度も愛し合ったんだよね。付き合っている俺とはキスだけだなんておかしくない?」
「えっ?」
気持ちいい風が吹き、木々が揺れる中で、ルーガスが何度もキスをしてくる。
以前は苦しいだけだったのに、気持ちよくて、ドキドキと胸が音を立てる。
クチュ、クチュ、レロ、レロ
すぐにベルトを外され、ルーガスの手がズボンの中に入り私の臀部を鷲掴みにして何度も揉まれる。
ルーガスが後ろから下着の中に手を入れて指を動かしてきた。
口の喉奥をリズムよく舌で突かれ、同時に股を擦られる。
(ああ、なんか変な感じになってくる。)
自然と私の腰が揺れ動き、ルーガスに擦り付けそうになる。
ううう、また逃げれない。
「おい!まだここにいたのか?」
向こうからやってきたロイが声をかけてきた。
「だいたい、リアムも捜査対象だろ。一緒に連れて来いよ。」
「ああ、悪いな。今行くよ。つい可愛くて。」
「はぁー、あんまり外で盛るなよ。せっかくの清廉潔白な皇太子のイメージが崩れるぞ。」
私は2人の会話を聞きながら大事な事を思い出した。
(リアムが捜査対象!)
貴族科に帰ると、講堂に複数人の生徒がいた。
中央では、捜査員数名と、白衣をきた医師らしき人物がいる。
どうやら1人ずつ興奮剤の検査をしているようだ。
髪を数本取られ、すぐに検査溶液が入った容器に入れられ、結果が陽性だった者は、捜査官に連れられて行く。
ルーガスとロイは忙しいらしく、すぐに講堂から出ていった。今私の隣にはザイルがいる。
ザイルが私に今回の事を話してくれた。
「実は今年に入ってから興奮剤が問題になっていてね。生徒会を中心に調べていたんだ。それで、生徒会補佐って役職を作って特に怪しい2人を監視する事になったんだ。
キミとローズの事だけどね。」
なるほどと納得する。リアムは元々サボり癖がある。生徒会補佐なんて務まるわけがない。
「ああ、行っておいで。君の番だよ。」
私は医師の元へ進み出る。
中には検査を拒否する人もいるようで、さっきまで抵抗して叫んだり、騒がしかったが、私が最後みたいで今は静かだ。
「名前は?」
「リアム・ガーランドです。」
「髪を数本取りますね。」
「はい。」
ブチブチと音がして、髪が数本取られ容器に入れられた。
溶剤の色は変化しなかった。
「陰性ですね。」
それを聞いたザイルが発言する。
「へぇ。陰性なんだね。
捜査官、じゃあこの前の話通りこの子は生徒会に連れて帰るね。」
「はい。皇太子殿下によろしくお伝えください。」
ザイルと共に生徒会室へ移動すると他のメンバーが座って待っていた。
「おかえり。どうだった?」
「捕えた者達はリアム以外は、陽性でしたね。外も無事に終わりましたか?」
「ああ、ローズの母親と愛人が捕まった。屋敷の使用人も何人か使っていたみたいで、数人捕縛されたよ。オーフェン侯爵も災難だな。害虫に寄生され家紋の評判を落とすとは。」
そう言いながらルーガスは私に近づき、腰に手を回してきた。
「ああ、リアムが陰性で良かったよ。さすがに捕縛されたら、手を出せないからね。先にヤルか迷ったけど、我慢した甲斐があったな。」
「あの、近いです。離れてください。みんなの前だから、、」
「あら、構わなくてよ。ここにいるのは幼なじみばかりだから、お互いの事はよく知っているの。私たちの事は気にしないで。」
そういうことじゃない。
早く話を切り出さなければと、私は声を出した。
「あの、、僕の興奮剤容疑は解けたんですよね。だったらもう生徒会補佐を辞めてもいいですか?」
隣で私の腰に手を回すルーガスの温度が下がった気がした。
「リアム。実はね。ローズを含めて複数の子が君が興奮剤を使っていたと発言しているんだ。
検査は陰性だったけど容疑が残っている事には変わりない。
でも、可愛いリアムが捕まったら俺も困るし、今後は生徒会が監視し、責任を持つ事にして解放して貰った状況なんだよ。」
(えっ、じゃあ生徒会辞めれないって事?)
「あの、ありがとうございます。でも、僕補佐の仕事は、、、」
生徒会副会長のロイが発言する。
「リアムはルーガス専属の補佐だから、ルーガスに従えばいいよ。
だいたい発散するのに、市街に行くのは前から反対していたんだ。
ルーガスが大人しくなるだけで、リアムが生徒会にいる意味はあるさ。」
「そうですわ。護衛に時間を取られ、私とザイルの時間がどんどん削られるのはもう嫌ですわ。」
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