【完結 】誰が私を殺したの?【R18】

仲 奈華 (nakanaka)

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学術祭

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学術祭の当日になった。

学術院の貴族科は、主に専攻する科目の研究発表が行われる。

私は、弟が死んだ時に行っていた実習のレポートを元に論文を作成し、発表する事になっていた。

沢山の発表ポスターが並び、各場所で順番に発表が始まっていた。

私の番になり、発表が始まる。

私の発表は、帝都の福祉政策についてだった。以前行った実習先に協力してもらい、現場の検証を行った。過去の文献を調べて、今後の対策を考え、教授と意見を擦り合わしての発表になっていた。


発表が終わり一礼する。

5分の質疑応答があり、好印象の意見が多くホッとしていた。

ふと、視線に気づき、そっちを見るとクラスメイトの1人が私を凝視していた。

私を見ているのはクラスメイトのマーカスだった。










休憩時間になるとマーカスが話しかけてきた。

「リアム」

「やあ、マーカス。なんだい?」

「試験しか能がない奴がどういう事だ。どうせ、誰かにやらせて自分で発表したんだろ。」

思わず、心臓が音を立てる。

目の前のマーカスは、暗い茶髪で、痩せ型長身の男性だ。背は高いはずなのに猫背で俯いている事が多く暗くて陰険な印象を受ける。

でも、成績はよく、同学年でいつも2位だった。

(ほんと、頭がいいだけあって鋭いな。テストもレポートも私がしたんだけどね。)

「今回は俺の発表も評価が良かった。次こそはお前を抜いて一位を取ってやる。」


(うわ。めんどくさい。一位のリアムを妬んでいるって事かな。)

「ああ、僕もライバルがいて嬉しいよ。これからもよろしくね。」

にこやかに返答すると、マーカスは訝しげにリアムを見て去っていった。

(もしかして、レポートまでしろって言ってきたのはマーカスが原因かな。いつもネチネチ絡まれたらリアムだったら、すぐに嫌になりそうだな。)

はぁー

と小さなため息を吐き、学術祭の片付けの為に移動を開始した。








生徒会室へ行くと、ルーガスが待っていた。

「いい発表だったね。」

そう言うと私の頭を撫でてくる。

親は私を褒めてくれる事も、頭を撫でてくれる事も無かった。大きくなってからも、リアムと入れ替わったり、勉学で忙しく、他者との触れ合いに慣れていない。

ふと昔リアムが両親から褒められ、頭を撫でられていた事を思い出す。両親の愛情については諦めていたはずなのに、あの時はリアムがとても羨ましかった。

(頭を撫でられるってこんな感じか。気持ちいいな。)

ルーガスの手は大きくて暖かい。

もっと撫でて欲しくて、つい近づいてしまった。

いつものようにルーガスに抱きしめられる。
「あー、本当に可愛い。どんどん可愛くなってくる。」

我に返って離れようとする。

(バレたら不味いのに自分から擦り寄るなんて、、) 


「ねえ、リアム。今日は時間があるよね。」


ルーガスに強く引き寄せられ、初めてキスをした隣室に連れていかれた。











ペロ、ペロ、ペロ、コス、コス、ペロ。

私は今、ベットに座ったルーガスの脚の間に座り、ルーガスの硬い逸物を持って擦り、舌で必死に舐め上げている。

キスの後、ルーガスから以前のように後の穴に入れたいと言われ、女だとバレたらダメだから必死に拒否したら、今日は手と口でしたらいいと言われた。


「どうしたの。リアム。前はもっと上手だったでしょ。そろそろ咥えてみようか。」


そんな、、、男性器なんて、直近で見るのも舐めるのも初めてなのに。

恨めしそうにルーガスを睨みつける。

「ふふ。俺だけ気持ちいいのが不満なの。今度は俺が君のを舐めてあげようか?」

ダメだ。そんな事をしたら、すぐに女だとバレちゃう。

私はルーガスの硬くて大きなものを口に含んだ。

グチュグチュグチュグチュ、、


「ああ、気持ちいいよ。リアム。
舌で舐め上げて。そうだよ。上手だね。」

言われるがままに何度も舌で舐めたり、頭を動かす。

「あー、でも刺激が足りないなぁ。」

そういうと、ルーガスは私の頭を両手で掴み、思いっきり硬くなったアレを何度も押し入れてきた。

「絶対に噛んだらダメだよ。」

「う、う、う、うん、う」

(く、くるしい。早く、終わって。)

何度も打ちつけ、ルーガスがぶるりと震えたと思うと、私の口の中いっぱいにルーカスの欲が広がった。

「全部飲み込んで。前と同じようにね。」

そういうルーガスは私を見て嬉しそうに笑っていた。

ゴク、ゴク、こほ、、、こほ。

「いい子だね。リアム。」


そう言い、ルーガスは私を抱きしめ、頭を撫でてくる。

(早く離れないとダメなのに、、、どうしてこんなに暖かいのかな。)



ルーガスに応えるように、私もルーガスに躊躇いながらも抱きついた。









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