【完結】誰が娘を殺したの?【R18】

仲 奈華 (nakanaka)

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アリスの親友マーガレット

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捜査官のライズとマックは死亡した女児が遊びに行ったと言われる女児の親友マーガレットの自宅に来ていた。女児が川の下流で見たかった今回の事件は、親が捜索願いを出し、必死に訴えていたにも関わらず警察の対応が遅かったのではないかと批判する意見もあり、社会の関心も高い。

マーガレットの母親には、死亡が分かった当初すぐに話を聞き、いつもどおり4時前に帰ったと情報を得ていた。
今回は、母親同席の上、マーガレットに詳しく話を聞くために、捜査官の2人が自宅に訪ねる事になっていた。

「それでは、本当は土曜日にアリスはいなかったですか?」

捜査官のライズとマックは驚いた。出迎えた母親から申し訳無さそうに言われたのは、アリスが親友の家に来た後すぐにアリスだけで出かけたという事実だった。


マーガレットの母は言った。
「この子はアリスから念入りに頼まれていたらしいんです。アリスに最近ボーイフレンドができたみたいで、家族に内緒でデートをしたいから、いつものようにマーガレットの家にいる事にして欲しいって。

土曜日に母親のローズさんから連絡があった時は私が出ました。マーガレットに聞くと4時前に帰ったと答えるし、私が家に帰った時はアリスがいなかったので、私もいつものようにアリスとマーガレットが遊んで帰ったとばかり思っていて。」

申し訳無さそうにマーガレットの母は捜査官に告げた。

ライズはマーガレットが怯えないように優しく話しかける。

「お母さんが言った事は本当かな。」

マーガレットは答えた。
「本当です。私は何度もアリスにお願いされたんです。4時までここにいて帰った事にしてって。だから土曜日にアリスのお母さんから帰って無いって連絡があったって母から聞いたんですけど、アリスに何度も頼まれてたから、、、」

マーガレットはそう言うと悲しそうに俯いた。

ライズとマックは顔を見合わせる。ボーイフレンドがいたなんてアリスの家族は何も言っていなかったはずだ。仲の良い家族と聞いていたが、実情は違うかもしれない。

「そうか。友達の頼みを聞いてあげたんだね。」

怒られない事にほっとしたのかマーガレットは表情を僅かに緩めた。

「そうなんです。ボーイフレンドのサムとは何回かみんなで合っていて、私達とても仲が良かったんです。特にサムはアリスを気に入っていて、先週告白されてアリスも初デートだって喜んでいました。」

話を聞いていたマーガレットの母がギョッとしてマーガレットに詰め寄る。

「どう言う事?みんなで合ったなんてお母さん聞いてないわよ。」

「だってお母さんが言ったじゃない。好きなもの買って食べなさいって。だからアリスとお昼ご飯を買いに行ったんだよ。そしたらアリスが暇だから友達を呼んでもいいって聞くからいいよって言ったら、サム達が来て話したんだよ。ちゃんとご飯食べて家に帰ってるから問題ないでしょ。」

反論された母親はバツが悪そうに捜査官に言った。
「先月実家の母が倒れて、土曜日はお昼前後私が手伝いに行っていたんです。アリスは、もう一年近く土曜日は遊びに来ていて、二人で好きな物を買いに行って自宅で楽しそうにしているので、今まで通りにしていました。
もちろんローズさんにも伝えてますし、
いつもアリスが来てから私は実家には帰り、家に着いてからアリスが帰るのを見送っていました。
ただ、あの土曜日は母を落ち着かせるのに時間がかかって、いつもよりちょっと
遅くなったんです。娘がいつも通り帰ったと言うの本当にそう思っていたんです。」

「なるほど。そのボーイフレンドのサムという子は学校の友達かな。」

尋ねられたマーガレットは答えた。

「いえ、違います。アリスがスマホで知り合った友達って言ってました。いつも、アリスが連絡をとっていたから私はよく知らなくて。」

「連絡先も知らないって事。」

「はい。アリスのスマホに比べて私のはすぐ動かなくなっちゃうから。」

「アリスはどうしてサムと知り合ったか知っているかな?」

「はい。アリスのスマホは、学校で使うアプリをダウンロードできないから、母親に設定を変えてもらってから色々使えるようになったって言ってました。

あの、修学旅行に行った時にアリスが父親が知らない女の人と手を繋いで歩いているのを見たって悩んでいたんです。

それを聞いて、自分の父親がそんな事をしてるって想像したら気持ち悪くって、アリスに学校の友達には言わない方がいいよって私言いました。

アリスは数日悩んでいるみたいだったんです。暫くすると吹っ切れたようだったからアリスに聞くとスマホで友達を作れる所があって、その友達に相談したらスッキリしたって言ってました。

アリスって寂しがりな所があるから、私も良かったなって思ったんです。」

「なるほど。そのサムがどこにいるか心当たりはないかな。できれば特徴を教えて欲しいんだけどいいかな。」

「はい。えっと、いつもご飯を買いに行く時に会うのは、5分くらい歩いた所のコンビニです。サム達は自転車で、来ていたから家はもうちょっと離れていると思います。サムは私たちの3歳上だって言ってました。私より20cmくらい背が高いと思います。」

「ありがとう。とても参考になったよ。
他にアリスの事で気になる事はないかい。」

「アリスは最近、他の家族の事でも悩んでいるみたいでした。おばあちゃんから、よくお菓子やプレゼントを渡されるけど、食べると変な味がするから最近は食べないようにしているって言ってました。

あと、母親とおじいさんが仲が良すぎて一緒にいたくないって言ってた気がします。

だから、土曜日はいつも遊んでいたんです。家よりマーガレットと一緒の方が楽しいって言われて私も嬉しくって。」

「そうですか。ありがとうございます。なにかあれば連絡をしますので、その時はまたご協力をお願いします。」

捜査官は戸惑っていた。4時以降の足取りを確認していたが、今日の話で、土曜日の午前中から足取りが分からない事になる。アリスの財布とスマホは見つかっていない。出会い系サイトのトラブルに巻き込まれた可能性も出てきた。


捜査開始当初は事故か自殺の可能性が高いと思われていた。アリスの遺体は母親がどうしても連れて帰ると酷く取り乱して司法解剖の同意が取れず自宅に帰っている。
事件の可能性が強くなってきた今、もう一度司法解剖の依頼をする必要があるかもしれない。


捜査官のライズとマックは捜査本部へ報告する為に急いで帰っていった。


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