4 / 8
アリスの親友マーガレット
しおりを挟む
捜査官のライズとマックは死亡した女児が遊びに行ったと言われる女児の親友マーガレットの自宅に来ていた。女児が川の下流で見たかった今回の事件は、親が捜索願いを出し、必死に訴えていたにも関わらず警察の対応が遅かったのではないかと批判する意見もあり、社会の関心も高い。
マーガレットの母親には、死亡が分かった当初すぐに話を聞き、いつもどおり4時前に帰ったと情報を得ていた。
今回は、母親同席の上、マーガレットに詳しく話を聞くために、捜査官の2人が自宅に訪ねる事になっていた。
「それでは、本当は土曜日にアリスはいなかったですか?」
捜査官のライズとマックは驚いた。出迎えた母親から申し訳無さそうに言われたのは、アリスが親友の家に来た後すぐにアリスだけで出かけたという事実だった。
マーガレットの母は言った。
「この子はアリスから念入りに頼まれていたらしいんです。アリスに最近ボーイフレンドができたみたいで、家族に内緒でデートをしたいから、いつものようにマーガレットの家にいる事にして欲しいって。
土曜日に母親のローズさんから連絡があった時は私が出ました。マーガレットに聞くと4時前に帰ったと答えるし、私が家に帰った時はアリスがいなかったので、私もいつものようにアリスとマーガレットが遊んで帰ったとばかり思っていて。」
申し訳無さそうにマーガレットの母は捜査官に告げた。
ライズはマーガレットが怯えないように優しく話しかける。
「お母さんが言った事は本当かな。」
マーガレットは答えた。
「本当です。私は何度もアリスにお願いされたんです。4時までここにいて帰った事にしてって。だから土曜日にアリスのお母さんから帰って無いって連絡があったって母から聞いたんですけど、アリスに何度も頼まれてたから、、、」
マーガレットはそう言うと悲しそうに俯いた。
ライズとマックは顔を見合わせる。ボーイフレンドがいたなんてアリスの家族は何も言っていなかったはずだ。仲の良い家族と聞いていたが、実情は違うかもしれない。
「そうか。友達の頼みを聞いてあげたんだね。」
怒られない事にほっとしたのかマーガレットは表情を僅かに緩めた。
「そうなんです。ボーイフレンドのサムとは何回かみんなで合っていて、私達とても仲が良かったんです。特にサムはアリスを気に入っていて、先週告白されてアリスも初デートだって喜んでいました。」
話を聞いていたマーガレットの母がギョッとしてマーガレットに詰め寄る。
「どう言う事?みんなで合ったなんてお母さん聞いてないわよ。」
「だってお母さんが言ったじゃない。好きなもの買って食べなさいって。だからアリスとお昼ご飯を買いに行ったんだよ。そしたらアリスが暇だから友達を呼んでもいいって聞くからいいよって言ったら、サム達が来て話したんだよ。ちゃんとご飯食べて家に帰ってるから問題ないでしょ。」
反論された母親はバツが悪そうに捜査官に言った。
「先月実家の母が倒れて、土曜日はお昼前後私が手伝いに行っていたんです。アリスは、もう一年近く土曜日は遊びに来ていて、二人で好きな物を買いに行って自宅で楽しそうにしているので、今まで通りにしていました。
もちろんローズさんにも伝えてますし、
いつもアリスが来てから私は実家には帰り、家に着いてからアリスが帰るのを見送っていました。
ただ、あの土曜日は母を落ち着かせるのに時間がかかって、いつもよりちょっと
遅くなったんです。娘がいつも通り帰ったと言うの本当にそう思っていたんです。」
「なるほど。そのボーイフレンドのサムという子は学校の友達かな。」
尋ねられたマーガレットは答えた。
「いえ、違います。アリスがスマホで知り合った友達って言ってました。いつも、アリスが連絡をとっていたから私はよく知らなくて。」
「連絡先も知らないって事。」
「はい。アリスのスマホに比べて私のはすぐ動かなくなっちゃうから。」
「アリスはどうしてサムと知り合ったか知っているかな?」
「はい。アリスのスマホは、学校で使うアプリをダウンロードできないから、母親に設定を変えてもらってから色々使えるようになったって言ってました。
あの、修学旅行に行った時にアリスが父親が知らない女の人と手を繋いで歩いているのを見たって悩んでいたんです。
それを聞いて、自分の父親がそんな事をしてるって想像したら気持ち悪くって、アリスに学校の友達には言わない方がいいよって私言いました。
アリスは数日悩んでいるみたいだったんです。暫くすると吹っ切れたようだったからアリスに聞くとスマホで友達を作れる所があって、その友達に相談したらスッキリしたって言ってました。
アリスって寂しがりな所があるから、私も良かったなって思ったんです。」
「なるほど。そのサムがどこにいるか心当たりはないかな。できれば特徴を教えて欲しいんだけどいいかな。」
「はい。えっと、いつもご飯を買いに行く時に会うのは、5分くらい歩いた所のコンビニです。サム達は自転車で、来ていたから家はもうちょっと離れていると思います。サムは私たちの3歳上だって言ってました。私より20cmくらい背が高いと思います。」
「ありがとう。とても参考になったよ。
他にアリスの事で気になる事はないかい。」
「アリスは最近、他の家族の事でも悩んでいるみたいでした。おばあちゃんから、よくお菓子やプレゼントを渡されるけど、食べると変な味がするから最近は食べないようにしているって言ってました。
あと、母親とおじいさんが仲が良すぎて一緒にいたくないって言ってた気がします。
だから、土曜日はいつも遊んでいたんです。家よりマーガレットと一緒の方が楽しいって言われて私も嬉しくって。」
「そうですか。ありがとうございます。なにかあれば連絡をしますので、その時はまたご協力をお願いします。」
捜査官は戸惑っていた。4時以降の足取りを確認していたが、今日の話で、土曜日の午前中から足取りが分からない事になる。アリスの財布とスマホは見つかっていない。出会い系サイトのトラブルに巻き込まれた可能性も出てきた。
捜査開始当初は事故か自殺の可能性が高いと思われていた。アリスの遺体は母親がどうしても連れて帰ると酷く取り乱して司法解剖の同意が取れず自宅に帰っている。
事件の可能性が強くなってきた今、もう一度司法解剖の依頼をする必要があるかもしれない。
捜査官のライズとマックは捜査本部へ報告する為に急いで帰っていった。
マーガレットの母親には、死亡が分かった当初すぐに話を聞き、いつもどおり4時前に帰ったと情報を得ていた。
今回は、母親同席の上、マーガレットに詳しく話を聞くために、捜査官の2人が自宅に訪ねる事になっていた。
「それでは、本当は土曜日にアリスはいなかったですか?」
捜査官のライズとマックは驚いた。出迎えた母親から申し訳無さそうに言われたのは、アリスが親友の家に来た後すぐにアリスだけで出かけたという事実だった。
マーガレットの母は言った。
「この子はアリスから念入りに頼まれていたらしいんです。アリスに最近ボーイフレンドができたみたいで、家族に内緒でデートをしたいから、いつものようにマーガレットの家にいる事にして欲しいって。
土曜日に母親のローズさんから連絡があった時は私が出ました。マーガレットに聞くと4時前に帰ったと答えるし、私が家に帰った時はアリスがいなかったので、私もいつものようにアリスとマーガレットが遊んで帰ったとばかり思っていて。」
申し訳無さそうにマーガレットの母は捜査官に告げた。
ライズはマーガレットが怯えないように優しく話しかける。
「お母さんが言った事は本当かな。」
マーガレットは答えた。
「本当です。私は何度もアリスにお願いされたんです。4時までここにいて帰った事にしてって。だから土曜日にアリスのお母さんから帰って無いって連絡があったって母から聞いたんですけど、アリスに何度も頼まれてたから、、、」
マーガレットはそう言うと悲しそうに俯いた。
ライズとマックは顔を見合わせる。ボーイフレンドがいたなんてアリスの家族は何も言っていなかったはずだ。仲の良い家族と聞いていたが、実情は違うかもしれない。
「そうか。友達の頼みを聞いてあげたんだね。」
怒られない事にほっとしたのかマーガレットは表情を僅かに緩めた。
「そうなんです。ボーイフレンドのサムとは何回かみんなで合っていて、私達とても仲が良かったんです。特にサムはアリスを気に入っていて、先週告白されてアリスも初デートだって喜んでいました。」
話を聞いていたマーガレットの母がギョッとしてマーガレットに詰め寄る。
「どう言う事?みんなで合ったなんてお母さん聞いてないわよ。」
「だってお母さんが言ったじゃない。好きなもの買って食べなさいって。だからアリスとお昼ご飯を買いに行ったんだよ。そしたらアリスが暇だから友達を呼んでもいいって聞くからいいよって言ったら、サム達が来て話したんだよ。ちゃんとご飯食べて家に帰ってるから問題ないでしょ。」
反論された母親はバツが悪そうに捜査官に言った。
「先月実家の母が倒れて、土曜日はお昼前後私が手伝いに行っていたんです。アリスは、もう一年近く土曜日は遊びに来ていて、二人で好きな物を買いに行って自宅で楽しそうにしているので、今まで通りにしていました。
もちろんローズさんにも伝えてますし、
いつもアリスが来てから私は実家には帰り、家に着いてからアリスが帰るのを見送っていました。
ただ、あの土曜日は母を落ち着かせるのに時間がかかって、いつもよりちょっと
遅くなったんです。娘がいつも通り帰ったと言うの本当にそう思っていたんです。」
「なるほど。そのボーイフレンドのサムという子は学校の友達かな。」
尋ねられたマーガレットは答えた。
「いえ、違います。アリスがスマホで知り合った友達って言ってました。いつも、アリスが連絡をとっていたから私はよく知らなくて。」
「連絡先も知らないって事。」
「はい。アリスのスマホに比べて私のはすぐ動かなくなっちゃうから。」
「アリスはどうしてサムと知り合ったか知っているかな?」
「はい。アリスのスマホは、学校で使うアプリをダウンロードできないから、母親に設定を変えてもらってから色々使えるようになったって言ってました。
あの、修学旅行に行った時にアリスが父親が知らない女の人と手を繋いで歩いているのを見たって悩んでいたんです。
それを聞いて、自分の父親がそんな事をしてるって想像したら気持ち悪くって、アリスに学校の友達には言わない方がいいよって私言いました。
アリスは数日悩んでいるみたいだったんです。暫くすると吹っ切れたようだったからアリスに聞くとスマホで友達を作れる所があって、その友達に相談したらスッキリしたって言ってました。
アリスって寂しがりな所があるから、私も良かったなって思ったんです。」
「なるほど。そのサムがどこにいるか心当たりはないかな。できれば特徴を教えて欲しいんだけどいいかな。」
「はい。えっと、いつもご飯を買いに行く時に会うのは、5分くらい歩いた所のコンビニです。サム達は自転車で、来ていたから家はもうちょっと離れていると思います。サムは私たちの3歳上だって言ってました。私より20cmくらい背が高いと思います。」
「ありがとう。とても参考になったよ。
他にアリスの事で気になる事はないかい。」
「アリスは最近、他の家族の事でも悩んでいるみたいでした。おばあちゃんから、よくお菓子やプレゼントを渡されるけど、食べると変な味がするから最近は食べないようにしているって言ってました。
あと、母親とおじいさんが仲が良すぎて一緒にいたくないって言ってた気がします。
だから、土曜日はいつも遊んでいたんです。家よりマーガレットと一緒の方が楽しいって言われて私も嬉しくって。」
「そうですか。ありがとうございます。なにかあれば連絡をしますので、その時はまたご協力をお願いします。」
捜査官は戸惑っていた。4時以降の足取りを確認していたが、今日の話で、土曜日の午前中から足取りが分からない事になる。アリスの財布とスマホは見つかっていない。出会い系サイトのトラブルに巻き込まれた可能性も出てきた。
捜査開始当初は事故か自殺の可能性が高いと思われていた。アリスの遺体は母親がどうしても連れて帰ると酷く取り乱して司法解剖の同意が取れず自宅に帰っている。
事件の可能性が強くなってきた今、もう一度司法解剖の依頼をする必要があるかもしれない。
捜査官のライズとマックは捜査本部へ報告する為に急いで帰っていった。
25
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
側妃は捨てられましたので
なか
恋愛
「この国に側妃など要らないのではないか?」
現王、ランドルフが呟いた言葉。
周囲の人間は内心に怒りを抱きつつ、聞き耳を立てる。
ランドルフは、彼のために人生を捧げて王妃となったクリスティーナ妃を側妃に変え。
別の女性を正妃として迎え入れた。
裏切りに近い行為は彼女の心を確かに傷付け、癒えてもいない内に廃妃にすると宣言したのだ。
あまりの横暴、人道を無視した非道な行い。
だが、彼を止める事は誰にも出来ず。
廃妃となった事実を知らされたクリスティーナは、涙で瞳を潤ませながら「分かりました」とだけ答えた。
王妃として教育を受けて、側妃にされ
廃妃となった彼女。
その半生をランドルフのために捧げ、彼のために献身した事実さえも軽んじられる。
実の両親さえ……彼女を慰めてくれずに『捨てられた女性に価値はない』と非難した。
それらの行為に……彼女の心が吹っ切れた。
屋敷を飛び出し、一人で生きていく事を選択した。
ただコソコソと身を隠すつもりはない。
私を軽んじて。
捨てた彼らに自身の価値を示すため。
捨てられたのは、どちらか……。
後悔するのはどちらかを示すために。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる