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エンド
1.菖蒲
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拘留された翌日アヤメは、解放された。警察官から、被害者の土家アケビが証言を覆したと告げられた。犯人集団の中に孫のサカキを見つけ、彼を庇う為に嘘をついたらしい。
そういえば彼女は、孫をずっと探していると言っていた気がする。
ずっと探して、初めて会う娘の忘れ形見が、強盗犯とは、警察署から解放されたアヤメは、歩道を歩きながら、アケビの事を想い悲しい気持ちになった。
会いたいと思っても、叶わない事がある。
相手を想っていても、通じない事がある。
昨晩は、義姉エリカに急に訪問され、夫カエデとの子供を身ごもっていると聞かされた。
まだ、納得していない。どうすればいいのか分からない。
エリカの事で、カエデと別れる事になったら後悔しないだろうか?
もしかしたら2度と逢えなくなるかもしれない。縁が切れ彼と離れる事になってもいいのか?
私は彼の事を、まだ愛しているのに。
ピピピピピ。
鳥の声が聞こえ、空を見上げると数羽の鳥が旋回しながら飛んでいた。
急風に吹かれ、バランスを崩したように思えたが、直ぐに立ち直り風に乗って飛んでいく。
嫌だから、許せないから離れたいと思う気持ちもある。
でも、それ以上に彼と共に生きていきたい。
強風に吹かれても、二人なら歩いていける。
障壁に阻まれても、彼となら乗り越えていける。
もしかしたら何か誤解があったのかもしれない。
カエデは、エリカを受け入れられない様子だった。エリカの事を嫌悪している様子だった。一時的な記憶喪失だとしても、感情は残るのではないだろうか。
彼が忘れてしまった数日間の後も、カエデは私の事を心から信頼し愛していると告げてきた。
ティコティコティン。
スマホが鳴り、アヤメは電話に出た。
「アヤメさんですか?風姿ワタです。釈放されたのですね。良かったです。副社長が事件に巻き込まれて鬼柳第一病院に入院しています。こちらに来れそうでしょうか?」
「事件?カエデは無事なのですか?」
「どうやら副社長は睡眠薬を嗅がされたらしく昨晩からずっと眠っています。副社長が倒れていた建物の敷地内に3人の男女が重傷を負い倒れていました。警察は痴情のもつれを疑い捜査しているみたいです。3人の中の一人に阿地ダリアさんが含まれており、副社長は巻き込まれてしまったみたいです」
痴情のもつれと聞き、アヤメはエリカの事を思い出した。
エリカが訪ねてきた日、彼女と彼に殺意に似た感情を覚えた。結局あの日は、カエデがエリカを追い出して殺傷沙汰にはならなかった。
でも、一歩間違えたら重傷を負ったのは、私達だったかもしれない。
アヤメは、安堵のため息をつき言った。
「わかりました。できるだけ早く伺います」
そういえば彼女は、孫をずっと探していると言っていた気がする。
ずっと探して、初めて会う娘の忘れ形見が、強盗犯とは、警察署から解放されたアヤメは、歩道を歩きながら、アケビの事を想い悲しい気持ちになった。
会いたいと思っても、叶わない事がある。
相手を想っていても、通じない事がある。
昨晩は、義姉エリカに急に訪問され、夫カエデとの子供を身ごもっていると聞かされた。
まだ、納得していない。どうすればいいのか分からない。
エリカの事で、カエデと別れる事になったら後悔しないだろうか?
もしかしたら2度と逢えなくなるかもしれない。縁が切れ彼と離れる事になってもいいのか?
私は彼の事を、まだ愛しているのに。
ピピピピピ。
鳥の声が聞こえ、空を見上げると数羽の鳥が旋回しながら飛んでいた。
急風に吹かれ、バランスを崩したように思えたが、直ぐに立ち直り風に乗って飛んでいく。
嫌だから、許せないから離れたいと思う気持ちもある。
でも、それ以上に彼と共に生きていきたい。
強風に吹かれても、二人なら歩いていける。
障壁に阻まれても、彼となら乗り越えていける。
もしかしたら何か誤解があったのかもしれない。
カエデは、エリカを受け入れられない様子だった。エリカの事を嫌悪している様子だった。一時的な記憶喪失だとしても、感情は残るのではないだろうか。
彼が忘れてしまった数日間の後も、カエデは私の事を心から信頼し愛していると告げてきた。
ティコティコティン。
スマホが鳴り、アヤメは電話に出た。
「アヤメさんですか?風姿ワタです。釈放されたのですね。良かったです。副社長が事件に巻き込まれて鬼柳第一病院に入院しています。こちらに来れそうでしょうか?」
「事件?カエデは無事なのですか?」
「どうやら副社長は睡眠薬を嗅がされたらしく昨晩からずっと眠っています。副社長が倒れていた建物の敷地内に3人の男女が重傷を負い倒れていました。警察は痴情のもつれを疑い捜査しているみたいです。3人の中の一人に阿地ダリアさんが含まれており、副社長は巻き込まれてしまったみたいです」
痴情のもつれと聞き、アヤメはエリカの事を思い出した。
エリカが訪ねてきた日、彼女と彼に殺意に似た感情を覚えた。結局あの日は、カエデがエリカを追い出して殺傷沙汰にはならなかった。
でも、一歩間違えたら重傷を負ったのは、私達だったかもしれない。
アヤメは、安堵のため息をつき言った。
「わかりました。できるだけ早く伺います」
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