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攻略されていたのは、俺
【21】
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メゴロウの右手が、メゴロウのちんこを掴んでいる。
シャワーの湯が、メゴロウに降り注いでいる。濡れた髪からポタポタと水滴が落ちて、首へ肩へ胸へ腹へ臍へ、その下の髪の毛と同じ黒い毛を湿らせて行く。更には、俺よりも立派なちんこにも、絶妙な角度でシャワーがあたっている。テラテラと光るそれはシャワーの湯なのか、それとも我慢汁なのか。
…いや…本当にデカくね…?
夢では見ていたが、何時も暗かったし、大体が俺の尻の中にインサートされていたから、こうして明るい処ではっきり見るのは初めてだ。
…アレが、俺の尻の中に…? すげぇ…人体の神秘だな…。
いや、何感心しているんだ。あれは夢だろうが。
「…あ、の…ケタロウ様…?」
ドアを開けたままの姿勢で固まる俺に、メゴロウがちんこから手を離して恐る恐る声を掛けて来た。
「…あ、あ…すまないね…。…知っていたのなら申し訳ないが、精液はお湯で固まってしまうから、入浴時のマスターベーションは、余りお薦め出来ないかな…」
いや、何を言っているんだ。
違うだろう。
まずは土下座して…いや、違う、落ち着け、俺。
「…君と話をするには、こうするしかないと思ってね。私が情けないばかりに、君に迷惑を掛けてしまって、すまない。また…」
そう、まずは情けない俺の事を謝って。
「…って…」
「うん?」
その声は小さくて、また震えていて、俺は上手く聞き取れなくて首を傾げた。
「…出て行って下さい…っ…!」
そんな俺に、身体ごと振り返ったメゴロウが、顔を赤くして、全身を震わせて叫んで来た。
こんな風に怒鳴るメゴロウなんて初めてで、俺は動揺してしまう。
「え、あ、ああ、マスターベーションの最中に失礼したね」
そうだ。
自家発電の邪魔をしてしまった。もしかしたら、もう少しで通電する処だったのかも知れない。メゴロウが怒るのも当然だ。
「そうだ。邪魔をしてしまったお詫びに、私が手を貸しても良いだろうか?」
通電しそうになった処で止められたらキツいよな。気不味さ大爆発してるだろうし、気持ちを切り替えて、直ぐに続きとはいかないだろう。自分の慣れた手でやるより、他人の手の方が気持ち良いらしいし。メゴロウのちんこなら、俺、触れる。てか、触りたい。俺の手で、イかせてやりたい。
「…っ…が、まん…してた…のに…っ…! 良い子で居たいのに…っ…! それなのに、やっぱり…っ…! 情けなくて…っ…! でも、悔しくて…っ…!」
今にも泣き出しそうなメゴロウに、俺は宥める様に、軽く両手を上げながら、浴室の中へと足を踏み入れた。二人で入ると、ちょっと狭いけど、身動きが取れない程では無い。
「メゴロウ? 我慢はいけないよ? これは、生理現象なのだから、我慢も、恥ずかしがる事も無いんだよ?」
そうだぞ。邪魔した責任は、ちゃんと取るからな。
「…っ…! ケタロウ様のバカ…っ…!! 大っ嫌いっ!! 出て行ってっ!!」
「え」
大嫌い?
その言葉に、再び固まってしまった俺を、メゴロウはグイグイと浴室から押し出し、更には脱衣所からも押し出した。
そして。
ガチャリ。
と、脱衣所のドアの鍵を閉める音が聞こえた。
…あ…。
鍵付いていたんだ…。
と、ぼんやりとした頭の中で思った。
濡れたメゴロウの手で押された背中が、ぐっしょりとしてる。温かくなってきたから、寝間着は薄手の物へと衣替えしていた。お湯だから、温かい筈なのに、何だか、それが冷たく感じる。着替えないとなと思いながらも、俺はふらふらと歩いて、俺達の部屋から廊下へと出た。
◇
「…鬱陶しいを通り越して死人だな…数時間前までは、やたら気合が入っていた様に見えたのだが?」
そして、俺は今、生徒会長の部屋に居る。
ローテーブルを挟んで、それぞれソファーへと座り、ローテーブルの上には、ほかほかのホットミルクが入ったマグカップが二つあった。
ふらふらと歩いて、気が付いたら、生徒会長の部屋のドアを叩いていた。寝てるだろうかとか、そんなの気にする余裕もなく、トントンと…てか、ガラスを引っ掻く様な感じで爪を立てて、ガリガリとドアを引っ掻いていた。
「…シャワー…ありがとうございます…夜着も…」
何回か両手を上下に動かしていたら、生徒会長が出て来て、俺を見て軽く息を飲んだと思ったら、むんずと腕を掴まれて、風呂場へと押し込まれた。風邪を引くと思ったのだろう。既に風呂は済ませていたが、有り難くその好意に甘える事にした。
あったかいシャワーにほっと息を吐いて、軽く身体を温めてから浴室から脱衣所へと出れば、そこには寝間着とバスタオルが用意されていた。
「伝統ある学園で、死者を出す訳には行かない」
「…そこまでですか」
生徒会長らしい物言いに、俺は自嘲気味に笑う。
「この数時間で何があった?」
「…メゴロウに…大嫌いだと言われました…」
「は?」
俯いた俺の耳に、生徒会長の呆けた声が届く。きっと、目も点になっているんだろう。けど、それを見て笑ってやろうって気にはなれない。
こんなに、ショックを受けるだなんて、自分でも不思議だ。
「…メゴロウと話をしようと、彼が入浴中ならば、逃げられはしないだろうと…」
「…押し入ったのか? 入浴中に?」
「ええ、そうしたら彼はマスターベーションの最中でし」
「ぶはっ!?」
俯いた視線の先に、牛乳が飛び散ったのが見える。何噴き出しているんだ。人が真面目な話をしているのに。
「…まあ、最中に邪魔をしてしまいましたので、彼がオーガズムに達する」
「ゴホッゴホッ!!」
おい、邪魔をするな。真面目に聞けよ。
「それで、申し訳ないと思いまして、私の手を貸そ」
「ゴホゴホゴホゴホゴホッ!?」
「失礼ですが、真面目に聞いていますか? 私は真面目な話をしているんですよ? ふざけていないで、真面目に聞いて下さい。良いですか? メゴロウのマスターベ」
「君は、もう何も話すなっ!!」
ドンッ! って生徒会長が手を拳にして、ローテーブルを思い切り叩いて、身体を曲げたのだろう、下から思い切り俺を睨み付けて来た。
何、このヤンキー!?
てか、何で怒られるの、俺っ!?
シャワーの湯が、メゴロウに降り注いでいる。濡れた髪からポタポタと水滴が落ちて、首へ肩へ胸へ腹へ臍へ、その下の髪の毛と同じ黒い毛を湿らせて行く。更には、俺よりも立派なちんこにも、絶妙な角度でシャワーがあたっている。テラテラと光るそれはシャワーの湯なのか、それとも我慢汁なのか。
…いや…本当にデカくね…?
夢では見ていたが、何時も暗かったし、大体が俺の尻の中にインサートされていたから、こうして明るい処ではっきり見るのは初めてだ。
…アレが、俺の尻の中に…? すげぇ…人体の神秘だな…。
いや、何感心しているんだ。あれは夢だろうが。
「…あ、の…ケタロウ様…?」
ドアを開けたままの姿勢で固まる俺に、メゴロウがちんこから手を離して恐る恐る声を掛けて来た。
「…あ、あ…すまないね…。…知っていたのなら申し訳ないが、精液はお湯で固まってしまうから、入浴時のマスターベーションは、余りお薦め出来ないかな…」
いや、何を言っているんだ。
違うだろう。
まずは土下座して…いや、違う、落ち着け、俺。
「…君と話をするには、こうするしかないと思ってね。私が情けないばかりに、君に迷惑を掛けてしまって、すまない。また…」
そう、まずは情けない俺の事を謝って。
「…って…」
「うん?」
その声は小さくて、また震えていて、俺は上手く聞き取れなくて首を傾げた。
「…出て行って下さい…っ…!」
そんな俺に、身体ごと振り返ったメゴロウが、顔を赤くして、全身を震わせて叫んで来た。
こんな風に怒鳴るメゴロウなんて初めてで、俺は動揺してしまう。
「え、あ、ああ、マスターベーションの最中に失礼したね」
そうだ。
自家発電の邪魔をしてしまった。もしかしたら、もう少しで通電する処だったのかも知れない。メゴロウが怒るのも当然だ。
「そうだ。邪魔をしてしまったお詫びに、私が手を貸しても良いだろうか?」
通電しそうになった処で止められたらキツいよな。気不味さ大爆発してるだろうし、気持ちを切り替えて、直ぐに続きとはいかないだろう。自分の慣れた手でやるより、他人の手の方が気持ち良いらしいし。メゴロウのちんこなら、俺、触れる。てか、触りたい。俺の手で、イかせてやりたい。
「…っ…が、まん…してた…のに…っ…! 良い子で居たいのに…っ…! それなのに、やっぱり…っ…! 情けなくて…っ…! でも、悔しくて…っ…!」
今にも泣き出しそうなメゴロウに、俺は宥める様に、軽く両手を上げながら、浴室の中へと足を踏み入れた。二人で入ると、ちょっと狭いけど、身動きが取れない程では無い。
「メゴロウ? 我慢はいけないよ? これは、生理現象なのだから、我慢も、恥ずかしがる事も無いんだよ?」
そうだぞ。邪魔した責任は、ちゃんと取るからな。
「…っ…! ケタロウ様のバカ…っ…!! 大っ嫌いっ!! 出て行ってっ!!」
「え」
大嫌い?
その言葉に、再び固まってしまった俺を、メゴロウはグイグイと浴室から押し出し、更には脱衣所からも押し出した。
そして。
ガチャリ。
と、脱衣所のドアの鍵を閉める音が聞こえた。
…あ…。
鍵付いていたんだ…。
と、ぼんやりとした頭の中で思った。
濡れたメゴロウの手で押された背中が、ぐっしょりとしてる。温かくなってきたから、寝間着は薄手の物へと衣替えしていた。お湯だから、温かい筈なのに、何だか、それが冷たく感じる。着替えないとなと思いながらも、俺はふらふらと歩いて、俺達の部屋から廊下へと出た。
◇
「…鬱陶しいを通り越して死人だな…数時間前までは、やたら気合が入っていた様に見えたのだが?」
そして、俺は今、生徒会長の部屋に居る。
ローテーブルを挟んで、それぞれソファーへと座り、ローテーブルの上には、ほかほかのホットミルクが入ったマグカップが二つあった。
ふらふらと歩いて、気が付いたら、生徒会長の部屋のドアを叩いていた。寝てるだろうかとか、そんなの気にする余裕もなく、トントンと…てか、ガラスを引っ掻く様な感じで爪を立てて、ガリガリとドアを引っ掻いていた。
「…シャワー…ありがとうございます…夜着も…」
何回か両手を上下に動かしていたら、生徒会長が出て来て、俺を見て軽く息を飲んだと思ったら、むんずと腕を掴まれて、風呂場へと押し込まれた。風邪を引くと思ったのだろう。既に風呂は済ませていたが、有り難くその好意に甘える事にした。
あったかいシャワーにほっと息を吐いて、軽く身体を温めてから浴室から脱衣所へと出れば、そこには寝間着とバスタオルが用意されていた。
「伝統ある学園で、死者を出す訳には行かない」
「…そこまでですか」
生徒会長らしい物言いに、俺は自嘲気味に笑う。
「この数時間で何があった?」
「…メゴロウに…大嫌いだと言われました…」
「は?」
俯いた俺の耳に、生徒会長の呆けた声が届く。きっと、目も点になっているんだろう。けど、それを見て笑ってやろうって気にはなれない。
こんなに、ショックを受けるだなんて、自分でも不思議だ。
「…メゴロウと話をしようと、彼が入浴中ならば、逃げられはしないだろうと…」
「…押し入ったのか? 入浴中に?」
「ええ、そうしたら彼はマスターベーションの最中でし」
「ぶはっ!?」
俯いた視線の先に、牛乳が飛び散ったのが見える。何噴き出しているんだ。人が真面目な話をしているのに。
「…まあ、最中に邪魔をしてしまいましたので、彼がオーガズムに達する」
「ゴホッゴホッ!!」
おい、邪魔をするな。真面目に聞けよ。
「それで、申し訳ないと思いまして、私の手を貸そ」
「ゴホゴホゴホゴホゴホッ!?」
「失礼ですが、真面目に聞いていますか? 私は真面目な話をしているんですよ? ふざけていないで、真面目に聞いて下さい。良いですか? メゴロウのマスターベ」
「君は、もう何も話すなっ!!」
ドンッ! って生徒会長が手を拳にして、ローテーブルを思い切り叩いて、身体を曲げたのだろう、下から思い切り俺を睨み付けて来た。
何、このヤンキー!?
てか、何で怒られるの、俺っ!?
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