攻略されていたのは、俺

三冬月マヨ

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攻略されていたのは、俺

【37】

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 それは、白い世界だった。

 俺が、王立学園の高等部へと入学する前の、春休みの事だった。
 その頃に、夢の中で…その白い世界で、私…俺は初めてガディシス様に出逢った。温かな、銀色の光に包まれながら、彼女は哀しげに目を細めて俺に告げた。

『…この世界に…危機が迫っています…。あなたは…その宿命さだめの中に居る子…。誰よりも…過酷な運命の中に居る子…』

「…ガディシス様…?」

 片膝をつき、胸に手をあてて最大限の礼を取る俺に、ガディシス様は瞼を揺らしながら話す。
 この国に危機が迫っていると。
 それは、やがて世界を破滅に導く物だと。
 しかし、それを救う者が現れると。
 まだ力に目覚めて居ないから、今は見付けられないが、いずれ見つかるだろうと。

「…何故、私にその様な話を…? 宿命さだめとは…?」

『…彼の者が現れた時、ウ・ケタロウ…あなたの運命は回り出す…。…破滅へと…時は回り廻り巡り繰り返される…繰り返される時の中で、あなたの命の灯は幾度も幾度も消えて行きます…』

「…は…?」

 時が巡る? 繰り返される?
 何を言っているんだ? と、俺は眉を寄せて訝し気にガディシス様を見てしまう。
 女神…神を相手にこの態度は無いと思うが、それでも、そう反応しても仕方の無い言葉だったから。時間は過ぎて行く物だ。それが繰り返されるとは、どう云う事だ? 命が何度も消えるとは?

『…あなたの灯を消すのが彼である様に、消さないのも彼…』

 …答えはくれないのか…?

『…命の灯を消さぬ為に、あなたがすべき事は…』

 …何だ…?

『彼の者から…情を得る事です』

「…………………………」

『ああっ! 待って! 無言で去ろうとしないでっ!!』

 無言で立ち上がり、踵を返した俺の腰に、ガディシス様が両腕を回して抱き着いて来た。重い。神様って、しっかり体重があるんだなと、どうでも良い事を俺は思った。

「ああ、失礼しました。余りにも女神様とは思えない発言をされましたので、邪神がガディシス様を騙ったのかと思いました」

 にこやかに笑いながら、腰に回った腕を解きながら言えば。

『怖いっ! 目の奥が笑っていないっ!!』

 と、ガディシス様は両手で顔を押さえて泣き出してしまった。

「…失礼しました…。他人と話すのが苦手なので…」

 神とは云え、仮にも女性を泣かせてしまうのは、胸が痛い。
 しかし、人と長く話すのは本当に苦手なんだよ…。

『うう…とにかく、あなたは死にます。何度も何度も何度も何度も何度も何度も何っ度も死にますっ!』

 …いや…そんなに何度も繰り返さないで欲しい。

『彼の者を救世主とし、その力の源となる乙女達が集い、救世主の情を求め、救世主に自分の存在を知らしめる為に、あなたに謂れなき罪を着せ、その命の灯を消すのです。それを持って、救世主はその者を自分の力と認め、情を交わすのです。情を交わせば交わす程、想いが募れば募る程、救世主の力は増し、強大になり、また新たな力も目覚めるでしょう。世界を破滅から救う為に、それはとても重要で必要な事なのです。二人の想いが重なれば、重な…って、ああ、何処へ行こうと云うのですか!!』

「ああ、失礼しました。ザマシメ様が私を呼んだ気がしまして…」

 再びガシッと腰に回って来たガディシス様の両手を、俺は笑いながら外す。

『私があなたの夢を支配している今、他の神の介入はあり得ません!』

 …泣きながら言われても…。

『とにかく! ウ・ケタロウ! あなたは! あなたが生きる為に! 救世主からの愛を得るのです! そして、情を交わすのです! あなたは、どの乙女達よりも情が深いのです! それはとても強大な力になります! その力があれば、世界は必ずや救われる事でしょう!!』

「…一つお聞きしますが…救世主は…彼の者は…女性ですか?」

『男性です』

「失礼します」

 彼と口にしていたから、解ってはいたが、それでも確認は必要だ。そして、それは済んだ。なら、もう用は無い。

『待ちなさい! 死にたいのですか!? 世界を救う力にはなってくれないのですか!?』

「ガディシス様の目に、私がどう映っているのかは知りませんが、私は男性です」

『ええ、知っていますよ。それが何か問題ですか?』

 …神には性別とかは関係無いのか…?

「男性ならば、相手には女性を選ぶものでしょう? 失礼ですが…そもそも、今の話が真実かどうかも怪しいものです。あなたが本当にガディシス様かどうかも疑わしいですし。時間は無限ではありません。有限なのです。私は男性で長男です。長男は家を継がなければなりません。そして、それを繋いで行かなければなりません。子を成さなければならないのですよ。同じ男性に現を抜かしている暇はないのです」

『…この石あた…こほんっ。…信じられないのも…無理はありません…ですが…事実…。…もし…もしも…彼の者が…誰の乙女の手も取らなかったら…その時は…彼の者の手を…取ってくれますか…?』

 …今、石頭って言い掛けたな?
 しかし、瞳を潤ませて、ついでに鼻水も垂らしながら、こうも懇願されてしまっては…。

 はあ…と、長い長い息を吐いて、ぐしゃぐしゃと前髪を掻き回してから、俺は口を開いた。

「…そうですね…。…では…その時は…ここで話した事、ガディシス様と出逢った事の全ての記憶を消して下さい」

『何故ですか? それでは意味がありません…っ…! ウ・ケタロウ、あなたは…っ…!』

「自分が生きたいからと、彼に情を乞うのですか? それで、彼に恋をするのですか? そんなの私は嫌ですよ。出逢うなら、恋に落ちるのなら、何も知らないまま、無垢なままで出逢いたいです」

『…何故…?』

「…え? 何故って…その方がロマンティックでしょう?」

 伏し目がちに笑って言えば、ガディシス様は両手で頭を抱えて天を仰いだ。

 …何故だ…。

 ◇

 そんな事がある筈がない。
 あれは夢だと思いながらも、俺は人と深く関わり合う事を避ける様になった。
 …まあ、これまでと変わらないと言えば変わらないが。だが、これまで以上に意識する様になった。
 どの道死ぬのなら、誰と仲良くなる必要も無い。必要最低限の会話だけで良いだろう。
 そんな思いを抱えて家を出る俺を、両親は最後まで心配そうに見送ってくれた。
 ここまで育ててくれて申し訳ないと思う俺に、長期休みの時には帰って来いと、二人は言う。
 無理だよ。
 卒業の時に、俺は死ぬんだから。
 思い出を残しても意味が無いだろう?
 だから、俺は長期休みに入っても帰らなかった。親からの連絡は、初めは電話だった。次に手紙に変わった。その度に俺は『卒業するまで帰りません』の、一点張りの返事を送った。
 俺が帰る時は、死んだ時。
 流石に、遺体は家族の元へ還してくれるんだろう?
 そうして、俺は誰とも必要以上に仲良くならない様に過ごした。誰とでも平等に、薄く平たく。
 
 そして、二年になる春休み。
 俺の前に、またガディシス様が現れた。

『見付けました…この子が運命の子…』

 ガディシス様が、跪いて頭を垂れる俺の前に、両手を差し出して来た。
 その掌の上には、丸い水晶の様な物があって、何かと顔を上げたら、ガディシス様が寂しそうに微笑んで、腰を曲げてその手をつい、と俺の方へと動かして来た。

 …取れと云う事か?

 俺は手を動かして、その水晶に手を伸ばす。片手では心許ない大きさだから、両手で。
 掌に乗せれば、それは白く輝いて、俺は眩しくて目を細めた。
 そして、和らいだ光に細めていた目を開けば、その水晶には一人の少年が映し出されていた。
 黒い髪に、少し丸い瞳の少年だ。
 何処にでも居そうな平凡な少年だ。
 だが。
 
 …何故、こんなに暗い…昏い目をしているのだろう…? …笑えば…きっと可愛いのだろうに。

『セ・メゴロウ。それが、この子の名です』

「…メゴロウ…。…可愛らしい子ですね。…ですが…何故…こんなに昏く…虚ろなのでしょう…?」

『…力の目覚めの代償に…己の兄を…』

 …喪った…? …この子が…メゴロウが…手に掛けた…のか…?

『…そう云う…宿命なのです…』

 …宿命…?

「…彼は…ずっと、その傷を負って行くのですか? ガディシス様のお力で、どうにか出来ないのですか?」

『…セ・メゴロウの目覚めに…必要なのです』

「…っ…! ふざけないで戴きたい!」

 俺は叫んで立ち上がり、手にしていた水晶を地面へと叩き付けた。ガシャッと大きな音を立てて、それは割れて、映し出されていたメゴロウの姿は消えた。

「家族を! 身内を! 兄を! この様子を見れば解ります! 大切な、大好きな兄君だったのでしょう!? その大切な命を犠牲にして、手に入れた力で世界を救う事に、何の意味があるのですかっ!? 救った後に、何が残るのですか!?」

『…ウ・ケタロウ…』

「…私は…嫌ですよ…」

『ウ・ケタロウ…っ…』

「…私は…彼の…メゴロウの力には、なりません」

『ウ・ケタロウ!!』

「そんな残酷な力でしか救えない世界なら、滅んでしまえば良いんです!」

『……………それでも…それが…宿命なのですよ…』

 苦しそうな、辛そうな、切なそうな声だった。
 
「…私は、彼を好きにはなりませんよ。彼も、私を好きになる事はないでしょう」

『…………それでも…どれだけ拒絶しようとも…惹かれ合うのです……それが、宿命…運命なのですから………』

 小さく、切なく、苦しく。
 両手を胸にあててガディシス様は、伏せた睫毛を揺らしながら語り、白い白い靄に溶ける様にして、姿を消した。

 ◇

 その夢での邂逅から日を置かずに、転校生が来ると教師から知らされた。名をセ・メゴロウと云い、ドイ・ナカの街の者で色々と不慣れだろうから、面倒を見て欲しいと頼まれた。
 いよいよ、ガディシス様の言葉の通りに…世界が、時が動き出すのだと思ったが、あれは、ただの夢である事を期待して、俺はセ・メゴロウの事を調べさせた。が、報告書にある写真は、ガディシス様から渡された水晶に映された彼と同じ姿で。ただ、違うのは、その写真のメゴロウは、笑顔だった事だ。あの時の昏く虚ろな彼では、ない。たった数日で、兄の死から立ち直ったのだろうか…? それとも…ガディシス様が彼に何かをしたのか…? 報告書によれば、兄の、セ・ニキタは失踪、足取りは掴めずとだけ書いてあった。死亡の報告は、無い。兄が死んだと云うのは、ガディシス様の嘘なのだろうか? それとも、巧妙に隠蔽された? 解らない。…解らないが…。

「…私は…彼を好きにはならない…」

 彼が、メゴロウが、今、笑っているのなら、それで良い。思った通りに、明るく可愛らしい笑顔だ。だが、俺はその笑顔に隠された闇を知っている。昏い瞳を知っている。俺が、彼と関わったら、それを話してしまうかも知れない。それを引き出してしまうかも知れない。それは、嫌だ。彼が、笑っていられる様に、俺は、これまでの誰とも同じ様に、浅く薄く接するだけだ。決して、好かれる事のないように。何なら、嫌われても良い。そうだ、その方が良い。その方が、彼の為にもなる。同性愛が禁止されている訳では無いが、俺は長男だから、家を継いで子を成さなければならない。どの道、俺が彼を好きになる事など、許されないのだから。

 ◇

 ドクンッと心臓が鳴った。
 水晶で見るのと、写真で見るのとは、違う。
 
 …これが…惹かれると云う事か…。

 おずおずと教室に入って来たメゴロウを、俺は力の限りに睨んでいた。
 そうしていないと、何故か泣いてしまいそうだったから。
 何故か胸が痛くて苦しくて。
 
 教師に呼ばれて、教壇へ向かうが、心が落ち着かない。なるべく平静を装って机の間を抜けて行く。
 近付くにつれ、ふわりとした陽だまりの様な匂いが漂って来た。

 …ああ…そうだ…。
 彼は、メゴロウは、そんな陽だまりの中に居るのが似合うんだ。死にゆく俺が好きになって良い人間じゃないんだ。自分の死から逃げる為に、近付いて良い訳が無い。

 …だから…。
 すまないね…。
 …どうか、私を嫌っておくれ…。

 俺は彼に向かって、握手をしようと手を差し出す。
 この手を彼が取ったら、その瞬間に足を引っ掛けて転ばせよう。教卓の陰で、クラスの皆には解らないだろう。教師も、握手に気を取られて解らない筈だ。俺は、そんな姑息な事をする者なのだと、彼に思わせよう。そうすれば、メゴロウは俺を嫌う筈だ。俺と関りを持とうだなんて思わない筈だ。

 だから、どうか…――――――――。
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