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おまけ
とある腐女子の華麗な日々・さん
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『あれ。クリアしたの? じゃあ、仕方がないね。これで、全てのキャラの攻略が出来るよ、良かったね』
と、ノートパソコンのモニターの中で、メゴロウがハイライトの消えた目で面白くもなさそうに言った。
「…っの、クソ田中ーッ!!」
そんなメゴロウの言葉に、私はまた叫んでマウスをベッドへと投げ付けていた。あ、コードレスなんで、無問題。
とにかく、ケタロウが死なないように死なないようにと、そんな選択肢を選んでいたら、気が付けばメゴロウとベッドイン。そして、災厄を片付けてエンディングを見た。スタッフロールが流れた後に、メゴロウがひょこっと出て来たと思ったら、あの言いざまである。
「何で、隠し攻略キャラを先にクリアしないとメインルートに入れないのよッ!? おかしいでしょ!? 普通は、メインが先! その後で隠し攻略キャラでしょうよッ!! 何!? 公式はメゴケタ推しって事なの!? っそーッ!! と、とにかく、これで生徒会長を幸せに出来るって事よねッ!?」
のそのそとベッドへと上がり、私はマウスを手に取りながら文句を垂れた。
が。
「…ま…まあ…えろえろはフルムービーのフルボイスだったし…あれが生徒会長×ケタになるのよね…」
それを想像して、湧き上がって来た生唾をごくりと飲み込んでから、私はノートパソコンを置いているローテーブルの前で正座をした。
「…はれ…?」
したのだが、ぐらりと頭が揺れて、ついでに気持ちも悪くなって来た。
「…呑み過ぎた…かな…? まあ…まだ休みはあるんだし…今日はもう寝よう…」
さんさんと光る西日を見ながらそう呟いて、私はベッドへと身体を投げた。
◇
「…本当に…良いのか…?」
「…はい…」
…ん…?
低い、悩ましい声が聞こえて、私は目を覚ました。
…はれ…? ここ…何処…?
目を開けた先には真っ白な天井があった。煙草のヤニで汚れた天井では、ない。
「…私は…私が好きなのは…トイセ会長…あなただけです…」
ほわッ!?
何だか知らないけど、床で寝ていたらしい私は慌てて身体を起こした。
だって、今のはケタロウの声だ。
床に手をついて、声のした方を見れば、すぐ傍にはベッドがあって、ちらりと目線を上げれば、バスローブ姿の生徒会長とケタロウがそこに居た。
『ごふ――――――――ッ!?』
余りにも余りな事に鼻血を噴きそうになって、私は慌てて両手で鼻を押さえて立ち上がった。
ケタロウも生徒会長も、お風呂上がりなのか、髪を解いている。ケタロウの髪は乾いているのか何ともないが、生徒会長の方は濡れた髪が額や頬、首筋に張り付いていて、何とも悩ましい。滴る雫も、それに一役買っていた。
何だ、これは。
夢か!?
夢だな!?
現に二人は、私がこうして立ち上がってガン見していても、互いだけを見ている。
てか、二人が現実に居る筈がないのだから、これは間違いなく夢なのだが。
『…こほん…』
一つ咳払いをしてから、私は部屋の隅へと移動した。だって、こんなに近くては全体像が見られない。そんなのは腐女子としての沽券に係る。状況から鑑みるに、二人はこれから致すのだ。近場でじっくりと見たい気持ちもあるが、そんなのは心の目でズームアップをすれば良いだけの事だ。どんな動きをするのか、それをしっかりと記憶してから近くに寄れば良い。結局寄るのかよと云うツッコミは無しで。
なんて、考えている間に、二人は唇を重ねていた。
…くッ…! 告白シーンは終わったのか!?
これは正夢になるのか!?
そうすれば、ゲームで復習出来るが、私の願望が見せる夢なら復習は出来ない! 勿体ないッ!!
ギリッとした音が私の口の中で響くが、それとは違うぴちゃぴちゃとした音が室内に響いていた。
ケタロウと生徒会長が互いの舌を絡ませ、溢れる唾液を吸い、ケタロウの口から溢れたそれを生徒会長が舐めている。
…眼鏡無しの生徒会長あざます…ッ…!!
細い切れ長の目が、ケタロウの蕩けた目を射抜く。
じっと、ケタロウの海の色の瞳を見詰めたかと思ったら、徐に顔を首筋へと持って行って、そこへと口付けて、ゆっくりと舌を這わせて行く。
「…あ…」
熱い息を吐きながら、ケタロウは震える指先を生徒会長の胸元へと持って行った。
止めて欲しいのか、続けて欲しいのか、小さく頭を振る。
そんなケタロウの様子に、生徒会長は小さく笑ってゆっくりとケタロウの身体を倒して行く。
ケタロウは抵抗しない。潤んだ目で生徒会長を見上げている。
「…本当に良いんだな?」
とさりと音を立ててベッドへと沈んだケタロウに覆い被さって、生徒会長は念を押す様に、静かな声で聞いた。
「…ええ…。私が求めるのは、あなただけです…」
生徒会長の目を真っ直ぐと見詰めて、ケタロウは生徒会長のバスローブを縛る紐へと手を伸ばして、それを解いた。ハラリと開かれて、生徒会長の裸身が露わになる。
…腹筋…割れてますがな……脱いだら凄いんですだった…。そして、その腹筋に張り付きそうなブツも。てか、パンツ穿いてないのか…いや、バスローブだから、そうか。身体を拭く為の物だもんね。て事は、ケタロウも穿いていないのか…真っ白なブリーフを。ちっ。
「…トイセ会長も…そうでしょう? 私を求めてくれている…」
「…っ…!」
ケタロウの白く細く長い指が、生徒会長のマグナムをつぅ…っとなぞれば、生徒会長は息を飲んで眉間に皺を寄せた。
「…トイセで良い…。いけない子だ。何処でこんな事を覚えた?」
『かは―――――――――ッ!!』
鈴口を指先で弄っていたケタロウの手を取って、額に汗を滲ませた生徒会長の顔がえろ過ぎて、ついに私は鼻血を出してしまった。
『 い け な い 子 』
戴きましたーッ!!
あざますッ!!
「…トイセ先輩の前でだけ…いけない子で居ては…駄目ですか…?」
『ごは―――――――――ッ!!』
目元を赤く染めて、ちょっと伏し目になるの反則ーッ!!
メゴロウ相手の時は、ひたすら甘えて来るメゴロウをヨシヨシして、お兄さんムーブかましてたくせに、生徒会長相手だと、こうなるのッ!? いいぞ、もっとやれッ!!
と、ノートパソコンのモニターの中で、メゴロウがハイライトの消えた目で面白くもなさそうに言った。
「…っの、クソ田中ーッ!!」
そんなメゴロウの言葉に、私はまた叫んでマウスをベッドへと投げ付けていた。あ、コードレスなんで、無問題。
とにかく、ケタロウが死なないように死なないようにと、そんな選択肢を選んでいたら、気が付けばメゴロウとベッドイン。そして、災厄を片付けてエンディングを見た。スタッフロールが流れた後に、メゴロウがひょこっと出て来たと思ったら、あの言いざまである。
「何で、隠し攻略キャラを先にクリアしないとメインルートに入れないのよッ!? おかしいでしょ!? 普通は、メインが先! その後で隠し攻略キャラでしょうよッ!! 何!? 公式はメゴケタ推しって事なの!? っそーッ!! と、とにかく、これで生徒会長を幸せに出来るって事よねッ!?」
のそのそとベッドへと上がり、私はマウスを手に取りながら文句を垂れた。
が。
「…ま…まあ…えろえろはフルムービーのフルボイスだったし…あれが生徒会長×ケタになるのよね…」
それを想像して、湧き上がって来た生唾をごくりと飲み込んでから、私はノートパソコンを置いているローテーブルの前で正座をした。
「…はれ…?」
したのだが、ぐらりと頭が揺れて、ついでに気持ちも悪くなって来た。
「…呑み過ぎた…かな…? まあ…まだ休みはあるんだし…今日はもう寝よう…」
さんさんと光る西日を見ながらそう呟いて、私はベッドへと身体を投げた。
◇
「…本当に…良いのか…?」
「…はい…」
…ん…?
低い、悩ましい声が聞こえて、私は目を覚ました。
…はれ…? ここ…何処…?
目を開けた先には真っ白な天井があった。煙草のヤニで汚れた天井では、ない。
「…私は…私が好きなのは…トイセ会長…あなただけです…」
ほわッ!?
何だか知らないけど、床で寝ていたらしい私は慌てて身体を起こした。
だって、今のはケタロウの声だ。
床に手をついて、声のした方を見れば、すぐ傍にはベッドがあって、ちらりと目線を上げれば、バスローブ姿の生徒会長とケタロウがそこに居た。
『ごふ――――――――ッ!?』
余りにも余りな事に鼻血を噴きそうになって、私は慌てて両手で鼻を押さえて立ち上がった。
ケタロウも生徒会長も、お風呂上がりなのか、髪を解いている。ケタロウの髪は乾いているのか何ともないが、生徒会長の方は濡れた髪が額や頬、首筋に張り付いていて、何とも悩ましい。滴る雫も、それに一役買っていた。
何だ、これは。
夢か!?
夢だな!?
現に二人は、私がこうして立ち上がってガン見していても、互いだけを見ている。
てか、二人が現実に居る筈がないのだから、これは間違いなく夢なのだが。
『…こほん…』
一つ咳払いをしてから、私は部屋の隅へと移動した。だって、こんなに近くては全体像が見られない。そんなのは腐女子としての沽券に係る。状況から鑑みるに、二人はこれから致すのだ。近場でじっくりと見たい気持ちもあるが、そんなのは心の目でズームアップをすれば良いだけの事だ。どんな動きをするのか、それをしっかりと記憶してから近くに寄れば良い。結局寄るのかよと云うツッコミは無しで。
なんて、考えている間に、二人は唇を重ねていた。
…くッ…! 告白シーンは終わったのか!?
これは正夢になるのか!?
そうすれば、ゲームで復習出来るが、私の願望が見せる夢なら復習は出来ない! 勿体ないッ!!
ギリッとした音が私の口の中で響くが、それとは違うぴちゃぴちゃとした音が室内に響いていた。
ケタロウと生徒会長が互いの舌を絡ませ、溢れる唾液を吸い、ケタロウの口から溢れたそれを生徒会長が舐めている。
…眼鏡無しの生徒会長あざます…ッ…!!
細い切れ長の目が、ケタロウの蕩けた目を射抜く。
じっと、ケタロウの海の色の瞳を見詰めたかと思ったら、徐に顔を首筋へと持って行って、そこへと口付けて、ゆっくりと舌を這わせて行く。
「…あ…」
熱い息を吐きながら、ケタロウは震える指先を生徒会長の胸元へと持って行った。
止めて欲しいのか、続けて欲しいのか、小さく頭を振る。
そんなケタロウの様子に、生徒会長は小さく笑ってゆっくりとケタロウの身体を倒して行く。
ケタロウは抵抗しない。潤んだ目で生徒会長を見上げている。
「…本当に良いんだな?」
とさりと音を立ててベッドへと沈んだケタロウに覆い被さって、生徒会長は念を押す様に、静かな声で聞いた。
「…ええ…。私が求めるのは、あなただけです…」
生徒会長の目を真っ直ぐと見詰めて、ケタロウは生徒会長のバスローブを縛る紐へと手を伸ばして、それを解いた。ハラリと開かれて、生徒会長の裸身が露わになる。
…腹筋…割れてますがな……脱いだら凄いんですだった…。そして、その腹筋に張り付きそうなブツも。てか、パンツ穿いてないのか…いや、バスローブだから、そうか。身体を拭く為の物だもんね。て事は、ケタロウも穿いていないのか…真っ白なブリーフを。ちっ。
「…トイセ会長も…そうでしょう? 私を求めてくれている…」
「…っ…!」
ケタロウの白く細く長い指が、生徒会長のマグナムをつぅ…っとなぞれば、生徒会長は息を飲んで眉間に皺を寄せた。
「…トイセで良い…。いけない子だ。何処でこんな事を覚えた?」
『かは―――――――――ッ!!』
鈴口を指先で弄っていたケタロウの手を取って、額に汗を滲ませた生徒会長の顔がえろ過ぎて、ついに私は鼻血を出してしまった。
『 い け な い 子 』
戴きましたーッ!!
あざますッ!!
「…トイセ先輩の前でだけ…いけない子で居ては…駄目ですか…?」
『ごは―――――――――ッ!!』
目元を赤く染めて、ちょっと伏し目になるの反則ーッ!!
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