30 / 44
新しい世界の始まり
転送装置で
しおりを挟む短めになってます。すみません。
*************************************
各主要都市には互いに有事のときに助力できるようにと転送装置がある。
此処ディアリスにも街の中心、噴水広場の横にその転送装置はあった。
大掛かりな魔方陣が描かれており、門のような出で立ちの石造りの建造物がある。
石の門に魔力を流して行きたい場所を唱えると移動できるらしい。便利なことで、冒険者や商人など多くの人が利用している。
(凄いなぁ、色んな街に飛べるって・・・)
『ふむ・・・しかしのゼノン、我となら一度行ったところならば、転移できるぞ?』
(えええ?)
『街に限らず、のぅ、例えば・・・そうさのぅ・・・先日行った常闇の森の最奥とかな?』
(なっ・・・・・)
あんな危険な場所においそれと再び赴きたくはないが・・・。
すごい能力だとはおもう。
「折角だから、色々見て回りたい・・・かなぁ」
呟くゼノンに、少女は答えた。
『ならば、いこうぞ、装置で転移してまた戻ってこれば良いのじゃ』
観光気分の少女は何だかとても嬉しそうである。
(少しくらい・・・見て回るのもいいかもしれない)
ゼノンは転送装置の門に触れた。
行き先は特に決めていない。
魔力を流す。
行ける都市名のウインドウが出た。
一番下に“ランダム”の文字を見つけ、ゼノンは何も考えずにそれをポチッと指でつついた。
足下の魔方陣が光り、門の中の渦が光り出す。
『さぁ、行こう!門をくぐるのじゃ!』
ゼノンはそのまま一歩踏み出し門の中の渦をくぐった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
11
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる