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1章~石版の伝承~
21.~強制召喚と黒晶石の傷~
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遠くの方で声がする…。
ぼんやりする意識の中で声の方に意識を向けてみる。
知らない声が幾重にも重なり、それは声から変化をし何か分からないものになっていく。
やがて締め上げられるように苦しくなってきた。
声が出ない…。
あたりは一面暗闇で、上下すら分からない。
また別の声…今度は聞き覚えがある…ライドと…麻衣だ。
”…王!”
”…ジ…ンッ”
これは何だ?何が起きている?
逆らえない重複する知らない声に引きずられていくにつれ、2人の声は掻き消された様に聞こえなくなった。
「……」
静かに瞼を開ける。
此処は何処だ?
さっきの暗闇の場所とはまた違う、薄暗くて魔力の流れの感じない場所。
「…久しぶりだ…魔王」
声のほうに視線を向けて僅かに目を細めた。そこに居た人物に見覚えがあった、たしか魔力の力の素をもとめ召喚してきた人間。
「あのときの人間…今度は何の用だ?」
気だるそうに言うジンに青年は無言でかえした。
「……用が無いのに呼んだというのか?」
呆れたように溜息混じりに青年を見据えた。ただでさえまだ完全に回復してなくて動けないと言うのに。
「…ごめん」
青年は風に掻き消されるようなほど小さく呟いた。それとほぼ同時に黒い何がが脇腹を突き抜けて消えた。
「…がッ…は…ぁ!?」
途端に激痛に襲われ大きく目を見開き片膝をついた。
黒い衣服が見る見るうちに赤く染まっていく。
黒い何かが飛んで来た青年の後ろに視線を向けた。
いくつかの影が見える。
「人間よくやったね、もう戻っていいわ。……おや、随分と弱ってるじゃないか?魔王様?」
青年は走ってその場から立ち去った。あの人間は守りたいのもがあるといっていた…それを盾にでもとられ無理やり協力したのだろう。
聞き覚えのある声…レットル神殿でであったあの女。
「…ユシカ…」
「覚えててくれたんだ?光栄だねぇ……けどあんた今の姿、無様だょ?」
右手で傷口を押さえて睨むようにユシカと他の影から視線をはずさない。
ゴボッと口から赤黒い血が零れた。
……わけも分からず呼ばれ、罠に無理やりはめられたうえに、あの言い草…。流石に腹が立つ。…
一瞬で消し飛ばしてやる…。
左手に魔力を込めるとあたりの空気が振動して、次第に左手に引き寄せられていく。
「おっと、そうはさせないよ?」
ユシカではない別の影がヒラリと舞い、手にしていた黒い刃の短剣を投げつけた。
「ッ…ぁ、ぅ゛ぁあああッ!」
深々と左手に突き刺さり左手を地面に縫い付けた。
「…いいねぇ、悲痛な叫び声って、ぞくぞくするよ」
クスクス笑いながらうっとりした口調でユシカが言う。
「……何が望みだ?」
必死に声を絞り出す。
「私は、あの方の指示で動いているだけさッ」
「あの方?」
聞き返してから見計らったように別の声が発せられた。
「…お久しぶりです、王」
「!!」
目の前の男にジンは驚きを隠せずに凝視した。
「……何故、お前が此処に?……答えろ…ッゼアル…」
「ゼアル様!」
ユシカがゼアルに駆け寄るところをみると、”あの方”と呼び慕っていたのは…ゼアルなのだろう。
ジンのもとまで静かに歩み寄り、ゼアルはジンを見下ろした。
「……全く酷い事をしますねぇ…」
そう言いながらジンの失った右目の瞼に触れた。
失ってもう随分たつのにズキリと疼き、苦痛に顔を顰める。
「さっきの質問の答えですが…」
僅かに怯えた感情を含むジンの左目を覗き込みながらゼアルは静かに語る。
「何故、私が此処にいるか…でしたね?」
「……」
話している間にも、右手を通して脇腹から血が地面に溢れていく。
…寒い…。血を流しすぎたか?…
ぼんやりする意識を必死で耐える。此処で気を失ったら…きっと殺される。
「私は、アル様と共に世界を浄化にする為に、今を生きてます」
「……」
アル様?誰だ…それは?
声が出ない。
「王、貴方の行う政治では世界は何も変わらないのですよ」
「ゼアル様…?」
ユシカが不思議そうにゼアルを見据える。
「石版も、後僅かで完成します…」
「……」
「石版を集めていれば、また何れ出会うでしょう、今回はただの警告です」
別の黒い短剣をジンの喉もとに当てた。冷たくて硬い黒い刀身の短剣を押し当てながらゆっくりとジンの口の血を舐め、唇を重ねた。
「ッ……」
ゼアルは唇を離し、付いた血を舐めながら囁くように言った。
「この短剣は黒晶石という鉱石から作ってあるんですよ、これで斬られた傷口は…」
「……」
睨むように左目をゼアルに向ける。
「傷口の細胞が壊死して次第に腐ってしまうそうです」
そう言ってジンの喉もとに当てた短剣を離し仕舞い込んだ。
「その喉を掻っ切れば、簡単なんでしょうけどね…今日の所はこれ位でいいでしょう…」
「……」
去り際ゼアルは口にした。
「散った全ての石版を集めたら、あの娘がもつ石版を貰いに伺いますね」
ユシカと他の数名の影と共にゼアルが消えると、足元にあった魔方陣が光を帯びて、中に吸い込まれるように空間という暗闇に落とされた。
ドサッ
「王!!!」
「ジン!!?」
もと居た自分の部屋に戻ってきたようだ。
麻衣とライドが慌てて駆け寄ってきた。
「あんな状態で召喚されるとは…」
「大丈夫?!」
「……ぅッ」
右手で押さえていた脇腹の傷口が落下の衝撃で再び開いたらしく血が溢れた。
苦痛に耐えるように身体を丸めて霞む目を2人に向けた。
「…ロギス殿を呼んできます!麻衣様は王のお傍に!」
ライドは慌てて部屋を飛び出していった。
麻衣は静かに頷いてジンの血に塗れた左手を止血しようとして、傷口を凝視した。
「え…」
傷口の奥深くに黒いガラスの様な細かい何かがびっしりと張り付いていて、塞がろうとする細胞を邪魔しているかのようだ。
暫くするとバタバタと慌しくロギスとライドが部屋に飛び込んできた。
慣れた手つきでロギスは消毒と包帯を脇腹に巻いていく。
「!これは…」
左手の甲の傷を見たとき一瞬動きを止め傷口を凝視した。
黒い細かい何かが傷口の奥深くまで入り込んでいる。
「それ、何なんですか?」
麻衣が恐る恐るロギスの手元と傷口を覗き込みながらきいてみる。
「黒晶石…まだこんなものが世界にあったとは…」
「黒晶石?」
「負の邪気を結晶化した鉱石ですね…」
ライドが割り込むように続けた。
「その鉱石から武器を作り出す技術がまだ存在していると聞く…きっとそれで斬られたんだろう……」
ロギスが溜息混じりに言った。
「治るの?」
「……細胞が壊死して…やがて腐ってしまう・・・これは治らない…それが黒晶石の特徴だ」
「………薬とか…」
「…そんなものあるはずがない…」
「……」
部屋に重苦しい沈黙が流れた。
「とりあえず、応急手当くらいはしてやれる…」
手際よく左手に包帯を何度も巻いていくが、巻いた矢先から包帯は血で赤く染まっていく。
「とりあえず、様子を見よう…」
それだけでロギスは部屋を出て行った。
「何故、王ばかり…こんな…」
ライドの目から一筋涙が零れた。
「…ジン…」
「な、んて顔してるんだ?…お前達」
ベッドに体を埋めたまま目だけを2人に向け呟き、そして苦笑しながらライドに真っ直ぐに視線を向けた。
「…ゼアルが…いた」
「!…どういう…事ですか?」
驚きを隠しきれてないライド、それと同時に剥き出しになる怒りの感情。
「……駄目な、王だと…いわれた…」
見放されたのだと…自分で言って悔しくて涙が滲んだ。
「…離反ですか?重罪だ!王は赦したのですか?!」
「……何も、出来なかった…すまない」
「王を責めているわけでは…ッただ…赦せないのですッ」
「……」
何もいえない、留めるすべを知らなかった…その力すらなくて…何も出来なかった。
ジンは血の気のない唇をきつく噛んで目を閉じた。
「…お疲れでしょう、もう休んでください」
ライドが静かに言って部屋を出て行った。
気まずそうに麻衣はライドが去っていった扉を見据えた。
「ジン」
「………」
顔を隠すように覆った右手の所為で、表情は分からないけど…。きっと信じてた人に裏切られるって事は…辛い。
「…戻るね?」
「………」
何の反応もない。
そっと立ち上がり移動しようとした麻衣の手をジンの右手が捉えた。
「?!」
驚いたように麻衣はジンを見詰めた。
不安そうな何処か寂しそうなそんな複雑な表情。
「傍に……いてくれ」
掠れた声で小さく呟く。
「……仕方ないわねー」
ぼやきながら微笑み麻衣はベットの端に腰を下ろした。
重なったその手は硬く握られたまま。
「ありがとう」
掻き消されるほど小さな声で呟き瞼を閉じた。
温かい温もり…。
***************************************
最近パソコンの調子が・・・(°口°;) !!
イラストとか描きたいんだけど、重くて動かないんだorz
ぼんやりする意識の中で声の方に意識を向けてみる。
知らない声が幾重にも重なり、それは声から変化をし何か分からないものになっていく。
やがて締め上げられるように苦しくなってきた。
声が出ない…。
あたりは一面暗闇で、上下すら分からない。
また別の声…今度は聞き覚えがある…ライドと…麻衣だ。
”…王!”
”…ジ…ンッ”
これは何だ?何が起きている?
逆らえない重複する知らない声に引きずられていくにつれ、2人の声は掻き消された様に聞こえなくなった。
「……」
静かに瞼を開ける。
此処は何処だ?
さっきの暗闇の場所とはまた違う、薄暗くて魔力の流れの感じない場所。
「…久しぶりだ…魔王」
声のほうに視線を向けて僅かに目を細めた。そこに居た人物に見覚えがあった、たしか魔力の力の素をもとめ召喚してきた人間。
「あのときの人間…今度は何の用だ?」
気だるそうに言うジンに青年は無言でかえした。
「……用が無いのに呼んだというのか?」
呆れたように溜息混じりに青年を見据えた。ただでさえまだ完全に回復してなくて動けないと言うのに。
「…ごめん」
青年は風に掻き消されるようなほど小さく呟いた。それとほぼ同時に黒い何がが脇腹を突き抜けて消えた。
「…がッ…は…ぁ!?」
途端に激痛に襲われ大きく目を見開き片膝をついた。
黒い衣服が見る見るうちに赤く染まっていく。
黒い何かが飛んで来た青年の後ろに視線を向けた。
いくつかの影が見える。
「人間よくやったね、もう戻っていいわ。……おや、随分と弱ってるじゃないか?魔王様?」
青年は走ってその場から立ち去った。あの人間は守りたいのもがあるといっていた…それを盾にでもとられ無理やり協力したのだろう。
聞き覚えのある声…レットル神殿でであったあの女。
「…ユシカ…」
「覚えててくれたんだ?光栄だねぇ……けどあんた今の姿、無様だょ?」
右手で傷口を押さえて睨むようにユシカと他の影から視線をはずさない。
ゴボッと口から赤黒い血が零れた。
……わけも分からず呼ばれ、罠に無理やりはめられたうえに、あの言い草…。流石に腹が立つ。…
一瞬で消し飛ばしてやる…。
左手に魔力を込めるとあたりの空気が振動して、次第に左手に引き寄せられていく。
「おっと、そうはさせないよ?」
ユシカではない別の影がヒラリと舞い、手にしていた黒い刃の短剣を投げつけた。
「ッ…ぁ、ぅ゛ぁあああッ!」
深々と左手に突き刺さり左手を地面に縫い付けた。
「…いいねぇ、悲痛な叫び声って、ぞくぞくするよ」
クスクス笑いながらうっとりした口調でユシカが言う。
「……何が望みだ?」
必死に声を絞り出す。
「私は、あの方の指示で動いているだけさッ」
「あの方?」
聞き返してから見計らったように別の声が発せられた。
「…お久しぶりです、王」
「!!」
目の前の男にジンは驚きを隠せずに凝視した。
「……何故、お前が此処に?……答えろ…ッゼアル…」
「ゼアル様!」
ユシカがゼアルに駆け寄るところをみると、”あの方”と呼び慕っていたのは…ゼアルなのだろう。
ジンのもとまで静かに歩み寄り、ゼアルはジンを見下ろした。
「……全く酷い事をしますねぇ…」
そう言いながらジンの失った右目の瞼に触れた。
失ってもう随分たつのにズキリと疼き、苦痛に顔を顰める。
「さっきの質問の答えですが…」
僅かに怯えた感情を含むジンの左目を覗き込みながらゼアルは静かに語る。
「何故、私が此処にいるか…でしたね?」
「……」
話している間にも、右手を通して脇腹から血が地面に溢れていく。
…寒い…。血を流しすぎたか?…
ぼんやりする意識を必死で耐える。此処で気を失ったら…きっと殺される。
「私は、アル様と共に世界を浄化にする為に、今を生きてます」
「……」
アル様?誰だ…それは?
声が出ない。
「王、貴方の行う政治では世界は何も変わらないのですよ」
「ゼアル様…?」
ユシカが不思議そうにゼアルを見据える。
「石版も、後僅かで完成します…」
「……」
「石版を集めていれば、また何れ出会うでしょう、今回はただの警告です」
別の黒い短剣をジンの喉もとに当てた。冷たくて硬い黒い刀身の短剣を押し当てながらゆっくりとジンの口の血を舐め、唇を重ねた。
「ッ……」
ゼアルは唇を離し、付いた血を舐めながら囁くように言った。
「この短剣は黒晶石という鉱石から作ってあるんですよ、これで斬られた傷口は…」
「……」
睨むように左目をゼアルに向ける。
「傷口の細胞が壊死して次第に腐ってしまうそうです」
そう言ってジンの喉もとに当てた短剣を離し仕舞い込んだ。
「その喉を掻っ切れば、簡単なんでしょうけどね…今日の所はこれ位でいいでしょう…」
「……」
去り際ゼアルは口にした。
「散った全ての石版を集めたら、あの娘がもつ石版を貰いに伺いますね」
ユシカと他の数名の影と共にゼアルが消えると、足元にあった魔方陣が光を帯びて、中に吸い込まれるように空間という暗闇に落とされた。
ドサッ
「王!!!」
「ジン!!?」
もと居た自分の部屋に戻ってきたようだ。
麻衣とライドが慌てて駆け寄ってきた。
「あんな状態で召喚されるとは…」
「大丈夫?!」
「……ぅッ」
右手で押さえていた脇腹の傷口が落下の衝撃で再び開いたらしく血が溢れた。
苦痛に耐えるように身体を丸めて霞む目を2人に向けた。
「…ロギス殿を呼んできます!麻衣様は王のお傍に!」
ライドは慌てて部屋を飛び出していった。
麻衣は静かに頷いてジンの血に塗れた左手を止血しようとして、傷口を凝視した。
「え…」
傷口の奥深くに黒いガラスの様な細かい何かがびっしりと張り付いていて、塞がろうとする細胞を邪魔しているかのようだ。
暫くするとバタバタと慌しくロギスとライドが部屋に飛び込んできた。
慣れた手つきでロギスは消毒と包帯を脇腹に巻いていく。
「!これは…」
左手の甲の傷を見たとき一瞬動きを止め傷口を凝視した。
黒い細かい何かが傷口の奥深くまで入り込んでいる。
「それ、何なんですか?」
麻衣が恐る恐るロギスの手元と傷口を覗き込みながらきいてみる。
「黒晶石…まだこんなものが世界にあったとは…」
「黒晶石?」
「負の邪気を結晶化した鉱石ですね…」
ライドが割り込むように続けた。
「その鉱石から武器を作り出す技術がまだ存在していると聞く…きっとそれで斬られたんだろう……」
ロギスが溜息混じりに言った。
「治るの?」
「……細胞が壊死して…やがて腐ってしまう・・・これは治らない…それが黒晶石の特徴だ」
「………薬とか…」
「…そんなものあるはずがない…」
「……」
部屋に重苦しい沈黙が流れた。
「とりあえず、応急手当くらいはしてやれる…」
手際よく左手に包帯を何度も巻いていくが、巻いた矢先から包帯は血で赤く染まっていく。
「とりあえず、様子を見よう…」
それだけでロギスは部屋を出て行った。
「何故、王ばかり…こんな…」
ライドの目から一筋涙が零れた。
「…ジン…」
「な、んて顔してるんだ?…お前達」
ベッドに体を埋めたまま目だけを2人に向け呟き、そして苦笑しながらライドに真っ直ぐに視線を向けた。
「…ゼアルが…いた」
「!…どういう…事ですか?」
驚きを隠しきれてないライド、それと同時に剥き出しになる怒りの感情。
「……駄目な、王だと…いわれた…」
見放されたのだと…自分で言って悔しくて涙が滲んだ。
「…離反ですか?重罪だ!王は赦したのですか?!」
「……何も、出来なかった…すまない」
「王を責めているわけでは…ッただ…赦せないのですッ」
「……」
何もいえない、留めるすべを知らなかった…その力すらなくて…何も出来なかった。
ジンは血の気のない唇をきつく噛んで目を閉じた。
「…お疲れでしょう、もう休んでください」
ライドが静かに言って部屋を出て行った。
気まずそうに麻衣はライドが去っていった扉を見据えた。
「ジン」
「………」
顔を隠すように覆った右手の所為で、表情は分からないけど…。きっと信じてた人に裏切られるって事は…辛い。
「…戻るね?」
「………」
何の反応もない。
そっと立ち上がり移動しようとした麻衣の手をジンの右手が捉えた。
「?!」
驚いたように麻衣はジンを見詰めた。
不安そうな何処か寂しそうなそんな複雑な表情。
「傍に……いてくれ」
掠れた声で小さく呟く。
「……仕方ないわねー」
ぼやきながら微笑み麻衣はベットの端に腰を下ろした。
重なったその手は硬く握られたまま。
「ありがとう」
掻き消されるほど小さな声で呟き瞼を閉じた。
温かい温もり…。
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最近パソコンの調子が・・・(°口°;) !!
イラストとか描きたいんだけど、重くて動かないんだorz
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