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1章~石版の伝承~
25.~破滅への暴走1~
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この話長くなったので切り良さそうなところで切りました><申し訳ないです
*************************************
『……』
体の奥のほうで抵抗するジンの力が大分衰えてきた。
暫くすると、足音がいくつか聞こえた。それは次第に近付いてくる。
「ジン!」
「王!!」
麻衣とライド、その後ろを追いかけてきた10名の軍人。
ライドに抱き起こされ、2人に心配そうに覗き込まれた。
(予定と違うのです…おまけがいっぱい居るのです…)
内心ぼやきつつ、言われた通りに、口を開かずに黙ったまま2人を見上げた。
「大丈夫ですか王?」
静かに頷く。
「良かったぁ」
「石版はどこにあるのです?」
『……』
リウラは黙って洞窟を指差した。
「あちらなのですね…我々は先に向かいます、麻衣様後は任せても?」
「はい」
その場を麻衣に預けて、ライドは軍をつれ洞窟に行こうとした。
(!!こんなときにッ邪魔しないでくださいなのです!)
入れ替わろうとするジンの強い守りたいという意思が一瞬勝り、リウラの呪縛をぬけ必死で叫ぶ。
「ぅッ……逃げ…ろ!」
「?!」
(ちッ…仕方ないのです、この人間だけでも!)
手にしていた黒い刀を麻衣に向かって突いた。
「あぶない!」
「!!」
ライドは麻衣を押しのけて庇うように立ち、その刀をその身で防いだ。
「ぐッ」
『…しくじってしまったのです…』
刀をライドの胸から乱暴に引き抜き、すぐに麻衣のほうを見据えた。
「ぁッ……いやぁぁぁぁぁぁッ!!」
地に倒れたライドの胸から夥しいほどの血が溢れ、見る見る広がっていく。
麻衣は涙を浮かべてライドを見てから、目の前のジンを見上げた。
「王?!ご乱心ですか?!!」
その場にいて見ていた軍人が5人程、麻衣を庇うように立ち、剣を手に取った。
「ライド様!!」
2名は直ぐに駆け寄り、ライドを抱き起こす。
「麻衣様、此処は危険です」
3名は麻衣をつれこの場を離れようとした。
『逃がさないのです、僕はその人間に用があるのですよ』
血に染まった刀を手に、立ちはだかる5人を次々と手にかけ地に沈めていく。
「な、…王!!どうかお気を確かに!!」
『無駄なのです』
軽く刀を振るい、次々と仲間を切り刻んでいく。次々と地に倒れこむ仲間。
「王、お許しください!」
魔力をため、魔法を使った。
『……手加減していると、死ぬのですよ?』
魔力の刃がジンの頬を掠め、僅かに傷をつけた。
ニヤリと微笑み、魔力を溜め刀に流し込む。
黒い炎を纏った刀は、仲間を容赦なく斬りつける、切られた傷口が黒炎に包まれやがて骨も残さず消えた。
「あ…ぁ…」
腰が抜けて立てずに、ゆっくりとそのままライドの方に後ずさる麻衣。
ジンはまるで獣が餌を追い込むようにゆっくりと麻衣に近付いていく。
「ま、…い様…お、にげ…く、ださ…ッ」
ライドは掠れる声で、必死に叫んだ。
血を流しすぎたようで意識が段々薄れていく。
「…ぅ…ジン…」
涙が零れる。
『…もう逃げないのです?』
返り血を浴びて髪や衣服が赤黒く染まっていて、怪しく光る深紅の左目と異様に合っていて綺麗とさえ思える…
だけど、返り血を浴びて赤黒く染まっても尚、殺戮を楽しむその表情はまるで知らない人のようだ。
「ジン…」
『苦しまないように、一瞬で楽にしてあげるのです…』
細い首を左手で掴み、爪を立てながら刀を麻衣の心臓に突き立てた。
ゴボッと口から溢れる大量の血と、刀を伝う大量の赤い血。
「……ぁッ…」
『あれ、まだ息が…?』
麻衣から刀を引き抜き、地面に突き刺しながら、地面に転がった麻衣の横にしゃがみ込み、麻衣の唇を塞ぐようにその唇を重ねた。
「ぅ……」
大きく見開いた目が、やがて瞳孔が開いて段々光を失い曇っていく。
動かなくなったのを確認してから唇を離し、地面から刀を抜き取り立ち上がった。
『……仕事は終わったのです』
辺りには大量の血溜まりと無残に転がる嘗ての仲間だった者の死体。
ドクンッ
『う?!』
激しい魔力の渦…押さえきれない…どこからこんな…?
『うあぁぁぁッ?!!』
押し流されるような、強力な魔力に喰われる様な変な感覚。自分が…居なくなる。
存在が維持できない。
「……麻衣……ライド……」
2人に駆け寄り、名前を呼び優しく揺すって見る。
反応がない。
涙が零れた。こんな事…望んでなんか…こんな悲しみ味わうなら1人のまま孤独で果てたほうが良かった…。
大切な者を自分の手で……俺が……殺した…2人を…俺が…。
「ぁ…うぁ……う゛ああああぁぁぁぁぁぁ゛ッ!!!」
2人の前にしゃがみ込み、抱きかかえたまま泣き叫ぶ。不安定になったことで押さえ込んでいた魔力が体から離れ行き場を失ったように一気に溢れ出す。
それに反応するように周囲の魔力が歪み、やがては波紋のように魔界全体に広がり暴走しだした。
溢れだした魔力の影響で大地は裂け、空は厚い黒い雲に覆われ、日の光を遮る。
雷鳴が轟き大地に降り注ぐ。山は火を吹き、灰を撒き土地を枯らす。
沢山の命が一瞬で消えていく
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『……』
体の奥のほうで抵抗するジンの力が大分衰えてきた。
暫くすると、足音がいくつか聞こえた。それは次第に近付いてくる。
「ジン!」
「王!!」
麻衣とライド、その後ろを追いかけてきた10名の軍人。
ライドに抱き起こされ、2人に心配そうに覗き込まれた。
(予定と違うのです…おまけがいっぱい居るのです…)
内心ぼやきつつ、言われた通りに、口を開かずに黙ったまま2人を見上げた。
「大丈夫ですか王?」
静かに頷く。
「良かったぁ」
「石版はどこにあるのです?」
『……』
リウラは黙って洞窟を指差した。
「あちらなのですね…我々は先に向かいます、麻衣様後は任せても?」
「はい」
その場を麻衣に預けて、ライドは軍をつれ洞窟に行こうとした。
(!!こんなときにッ邪魔しないでくださいなのです!)
入れ替わろうとするジンの強い守りたいという意思が一瞬勝り、リウラの呪縛をぬけ必死で叫ぶ。
「ぅッ……逃げ…ろ!」
「?!」
(ちッ…仕方ないのです、この人間だけでも!)
手にしていた黒い刀を麻衣に向かって突いた。
「あぶない!」
「!!」
ライドは麻衣を押しのけて庇うように立ち、その刀をその身で防いだ。
「ぐッ」
『…しくじってしまったのです…』
刀をライドの胸から乱暴に引き抜き、すぐに麻衣のほうを見据えた。
「ぁッ……いやぁぁぁぁぁぁッ!!」
地に倒れたライドの胸から夥しいほどの血が溢れ、見る見る広がっていく。
麻衣は涙を浮かべてライドを見てから、目の前のジンを見上げた。
「王?!ご乱心ですか?!!」
その場にいて見ていた軍人が5人程、麻衣を庇うように立ち、剣を手に取った。
「ライド様!!」
2名は直ぐに駆け寄り、ライドを抱き起こす。
「麻衣様、此処は危険です」
3名は麻衣をつれこの場を離れようとした。
『逃がさないのです、僕はその人間に用があるのですよ』
血に染まった刀を手に、立ちはだかる5人を次々と手にかけ地に沈めていく。
「な、…王!!どうかお気を確かに!!」
『無駄なのです』
軽く刀を振るい、次々と仲間を切り刻んでいく。次々と地に倒れこむ仲間。
「王、お許しください!」
魔力をため、魔法を使った。
『……手加減していると、死ぬのですよ?』
魔力の刃がジンの頬を掠め、僅かに傷をつけた。
ニヤリと微笑み、魔力を溜め刀に流し込む。
黒い炎を纏った刀は、仲間を容赦なく斬りつける、切られた傷口が黒炎に包まれやがて骨も残さず消えた。
「あ…ぁ…」
腰が抜けて立てずに、ゆっくりとそのままライドの方に後ずさる麻衣。
ジンはまるで獣が餌を追い込むようにゆっくりと麻衣に近付いていく。
「ま、…い様…お、にげ…く、ださ…ッ」
ライドは掠れる声で、必死に叫んだ。
血を流しすぎたようで意識が段々薄れていく。
「…ぅ…ジン…」
涙が零れる。
『…もう逃げないのです?』
返り血を浴びて髪や衣服が赤黒く染まっていて、怪しく光る深紅の左目と異様に合っていて綺麗とさえ思える…
だけど、返り血を浴びて赤黒く染まっても尚、殺戮を楽しむその表情はまるで知らない人のようだ。
「ジン…」
『苦しまないように、一瞬で楽にしてあげるのです…』
細い首を左手で掴み、爪を立てながら刀を麻衣の心臓に突き立てた。
ゴボッと口から溢れる大量の血と、刀を伝う大量の赤い血。
「……ぁッ…」
『あれ、まだ息が…?』
麻衣から刀を引き抜き、地面に突き刺しながら、地面に転がった麻衣の横にしゃがみ込み、麻衣の唇を塞ぐようにその唇を重ねた。
「ぅ……」
大きく見開いた目が、やがて瞳孔が開いて段々光を失い曇っていく。
動かなくなったのを確認してから唇を離し、地面から刀を抜き取り立ち上がった。
『……仕事は終わったのです』
辺りには大量の血溜まりと無残に転がる嘗ての仲間だった者の死体。
ドクンッ
『う?!』
激しい魔力の渦…押さえきれない…どこからこんな…?
『うあぁぁぁッ?!!』
押し流されるような、強力な魔力に喰われる様な変な感覚。自分が…居なくなる。
存在が維持できない。
「……麻衣……ライド……」
2人に駆け寄り、名前を呼び優しく揺すって見る。
反応がない。
涙が零れた。こんな事…望んでなんか…こんな悲しみ味わうなら1人のまま孤独で果てたほうが良かった…。
大切な者を自分の手で……俺が……殺した…2人を…俺が…。
「ぁ…うぁ……う゛ああああぁぁぁぁぁぁ゛ッ!!!」
2人の前にしゃがみ込み、抱きかかえたまま泣き叫ぶ。不安定になったことで押さえ込んでいた魔力が体から離れ行き場を失ったように一気に溢れ出す。
それに反応するように周囲の魔力が歪み、やがては波紋のように魔界全体に広がり暴走しだした。
溢れだした魔力の影響で大地は裂け、空は厚い黒い雲に覆われ、日の光を遮る。
雷鳴が轟き大地に降り注ぐ。山は火を吹き、灰を撒き土地を枯らす。
沢山の命が一瞬で消えていく
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