星の守護龍 ~覚醒と混沌へのカウントダウン~

雪月 光

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2章~時の契約~

18.~再びの奴隷商人と魔神~

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「此処に結衣がいるの?」

真紀が口を開いた。

「分からない・・・・」

首を横に振りながらジンが答える。

「次元一杯あるから、把握出来なくても仕方ないよ」

リアンが慰めるように真紀とジンを見上げながら言った。

「不思議な力ですね、本当に興味深い」

にっこり微笑んだままラディオスがジンとリアンを見つめる。
辺りを見回すと近くに街があるようだった。

「街がある・・・この世界にもあるんだ?」

真紀が驚いたように口を開いた。

「この世界にだって街くらいあるよ・・すごい過疎な世界だと思ってたの?」

リアンが疑うように真紀を見上げた。

「そ、そんなこと思ってないけど・・・ちょっと吃驚したから」

苦笑しながら首の後ろの髪を掻いた。

「人間と魔族の中立都市・・・ディオドヘルンだ」

ジンが付け加えるように口を開いた。

「ということは、共存してる街?」

「ああ」

目をキラキラさせて真紀がはしゃいでいる。
旅の目的を忘れた訳ではあるまい。
情報収集くらいは出来るかもしれない。
街の中に入るといい具合の活気があり、栄えているのが一目で分かる。
大きな煉瓦造りの通路に並んだ出店、色取り取りの衣服や食料達。

「凄い・・・美味しそう・・・」

「あ・・・先に言っておくけど、僕もジンもお金持ってないからね?」

はしゃぐ真紀を横目にリアンが釘を刺したようにきっぱりと言う。

「え?」

ぴたりと動きを止めジンとリアンを見た後今度はラディオスに視線を向けた。
ラディオスは困ったような笑みを浮かべている。

「すみません、私もこの世界の通貨は持ち合わせてないです」

仕方のない話だ、ラディオスは白の神の世界の住人だ、魔界の通貨など持っているはずがない。

「何も買えないの?」

「そうなるね」

リアンがきっぱりと言い放った。

「・・・目の毒ね・・・」

しょんぼりした様子で真紀が呟いた。

「元より観光に来たわけじゃない、情報を集めるためだ」

「あ・・・うん・・・」

それは理解している。
けど少しくらい楽しんでも罰は当たらないと思う、もう来れないかもしれない世界なのだから。

「情報を得たらすぐに此処は離れる」

「・・・・わかった・・・」

「・・・・・・」

本気で残念そうな真紀。少し気の毒に思えてくる。
暫く考えてからジンが口を開いた。

「俺は情報が集まるところで聞いてくる、それまでなら自由にしていろ」

真紀はジンの台詞に俯いていた顔を上げジンを見上げた。

「!!」

「リアンとラディオスがいれば平気だろう?」

ジンはそう言いながらリアンとラディオスに視線を向けた。

「大丈夫ですよ、真紀様は何があっても私が守りますから」

「1人で行くの?」

リアンが心配そうに見上げていた。

「大勢だと目立つだろう?」

そう言いながらラディオスに視線を向けた。
美しい金色の長い髪と銀色の瞳、明らかにこの世界の住人ではないとひと目でばれる。

「すみません、私の所為ですか・・・」

申し訳なさそうにラディオスが言った。

「気にするな、1人の方が動きやすいだけだ」

ジンがラディオスに気を配るように優しく言った。

「ああ、そうだ、リアン魔石を2、3出してくれ」
リアンは口をあけ光と共に魔石を3つ出すとジンに渡した。

「はい」

「・・2時間後にそこの噴水前に集合でいいか?」

ふいと視線を真紀の後ろのほうにあった大きな丸い噴水に向けると、皆ジンの視線の先に目を向けた。

「分かったわ」

「分かり易くて良い集合場所ですね」

ラディオスが言うとジンは静かに頷いた。

「少し行って来る」

「いってらっしゃーい」

リアンがジンを明るく見送った。


情報が集まる酒場
中は薄暗くて、見る限り悪そうな連中ばっかりだ。
ジンは迷わずまっすぐカウンターに行った。
カウンターの向こうにはマスターらしき魔族の中年の男がいた。

「すまないが、人を探してる」

「人?」

「人間の少女なんだが・・・」

「悪いが他をあたってくれ、人間なんてそこいら中にいるから分からねぇよ」

「・・・・・」

ジンは徐にカウンターの上に2つ魔石を置いた。

「・・ッこれは・・・」

誰もが喉から手が出るほど欲する代物が目の前に置かれて男は魔石を凝視していた。

「どんなことでもいいんだが・・・ないか?」

「探してる人間かは分からないが、この先の裏に入った路地の闇商人が人身売買してるのは聞いたぞ?」

「・・・・そうか」

そう言うなり男に背を向けカウンターを離れた。
男は慌てて他の客の目に触れないように置かれた魔石をカウンターの下へと隠した。
ジンは外へ出ると言われたとおりに裏の路地に入る。
表の街並みとは一変して何だか別の場所にいるようだ。
暗く、ゴミが転がり、ぼろ布を身に纏ったもの達が力なく地に崩れている。

「・・・・・」

さらに奥へと足を踏み入れるとひっそりとカーテンに覆われた建物を見つけた。

「此処か・・・」

静かに扉に手をかけ中へと入ると薄暗い室内だが、いくつの視線を感じた。
売られた者たちだろうか・・・。
暗くてよく見えない。

「結衣、いるか?居たら返事をしてくれ」

しんと静まり返っている室内、反応がないところを見ると此処には居ないのだろうか。

「おや、どうやらお客でさまではないようですね?」

聞き覚えのある声。
声のほうに視線を向けた。

「キース・・・」

「貴方とは初対面のはずですが・・?どうして私の名を?」

「・・・・・」

ああ、過去に戻って未来を変えた代償に皆から俺の関しての記憶は失っているんだったな。思い出して苦笑した。
こいつはたしか大きな闇の奴隷商人の幹部だ。同時に嫌な事を思い出し気分が悪くなった。

「まぁいいでしょう、理由はどうあれ、客ではないのなら・・・」

「・・・用は済んだ、帰らせてもらう・・」

部屋を出よう扉に手をかけようとしたとき後ろから無数の鋭い氷の刃がジン目掛けて飛んできた。
余裕でそれをかわしてキースに視線を戻した。

「はいそうですかと、帰すはずないでしょう?」

にっこり微笑んでいった。

「・・・・だろうな」

まぁ、予想通りの展開だ。

「今丁度いい代物が手に入りまして、試させて頂きます」

キースが手にしていたのは少し大きめのビン。
また変な薬か?

「使う前に瓶ごと粉々にしてやる」

一気に間合いを詰めキースの持つ瓶めがけて僅かな魔力をまとった手を伸ばし瓶を床に叩き割った。
静かな室内に大きなガラスの瓶が割れる音が響いた。

「ああ、この瓶高かったのに・・・」

悔しそうに言うキースだが反して口元には笑みが浮かんでいる。

「!?」
足の力が抜けて床に膝をつけた。
何だ?この甘い匂い。
体が痺れて思うように動かない。

「な・・に、を・・・・?」

唇も痺れて言葉がうまく発せられない。
ジンは目の前のキースを睨む様に見上げた。

「気分がとても良くなる魔薬もありますが、いりますか?」

クスクスと笑いながらキースが言った。

「・・・・ッ・・」

声が出ない。
ずるりと床に倒れこんだが、目だけは狂気を失わない。
ギッとキースを睨み付ける。これが今できる唯一の抵抗だ。

「怖いですねぇ、薬が切れる前に繋いだ方が良さそうですね」

何処からか黒く光る手枷を持ってきたキースは手馴れた手つきでそれをジンの両手を後ろに回してからつけた。
何だ?・・・一気に全身が気だるさに支配されて自分の体ではないように重くて気持ち悪い・・・。
目を僅かに細めて苦痛に耐える。

「これは魔力を吸い結晶を作り出してくれる装置の試作品です、まだ試作なので結晶は作り出せませんけどね」

「・・・・・」

「気分はどうですか?苦しいですか?」

「・・・・」

「やはり気持ち良くなる魔薬ほしいですか?苦痛の中でも簡単に快楽を味わえますよ?」

良くぺらぺらと喋る奴だ・・・。
ああ・・・くそ、瞼さえ重いな・・・。
視界がぼんやりして来て耐え切れずに瞼を静かに閉じた。


「ジン遅いね・・」

リアンが口を開いた。

「そうだね、もうとっくに2時間過ぎてると思うんだけど」

真紀もつられるように言った。

「時間には厳しい方だと見受けたのですが・・・何かあったのでしょうか?」

「んー・・・・ジンああ見えても強いよ?」

リアンが言う。

「そうなんですか?そのうち是非手合わせして欲しいですね」

ラディオスがにっこり微笑んで言った。

「探したほうがいいと思うんだけど?」

真紀が口を開いた。

「そうですね、では手分けして探しましょう」

ラディオスも真紀の意見に賛成のようだ。

「分かった、僕は空から探してみるよ」

リアンはそう言うなり羽を動かして空へと飛び上がった。

「私たちも行こう」

真紀とラディオスもその場を離れた。
リアンは空から必死にジンの姿を探す。
あの容姿だからすぐに見つかるはずなんだけど・・・。


『ああ、まったくおまえ達は目を離すとこれだ・・』

突如何もない所から声がした。
キースは慌てて声のほうを振り返る。

「!?」

漆黒の衣服を身に纏った紫電の双眸が飛び込んできた。
扉もない空間から突然現れた漆黒の髪の男。

「一体何処から現れたのですか?!」

『何処?この世界中我には何の隔たりもない』

あり得ないほどの濃度の魔力が辺りに溢れ出している。
ガディは静かにジンに歩み寄る。

『無事か?ジン?』

「・・・・・ッ」

痺れていて口が開かない。
目だけをガディに向け僅かに頷いた。

『世界は、干渉を嫌い代償が発生するが・・・これは見てみぬ振りなどできぬだろう』

ジンを縛っていた黒い鎖に触れるだけで鎖は跡形もなく光の粒子となって消えた。

「な!大事な商品ですよ!勝手なことはしないでください!」

キースが叫んだ。

『・・・商品と、今その口が言ったのか?』

冷たく鋭い眼光がキースを捉らえた。
『これは我の物だ・・・返して貰う』


「冗談じゃないですよ!こちらも商売です!代金がないのなら帰ってくださいッ」

辺りの膨大な魔力に屈せず強気でキースが負けじと叫ぶ。
この人間は鈍感なのか然程この圧縮された膨大な魔力は感じないようだ。

『・・・・・我に口答えする人間か、面白い・・・』

狂気の満ちた紫電の瞳が妖しく光った。

「・・・・・ッ」

『主は我に代金を請求したな?人間ならば魔石よりもこちらの方がいいのだろう?』

そういってキースの前に翳した手から大きな光り輝く宝石がいくつも床に転がった。

「!!!?」

『全て本物だ、受け取るがいい』

キースは拾い集めながらガディを凝視した。

「あ、あなた何者ですか?!」

思わず聞かずには居られずに口を開いた。

『”この世界”であり、皆が魔神と呼び崇める存在』

「え・・・」
この返答には言葉をなくした。

『ジンは頂いていくぞ』

キースの答えも聞かずにガディはジンを抱きかかえその場から消えた。
大きめの建物の屋根の上にガディは姿を現した。

「ガディ・・・すまない・・」

ガディはジンを屋根の上に静かに下ろした。失った力もガディの傍に居ることであっと今に回復した。

『なに、気にすることではない』

「世界に手を出し干渉したら、代償が発生するんだろう?」

『全てを知り得るとて、姿を具現させて干渉すると暫く深い眠りに付くと言うだけのこと、その間は何も見えてはおらんが・・・然程問題もあるまい』

そういってガディは苦笑した。

「・・・・・」

『そうだ、世界を歪ませるような事は教えられぬが、結衣なら無事だ安心するがいい』

「・・ッ結衣に逢ったのか?」

ジンはガディに詰め寄り真剣な眼差しでガディの次の台詞を待った。

『逢った、なかなか面白い少女だった、護衛も付けたから大丈夫だろう』

くすくすとガディは笑った。

『随分と大切にしているようだ、気に入ったのか?』

「・・・ああ、結衣は綺麗な心を持ってる」

僅かに微笑んでジンが嬉しそうに口を開いた。

『羨ましいな、大切な者があるということは・・・我にはもう求めることも叶わん』

「・・・魔神になったことを、後悔しているのか?」

ジンが静かに問う。
ここで後悔しているといったら本当に解放されそうな程今のジンは幻龍の力を使いこなせている。

『後悔などしてはおらぬよ、・・・ただ時折孤独が虚しいと思うときはある、我は世界のあり方をただ傍観するだけの存在・・強大な力を持っていても世界を見守り支えることしかできぬ・・・』

空を仰ぎながらそう言ったガディは少しだけ悲しそうにみえた。

「それでも世界はガディを求めてる、自信を持っていいと思うが?」

『ああ、そうだな・・』

「ジンー!」

リアンの姿が見えた。
リアンもジンとガディの姿に気づいて一直線に向かってきた。

「リアンどうしたんだ?」

「どうしたんだ?じゃないよ!約束の時間過ぎてるから何かあったんじゃないかって皆で探してたんだよ?何してるのさ?」

リアンがジンに詰め寄る。

『そう、責めてやるなリアン色々あったのだ』

ガディが口を開いた。

「色々?」

首を傾げながらガディとジンを交互に見つめた。

そんな時また別の声がジンを呼んだ。

「ジンさんいたんだね?」

「無事のようで何よりです」

にっこり微笑むラディオスと真紀だ。
白い羽根を広げたラディオスに抱えられ真紀もジンとリアンの元へ降りた。

『神族・・・珍しい者がおるようだ』

ガディが口を開いた。

「貴方は?」

今度はラディオスがガディに視線を向けていった。

「この魔界の核、魔神のガディ様だょ!」

リアンが口を開いた。

「え!すごい偉い人?!」

真紀は慌てた様にリアンを見つめる。

「ほぅ、貴方がそうなのですか・・・噂に違わぬ存在のようですね」

ラディオスがにっこり微笑んだまま口にする。

『主も随分強力な力を持っているようだ、これなら我は安心して眠れるな』

「・・・・・・」

『ジンを頼んだ・・・我は暫く深い眠りに・・・』

そういってガディの姿は風の中に消えた。

「ガディ様疲れてたのかなぁ?」

リアンがジンを見上げる。
そしてジンの左の腕の包帯が解けかけているの見つけた。
解けかかった包帯の隙間から左手の甲が目に付く、赤黒く変色していて思わず目を背けたくなるような癒えない傷。
もう何百年も前に世界を混沌に染めようとした者たちから受けた傷が未だに少しずつ侵食している。
ジンは黙ったままガディが消えた空を見つめていた。

「それにしても驚きました、魔神とも知り合いだなんて・・・一体何者なんでしょうね彼は」

真紀に訴えかけるようにラディオスが小さく呟いた。
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