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2章~時の契約~
29.~始まりの星の守護龍~
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「はい・・ガディさんからの・・・」
そう言って結衣が差し出した小さな布の袋。
「すまない・・・」
素直に左手で受け取ろうとしたジンにフェルヴァが口を開いた。
『結衣・・・食べさせてあげたらどうだ・・?』
「え・・?」
驚いたようにフェルヴァに視線を向けた。
『その左手では・・・食べにくいのではないか?』
確かに触れたものを消滅させてしまうこの左手では貴重な魔石さえも消してしまうかもしれない。
「・・・そっか・・・」
素直に結衣は納得した。
「・・・・」
ジンは黙ったまま真っ直ぐに結衣を見上げる。
少し照れくさい気がした・・。
「・・・・ジン・・目瞑って・・口あけて?」
気まずかったのか結衣がそんな事を言いだした。
「ん・・?」
「いいから・・・」
「・・・分かった・・」
ジンも素直に目を瞑り口をあけた。
布袋から薄い青色の小さな魔石を取り出すとジンの舌の上に置いた。
目を開けて魔石を噛み砕き飲み込む。
「・・・ジン?」
言いにくそうに結衣がジンの前に正座して上目使いに見上げる。
「ぅん?」
「あのね・・・えっと・・・」
とても言いにくそうにもじもじとする結衣。
「・・・・?」
『とても見てられぬ・・・ジン・・結衣が食事を求めておる』
フェルヴァがはっきりと口にした。
「ぁ・・・!!」
吃驚して結衣が困ったような照れたような表情を浮かべた。
「ああ・・・そうか・・忘れていた・・」
苦笑しながらジンは服を半分脱ぎ長い髪を反対側に束ね白い首筋を出す。黒い左手は自分の体に触れる分には何事もないようだ、ただ破壊の意思をもって触れたならその身でさえも壊してしまうようだが。
「・・・・」
伏せ目がちな長い睫、男にしておくのがもったいないくらい・・・女性だったなら凄いもてるんだろうな・・。
ゴクリッ・・
喉が鳴る・・。
「別に・・・変な意味じゃ・・・ないんだからね?!」
慌てて自分に言い聞かせるように結衣が口にした。
「何がだ?」
困惑したようなジンに結衣は何でもないと首を横に振った。
「・・・これ首じゃなきゃだめなの?」
『駄目という事はないが・・・1番効率よく飲めるからであって・・・』
「・・・・結衣?要らないのか?」
「ぅ・・・んーん・・要る・・・」
白い首筋、自分から自分の意思で牙を突き立て食事をするのは初めてだった・・。
意を決して首筋に牙を突き立てた。
「・・痛ッ・・」
熱い釘でも突き立てられたかのような痛みに僅かに顔を顰めた。
『まだ慣れぬのだ許してやってくれ』
「大丈夫・・・」
ゴクリゴクリと喉を伝う甘い濃厚な香り。
結衣は満足したように首筋から牙を抜き自分の口元についた血を舐めとる。
「ごめんね・・」
「・・・気にするな・・」
『先ほど受けた傷・・・大丈夫なのか?』
フェルヴァが心配そうに言った。
「・・・・・あぁ・・・多分・・・」
ぼんやりしながら服を戻してから静かに答えた。
今の所これといって変わった変化は感じられなかった。
コンコン
控えめに扉の叩く音が聞こえた。
「はーい?」
「入るよー結衣」
部屋に入ってきたのは真紀とラディオスだった。
手には軽食と呼ぶに相応しいサンドイッチの乗った皿と温かいミルクの入ったコップが2つづつ。
「真紀、ごめんね急に押しかけて・・」
「気にしなくていいって、それよりもどうしたの?慌ててきたと思ったら2人とも服血塗れだし・・吃驚したんだけど?」
理由を聞かせなさいと言わんばかりの真紀に結衣は渋々事の成り行きを話した。
「お兄さんなんていたんだね?」
真紀が言うとジンは困惑したように苦笑した。
「・・・俺も始めて知った・・・」
あれから少しぼんやりしているような気がする。
気のせいだろうか?
結衣は心配そうにジンの横顔を見つめていた。
「・・・ジン?」
徐々に瞼が閉じかかってきていて、結衣は思わず声をかけてみた。
「・・・・・ぅん?」
返事をしながら結衣に視線を向けた。
「大丈夫?」
「・・・・ん・・・・・ただ・・・」
「ただ?」
「・・・眠い・・・」
ぽそりと口にしてから瞼を閉じる。
「あ・・そのベッド使っていいよ?」
真紀が部屋の隅に置かれていたベッドを指差して言った。
「ごめんね、真紀・・借りるね」
結衣はジンを誘導してそこに横にならせた。
1分も経たない間に直ぐに眠ってしまった。
「余程疲れてたのかなぁ?」
真紀が苦笑しながら言った。
「多分・・」
結衣も素直に頷く。
『・・・あの傷の所為だろう・・・邪悪な刃を深く受けた・・』
フェルヴァが結衣の中で囁く。
言われなくても知っている・・。
尋常ではなかった・・。
傷もあの声も・・・。
このまま眠ったまま起きなかったら・・・どうしょう・・・。
不安が心をざわつかせた。
「結衣・・・食べるでしょ?」
真紀はサンドイッチの乗った皿とミルクの入ったコップを差し出した。
もう血液以外では味も感じないし、満腹にもならないけれど、真紀はそれを知らない。
「・・・今は・・要らない」
「そっか・・・大変だったんだもんね・・結衣もゆっくり休んでね」
「ごめんね・・・ありがとう」
真紀と真紀の後ろで黙ったままのラディオスに視線を向けたまま結衣は言った。
「・・・・」
ラディオスの瞳はジンを見た後結衣にずっと向けられていた。
きっと人から離れていく結衣の事が分かったのだろう・・。
「また後で来るね」
真紀はそういって部屋を出て行った。
「・・・真紀様を悲しませないでくださいね・・・」
少し悲しそうな表情でラディオスはそう口にして部屋を出て行った。
「・・・・分かってるよ・・・」
『やれやれ・・・・・』
「え・・・?」
フェルヴァ?
『我ではない』
『少し目を離すとこれか・・・・愚かな者達だ・・・・』
「誰?!」
結衣が辺りを見回してから寝ているジンをじっと見つめた。
ジンの声とも少し違うようだけれど・・・声はジンから聞こえる。
『私は、ジェライド・ エクセクロトリア・ジオテリアン』
「え・・・・それじゃあ・・・ジンの・・・お父さん?」
『ジンは私の完璧な息子・・・星の核を授け星として、中で大切に守っていた・・しかし・・・メディオによって・・・・欠陥してしまった・・・』
「・・・・・何・・それ?」
まるでもうジンは自分の息子ではないと言ってるような・・・。
深い紫色の瞳が結衣に向けられた。
『これ以上傷つけ穢す愚かな者がいたなら・・・全てを無に返そう』
全て・・・無に?どういうことだろう?
『私は”星の守護龍”だ、星の核を授け星と認めた者を守る・・・その為なら要らない物をすべて排除することなど造作もない』
淡々と語るその瞳に迷いなど感じられず強い意志が見えた。
要らない物・・・?
自分に反抗的な人たち?
「・・ジンのお兄さんはどうするんですか?」
『あれは・・・私がかたをつけよう、お前たちの手に余るものだ』
どうやら欠陥品というわりにその力は認めているらしい。
『人は強すぎる力を求めそして暴走させる・・・いつの世も何度も同じ過ちを繰り返す、愚かな種だ』
ジオテリアンは少しだけ悲しそうな表情をして俯いた。
『息子を・・ジンを頼む・・・”結衣”息子から星の核を受け取り星の契約を結んでほしい・・・』
「!?・・」
名前・・・。それに星の核?星の契約って何だろう?
『中で全て見えていたから知っている・・君になら任せられるだろう・・・・もう少しだけ・・・私は眠ろう・・・』
「あ・・・あの・・・ジンの傷って・・・あれ・・大丈夫・・・」
結衣が言いかけたのをジオテリアンが遮る様に苦笑して口を開いた。
『修復は不可能だ・・・体の傷なら容易いが、あれは魂・・・心の結晶なのだ・・・』
「それじゃあ・・・・・」
『・・・大丈夫、力を使えば少し眠る程度だ・・精神には害をなさぬように修正しておいた』
それを聞いて結衣は安堵のため息を吐いた。
『息子の契約者が優しい者で良かった・・・辛い思いをさせるやも知れないが・・・息子を頼む』
そういうなりジオテリアンは深い眠りについた。
「ジン?」
ベッドに再び横にならさせてから静かにその名を呼んでみる。
「ぅ・・・・ん」
小さく寝返りを打った。
ひとまず大丈夫そうだ・・・。
そう言って結衣が差し出した小さな布の袋。
「すまない・・・」
素直に左手で受け取ろうとしたジンにフェルヴァが口を開いた。
『結衣・・・食べさせてあげたらどうだ・・?』
「え・・?」
驚いたようにフェルヴァに視線を向けた。
『その左手では・・・食べにくいのではないか?』
確かに触れたものを消滅させてしまうこの左手では貴重な魔石さえも消してしまうかもしれない。
「・・・そっか・・・」
素直に結衣は納得した。
「・・・・」
ジンは黙ったまま真っ直ぐに結衣を見上げる。
少し照れくさい気がした・・。
「・・・・ジン・・目瞑って・・口あけて?」
気まずかったのか結衣がそんな事を言いだした。
「ん・・?」
「いいから・・・」
「・・・分かった・・」
ジンも素直に目を瞑り口をあけた。
布袋から薄い青色の小さな魔石を取り出すとジンの舌の上に置いた。
目を開けて魔石を噛み砕き飲み込む。
「・・・ジン?」
言いにくそうに結衣がジンの前に正座して上目使いに見上げる。
「ぅん?」
「あのね・・・えっと・・・」
とても言いにくそうにもじもじとする結衣。
「・・・・?」
『とても見てられぬ・・・ジン・・結衣が食事を求めておる』
フェルヴァがはっきりと口にした。
「ぁ・・・!!」
吃驚して結衣が困ったような照れたような表情を浮かべた。
「ああ・・・そうか・・忘れていた・・」
苦笑しながらジンは服を半分脱ぎ長い髪を反対側に束ね白い首筋を出す。黒い左手は自分の体に触れる分には何事もないようだ、ただ破壊の意思をもって触れたならその身でさえも壊してしまうようだが。
「・・・・」
伏せ目がちな長い睫、男にしておくのがもったいないくらい・・・女性だったなら凄いもてるんだろうな・・。
ゴクリッ・・
喉が鳴る・・。
「別に・・・変な意味じゃ・・・ないんだからね?!」
慌てて自分に言い聞かせるように結衣が口にした。
「何がだ?」
困惑したようなジンに結衣は何でもないと首を横に振った。
「・・・これ首じゃなきゃだめなの?」
『駄目という事はないが・・・1番効率よく飲めるからであって・・・』
「・・・・結衣?要らないのか?」
「ぅ・・・んーん・・要る・・・」
白い首筋、自分から自分の意思で牙を突き立て食事をするのは初めてだった・・。
意を決して首筋に牙を突き立てた。
「・・痛ッ・・」
熱い釘でも突き立てられたかのような痛みに僅かに顔を顰めた。
『まだ慣れぬのだ許してやってくれ』
「大丈夫・・・」
ゴクリゴクリと喉を伝う甘い濃厚な香り。
結衣は満足したように首筋から牙を抜き自分の口元についた血を舐めとる。
「ごめんね・・」
「・・・気にするな・・」
『先ほど受けた傷・・・大丈夫なのか?』
フェルヴァが心配そうに言った。
「・・・・・あぁ・・・多分・・・」
ぼんやりしながら服を戻してから静かに答えた。
今の所これといって変わった変化は感じられなかった。
コンコン
控えめに扉の叩く音が聞こえた。
「はーい?」
「入るよー結衣」
部屋に入ってきたのは真紀とラディオスだった。
手には軽食と呼ぶに相応しいサンドイッチの乗った皿と温かいミルクの入ったコップが2つづつ。
「真紀、ごめんね急に押しかけて・・」
「気にしなくていいって、それよりもどうしたの?慌ててきたと思ったら2人とも服血塗れだし・・吃驚したんだけど?」
理由を聞かせなさいと言わんばかりの真紀に結衣は渋々事の成り行きを話した。
「お兄さんなんていたんだね?」
真紀が言うとジンは困惑したように苦笑した。
「・・・俺も始めて知った・・・」
あれから少しぼんやりしているような気がする。
気のせいだろうか?
結衣は心配そうにジンの横顔を見つめていた。
「・・・ジン?」
徐々に瞼が閉じかかってきていて、結衣は思わず声をかけてみた。
「・・・・・ぅん?」
返事をしながら結衣に視線を向けた。
「大丈夫?」
「・・・・ん・・・・・ただ・・・」
「ただ?」
「・・・眠い・・・」
ぽそりと口にしてから瞼を閉じる。
「あ・・そのベッド使っていいよ?」
真紀が部屋の隅に置かれていたベッドを指差して言った。
「ごめんね、真紀・・借りるね」
結衣はジンを誘導してそこに横にならせた。
1分も経たない間に直ぐに眠ってしまった。
「余程疲れてたのかなぁ?」
真紀が苦笑しながら言った。
「多分・・」
結衣も素直に頷く。
『・・・あの傷の所為だろう・・・邪悪な刃を深く受けた・・』
フェルヴァが結衣の中で囁く。
言われなくても知っている・・。
尋常ではなかった・・。
傷もあの声も・・・。
このまま眠ったまま起きなかったら・・・どうしょう・・・。
不安が心をざわつかせた。
「結衣・・・食べるでしょ?」
真紀はサンドイッチの乗った皿とミルクの入ったコップを差し出した。
もう血液以外では味も感じないし、満腹にもならないけれど、真紀はそれを知らない。
「・・・今は・・要らない」
「そっか・・・大変だったんだもんね・・結衣もゆっくり休んでね」
「ごめんね・・・ありがとう」
真紀と真紀の後ろで黙ったままのラディオスに視線を向けたまま結衣は言った。
「・・・・」
ラディオスの瞳はジンを見た後結衣にずっと向けられていた。
きっと人から離れていく結衣の事が分かったのだろう・・。
「また後で来るね」
真紀はそういって部屋を出て行った。
「・・・真紀様を悲しませないでくださいね・・・」
少し悲しそうな表情でラディオスはそう口にして部屋を出て行った。
「・・・・分かってるよ・・・」
『やれやれ・・・・・』
「え・・・?」
フェルヴァ?
『我ではない』
『少し目を離すとこれか・・・・愚かな者達だ・・・・』
「誰?!」
結衣が辺りを見回してから寝ているジンをじっと見つめた。
ジンの声とも少し違うようだけれど・・・声はジンから聞こえる。
『私は、ジェライド・ エクセクロトリア・ジオテリアン』
「え・・・・それじゃあ・・・ジンの・・・お父さん?」
『ジンは私の完璧な息子・・・星の核を授け星として、中で大切に守っていた・・しかし・・・メディオによって・・・・欠陥してしまった・・・』
「・・・・・何・・それ?」
まるでもうジンは自分の息子ではないと言ってるような・・・。
深い紫色の瞳が結衣に向けられた。
『これ以上傷つけ穢す愚かな者がいたなら・・・全てを無に返そう』
全て・・・無に?どういうことだろう?
『私は”星の守護龍”だ、星の核を授け星と認めた者を守る・・・その為なら要らない物をすべて排除することなど造作もない』
淡々と語るその瞳に迷いなど感じられず強い意志が見えた。
要らない物・・・?
自分に反抗的な人たち?
「・・ジンのお兄さんはどうするんですか?」
『あれは・・・私がかたをつけよう、お前たちの手に余るものだ』
どうやら欠陥品というわりにその力は認めているらしい。
『人は強すぎる力を求めそして暴走させる・・・いつの世も何度も同じ過ちを繰り返す、愚かな種だ』
ジオテリアンは少しだけ悲しそうな表情をして俯いた。
『息子を・・ジンを頼む・・・”結衣”息子から星の核を受け取り星の契約を結んでほしい・・・』
「!?・・」
名前・・・。それに星の核?星の契約って何だろう?
『中で全て見えていたから知っている・・君になら任せられるだろう・・・・もう少しだけ・・・私は眠ろう・・・』
「あ・・・あの・・・ジンの傷って・・・あれ・・大丈夫・・・」
結衣が言いかけたのをジオテリアンが遮る様に苦笑して口を開いた。
『修復は不可能だ・・・体の傷なら容易いが、あれは魂・・・心の結晶なのだ・・・』
「それじゃあ・・・・・」
『・・・大丈夫、力を使えば少し眠る程度だ・・精神には害をなさぬように修正しておいた』
それを聞いて結衣は安堵のため息を吐いた。
『息子の契約者が優しい者で良かった・・・辛い思いをさせるやも知れないが・・・息子を頼む』
そういうなりジオテリアンは深い眠りについた。
「ジン?」
ベッドに再び横にならさせてから静かにその名を呼んでみる。
「ぅ・・・・ん」
小さく寝返りを打った。
ひとまず大丈夫そうだ・・・。
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