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1章 よくある異世界転生

3話 異世界の冒険者と街

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狩ったフォレストウルフから魔石やら肉を剥ぎ取ったあと死体を燃やそうと火の魔法を使う。

「ちょ…ちょっと待った!!毛皮や牙も燃やしてしまうのか!?」
慌てたクリスが騒ぐ。

「結構いっぱい持ってるからもういらないかなぁって。ここ一年ぐらい剥ぎ取ってないよね?」

「そうじゃの。マジックボックスもあるし最初はなにかに使えるかと思って適当に入れておいたが必要もなかったしのう」

うんうんと頷く私達。

「そんなに欲しそうな目をしないでも欲しいなら取っていいよ」
そんないい年してキラキラの目しないでもあげるよ!!
ありがとうといいながらクリスはそそくさマジックボックスにウルフを入れていく。
背中越しでも上機嫌なのがわかっておもろい。

「このウルフって高く売れるの?」

「そうだな。2年ほど前まではそんなに高く売れなかったのだが最近魔素が濃くなっている影響かは知らんが毛皮がや牙が固くなって防具としての需要がでてきて高く売れるようになったのだ」
うんうんと顎に手を当てて頷くクリス。

じゃあ毛皮持ってるけど売れるのって半分ぐらいしかなさそうだなぁ…

回収が終わったようなので街へと繰り出す。


「こっから街って近いの?」

「そうだな、一番近いのがマフンという街なのだが1時間ぐらいかな。君たちはまだ幼いから1時間半程かもしれんな」

「思ったより遠いなぁ…」

「はは、これでもまだ捨てられた森にはすごく近い街だよ。あの森には危険な魔物が多いから近くに街なんて作りたくないだろうからね」
それもそうか。魔物が住んでる森の近くになんて街なんて作りたくないよな…

クリスからいろいろ聞いた結果。
2年ほど前から魔物が強くなり魔物を倒す速度が極端に落ち溢れた魔物が街の周りにでるようになったという。
今までは倒せた魔物でも倒せなくなったことが大きく命を落とす冒険者も多いらしい。
クリスのパーティーはパトロールも兼ねて街の周りを見回りしているところフォレストウルフの群れに襲われたところだったらしい。
間に合ってよかったな。

ぼちぼち話も落ち着いたところで喋らなかったマオがついに喋る。

「歩くの飽きたぞ」
喋ったと思ったらそれかよ。

「おい、そこの男肩車せい」

「えっ…まぁいいぞ…」
クリス優しいな……

よいしょといいならがクリスの上に乗るマオ。

「ガハハくるしゅうないぞ!」
クリスの頭の上でふんぞり返るマオ。
ちょっとうらやましい……

「そんな目で見てもこの席は譲らんぞ」
ニヤっと笑うマオ。

「べ…別に羨ましくないし…」

「お嬢ちゃんもあとでするかい?」
クリスがニカッと笑いながら聞いてくる。

「別に興味ないですうう!」
なんだが照れくさくて断ってしまったがやってもらえばよかった…

マオがペチペチとクリスの頭を叩いていると街が見えてきた。
「あそがマフンだ」

すると前から馬車が来て目の前で止まった。

「クリスあんたなにしてんの?」
魔法使いの帽子を被った控えめな胸の女性が低い声で呟く。

「このお嬢ちゃん達に助けてもらったんだ」
私の頭をぽんぽん叩きながら答えるクリス。
その答えで大丈夫か?…

「あんた私がどんなに必死でギルドで応援呼んだと思ってんの?」
額に青筋が立てながらにっこりと笑う魔法使い。

「す、すまない。あまりにもお嬢ちゃん達がほのぼのしてるから俺も感化されたようだ……」
怒っていることに気づいたクリスはそっとマオをおろした。

「助かってよかっt……おおおおおん」
急に泣き出す魔法使い。なだめるクリス。それを見守る複数の冒険者。立ち尽くす私達。
うーん、なんだこれは…。



なだめ終わったクリス達と一緒に街へ入る。
門番もいて身分証がないと入れないらしいが、クリス達のおかげですんなり入れた。
あとで冒険者ギルドか商業ギルドでカードを作ればいいらしい。んー助かる。
商業なんてするつもりもないので報告に行くクリス達と一緒にいくことになった。

「うーん、初めて街へ来たけど思ったより地味だな」
正直な感想を言う。

「んーそうじゃの。特に面白くないぞ。はよ、次の街へ行こう」

「まぁ、そうだね。ただ、美味しいお店も知ってるしお礼もしたいから今日はこの街へ泊まりなよ」
クリスが苦笑いをしながら答える。

「クリス、あんた早く私達を紹介してよ。助けてもらったんでしょ!」

「あ、そうだな。こいつら俺のパーティーメンバーだ」

「私はミホよ。魔法使いで氷属性が得意なの!」
ふふん、と無い胸を張るミホ。

「私はレアンだ。見ての通りエルフで弓と風魔法が得意だ。」
よろしくと少しお辞儀をするレアン。

「得意なものがある癖にあんなウルフにボロ負けとは片腹痛いわ」
カカカと笑うマオ。

ずーんと落ち込んだ3人…。
どうすんねん。この空気。





「私はエルで得意なものはー。うーん、ないかも。こっちはマオね。悪口が得意だよ」



ハハハと苦笑いをしながら気まずい雰囲気を払拭するのだった。できてないけど







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