神が作った異世界でほのぼのする予定。

キツネバレー

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4章 のんびり探索

4話 森の中で

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ひどく怯えた彼女の下半身は蜘蛛のような足だっだ。


「「ヒィ…化け物!!」」


ひどく怯えた彼女と私は叫んだ!

「な…!!なんで私が化け物なんだ!!」
びっくりした私はツッコむ。

「あ…すいません。魔力がとんでもないから」
蜘蛛の下半身の少女は謝る。

「あ、すいません。こちらこそ見た目で化け物と言ってしまって…」
私も謝る。

「いや、見た目で化け物は普通に悪口ですよ」
冷静につっこまれた。

「すいません。アラクネっていうんですかね…初めて見たので…」


「いえいえ…いいんです。普通に怖がられること多いんで…」

いいんですいいんです…といいながら悲しい顔をする少女。

「ち…違う!た…大変なんです!私達の村が!助けてください!」
急に焦った彼女は私に悪口をいいながら頼む。

「え?ちょっとめんどくさいかも…」
わかった。助けよう!!

「え、そうですよね…」
がっくりと落ち込む少女。

あぁ、言葉と思ってることが逆になってた。

「うそうそ!助けます!」

「お願いしておいてあれなんですが…結構私の村大変なんですけど…」
ジトっとした目を向けてくる少女。

ジョークどころではないらしい。
話を聞いてみると魔物に村が襲われてるとのこと。

それぐらい自分たちでなんとかせえ!

そう思ってた私を見た少女がしょんぼりした顔で話す。
「私達も頑張ってはいたんですけど、日に日に強くなっていっててとうとう手に負えなくなったんです…」


私の心の声が漏れてたらしい。
まぁ、しょんぼりした少女を放おって置くのも忍びないし助けたるか…。

すると森の木の陰からガサガサと音がする

「ひぃ…化け物…」
怯える少女


「おーすまんすまん。思ったよりお主が飛んでびっくりしたわい」
ガハハと笑いながら反省の色が全くないマオが来た。

「「化け物だ!!」」
私と少女で叫ぶ。


「だれが化け物じゃい!!」



化け物扱いされたマオがぷりぷりしながら村を助ける話を聞いた。

「はー、弱いやつは大変じゃのう。まぁ儂に任せておけい。」
ぽんと胸を叩くマオ。
最近、頼られてないから頼まれたら多分なんでも引き受けそうなマオ。

ぱぁと笑顔になった少女は流石マオさんですね!と目をキラキラさせている。
なにが少女の心に刺さったのだろうか…。

「そういえばお前の名はなんというんじゃ?」
マオが少女に問いかける。

「あぁ、すいません。私はレルです。」
ぺこりをお辞儀をするレル。

「私はエルでこっちはマオだよ」
自己紹介をする。

「エルさんとマオさんですか。村を助けてください!」
そう答えた少女と共に村へと急いだ。


村が襲われている最中であったが結果的に言えば速攻終わった。

ウルフの群れが村を襲っていて住民達が必死に抵抗をしていたところ私とマオで一掃して終わった。


「尋常じゃないぐらい大したことなかった」
ぼそっと私は呟く。

「そうじゃのう、なんかもやもやするわい」
力が存分に出せなかったマオと私はちょっと消化不良だった。


しかし、アラクネ達は手に負えなかったウルフの群れを倒した私達に尊敬の念を送っている。
うーん、微妙に居心地が悪い。

「ありがとうございます。エル様とマオ様どうお礼を言ってよいか」
アラクネ達はボロボロになりながらも私達にお礼をいった。

「すぐ倒せたし別にそんなに改まらなくていいよ…」
本当に大したことはしていない。

「そんなことよりこれからどうするの?」
ボロボロになった家とアラクネ達を見て私は心配になる。


「そうですねぇ…少しづつ建て直すしかないですね。人も家も…」
アラクネ達は不安な表情ではあったが苦笑いをして答えた。

ふーむ。

「この土地に執着とかある?」

「いえ、私共は特にないですね」

「得意なことは?」

「織物が得意です。糸も上質ですよ」
そっとおしりの方から糸をだすアラクネ…。
恥ずかしくはないのか!!!

うーん、と少し考えた私は答えを出す。



「うちの町くる?」





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