51 / 58
4章 のんびり探索
8話 孤児院でのご飯
しおりを挟む
「えーあんまり乗る気じゃない」
私は答える。
「そ…そうか…」
無表情だがなんとなくしょんぼりしてそうなスノウ。
私が悪くなるからやめて欲しい。
「儂ならええぞ」
マオが答える。
「そうか。エルほどではないがマオも気になっていたのだ」
パーと機嫌が良くなったように見えるスノウ。無表情なのにわかりやすいなこいつ。
「格の違いを見せてやるわい」
ドヤ顔を浮かべ挑発するマオ。
「イキリ散らかすのはいいけど外でやってね。王都の外な」
ここらで暴れては困るので外へと促す。
「しょうがないのう。じゃあ行くとするか」
マオがそう言うと2人は王都の外へと向かっていった。
あまり良い結果にはならなさそうだが…。
「じゃあ、私達はたくさんの食事を作ろう!」
残ったサーシャとリリで孤児院へと向かう。
孤児院について思いだす。
そうだこいつら汚いんだった。
可哀想だが汚いもんはしょうがない。
炊き出しと言ったら豚汁のイメージだったので、豚汁作っている間にお風呂に入れよう。
サクサクっと豚汁の準備をする。
ちなみにだが私は人参は嫌いだ。甘いのが嫌なんだ。うさぎとウマの食べ物だあれは!
ちょっと人参を少なめに大根はもりもり、コンニャクと油揚げはなかったので、代わりに下茹でを何回もしたモツを入れるつもりだ。
生姜を効かせた豚汁の準備は終わりだ!
「よーし、お前たちーお風呂はいるぞー」
私は大声で子供達を呼んだ。
すると、ゾフィとユッテも子供達と遊んでいたらしく私達に合流した。
「元気だったー?」
「元気だよー」
ギューと私に抱きついて来たゾフィが答える。
「ぼちぼち」
ユッテも続けて答えたあとん!と頭を差し出す。
「よーしよし」
ユッテの頭を撫でた後、お風呂の準備へと急ぐ。
孤児院にはお風呂がなかったので敷地内に大浴場を作った。
大きな穴を2つほど開けただけだが。
一応ある程度大きい子達もいるので男女はわける。
壁を作って目隠しを作ったあと子供達を男女で分けた。
「よーし、それじゃあお風呂だ!」
私は女性側のお風呂へと歩く。
「お前はあっちだろ」
私の首根っこを掴んだサーシャは私を男風呂へと放おり投げた。
「ひ…ひどい…」
裸の男達(子供)に囲まれるのも心に悪いので私はお風呂をやめた。
私がおにぎりをニギニギしているとスノウとマオが帰ってきた。
「おかえりーどうだった?」
「私は戦えて満足だ」
無表情ながらやりきった顔をするスノウ。
「まぁ今日は引き分けということで許してやった」
すこしバツの悪そうな顔のマオ。
マオの魔法エグくて殺しそうだからしょうがないのかもしれないが納得いかなそうである。
「2人が楽しそうでよかったよ」
2人を見て微笑む私。
「楽しないわ!ヴォケ!」
プリプリマオ登場。
「じゃあ、2人とも手を洗って手伝ってー」
「ふむ、私は料理をしたことがないのだが…」
無表情で答えるスノウ。
「ふふ、おにぎりだから大丈夫だよ。教えるから一緒にやろう」
私が誘うと不安そうな顔(無表情)ながら頷くスノウ。
「儂もか」
おめーもだよ。
「手に塩をつけてー手のひらに乗るぐらいのお米を持ってー」
スノウに教えながら私もやる。
「ほう、意外と熱いな」
思ったより手際の良いスノウ。
「なんで儂がこんなことを…」
手際の悪いマオ。
「これは私の勝ちだな」
マオを見るスノウ。
「儂の分野じゃないわい!これで勝ったと思うなよ!バーカ!」
クソダサセリフを吐いてマオはどこかに行った。
うーん、クソガキである。
「ふふ、これは私のだ」
スノウが少しほほえみながらアホみたいな大きさのおにぎりを作る。
顔ぐらいあるぞそれ。食べにくいだけだろと思ったが楽しそうなスノウを見て何も言えなかった。
大変だったが大量のおにぎりができたところで子供達が集まってくる。
よし、そろそろご飯だ。
「じゃあ、みんな一個づつ一杯づつもらっていってねー」
皆に声をかけ並んで行ってもらう。
すると明らかにでかい白い奴子供と一緒に並んでいる。
おめーはこっちだよ。配る側だろーが。
「私にはないのか?」
しょんぼりするスノウ(無表情)
あるよ。もらう前に配れ。
「久々のエルのご飯だな。懐かしい」
サーシャも配膳を手伝いに来た。
「前はいつも一緒に食べてたもんね」
私は答える。
「うちもだ」「私も」
ゾフィとユッテも参戦。
2人の頭を少し撫でて、そうだねと笑った。
配り終わったところで
「それでは、いただきまーす」
私は答える。
「そ…そうか…」
無表情だがなんとなくしょんぼりしてそうなスノウ。
私が悪くなるからやめて欲しい。
「儂ならええぞ」
マオが答える。
「そうか。エルほどではないがマオも気になっていたのだ」
パーと機嫌が良くなったように見えるスノウ。無表情なのにわかりやすいなこいつ。
「格の違いを見せてやるわい」
ドヤ顔を浮かべ挑発するマオ。
「イキリ散らかすのはいいけど外でやってね。王都の外な」
ここらで暴れては困るので外へと促す。
「しょうがないのう。じゃあ行くとするか」
マオがそう言うと2人は王都の外へと向かっていった。
あまり良い結果にはならなさそうだが…。
「じゃあ、私達はたくさんの食事を作ろう!」
残ったサーシャとリリで孤児院へと向かう。
孤児院について思いだす。
そうだこいつら汚いんだった。
可哀想だが汚いもんはしょうがない。
炊き出しと言ったら豚汁のイメージだったので、豚汁作っている間にお風呂に入れよう。
サクサクっと豚汁の準備をする。
ちなみにだが私は人参は嫌いだ。甘いのが嫌なんだ。うさぎとウマの食べ物だあれは!
ちょっと人参を少なめに大根はもりもり、コンニャクと油揚げはなかったので、代わりに下茹でを何回もしたモツを入れるつもりだ。
生姜を効かせた豚汁の準備は終わりだ!
「よーし、お前たちーお風呂はいるぞー」
私は大声で子供達を呼んだ。
すると、ゾフィとユッテも子供達と遊んでいたらしく私達に合流した。
「元気だったー?」
「元気だよー」
ギューと私に抱きついて来たゾフィが答える。
「ぼちぼち」
ユッテも続けて答えたあとん!と頭を差し出す。
「よーしよし」
ユッテの頭を撫でた後、お風呂の準備へと急ぐ。
孤児院にはお風呂がなかったので敷地内に大浴場を作った。
大きな穴を2つほど開けただけだが。
一応ある程度大きい子達もいるので男女はわける。
壁を作って目隠しを作ったあと子供達を男女で分けた。
「よーし、それじゃあお風呂だ!」
私は女性側のお風呂へと歩く。
「お前はあっちだろ」
私の首根っこを掴んだサーシャは私を男風呂へと放おり投げた。
「ひ…ひどい…」
裸の男達(子供)に囲まれるのも心に悪いので私はお風呂をやめた。
私がおにぎりをニギニギしているとスノウとマオが帰ってきた。
「おかえりーどうだった?」
「私は戦えて満足だ」
無表情ながらやりきった顔をするスノウ。
「まぁ今日は引き分けということで許してやった」
すこしバツの悪そうな顔のマオ。
マオの魔法エグくて殺しそうだからしょうがないのかもしれないが納得いかなそうである。
「2人が楽しそうでよかったよ」
2人を見て微笑む私。
「楽しないわ!ヴォケ!」
プリプリマオ登場。
「じゃあ、2人とも手を洗って手伝ってー」
「ふむ、私は料理をしたことがないのだが…」
無表情で答えるスノウ。
「ふふ、おにぎりだから大丈夫だよ。教えるから一緒にやろう」
私が誘うと不安そうな顔(無表情)ながら頷くスノウ。
「儂もか」
おめーもだよ。
「手に塩をつけてー手のひらに乗るぐらいのお米を持ってー」
スノウに教えながら私もやる。
「ほう、意外と熱いな」
思ったより手際の良いスノウ。
「なんで儂がこんなことを…」
手際の悪いマオ。
「これは私の勝ちだな」
マオを見るスノウ。
「儂の分野じゃないわい!これで勝ったと思うなよ!バーカ!」
クソダサセリフを吐いてマオはどこかに行った。
うーん、クソガキである。
「ふふ、これは私のだ」
スノウが少しほほえみながらアホみたいな大きさのおにぎりを作る。
顔ぐらいあるぞそれ。食べにくいだけだろと思ったが楽しそうなスノウを見て何も言えなかった。
大変だったが大量のおにぎりができたところで子供達が集まってくる。
よし、そろそろご飯だ。
「じゃあ、みんな一個づつ一杯づつもらっていってねー」
皆に声をかけ並んで行ってもらう。
すると明らかにでかい白い奴子供と一緒に並んでいる。
おめーはこっちだよ。配る側だろーが。
「私にはないのか?」
しょんぼりするスノウ(無表情)
あるよ。もらう前に配れ。
「久々のエルのご飯だな。懐かしい」
サーシャも配膳を手伝いに来た。
「前はいつも一緒に食べてたもんね」
私は答える。
「うちもだ」「私も」
ゾフィとユッテも参戦。
2人の頭を少し撫でて、そうだねと笑った。
配り終わったところで
「それでは、いただきまーす」
0
あなたにおすすめの小説
世の中は意外と魔術で何とかなる
ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。
神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。
『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』
平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
異世界転生特典『絶対安全領域(マイホーム)』~家の中にいれば神すら無効化、一歩も出ずに世界最強になりました~
夏見ナイ
ファンタジー
ブラック企業で過労死した俺が転生時に願ったのは、たった一つ。「誰にも邪魔されず、絶対に安全な家で引きこもりたい!」
その切実な願いを聞き入れた神は、ユニークスキル『絶対安全領域(マイホーム)』を授けてくれた。この家の中にいれば、神の干渉すら無効化する究極の無敵空間だ!
「これで理想の怠惰な生活が送れる!」と喜んだのも束の間、追われる王女様が俺の庭に逃げ込んできて……? 面倒だが仕方なく、庭いじりのついでに追手を撃退したら、なぜかここが「聖域」だと勘違いされ、獣人の娘やエルフの学者まで押しかけてきた!
俺は家から出ずに快適なスローライフを送りたいだけなのに! 知らぬ間に世界を救う、無自覚最強の引きこもりファンタジー、開幕!
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる